団塊タケちゃんの施術日記

一人二人生の旅立ち

足首を捻ったら安静にして冷やして!

2012-12-08 09:43:29 | 健康・病気

クライミングジムでフリークライミングをしていて転落し、左足首を内側に捻って負傷した、若い女性が日曜日の夜、来院されました。前夜、患部を冷やして湿布を貼ったのですが、痛みがひどくなったので、訪れたといいます。左足の湿布をはがしますと、くるぶしの前に浮腫が発症しています。自分の足首を見て、女性は「こんなに腫れて」と叫びました。

軽く触れますと、痛みが増すと訴えますが、患部に靭帯が切れたへこみはありません。転落して左足を捻った際、「プチッというか、バキッという音はしませんでしたか」と聞きますと、「そんな音はしませんでした」と言います。

足関節が打ち返し強制をされたときに起こる捻挫で、前距腓靭帯が損傷していると評価しました。会社にけがをしたことを連絡して、月曜日は休むと言います。そこで、患部をアイスパックで20分ほど冷やした後、テープで固定しました。翌日夜、再び来院されました。診ると、患部の腫れはほとんどなくなり、痛みもかなり治まったそうです。

火曜日から出勤するので、内返しが起こらないようキネシオテープで固定しました。勤務の都合で平日は来院できないといいますので、「一人でもできるテーピングの方法」のコピーとキネシオテープを渡しました。捻挫をしたときの初期処置であるRest(安静)、Icing(冷却),Compression(圧迫)、Elevation(拳上)のRICEの原則を説明し、安静にして冷やすこと、そして寝るときは丸めたバスタオルの上に足を置いてください、とお願いしました。

女性は1週間後、当院に来られました。「痛みも腫れもなくなりました。運動するときに固定する非収縮のテープがありますか」と話します。「運動時のテープ固定はがっちり巻かなければならないので、自分では固定できませんよ。それに、非収縮のテープはアンダーラップテープを最初に巻かないと、かぶれます。それでも必要でしたら、ドラッグストアで非収縮のテープは売っています」と説明しました。女性は「今日はテープを買いに来ただけなので」と言って、そのまま帰られましたが、クライミングウォールから再び転落しないよう祈るだけです。

コメント
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