「パティシエになりたーい!」ブログ。

元パティシエ・オペラのお菓子の話やらオタクっぽい話やらのごちゃ混ぜブログ。

ナポリタン

2013-09-13 23:49:15 | きょうのできごと
今日、晩ごはんにナポリタンを作ったら、なんか、すごく、すごく上手にできたんです!(※当社比)

最後の材料を混ぜ終わって、フライパンの中にある時点で、思ったもん!
「絵に描いたようなナポリタンだ!!」って!!
…えーとですね、うちが理想とするナポリタンっていうのが頭の中にあって、それにかなり近くできた!ってことですね。
略しすぎじゃねーか!?うち!!(「略」なのか…?)
お皿に盛った後には「食品サンプルみたいや…!」って思ったし!(うちなりに最上級の自画自賛のつもり)
おい!!大丈夫か、表現!!

なんかね、味も、絵に描いたようで…(もうええっちゅうの)
懐かしい感じのナポリタンなの!!
ていうか本の「大学街の喫茶店で食べたなつかしい味をおとうさんが子供たちに食べさせるためにつくる」ってコンセプト、まんまやな!って思った!うちは大学行ってないし、昔ながらの喫茶店でナポリタン注文したこともないけど、わかる気がするっていうか…!

ありがとう飯島さん!ありがとう糸井さん!!
LIFE なんでもない日、おめでとう!のごはん。 (ほぼ日ブックス #)
クリエーター情報なし
東京糸井重里事務所


糸井さんが前書きで言ってた「まずは、じぶんなりの工夫なんかもやめて、レシピそのままつくってみてください。」を信じてよかった!(うちはないもの勝手に省いたり、余らせるのが嫌で卵を四捨五入で使ったりしがち)(お前本当に元パティシエか)
飯島さんのレシピも書いてることも全部信じてよかった!
ほんとに、ちゃんとできたー!ナポリタンが!!わあい……!!

今日これを作るために、前日にレシピ熟読して、ケータイの買い物メモに打ち込んでたしね…!トマトジュースに至っては分量までメモって!(どのくらいの量で売ってるかわからなかったため)
トマトジュース買うの初めてだったよ!あとマッシュルームの缶詰も!自分で買うのは初めて…!
そうそう、レシピには「ソーセージ」ってあったんだけど、売り場には「ウインナー」ばっかり並んでて、10分くらい悩んでしまった…。
あと買ったのはピーマン。にんにくとたまねぎとスパゲティとケチャップは家にあったのでそれを使った。


作ってる最中に思い出したことだけど、うちは子供の頃ナポリタンが嫌いだった。
味が嫌いってわけじゃなく、…これははっきり覚えてるんだけど、「赤いのに、肉が入ってない『うそもん』のスパゲティ」ってイメージで嫌ってたんだよねえ。
…そうです、ミートソースが好きだったんですね。「肉」だから!!怖いねえ…三つ子の魂百まで…!(今でも肉大好きです…)
それが「ナポリタン」だとか「ミートソース」だとかは全然区別できてなかった(「赤い」でいっしょくたにされてるし…)。食べて、あ、これは肉がいっぱいだ!って喜ぶか、あ、これはハムだけか…って残念に思うかどっちかだったんですよね(母は多分ハムをよく使っていた)。なんて贅沢な!!ハムだって高くて、今でも買うのに躊躇するというのに…!(そろそろ慣れろ)

赤いのに、味が薄い感じがするのも気に食わないポイントだった。…でもこれは母のがそうってだけじゃなく、ほら、お子様ランチとかってナポリタンものっかってたりしましたよね?多分あれも含めて、のイメージだったんだと思う。ケチャップだけでごまかして!安っぽい!とか思ってた…気がする…。うわあ、ひどい子供ですね!!多分口には出してないけどね!

で、高校生くらいの時には「カルボナーラ」に夢中で。
当時は自分で作ってみようって発想はなかったんだけど、スパゲティを外で食べる時には必ずカルボナーラを選んでました。その時にはもうミートソースは食べ飽きてたとこもあったから、外で頼んだりはしなかった。
ナポリタンも、もちろん。候補にすら上がらなかった。

…なのに、大人になってからは、ナポリタンが気になりだした。
なんのタイミングかわからないけど、外で食べる機会があって、…あれ?めっちゃおいしいやん?このケチャップの感じ、すごいいいやん?って思って。
私は食べるにしても作るにしても「洋食」が好きで、強い憧れがあるっぽいことに気づいた。ハンバーグとか、エビフライとか、オムライスとか。「おいしいのを食べたい」し、「おいしく作れるようになりたい」って思ってる。実際に作るかどうかは別として、そういうものが多く載ってる料理の本が棚に増えていった。
そこに必ずあるのが「ナポリタン」だった。写真も必ずおいしそう(料理の本だからあたりまえなんだけど)。
ハンバーグやエビフライに比べたら断然、トライは簡単にできそうだった。材料もすごく普通。
なのにずっと挑戦しなかった(そしてあまりおいしくないハンバーグを量産…)(黙っとけ)。…「簡単にできそう」すぎて「よし」って思えなかったのかな。お菓子もそう。あんまりにも手順が簡単すぎると逆になかなか「やってみよう!」って気持ちにならない。手間がどうってよりかは「(あえては)それを選ばない」感じ?


上の、「LIFE」の最初に載ってるナポリタン。これまた写真が尋常じゃないくらいおいしそうで気になってはいた。
作り方をよく読んでみた。……ら、え?トマトジュース?を、煮詰めてソースを作る??
スパゲティはゆでてさらに放置して、わざとのばす??
なにこれ?なにこの手間?こういうのしなきゃいけないの?ナポリタンって。
…こういうのすれば、「おいしくできる」の?ナポリタンって……。

そこで「よし、やってみよう」って決意することができました。
…書いてて思ったけど、こ、これって、単にあまのじゃくなんやろか…。
違うんです!えーと…、うち、野菜炒めってめちゃ苦手なんですよ!本にも「野菜を炒める。」くらいしか書いてないようなのが最高に苦手なんです!
「こうしてこうしてこうする」ってのが多いものほど、ちゃんとできる。…単に料理の経験値が低すぎて「レシピの行間が読めない」っていうのも大いにあるんだけど…。うちが死ぬほど不器用なのにお菓子作れるのは、お菓子作りに約束事が多いから!「こうしなきゃいけない=こうすればちゃんとできる」っていうのが多いから!それを学校や店で教えてもらったから…。

きっと、料理に約束事がないわけじゃないんですよね。うちが知らないだけ。
だからできるだけ丁寧に手順を書いてくれてる本で勉強していくしかないんだなあ…。


分量はもちろん、切り方とかもちゃんと本の通りに揃えて、ソースを煮詰める時間もタイマーできっちり計って…
最後、フライパンで混ぜてる時にもう、手ごたえをめっちゃ感じてて…、めっっちゃ嬉しい気持ちになってました!
「こどものように、素直に、そのままつくってみてください。」
素直って大事…!信じるってすごい大事だって、思った!
だってほら、こんなに違う!こんなに、ほんとに、おいしくできる…!!
糸井さんありがとう…!飯島さんありがとう…!!


ホントはおはぎを作るつもりで「LIFE」を見返してたんですよね。
でもおはぎも絶対作ろう…!この、通りに…!そのまま…!
もうすぐ十五夜だし!え?おはぎじゃない?いいねん!!だんごなら!!(……)

糸井さんの言葉を噛みしめるように読んでたら、作ってる間も脳内で再生されるようになってきました。
「食べておいしい、食べさせてうれしい、いっしょに食べる場にいて幸せだ。
それが、人生だとしたら、最高。」