「パティシエになりたーい!」ブログ。

元パティシエ・オペラのお菓子の話やらオタクっぽい話やらのごちゃ混ぜブログ。

北海道旅行2014・6

2014-09-28 22:32:59 | 旅行とお出かけのこと
■美瑛の丘へ
朝、気づいたら、窓にかかってる厚手のカーテンの向こうが明るい。
…がばっと起きて、カーテンを開ける。
晴れとるやんけ!!!! 
…ツッコみながら起きました!

いや、まだ曇ってはいたし、天気予報見たらまだ「昼ごろには雨」という予報だったけど…、この状態なら「雨天休業」ってことにはならないだろう、と一安心。昨日の夜中はサイクリング自体を諦める危機だったのに…神様ありがとう!
1階のレストランで朝食。よくあるバイキング形式ですが、パン置いてるところに「美瑛産の小麦を使用しています!」とか書いてあってほんとにうれしい。あと、じゃがいもが丸ごとごろごろ置いてあった。置いてあったっていうか、…なんて言うんだっけあれ、卓上用の…ああ、スチーマー?にいっぱい入ってて、あったかいまま頂くことができました!じゃがいも用のバターもそばに置いてあった(最初「なんでじゃがいも用ってあえて書いてあるんだ…?」って疑問に思ってたんだけど、あれか。パンにつけるマーガリンとは別ってことだったのかな)
今日は一日サイクリングするんだし、と思って朝食はしっかり頂きました!サラダとか、スープとか、あとハムとか!(写真撮るの忘れた…)飲み物はいつもついオレンジジュースとか選んじゃいがちなんだけど(普段ジュース飲まないので…)、牛乳があったので、牛乳で!…ああ、やっぱりおいしい!なんで牛乳もこんな味違って感じるんやろ?うちが旅先でうかれてるからってだけじゃないよね…!?

食後にカプチーノとかまで頂きつつ、外の、地面を刺す日の光をニコニコ見てたりしたんだけど…実はそんな悠長にしてる場合ではなかった!(別にのんびり起きたって意識もなかったんやけど…)
部屋に戻って、富良野線の時刻表を検索。…昨日の、夕方、次の列車まで一時間あったから、1時間に1本くらいはあるんやろと思ってたら……
8時台の次は、なんと10時台で…「!?」ってなった…。8時のは、もう調べてる時に出発間近だったし。…いや…うちも、学習しようよ…(あと夜に真っ先に調べとけって感じ…)。

一瞬慌てた。でもすぐ冷静にタクシー料金を検索するわたし…。10時とかじゃだめだ、丘を回る時間が短くなっちゃう…。それならタクシーで隣の「美馬牛」まで行けばいい…!お金で時間を買うのよ、わたし!もういい大人なんだから…!(でも調べとけば最初から8時台の電車に乗るために行動できたわけで…、ただの無駄遣いだコレ…)

レンタサイクル屋さんのHP、「予約」がメニューの一番上にある…。予約必須とはどこにも書いてないけど、行ってチャリがないとかだったら困るので、電話。
よく考えたら美瑛駅→美馬牛駅がタクシーでどれくらいかかるのかわからないので、到着時間を伝えるつもりで「今から美瑛の駅前のホテルを出て、タクシーでそちらに向かおうと思うんですが…」って言ったら「今日は台数は十分にあるのでそんなに慌てなくて大丈夫ですよ~」って言われてしまった。親切!
「…ええっと、それが、そんなに長い事美瑛にいられないので…やっぱり今から行きます…」
せっかくのご親切を台無しにしてすみません…(……)。

チェックアウトして、美瑛の駅前へ。

うーん、かわいい駅だ…。石造りの駅って初めて。絵本みたいだ…。
この石は「美瑛軟石」と言って、このあたりで採れた石だそうです。
花壇も綺麗に整備されてて(写真じゃ遠くてわかんないですが…)、ちゃんと「観光の町」してるなあ、って感心してしまいました。いや当たり前なのかもだけど。「観光地化」って悪い意味でばっかり使われてる気がするけど、ちゃんと町のいいとこを主張しよう、とか、来てくれた人をもてなそう、って頑張ってる感じがする場所は私はすごい好きです。「美瑛」の丘を見に来て、こんな駅が迎えてくれたらめちゃ嬉しい。…まあ昨日、到着した時にあんま見てなかった私が言っても説得力ないですが!(寒さと疲労でちょっとそれどころじゃなかったんです…あともう暗かったし)
今回は見れなかったんですけど、駅前の商店街とかも建物の感じを揃えたりしてあってとてもかわいいらしい。いいねえ。

タクシーが何台か待ってたので、乗り込む(なんかタクシーっぽくない形で最初「こ、これ…?」ってすごく不安に…タクシーもあんま乗ったことない…)(お前何か自信持ってできること一つでもあるのか…?)。「美馬牛の駅までお願いします。」って運転手さんに伝える。…「びばうし」って不思議な響きだよねえ。何度も調べたから読み方はこれでいいってわかってても、口に出すのは初めてだからすごい緊張した…(……)。
スーツケースはトランクに入れてもらったので、昨日観光案内所でもらって、小さくたたんで肩がけバックに入れてた「サイクリングマップ」を広げる。…正直、地図だけ見てもわけわかんないんだけど(よくぞこれでサイクリングをしようと思ったもんだ)、こう、「絵」としてでも、少しでも頭に叩き込んでおこうと…昨日の夜、赤のボールペンでガリガリなぞった「通る予定のルート」を必死で眺めてました。…絵じゃねーよそれ!
じゃあ、その様子を見た運転手さんが「レンタサイクルですか?」って。そうですって答えたら、お店のとこまで行きましょうかって…!
「えっと、『ガイドの』」「『山小屋』さんですね」 早っ!!まあそこ目指す人めっちゃ多いからでしょうけどw(美馬牛駅周辺にはレンタサイクル屋さんは2軒しかないらしい)

一瞬、雨が、ざあっ、と。
思わず笑うわたし(だって笑うしかない)。「やっぱり雨ですよね、無理ですかね、サイクリング…」って言ったら、「いや、場所によるでしょうから…大丈夫じゃないですか?」って励ましてもらえました(しかも何度か)。運転手さんありがとう…。確かにほんとに一瞬の「通り雨」だったし…。予報通り、「雨が降ったり止んだり」なら、行けるよね…。行けるよね…!

どうせ地図広げてるなら、今どこを通ってるのか見とけばよかったんですけど、スタートからよそ見してたんで全然わかりません(……)。とりあえず線路とかは見えないから、車で行きやすい、一番近いルートを走ってもらってるんだろうな、とか考えながら、地図はたたんで、窓の外を見た。
昨日、電車の車窓からはほとんど見えなかった、「美瑛っぽい丘」が見えてきた。
…あ、と思うと同時に、涙がこぼれそうになって、でもここで泣いたら、この優しいタクシーの運転手さんに余計いらん気を遣わしてしまう…!と思って必死に我慢しました。

なんで涙が出るのか、自分でもとてもじゃないけど説明できそうになかったし…。
話が長くなるから、じゃない。昔のことを思い出して涙が出るとかじゃないんですよね。だってもう、今はそれで泣く必要、全然ないもの…。それにそれだったら、説明できる…。

…なんでだろう。わかんない。
涙が出るほど愛しい風景、って、そんなものほんとにあるんだろうか。
好きってだけで泣けるって、そんなんでいいんだろうか、…説明。

いいってことに…しよう。今の自分なら、それも、できる。