原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

妙齢の娘達をストーカー死させないために

2013年10月10日 | 時事論評
 一昨日ニュース報道された東京都三鷹市に於ける18歳私立女子高校生ストーカー殺害事件第一報に、同じ年頃の娘を持つ母親である原左都子も一時震撼させられた。


 ところがこのニュースの続報を見ていると、当該女子高生とはタレント活動も同時に行っていたとのメディア情報である。 (ネット上でタレント活動中の写真が数多く公開され閲覧可能だ。)
 しかも表向きには女優を目指し精進していたとの報道であるが、その裏では“特異的性行動”に身を浸し、その動画が世に溢れていた様子でもある。 (動画は既に閲覧不能状態だが、胸を露わにしている等々被害者女子の性的嗜好の片鱗を物語る写真が掲載されていて、普通の親ならば「この子、一体何やってたの?!?」 と背筋がゾッとする思いではなかろうか??)
 付け加えると、この女子高生は著名脚本家 倉本聰氏の親戚筋との話でもある。


 当初それら細部の裏情報がまったく報道されていなかったため、私はてっきり何の落ち度もないごく普通の一般人女子高生の身の上に起こった痛ましい事件かと捉えていた。 
 ところが女子所属私立高校の名称が何処の報道機関に於いても非公開扱いとなっている事を多少いぶかしく感じていたところ、次々と出てきたのが被害女子高生に関する“裏情報”である。

 未だ18歳の一少女の命が絶たれた事実はまさに痛ましく、ストーカー殺人などこの世にあってはならないのはもちろんの事である。 ただその背景事情を知ってしまった以上、同じ年頃の娘を持つ親として同情感覚が薄れるのが人情というものではなかろうか?

 被害者の所属私立高校が何故メディア上でその名称を伏せているのかに関しては、理解可能でもある。 誤解を怖れずに言うと、この事件はある意味で被害者である現役女子生徒の“不祥事事件”とも捉えられ、その高校在校生や卒業生こそが迷惑という話ではなかろうか? 世間のこの高校に対する総合評価が大幅に下がる事に間違いない。

 実は原左都子はある理由により、今回の被害者女子が所属していた私立高校を知っている。
 私の印象では、決して生徒の多くがタレント活動をしたり男性との性交渉動画がネット上に流れるような乱れた行為をして、学習をおざなりにしているような底辺高校ではない。 生徒の学習指導や生活指導が徹底した風紀のよい高校だ。
 にもかかわらず、何故学校側がこのような女子の在籍を認めていたのか首を傾げざるを得ない。

 女子生徒が脚本家 倉本聰氏の親戚筋である知名度を、学校側がまんまと有効利用していたのであろうか?
 確かに私学とは著名人の子女を入学させる事に肯定的であるばかりが、優先して入学させているとも捉えられる。 そうする事により学校側に何らかのメリットでももたらされるのだろうか?  元公立高校教員(私学非常勤講師の経験もあるが)の原左都子としては私学の内部事情の深層は心得ないが、教員経験者の立場として(得たいが知れない著名人子息を入学させたところで実際問題何らかの実益があるのか??)との不可解感ばかりが募ってしまう事件でもある。
 残念ながら、この私立高校は今後の生徒募集や大学推薦面で大きな痛手を背負う事は間違いないであろう。

 昨日10月9日になって、本事件で逮捕された男性容疑者の母親が京都市内で読売新聞の取材に応じたとの事だ。
 母親は女子高生との交際について息子である容疑者から既に相談を受けていたという。 8日にニュース報道で事件を知り、不安を覚え母親から本人に電話したらしい。 母親によると、女子高生との交際が始まったのは約2年前でいつも容疑者側が東京へ出向き被害者女子に会いに行っていたとの事だ。 今年7月頃に別れ話が出たと加害者母親は話したらしい。


 次に朝日新聞10月9日記事から引用しよう。
 21歳の男性容疑者は、「被害者とは別れ話などでトラブルになり恨みを持っていた。殺すつもりだった。」との供述をしたとのことだ。
 捜査関係者によれば、そもそも二人は「フェイスブック」で知り合い交際を始めたらしい。 その後二人は別れた(ネット情報によると、それが半年~2年と幅広いのだが。)らしいが、交際中から二人の間でトラブルが続いていたとの情報だ。 
 (以下は原左都子情報だが、被害者・加害者の二人が仲良くしている写真が今でもネット上で数多く閲覧可能である。 おそらくこれは女子被害者が自分自身でネット上に開設しているブログ上で公開している故であろう。 これらの写真を閲覧する限り、二人が過去に於いて恋愛関係にあり仲良かった事は間違いない事実であろう。)


 それにしても被害者・加害者共に若年層である事に心が痛む事件である。

 今時、高校生レベルで男女交際が性的関係まで行き着く事態とは常識範疇なのであろう。  それを承知の上で、未成年者の保護者である親達もそれに対応しているのかもしれない。

 ところが、私の高校生時代とはそうではなかった記憶がある。 
 性交渉を伴う男女交際を実行していた仲間も当時から存在したのかもしれない???  それでも当時の我々は(あくまでもド田舎に住んでいた私自身の環境とは)、大学受験勉強に勤しむ事が第一義とされていた。
 そんな制約の下での私自身の高校時代の恋愛経験と言えば、単に好きな相手に思いを伝えて一緒に映画を観に行ったり、あるいは通学途中の電車の中で見知らぬ男子生徒からナンパされたりとの経験に過ぎないのだ。 それだけで十分にサプライズで満足感が得られたし、心ほのかに漂う恋愛感で満たされ、性交渉など二の次でよいと思えたものだ。

 時代が進化したのか、あるいは後退したのかの判断はつかない。
 だが何故今の世は、若年層が早急に性的快楽を享受するがごとくの短絡的恋愛に走ってしまうのか?

 その現状を煽っているのが、ネット世界なのだろう。
 今の世はネットを通じて簡単に異性と出会える時代背景だ。 今回のストーカー被害者女子もこのネットにより知り合った相手に殺される運命だったことには間違いない。

 何故、若年層がネット出会いに頼るのだろうか?  それは現実世界での出会いに比して安直な出会いが叶うからに他ならないためであろう。
 
 ただ若者よ。 もう一度初心に戻って、自分が生きている現実世界で恋愛相手と出会って欲しい。
 今時の若者の恋愛とは直ぐに性的関係に入る事実を勘案した場合、現実世界出会いとてストーカー被害が無いとは言い切れない。 
 それでもネット世界で知り合った相手の底知れぬ不気味さよりも、現実世界での出会いの方が自分自身の“総合的直感力”で相手の人格や気質が見抜き易いのではないかと、私は過去の経験から思うのだ。

 世の若き娘たちよ、決して一時の恋愛にしくじってストーカー殺人事件などで身を落としてはならない!

 そして当該女子が所属していた私立高校も、既に亡くなった女子の英語力如何を報道して自らの教育力の程を誤魔化すより、今回の痛ましい事件を教訓にして、今後は所属女子生徒達がこの世に生きていく実質的能力の教育にこそ精進するべきではないのか。
この記事についてブログを書く
« 育児ママ達よ、相談者は自分... | TOP | 今秋もロードレースに出場し... »
最新の画像もっと見る

Recent Entries | 時事論評