夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

精進料理を世界に伝える70代の女性、たぐい稀な言動に、高齢者の私は恐れ入りました、と呟(つぶや)き・・・。

2018-09-02 14:20:16 | ささやかな古稀からの思い

先程、ときおり愛読している朝日新聞社系の基幹サイト【AERA dot.】を見ている中、
【 精進料理を世界に伝える70代 バイタリティーの源 】と見出しを見てしまった。

私は東京の調布市に住む年金生活のまもなく74歳の身であるが、
体力が衰えを実感している私でも、恥ずかしながら好奇心だけは旺盛で、
どのようなことですか、と思いながら記事を読んでしまった。

この記事の原文は、赤根千鶴子さんの寄稿文であり、
『週刊朝日』の2018年9月7日号に掲載された記事のひとつであり、
関連のネット【AERA dot.】に於いて9月2日に配信され、無断であるが転載させて頂く。
           
《・・精進料理を世界に伝える70代 バイタリティーの源

*  *  *

何せ、この人をつかまえることは、容易なことではない。
世界中を飛び回る精進料理研究家・藤井まりさん(71歳)。

藤井さんが、夫で僧侶の宗哲さんと精進料理教室を始めたのは36年前だ。
が、12年前に夫は他界。
いまは藤井さんが、ひとりで切り盛りをする。


「皆さん、引き続き来てくださるので、頑張らないと。
最近は、地方で教室を開講することも多いんですよ」


10年ほど前からは、海外からの出張リクエストも増えている。
イギリス、フランス、フィンランド、アイスランド、デンマーク。
今年はドイツ、イタリアで、精進料理のワークショップを開講してきた。


「禅やマインドフルネスのブームで、精進料理は、マインドフルな(心がこもった)食事として、
再び注目を集めてきているようです。

精進料理は、旬の野菜や大豆など、植物性食材のみで作ります。
ヘルシーなイメージも受け入れられているのかもしれませんね」


藤井さんが、国内外で料理と共に伝えていきたいのは、精進料理の精神だ。

「食材の身も葉も皮も、すべて使い切ろうという『一物全体(いちぶつぜんたい)』の精神。
そして生まれ育った土地柄と季節に合ったものを食べようという『身土不二(しんどふじ)』の精神を伝えていきたいです。
旬のものから滋養をとり、身体を守るという、昔ながらの食事の知恵は、忘れ去られてはならないと思います」


そして料理を作る時の心と、料理をいただく時の心も、広めていきたいという。

「料理は、一瞬一瞬に心を集中して作るもの。
いただく時は、感謝しながらゆっくり味わい『足るを知る』ことです。

『即今只今(そっこんただいま)』という禅の言葉があるのですが、
目の前の『今』と向き合うことが、一番大事という意味で私はとらえています。
食事はエサではありません。一食一食、決して疎かにはできないのです」


藤井さんは、人との縁も大事にしている。
「草の根的な縁でも、ご縁はご縁。
精進料理に興味を持ってくださった方がいるのであれば、どこでもすぐに飛んでいかなきゃ。

どう言っても、人生のゴールは近づいている。
ならば今できることは、今やらなければと思うんです。
細かいことは、走りながら考えればいいじゃない(笑)」・・》


注)記事の原文に、あえて改行を多くした。

             

私は東京の調布市に住む年金生活のまもなく74歳の身であるが、
私たち夫婦は子供に恵まれなかったので、我が家は家内とたった2人だけの家庭であり、
そして雑木の多い小庭の中で、古ぼけた一軒屋に住み、ささやかに過ごして、
年金生活は早や14年生になっている。

私は民間会社の中小業のある会社に35年近く勤めて、2004年(平成16年)の秋に定年退職した身であるが、
多々の理由で、サラリーマンを卒業して年金生活を始めた・・。

午前中のひとときは、私は平素の買い物を家内から依頼された品を求めて、
独り歩いて最寄りのスーパーか、ときには駅前のスーパー、専門店に行ったりしている
買物メール老ボーイの身となっている。

この後は、帰宅後も私は独りで外出して、自宅から3キロ以内の周辺にある住宅街、遊歩道、小公園などを
歩き廻り、幼年期に農家の児だった為か、山川草木をこよなく愛しながら、季節のうつろいを享受している。

こうした中で、私は亡き母の遺伝を純粋に受け継いだ為か、恥ずかしながら男の癖におしゃべりが好きで、
何かと家内と談笑したり、ご近所の奥様、ご主人など明るく微笑みながら談笑したりしている。

そして私は、遊歩道、公園などを散策していると、見知らぬ男性、
女性グループの御方たちと、話しかけられたり、或いは話しかけたりして、談笑し、
殆ど毎日過ごしている。

或いは、知人とか友人と時折お逢いする時は、しばらくねぇ・・、と私は笑いながら逢ったりして、
日中はコーヒー、夕暮れからはビールか水割りのウィスキーを飲みながら、談笑をしたりしている。

ときおり国内旅行は私たち夫婦の共通趣味のひとつで、幾たびか遊学を重ねてきたが、
旅先でも、私は食事処、ロビーなどて隣席した見知らぬ方でも、話しかけて談笑したりしている。
                          
こうした中で、好奇心をなくしたらこの世は終わりだ、と信条している私は、
体力の衰えを感じている私でも、その時に応じて溌剌とふるまったりしている。

             


やがて午後の大半は、私は随筆、ノンフィクション、近現代史、総合月刊雑誌などの読書が多く、
或いは居間にある映画棚から、20世紀の私の愛してやまい映画を自宅で鑑賞したり、
ときには音楽棚から、聴きたい曲を取りだして聴くこともある。

こうした中、ブログの投稿文を綴ったり、数多くの御方の投稿文を読ませて頂き、
多々シニア世代の日常生活を学び、人生の確かな教科書と学んだりしている。

私は恥ずかしながら青年時代に、映画、そして文学青年の真似事をして敗退し、
やがて音楽業界のあるレコード会社に35年近く勤めた為か、
書物やビデオ・テープ、DVDなどの映画作品、或いはレコード、カセット、CD、DVDなどの音楽作品は、
程々に所有している。

たとえば、その日に観たい映画は、居間にある映画棚が引き抜いて、
少し大きなテレビ画面を通して、鑑賞している。

このように年金生活は、勝手きままに過ごしている中、
家内は家内の妹と逐次連絡しあって、家内は遠方地に独り住まいの家内の母宅に介護で、
6泊7日前後で行っている時は、私は我が家で『おひとりさま』の生活となっている。

             

このように箸にも棒にも引っかからず社会に役立たない私は、今回の記事を読んで、
精進料理を世界に伝える70代の藤井まりさんに、たぐい稀なバイタリティーあふれる言動に、
つたない高齢者の私は、恐れ入りました、と心の中で呟(つぶや)いたりした・・・。

私が瞬時に感銘させられたことは、
《・・「食材の身も葉も皮も、すべて使い切ろうという『一物全体(いちぶつぜんたい)』の精神。
そして生まれ育った土地柄と季節に合ったものを食べようという『身土不二(しんどふじ)』の精神を伝えていきたいです。
旬のものから滋養をとり、身体を守るという、昔ながらの食事の知恵は、忘れ去られてはならないと思います」


そして料理を作る時の心と、料理をいただく時の心も、広めていきたいという。

「料理は、一瞬一瞬に心を集中して作るもの。
いただく時は、感謝しながらゆっくり味わい『足るを知る』ことです。
・・》

             

こうした深情の確固たる思いの上、
《・・精進料理に興味を持ってくださった方がいるのであれば、どこでもすぐに飛んでいかなきゃ。
・・人生のゴールは近づいている・・ならば今できることは、今やらなければと思うんです。・・》
こうしたことも学び、この御方のたぐい稀な言動力には、私は降参致します、と呟(つぶや)いたりしている。


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