今年度の紬塾も終盤になりようやく着物を実際に着るところへ来ました。
素材のこと、染め、織りのこと、とことん着ていく布そのものについても学び、いよいよ着ることの実践です。
着付け教室に通って自分で着て来られる方もありますし、本などで覚えた方もあります。一人で着るのが初めての方も含めみなさん一緒に着てみました。
そういえば親から教わったという人は今までもいなかったと思います。
まず長襦袢の着方、続いて着物、名古屋帯の結び方を一気にやりました。
ポイントを押さえて説明しましたが、初めての方はうまくはできませんが、細かなことをこの会で身につけてもらうつもりはありません。
肌着や襦袢、伊達締めや腰ひもの素材などの選び方から着ることは始まっていますので、その説明も前回してあります。
後は実際に着物を身にまとって自分の感覚を磨きながら回を重ねて上手になっていくしかありません。
ややもすると過剰にひもを使った着方をしたり、しわひとつないことを求めすぎたりして、ずいぶん堅い、窮屈な着方をしている方もおられますが、たまに着る人でも15分で着られる着方をめざすとよいのではないでしょうか?
着ていくうちにだんだん着物の着丈や帯の長さが自分に合うかどうかも自然に分かってきます。
それぞれのものの特徴とかは付き合ってこそわかります。
自分用に仕立てながら、長い身丈を胸紐、伊達締め2本使って着るのが当たり前と思い込んでいる方もおられますが、本来身丈が合っていれば胸紐か伊達締め1本で手早くおはしょりの長さは決まります。
帯も仮ひもなしでも簡単に結べます。必要もない時に仮ひもを使うやり方はいつまでも補助ぐるまをつけて自転車に乗っているようなもので、決して自分の身体感覚を磨くことにはなりません。帯が短い時には仮ひもは有効だと思いますが。
また差し込み式の堅い襟芯も紬などの自然な着方とは離れてしまうと思います。
三河芯に半襟を取り付けあとは襦袢の外側は安全ピン、内側の襟肩あきの所だけまつるやり方を説明しました。意外とこのやり方を知っている方が少ないというか、いままでの参加者に一人もいなかったと思います。
紬塾終了後もお問い合わせいただければオプションとしてマンツーマンでの着方指導もさせてもらいますのでお問い合わせください。
今までの方も何人か2時間くらい追加でいたしましたが、そのあとは一人で着て出かけられるようになっています。
無駄を省いて自分に合った着方を磨きたいですね。
それと美しく着るということは何を着るか、何を取り合わせるかがまずもって重要なことだと思います。
一人ひとり人生が違うように異なると思いますが、自分と向き合うことになることは間違いないことだと思います。
“着る”とは何かを一生をかけて考えていきたいと思います。本当はとても大事なことだったと思います。
紬塾のテキスト代わりにさせてもらっている幸田文『きもの』にはいつ、どこで、どんなものを着るかが問い続けられています。そのためにも毎回一人ずつ発表をしてもらっています。
次回最終回は初心者でも最低限知っておきたい仕立てのことや、何から揃えていくのがよいかなどお話しします。
この日は母が遺してくれた久米島紬に自作の縞帯を合わせました。
帯揚げは冬の海のイメージの黄色味のブルーです。帯締めは桜染の糸で組んでもらったもの。
30年近く前の話ですが、母と一緒に二枚の久米島からこちらを選んだ日のことを思い出します。
私が糸味のある風合いを気に入ったもう少し大きな柄の手結絣のツバメはちょっと太り気味で、母は「ツバメは姿がスッとしてなきゃね。」と言って、地風は今一だったけれどこちらにしたのです。母らしい選択です。
着姿写真はHPの「着姿」でも部分しかありませんが、ご覧ください。
素材のこと、染め、織りのこと、とことん着ていく布そのものについても学び、いよいよ着ることの実践です。
着付け教室に通って自分で着て来られる方もありますし、本などで覚えた方もあります。一人で着るのが初めての方も含めみなさん一緒に着てみました。
そういえば親から教わったという人は今までもいなかったと思います。
まず長襦袢の着方、続いて着物、名古屋帯の結び方を一気にやりました。
ポイントを押さえて説明しましたが、初めての方はうまくはできませんが、細かなことをこの会で身につけてもらうつもりはありません。
肌着や襦袢、伊達締めや腰ひもの素材などの選び方から着ることは始まっていますので、その説明も前回してあります。
後は実際に着物を身にまとって自分の感覚を磨きながら回を重ねて上手になっていくしかありません。
ややもすると過剰にひもを使った着方をしたり、しわひとつないことを求めすぎたりして、ずいぶん堅い、窮屈な着方をしている方もおられますが、たまに着る人でも15分で着られる着方をめざすとよいのではないでしょうか?
着ていくうちにだんだん着物の着丈や帯の長さが自分に合うかどうかも自然に分かってきます。
それぞれのものの特徴とかは付き合ってこそわかります。
自分用に仕立てながら、長い身丈を胸紐、伊達締め2本使って着るのが当たり前と思い込んでいる方もおられますが、本来身丈が合っていれば胸紐か伊達締め1本で手早くおはしょりの長さは決まります。
帯も仮ひもなしでも簡単に結べます。必要もない時に仮ひもを使うやり方はいつまでも補助ぐるまをつけて自転車に乗っているようなもので、決して自分の身体感覚を磨くことにはなりません。帯が短い時には仮ひもは有効だと思いますが。
また差し込み式の堅い襟芯も紬などの自然な着方とは離れてしまうと思います。
三河芯に半襟を取り付けあとは襦袢の外側は安全ピン、内側の襟肩あきの所だけまつるやり方を説明しました。意外とこのやり方を知っている方が少ないというか、いままでの参加者に一人もいなかったと思います。
紬塾終了後もお問い合わせいただければオプションとしてマンツーマンでの着方指導もさせてもらいますのでお問い合わせください。
今までの方も何人か2時間くらい追加でいたしましたが、そのあとは一人で着て出かけられるようになっています。
無駄を省いて自分に合った着方を磨きたいですね。
それと美しく着るということは何を着るか、何を取り合わせるかがまずもって重要なことだと思います。
一人ひとり人生が違うように異なると思いますが、自分と向き合うことになることは間違いないことだと思います。
“着る”とは何かを一生をかけて考えていきたいと思います。本当はとても大事なことだったと思います。
紬塾のテキスト代わりにさせてもらっている幸田文『きもの』にはいつ、どこで、どんなものを着るかが問い続けられています。そのためにも毎回一人ずつ発表をしてもらっています。
次回最終回は初心者でも最低限知っておきたい仕立てのことや、何から揃えていくのがよいかなどお話しします。
この日は母が遺してくれた久米島紬に自作の縞帯を合わせました。
帯揚げは冬の海のイメージの黄色味のブルーです。帯締めは桜染の糸で組んでもらったもの。
30年近く前の話ですが、母と一緒に二枚の久米島からこちらを選んだ日のことを思い出します。
私が糸味のある風合いを気に入ったもう少し大きな柄の手結絣のツバメはちょっと太り気味で、母は「ツバメは姿がスッとしてなきゃね。」と言って、地風は今一だったけれどこちらにしたのです。母らしい選択です。
着姿写真はHPの「着姿」でも部分しかありませんが、ご覧ください。