左手の親指の根元が痛むようになりました。手のひらをついて体重をかけると、手首が曲がるところに痛みが発症します。親指を中にして握り、小指側に曲げる尺屈をすると、親指の根元に軽い痛みがあります。
親指をよく使う人に起こるド・ケルバン病(狭窄性腱鞘炎)です。患者さんへの手技では、親指で押圧することが多いので、どうやらド・ケルバン病になったようです。
ド・ケルバン病は、橈骨茎状突起と伸筋支帯のすき間を通る長母指外転筋と短母指伸筋が絞扼され、摩擦のために炎症を生じます。橈骨茎状突起の周辺に腫脹、熱感、圧痛、運動時痛が起こります。私の場合、親指で押したとき、位置によって痛みが出る程度です。押したら痛みが出る圧痛をはじめ、腫脹や熱感もなく、軽症のようです。
ド・ケルバン病はマッサージに従事する女性に良く起こります。ネットで調べたら、ド・ケルバン病にならないよう、手技に入る前に親指、手首のストレッチが効果的とあります。まったくやっていませんでした。遅ればせながら、親指、手首のストレッチを始めました。
腱鞘炎に関係する筋肉は腕橈骨筋です。腕橈骨筋のセルフリリースをするとともに、整骨院にある低周波治療器で治療に取り組んでいます。
腱鞘炎などの軟部組織の痛みは治るのに時間がかかることはわかっています。右ひじの内側靭帯損傷は痛みがなくなるのに10か月かかったし、右膝の痛みは8か月かかりました。こうした取り組みを気長に続けます。
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