(写真は、祖谷のかずら橋。 重さ約5トンのシラクチカズラで作られている。 長さ45m、幅2m、水面上14メートル。 昔は深山渓谷地帯の唯一の交通手段として活躍していたが、現在では観光専用。 3年毎に架替工事が実施される。)
JR土讃線大歩危駅に到着後、お昼ご飯(祖谷そば)を駅前直ぐの立食処で地元のご婦人達の手厚い接待の元に済ませた我々親子は、いよいよ「タクシーツアー」開始と相成る。
前回のエッセイでは、大歩危・祖谷観光の一環を担っている「タクシーツアー」の存在自体を認識していない、JR徳島県内主要駅での駅員氏の対応に不安感を抱いた事を綴った。
ところがやはり、こと観光の詳細に関しては地元の方が格段に詳しいのは自明の理であろう。
大歩危駅前に停車していた小型タクシーの運転手氏にタクシーツアーチケットを差し出したところ、「承知致しました!」の快諾である。 しかも運転手氏がおっしゃるには、「外国人の方々もよく利用されています。」との事だ。 お陰で大船に乗った気分で、娘と共に2時間のタクシーツアーに出発する事が叶った。
ここで参考だが、我々が利用した「祖谷のかずら橋と祖谷渓谷コース」のタクシーツアーの費用は、¥5,600-也 。 (これに対しボンネットバスツアーは1名に付き¥5,200-也。 5時間の旅程で昼食も付いていて観光目的地もタクシーツアーよりも数多い。) ただあくまでも原左都子の感想に過ぎないが、クーラーのないバスで5時間団体行動で引っ張り回され疲れ果てるよりも、2時間のコンパクトに凝縮されたタクシーツアーを利用して、後は個人行動をする方が経済面でも心身面でも有意義な旅行が可能との気がした。
更なる参考のため、大歩危駅から祖谷のかずら橋までの片道タクシー運賃が¥3,100-也 であることに鑑みて、今回のタクシーツアーが激安である事を認識いただけるであろう。 しかも4名まで乗車可能との事も参考として公開しておこう。
さて、今回の小型タクシーの運転手氏が何とも要領を得た、観光地に関する知識も豊富な素晴らしい案内人でおられたのだ。
タクシーツアーとは密室であるが故に、この条件を外すと至って窮屈な旅となろう。 ところが我々親子は何ともラッキーとしか表現できない程に、運転手氏に恵まれた。
まず運転手氏が誘(いざな)ってくれたのが、祖谷渓谷である。
30年ぶりに見るその絶景に唸っていたところ、運転手氏がおっしゃるには「私にはこの風景が中国の山岳地帯と交錯します。」 私は中国を訪れた事は未だ無いのだが、日本にもこのような絶景を観光できる地が我が郷里に大自然の形で残されていることに今更ながら感動である。
その後、祖谷渓谷「小便小僧像」を訪れるに当たり、運転手氏が面白い談話をして下さった。 何でも、ジャニーズ事務所“嵐”の一員が民放テレビ番組収録のため、つい先だって秘境祖谷に訪れた時の渓谷の車の混雑ぶりは尋常ではなかったとのことだ。 (くだらない番組制作のために秘境の大自然を破壊するなよ!)と憤ると同時に、(過疎地に住み日々変化に乏しい人々の一時のサプライズも考慮するべきか…)なる複雑な感覚を抱かされる運転手氏の談話だった。
そしていよいよ、祖谷のかずら橋を渡る時が到来した。
ここではタクシー運転手氏には待ち合わせ場所に待機していただき、我々の単独行動となる。
この橋の特徴とは、上記写真には撮影されていないが足元の板の間隔が大きいことにある。 上記写真をご覧下されば分かるが、大の男の大人でも手すりをしっかりと握って慎重に渡らねば、足を板の間に落とし込む危険性があるのだ!
タクシーの運転手氏も忠告しておられた。 「この橋から落ちた人はいません。 ただ、足を太股まで落とし込んで多少の怪我をした人はいますし、靴やサンダルの片方や、ポケットや鞄の中身の財布等の持ち物を落下させた人は大勢いますのでお気をつけて。」
私自身は30年程前の若気の至りの頃、この橋をハイヒールにひらひらロングスカートのいでたちで渡った経験がある。 それはそれは恐怖感を苛まれたものだ。 今回はその時の反省から娘にも運動靴を勧め、親子共に十分な安全対策を練っての再挑戦である。 そうしたところ、大した恐怖心を抱く事も無く難なく橋渡りを終了した。
祖谷のかずら橋を渡り終えると、我々の「タクシーツアー」も終盤を迎える。
その後、タクシー運転手氏に「ラピス大歩危」と称する“道の駅”複合施設に停車していただいた後に、我々の大歩危観光も個人旅に入る。
JR土讃線大歩危駅に到着後、お昼ご飯(祖谷そば)を駅前直ぐの立食処で地元のご婦人達の手厚い接待の元に済ませた我々親子は、いよいよ「タクシーツアー」開始と相成る。
前回のエッセイでは、大歩危・祖谷観光の一環を担っている「タクシーツアー」の存在自体を認識していない、JR徳島県内主要駅での駅員氏の対応に不安感を抱いた事を綴った。
ところがやはり、こと観光の詳細に関しては地元の方が格段に詳しいのは自明の理であろう。
大歩危駅前に停車していた小型タクシーの運転手氏にタクシーツアーチケットを差し出したところ、「承知致しました!」の快諾である。 しかも運転手氏がおっしゃるには、「外国人の方々もよく利用されています。」との事だ。 お陰で大船に乗った気分で、娘と共に2時間のタクシーツアーに出発する事が叶った。
ここで参考だが、我々が利用した「祖谷のかずら橋と祖谷渓谷コース」のタクシーツアーの費用は、¥5,600-也 。 (これに対しボンネットバスツアーは1名に付き¥5,200-也。 5時間の旅程で昼食も付いていて観光目的地もタクシーツアーよりも数多い。) ただあくまでも原左都子の感想に過ぎないが、クーラーのないバスで5時間団体行動で引っ張り回され疲れ果てるよりも、2時間のコンパクトに凝縮されたタクシーツアーを利用して、後は個人行動をする方が経済面でも心身面でも有意義な旅行が可能との気がした。
更なる参考のため、大歩危駅から祖谷のかずら橋までの片道タクシー運賃が¥3,100-也 であることに鑑みて、今回のタクシーツアーが激安である事を認識いただけるであろう。 しかも4名まで乗車可能との事も参考として公開しておこう。
さて、今回の小型タクシーの運転手氏が何とも要領を得た、観光地に関する知識も豊富な素晴らしい案内人でおられたのだ。
タクシーツアーとは密室であるが故に、この条件を外すと至って窮屈な旅となろう。 ところが我々親子は何ともラッキーとしか表現できない程に、運転手氏に恵まれた。
まず運転手氏が誘(いざな)ってくれたのが、祖谷渓谷である。
30年ぶりに見るその絶景に唸っていたところ、運転手氏がおっしゃるには「私にはこの風景が中国の山岳地帯と交錯します。」 私は中国を訪れた事は未だ無いのだが、日本にもこのような絶景を観光できる地が我が郷里に大自然の形で残されていることに今更ながら感動である。
その後、祖谷渓谷「小便小僧像」を訪れるに当たり、運転手氏が面白い談話をして下さった。 何でも、ジャニーズ事務所“嵐”の一員が民放テレビ番組収録のため、つい先だって秘境祖谷に訪れた時の渓谷の車の混雑ぶりは尋常ではなかったとのことだ。 (くだらない番組制作のために秘境の大自然を破壊するなよ!)と憤ると同時に、(過疎地に住み日々変化に乏しい人々の一時のサプライズも考慮するべきか…)なる複雑な感覚を抱かされる運転手氏の談話だった。
そしていよいよ、祖谷のかずら橋を渡る時が到来した。
ここではタクシー運転手氏には待ち合わせ場所に待機していただき、我々の単独行動となる。
この橋の特徴とは、上記写真には撮影されていないが足元の板の間隔が大きいことにある。 上記写真をご覧下されば分かるが、大の男の大人でも手すりをしっかりと握って慎重に渡らねば、足を板の間に落とし込む危険性があるのだ!
タクシーの運転手氏も忠告しておられた。 「この橋から落ちた人はいません。 ただ、足を太股まで落とし込んで多少の怪我をした人はいますし、靴やサンダルの片方や、ポケットや鞄の中身の財布等の持ち物を落下させた人は大勢いますのでお気をつけて。」
私自身は30年程前の若気の至りの頃、この橋をハイヒールにひらひらロングスカートのいでたちで渡った経験がある。 それはそれは恐怖感を苛まれたものだ。 今回はその時の反省から娘にも運動靴を勧め、親子共に十分な安全対策を練っての再挑戦である。 そうしたところ、大した恐怖心を抱く事も無く難なく橋渡りを終了した。
祖谷のかずら橋を渡り終えると、我々の「タクシーツアー」も終盤を迎える。
その後、タクシー運転手氏に「ラピス大歩危」と称する“道の駅”複合施設に停車していただいた後に、我々の大歩危観光も個人旅に入る。