夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

『マイナンバー導入で「困る人たち」っていったい誰?』を学び、やがて微苦笑をして・・。

2015-10-05 16:52:55 | ささやかな古稀からの思い
私は東京の調布市に住む年金生活の71歳の身であるが、
一週間前の頃、新聞の折込チラシの中、東京都の広報誌(10月)が入っていて、
見出しに大きく『マイナンバー制度が始まります!』と題され、
実施内容が記載されていたが、そのうちに読めばいいょ、と思い放置してきた。

本日の昼下がり、朝日新聞社の基幹ネットのひとつ【dot】をぼんやりと見ていた中、
【間もなく開始! マイナンバー制度は何が“便利”で何が“不安”なの?】と題された見出しを見て、
遅ればせながら学ぼうと思い、クリックして記事を精読した・・。
http://dot.asahi.com/dot/2015090400025.html
☆【dot】<==『間もなく開始! マイナンバー制度は何が“便利”で何が“不安”なの?』

この後、下段に関連記事として、
『マイナンバー導入で「困る人たち」っていったい誰?』と題された記事が掲載されていたので、
好奇心に負けて、こっそりと記事を読んだりした。

この記事の原文は、大村大次郎さんが著作『元国税調査官がズバリ教える マイナンバーで損する人、得する人』で、
朝日新聞社の関連雑誌の『AERA』に、2015年9月21日号に抜粋された記事である。
無断ながら転載させて頂く。
          

《・・お年寄りから赤ん坊まで、全国民を12ケタの番号で管理するマイナンバー制度が始まる。
個人情報がごっそり盗まれやしないかとの不安は根強いが、
税や社会保障をめぐる「不公平感」を解消するツールにもなりうる。

マイナンバー導入の効果として、政府の説明資料が真っ先に挙げているのが
「より正確な所得把握が可能となり、社会保障や税の給付と負担の公正化がはかられる」こと。
つまり、税金の取りっぱぐれを減らすのが最大の目的の一つなのだ。

その肝になるのがマイナンバーと預貯金口座のひも付け。
改正マイナンバー法が9月3日に成立し、
2018年から本人が同意すれば預貯金口座にマイナンバーが登録されることが決まった。

もちろん「任意」では、後ろめたいことをしている人は登録しない。
政府は21年をめどに義務化を検討する方針だ。
          

今でも税務調査の対象者の預貯金口座を特定できれば、調査官は洗いざらい調べることができる。
ただ、相手が口座のありかを隠そうとした場合、探し当てるのはそう簡単ではない。

国税OBで税理士の武田秀和さんによると、
調査官は銀行との過去の取引記録や、自宅への立ち入り調査で
見つけたカレンダーやタオルに書かれた金融機関名なども端緒に、
自宅や職場の近くの金融機関などを回って口座の有無を照会したりして割り出す。

口座番号とマイナンバーが連結されれば、
同一人物が持つ複数の預貯金口座の「名寄せ」と、お金の流れの把握がより簡単かつ正確にでき、
不正を見破る強力な武器になる。

将来的には、全国の金融機関の口座データを一括してマイナンバーで
照会できるシステムを作る余地が出てくる、という見方もある。

「今でもサラリーマンの大半は所得をほぼ正確に税務署に把握されています。
所得がガラス張りになって困るのは、税金をごまかしてきた人たちだけです」
          

『マイナンバーで損する人、得する人』(ビジネス社)などの著書があるフリーライターの大村大次郎は言い切る。

確かに一つの勤め先だけから給料をもらい、税金が天引きされている人にごまかしの余地はほとんどない。
「困るかもしれない」のは誰なのか。
大村さんに「所得をごまかしやすい人たち」を挙げてもらった。

まず飲食業や風俗業、パチンコ業、ネット通販業を手がける自営業者と経営者。
領収書をあまり出さなくてよく、不特定多数の客を相手にするといった共通点があり、
税務署がお金の流れを把握するのが難しい。

複数の勤め先から収入があったり、株式や土地、美術品など多岐にわたる資産を持っていたりする富裕層も、
所得や資産の全容を正確につかむのは一苦労だ。

サラリーマンでも、ブログの広告やネットオークションといった「副業」からの収入がある人は要注意。
収入から経費を引いた所得が年20万円を超えると、
基本的に確定申告して納税しなければならないが、
「面倒だし大した金額じゃないからばれないだろう」と申告していない人も少なくないと言われる。

マイナンバーと預貯金口座番号との連結によって、
このような人たちへの税務調査の効率は格段に上がる。

見過ごされてきた税逃れが明らかになる可能性が高まるのは間違いない。・・》
注)記事の原文にあえて改行を多くした。
          

私は中小業の民間会社に35年近く奮戦して、2004年〈平成16年〉の秋に定年退職し、
私の半生は、何かと卑屈と劣等感にさいなまれ、悪戦苦闘の多かった歩みだったので、
せめて残された人生は、多少なりとも自在に過ごしたと思い、
その直後から年金生活をしているので、年金生活11年生となっている。

そして私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
雑木の多い小庭の中で、築後37年を過ぎた古ぼけた一軒屋に住み、
お互いの趣味を互いに尊重して、日常を過ごしている。

私は9月下旬の誕生日を迎えて、70歳を卒業して71歳となり、
家内も12月下旬の誕生日を迎えると66歳となる中、
お互いに厚生年金、そしてわずかながらの企業年金を頂だいた上、
程ほどの貯金を取り崩して、ささやかな年金生活を過ごしている。

このような年金生活をしているので、今回の記事のようなことには、
無力な私は無縁だなぁ・・と微苦笑したりしている。

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