中野みどりの紬きもの塾

染織家中野みどりの「紬きもの塾」。その記録を中心に紬織り、着物、工芸、自然を綴ります。

大浮世絵展へ行ってきました

2014年01月05日 | 工芸・アート


1月18日(土)のアート鑑賞いろは塾の推奨展覧会にもなっている「大浮世絵展」へお正月休みに行ってきました。

ものすごい人、人、でした。入口付近はすごい人垣で観ることもできず、でしたが、どんどん最後の方へ進んでいくと、不思議に葛飾北斎、歌川広重の名作の前あたりが空いていて、じっくり堪能できました。\(^ヮ^)/

広重の遠近法のことなど、アート鑑賞塾でも勉強していたこともあって、平面表現の豊かさに注目しながら版画を深く観ることができました。

特に広重の、手前を特別大きくとる構図の作品などもとても面白く、でも奥の方の小さな建物や空や雲も何段階かに刷られていて、そこでも奥行を出していることもわかりました。

あと、特にすごいと思ったのは、北斎の絹本に描かれた「墨堤三美人」これは唸ります。
絽の着物という解説がありましたが、着物や帯の地模様がうっすらと描かれていています。
近づかないとわかりません。図録の写真ではほとんど無地に見えてますが・・・。
こんな絵を描ける人だったのだということを知りました。

また、柳の配置の効果もすごいです。細長い画面に描かれていない上の方の、大きな広い空も同時に感じさせています。先日のブログにも書いた反物の幅ではないですが、これも、制約があるからこそのギリギリの表現ですね。
近づいて唸り、離れて唸り、でした。(。-_-。) 
3月2日まで(「墨堤三美人」は2月2日までで展示替えになります)江戸東京博物館です。


次回、18日のアート塾の後半でも話ができるといいですね。
アート鑑賞いろは塾のお申し込みはこちらから。「わび、さび」も本当に楽しみです。
まだ余裕ありますので、お誘いあわせてお越し下さい。





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