私は東京の調布市に住む年金生活の78歳の身であるが、
東京23区唯一の渓谷として名高い『等々力渓谷』は、
20数年前から知人から教えられてきたが、
いつの日にか尋ねてみたいひとつであった。
たまたま本日、都心の郊外にある都立の公園は、
殆ど月曜日は休園であったことや、少し蒸し熱い25度前後の気温が予測されたので、
武蔵野台地の南端を多摩川の支流・谷沢川(やざわがわ)が侵食してできた1キロ前後の渓谷、
ケヤキやコナラなどの樹木や、湿性植物が植生する自然豊かな歩道を散策するのは、
最適かしらと思い、生まれて初めて出かけた・・。
我が家より近くに走行する路線バスで、『成城学園前』経由で『二子玉川』、
そして初めて乗車する東急の大井町線の『等々力』駅で下車した。
まもなく数分歩いた先に、『等々力渓谷』表示を見たりした。
そして歩きだすと、知人から教えられた通りの情景に、私は微笑んだりした。
やがて案内板が見えて、立ち止まって見ながら、
右下に明記された『おもいはせの路』の命名の由来、
《・・季節や時の流れとともに表情を変え、
古代から現代までの様々な顔を見せる路で、
歴「おもいをはせる」ということから名付けられました・・》
と読みながら、確かにそうですよねぇ・・と微笑んでしまった・・。
まもなく『等々力渓谷』の概要解説プレートを見て、
真摯に学んだりした・・。
やがて再び歩き出したりした・・。
まもなく『日本庭園』の案内プレートがあり、途中の神社仏閣にはパスしてきた私は、
これだけは・・鑑賞しなくては・・と思いながら、立ち寄ったりした。
こうした情景には、魅せられて60年近くになるが、
このひとつでも、めぐり逢えて良かった・・と思い深めたりした・・。
やがて名残欲しく、辞して、再び歩道に戻ったりした。
やがて住宅街が見え、案内板があり、立ち止まって見たりした・・。
そしてここが『等々力渓谷』の遊歩道が終わりの地点と学んだりした。
ここで私は、渓谷を鑑賞するのは、下流から上流に向かって歩く・・
風景としては更に良い、と学んできたので、反省しながら、
歩いてきた往路の道を引き返して、上流に向かって歩き出した・・。
このように渓谷美の遊歩道を散策して、
やがて『等々力』駅に戻ったのは午前11時であったりした。
このように、78歳の私は、遅ればせながら、
『等々力渓谷』を初めて訪ねて、良かった・・と微笑みを重ねたりしている・・。