80歳近い女性が昨夜、コンビニのコンクリート製の車止めに足を引っかけて転んでしまった、と午前11時過ぎに来院されました。コンビニの入り口を出て、歩き出したところ、暗かったためか、車止めがあるのに気づかず足が引っかかり、前から倒れました。あわてて両手を出しましたが、両手首と両膝をコンクリートの路面で強く打ちました。
視診しますと、両手首には小さな内出血があり、両膝は内出血の青い跡があります。左手で止めようとしたのでしょう、左の手足に大きな打撲痕がありました。両手、両膝を痛くない範囲で動かしてもらいました。きちんと動かすことができました。骨折、脱臼はありません。捻挫の心配はありましたが、あったとしても軽度です。アイスパックで患部を20分ほど冷やして、冷シップ薬をはりました。安静にして、時折冷やすようお願いしました。そして、内出血は夕方までにさらに広がるでしょうから、びっくりしないでください、と伝えました。
夕方、お見えになり、左手首は内出血が広がり、10センチ以上青くなっていました。右手首はさほど広がっていませんでした。患部は努めて冷やすよう言いました。2日間、仕事の都合で来院されませんでしたが、3日後、来られましたので、見ると両手、両膝とも内出血の範囲が小さくなり、腫れも引いていたので一安心しました。
それにしても、私の患者さんの中で、このコンビニの車止めで転倒してけがした人は2人もいます。患者さん以外でも、足を引っかけて転んだ人はかなりあると思います。その原因と私の考えは次回に。