原左都子エッセイ集

時事等の社会問題から何気ない日常の出来事まで幅広くテーマを取り上げ、自己のオピニオンを綴り公開します。

キャバクラ嬢が堕落しないための提案

2010年10月16日 | 自己実現
 今朝方「原左都子エッセイ集」の前記事に読者の方より、以下のごとくのコメントを頂戴した。
 << 原さんは、ニュース以外全くテレビを見ている感じがしませんが・・・。 >>

 おっしゃる通り、原左都子はNHKの昼間の天気予報とニュース、同じくNHKの夜7時のニュース以外はテレビを見ていないと言って過言でない。
 どうも民放には若かりし頃よりアレルギーがあるのだ。 報道に信憑性がない(NHKが必ずしも信頼できるとも言えないのだが)のと、コマーシャルも含めたあの雑多な“やかましさ”が耳障りでイライラしてしまうためだ。

 そんな私が近頃見る(と言うより眺める)民放のテレビ番組がある。 ちょうどスポーツジムでランニングマシーンに乗っている時間帯に4チャンネルで「ミヤネ屋」という番組が放映されているのだが、あれをイヤホンなしで画面とテロップ字幕だけ眺めならが走っているのだ。 その時間帯にろくな番組が放映されておらず、これが一番マシだからである。


 昨日(10月15日)の「ミヤネ屋」特集は“キャバクラ嬢”だった。
 キャバクラ嬢に関しては、「原左都子エッセイ集」のバックナンバー「風俗への入口」(2008年11月)や「先に笑う?後で笑う?」(2008年9月)において既に取り上げている。
 前者「風俗への入口」においては、知人の19歳の娘さんがキャバクラでアルバイトをしたいと言うのだがどうしたものかとの相談に乗った私が、“キャバクラ”とは風俗への入口であり、親としては何が何でも娘さんが風俗の世界へ入るのを入口で塞き止めるべきである趣旨の話題を展開している。

 昨日の「ミヤネ屋」の特集は“既にキャバクラ嬢になってしまっている”女性を取り上げていた。
 取材を受けて登場したキャバクラ嬢は、短大を卒業して保育士の資格を取得したものの就職先がなく、次の就職先を見つけるまでの食い扶持としてキャバクラで働いているのだと言う。
 この女性以外にも、キャバクラに面接に来た若き女性の様子が取材されていた。 採用側の「なぜキャバクラで働きたいのか?」との質問に対し、この女性は「派遣切りに遭い就職先を探しているのだが、自分の場合接客関係の仕事なのでキャバクラの経験が今後活きると思う」云々の返答をしていた。(この女性が“キャバクラ嬢”として採用されたか否かは不明である。)

 就職難にあえぐごく普通の若き女性が“食い扶持”としてキャバクラに職を求めるのが今時当たり前の現象であるがごとくの番組構成であったように捉えた私であるが、果たしてそうであろうか?  このような報道をすることにより若き女性にキャバクラ嬢になることをむしろ煽ることを趣旨とした番組のようで、大いに不快感を抱く内容であった。


 この番組に登場した女性達は、年季が入った原左都子の目には決して“ごく普通の女の子”には映らずやはり“特異的”である。
 まず、自分の外見的容姿に“だけは”大いに自信があることが見え見えなのだ。 と言うのもテレビ画面で放映されている限り、キャバクラ嬢の皆さん、外見は若くて美しくイヴニングドレスで露にした胸が例外なく豊満である。 もしかしたら外見に“だけは”自信のある女性達が若気の至りで「私だってあのように綺麗に着飾ったら皆にもてはやされるわ」と、まるでお姫様になれるがごとくの浅はかな夢を追っているのではあるまいかとの懸念を抱かされる。  今回の「ミヤネ屋」の取材によると、今時の20代前後の女性が憧れる職業の一つとして、「歌手」や「女優」に交じって 何と! 「キャバクラ嬢」がランクインしているのである。(小学生対象の調査じゃあるまいし、いくら何でもちょっと幼過ぎないのか?? こういうところに“でっち上げ”の匂いがして信憑性がないよなあ。)

 しかもこの特集においてキャバクラという世界は、何の能力も人生経験もない若き女性が髪を結い厚化粧をして胸の谷間を露にしたドレスを身にまとうだけで“にわかお姫様”に変身でき、男性客に触られながらただで酒を飲んで酔っ払っているだけで普通の仕事では得られない収入が転がり込んでくる、一見“美味しい”仕事であるかのように描かれているのだ。

 上記の保育士志願“キャバクラ嬢”も、原左都子の観察では今のところまだ先々の危険性が視野に入っていないようだ。 取材に応じて「やはり自分は子どもが好きだから将来は保育士を目指したい」と言うのだが、取材側の「月給が15万円の保育士の生活に今さら耐えられますか?」との質問に対し、「キャバクラ嬢の場合、凄い人は一日に5万稼ぎますしね…」と言葉を濁している有様である。
 しかも保育士志願“キャバクラ嬢”曰く、「ホテルへ行きましょう、と誘ってくる客が多いです」…  そりゃそうだろう。 (大して稼ぎもなさそうな)キャバクラの顧客男とは性的欲求解消が目的で“有り金はたいて”キャバクラに通い詰めているのだろうし…


 それだからこそ、なまじっかの素人娘が風俗の世界へなど入らぬに限るのである。
だが今回の「ミヤネ屋」特集のごとく、既に安易にその世界へ入り込んでしまったうら若き“キャバクラ嬢”が今後堕落の人生を歩まないために如何に身を振ればよいのか、原左都子おばさんが老婆心ながらここで提案することにしよう。

 その世界から本気で早めに抜け出して自分の専門職に戻りたいと意図しているのならば、キャバクラの席では酔ったふりだけして絶対に酒は飲まないことである。もちろん、アホ客とホテルへなど決して行ってはならない。(感染症の心配もあるぞ。) 早めに家に帰って専門分野の学習と就職活動に励もう。

 もしも本気で気に入る顧客がいるならば、よ~~~くその顧客男の人物像や経済力等の全体像を観察しよう。 キャバクラ嬢自身が職業的将来像を描けないとなると、その顧客男に添い遂げて家庭を築いて子どもを産むというのも一つの選択肢であろう。 ただし、常連でキャバクラで遊ぶ男とは所詮その程度のレベルであることも重々心得ておこう。
 
 そんなつもりは一切ないならば、キャバクラ嬢を全うしながら虎視眈々と自分の将来の夢を描きつつ自己資産の維持強化に励もう。
 上記「原左都子エッセイ集」バックナンバー「先に笑う?後で笑う?」において記載済であるが、キャバクラ嬢の中には投資に励み自己所有住居を購入に至る女性もいるらしい。 (ただし、なまじっかの情報でこれを志したのでは危険性が伴うため相当の知識と力量を備えてからにしようね。)


 もしも上記のいずれも遂行する気力も力量もないと自己判断するならば、その女性は元々キャバクラ嬢等のアングラ世界で生き延びれる素質はないと早期に判断するべきだ。

 だからこそ風俗へは入口から絶つべきだと原左都子は主張しているし、元々キャバクラ嬢を志向する類のお若き女性とは自滅的であり一種特殊な存在なのである。 (教育行政、しっかりしろよ!!)
Comments (4)