原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

操縦士飲酒問題、飲兵衛の身としては他人事でないが…

2018年11月17日 | 時事論評
 ここのところ世間を騒がせている、航空機操縦士(副操縦士)の飲酒事件だが。

 おそらく今に始まった事ではなく、昔から水面下で同様の事件が発生し続けていたことであろう。


 早速ネット情報より、当該事件に関する情報を引用して紹介しよう。

 日本航空の副操縦士が10月末、酒気帯び状態でロンドン発羽田行きの便に乗務しようとして英国警察に逮捕された事件で、日航の赤坂祐二社長は昨日11月16日に東京都内で記者会見し「絶対にあってはならない事例を引き起こしたと強く責任を感じている」と謝罪した。 日航は会見で、検査をすり抜けるためにアルコール感知器の不正な使用が横行していた可能性に言及した。
 日航によると、逮捕された副操縦士が使った旧型感知器を調査したところ、息の吹きかけ方次第でアルコールを検知しないことが判明。 運航本部長は会見で「正直言って全員が正しい使い方をしていたのかと思う」と不正横行の可能性があることを認めた。 ロンドン・ヒースロー空港の日航事務所で乗務前、副操縦士が息を吹きかけた際、隣にいた同便の機長は「(副操縦士は)息を吹きかける時間が短かったかもしれない」と証言したことなどから日航は意図的に検査をすり抜けたと認定した。
 副操縦士の酒気帯びは、機体に移動するバスの運転手が酒の臭いに気付いて発覚したが、同乗予定だった機長2人を含め、副操縦士と至近距離で接した12人は「気付かなかった」と証言。機内に乗り込んだ後、バス運転手の通報で駆けつけた空港保安担当者に呼び出された副操縦士は「酒は飲んでいない。うがいをさせてほしい」と叫んだという。
 一方、10月末に機長の飲酒で国内線5便が遅延した全日空グループは16日、2013年以降、パイロット8人から社内基準(呼気1リットル中0.1ミリグラム)を超えるアルコールが検出されていたことを明らかにした。 いずれも羽田空港発の便で遅延はなかったという。
 日航と全日空は16日、国土交通省に再発防止策を報告した。アルコール濃度の数値が測定できる新型感知器の全空港への配備などを盛り込んでいる。
 鉄道について国交省令は「酒気を帯びた状態で乗務してはならない」と規定しているが、具体的基準は定めていない。 JR東海は乗務前点呼で飲酒の疑いが生じた時にだけ感知器検査をしていたが、新幹線は今年3月、在来線は同4月から全乗務員に実施している。
  再発防止策の骨子
   ※( )内は導入時期
■日本航空
・アルコール検査時に地上スタッフが立ち会う(11月)
・基準超えのアルコール検出に対する厳罰化を明文化(調整中)
・健康状態にアルコールの影響がある社員のケア(来年2月)
・客室乗務員や整備士らに対するアルコール検査(調整中)
■全日空
・適度なアルコール摂取量目安の内規への明文化(12月)
・パイロットらに携帯型アルコール感知器を貸与(12月)
・新型感知器を羽田空港以外の国内外全空港に配備(12月中)
・空港構内の車両運転者に対するアルコール検査(来年4月めど)
 (以上、ネット情報より要約引用したもの。)


 一旦、私事に入ろう。

 いやはや現役の職業人時代には、仕事仲間達(そのほとんどが男性)と毎夜のように飲み歩いていたものだ。
 一次会で終わる事は少なく、必ずや店舗を変えつつ二次会、三次会と酒宴は続き… 
 終電で帰宅する時など、まだしも優等生…。  自宅に帰ってからきちんとシャワーを浴び、その日着ていた衣類を必ずや手洗いで洗濯し(真夜中に洗濯機を回すのは近所迷惑行為のため)、普通に床に就いたものだ。
 朝起きてベランダに洗濯物が干されているのを見る都度、飲兵衛の自分の“頑張り”に感激したりもした。
 終電に間に合わず、と言うよりも最初からタクシーにて帰宅する予定で深酒する日も少なくなかった。
 午前3時頃帰宅して、朝7時起きで普通に職場に出勤したものだ。 ただ前夜飲んだ酒の量が尋常ではなかった次の日は、我が体内からアルコールが抜けていない感覚はあった。
 そんな日の午前中は、確かに仕事に取り掛かるのに多少の苦痛感があったが。 それでも私の場合、おそらくアルコールに対し強靭な身体に恵まれていたのだろう。 午前10時頃が過ぎると、自ずと普通の状態に身体が戻っていたものだ。 

 今思い起こすに私が現役社会人時代とは、「アルコール」に関して“寛容”な時代背景だったのであろう。 深夜の電車内では普通に酔っ払いが大手を振っていて、電車内が“アルコール臭かった”ような記憶がある。(私自身もその原因人物の一人だったことをここでお詫びします…

 時は移り行き、「アルハラ」「セクハラ」等々ハラスメント概念が大手を振り始めて以降、世間が「アルコール」に関して厳しくなった。(あくまでも飲兵衛観点からの表現しか出来ない私をお許し下さいますように。)

 ただ飲兵衛側としてもその社会風潮に迎合せねば、この世を渡っていける訳も無い。
 私の場合は自己の高齢化に伴い職場の飲み会から自ずと離れ、現在に於いてはマイペースで「酒」を楽しめる環境化に自然と移ろいでいる。 
 そのお陰で、現在の私は世間から「アルハラ」と後指を指されるごとくのご迷惑など、絶対に掛けていないと宣言できよう。


 一昔前には、「パイロット」「スチュワーデス」と言えば、子どもがあこがれる“花形職業”だったものだ。

 「スチュワーデス」など、今となっては“スッチー”などとの表現で蔑まれる職業と成り下がっているが…。 現在では「客室乗務員」なる日本語名称が一般的となり、既にその職業形態とは「契約制」等々の非常勤体制が敷かれている事だろう。

 片や、「パイロット」。
 こちらの方も昔とは大いに変貌し、“不人気”な職業との情報も見聞する。


 最後に、私論でまとめよう。

 実際問題、航空会社に於ける特に“国際線”など、操縦士にせよ客室乗務員にせよ過酷労働を余儀なくされる職業である事に間違いないだろう。

 過酷な労働であればある程に、「酒好き人種」にとってその労働を癒してくれるのは「酒」に行きつくのも、“飲兵衛”の立場として私は重々理解可能だが…

 う~~~~ん。
 もしもこのまま航空会社側が乗務員の「飲酒」のあり方を制限し続けた場合離職者が増える一方で、優秀な人材を失い続けるであろう懸念すらある。

 それでも、乗客の安全を死守せねばならない運輸会社の現在置かれている立場の程が、痛々しくもあるのだが……

 ここは、アルコールに強く必ずや飲酒後12時間(いや7時間も経過すると)後には絶対的に酒から覚めている我が身体的特徴を活かし、この原左都子こそがパイロット採用試験を受けようかなあ~~ 

この記事についてブログを書く
« 今秋も伊那の “ブロッ娘” が... | TOP | 左都子コレクション - 手作... »
最新の画像もっと見る

Recent Entries | 時事論評