夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

私が『ラムネ』を飲んだ頃・・♪   《初出2007.7.27》

2008-05-17 11:02:43 | 幼年・少年時代の想いで
私は定年退職後の3年生の身であるが、
この初夏の時、原則として日中は冷やした煎茶、
夜はビール、或いは冷やした純米酒を頂いたりしている。

昨日、例外として、昼下りのひととき、ビールを呑んだりしていた時、
幼児の時に飲んだラムネが想いだされた・・。


昭和26年の春、小学校に入学して、初めての夏、
叔母に連れられて、付近の雑貨屋に行った。

叔母が、ラムネひとつ、と店の主人に言った。
店の主人が、栓を開け、ポーンと音がし、
瓶の中からあわ立ちながらあふれてきたのを、
私に手渡された・・。

私は不思議な形の瓶もさることながら、
刺激のある飲み物であったが、喉越しに甘さが残る飲みと感じたりし、
3分過ぎて、お腹の満腹感を感じた頃、飲み終えた。

そして、瓶の中にビー玉のような玉に気付き、
瓶を少し振ると、不思議な音がした。

叔母は私を少しみつめながら、微笑(ほほえ)んでいた。
そして、購入したアイス・キャンディをかじっていた。


その後、夏休みになると、独りでこの雑貨屋に行き、
おじさん、ラムネ頂戴、と言って飲んだりした。

そして飲んだ後、いつもビー玉のような玉はどのように入れているのか、
不思議な思いでいた。

私はこの頃、家にあったB29(アメリカの爆撃機)の鉄製のおもちゃがあり、
どうして空に飛べるの、と同様に、
ラムネの中にある玉、どうして入れて作れるの、
と母や叔母を困らせた。


小学5年の夏休みになると、私はサイダーに変った。
三ツ矢サイダー、と明示されたサイダーをやっと飲み終えると、
満腹となり、
これ以上の幸せはない、と子供心に充たされていた。

20数年前、家内と旅先で、ラムネを見つけた時、
私達は飲んだ後、こんな味だったかしら、とお互いに笑ったりした。

そして、瓶を振ると、かすかな音がし、
もう一度、手を振り、音色を楽しんだ。



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