夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

「脳は何歳になっても若返る」、医師が教える「認知症」予防&治療、私は真摯に学び、やがて少しばかり安堵をして・・。

2018-04-16 16:02:19 | ささやかな古稀からの思い

昼食後、ときおり愛読している朝日新聞社系の基幹サイト【AERA dot.】を見ている中、
【 「脳は何歳になっても若返る」医師が教える「認知症」予防&治療  】と見出しを見てしまった。
 

私は東京の世田谷区と狛江市に隣接した調布市の片隅に住む年金生活の73歳の身であるが、
恥ずかしながら70歳を過ぎた頃から齢を重ねるたびに、物忘れが多くなった、と改めて気付き、

独り微苦笑する時もある・・。

たとえば家内とテレビの旅番組を共に視聴したりしている時など、
あそこも行ったよねぇ、と私は家内に言ったりした時、その地の情景などは鮮やかに重ねることができても、
肝心の地域名が言葉に出来ないことが、もどかしさを感じることがある。

日頃の私は、 いつの日にか認知症、或いは脳梗塞などの難病に遭遇したら、困窮するので、
自宅から3キロ以内の周辺にある遊歩道、小公園などを散策して、季節のうつろいを享受しながら、
ひたすら歩き、ときおり大股で歩いたり、或いは足早に歩くことが多くなっている。 

もとより健康でなければ、自身の日頃のささやかな願いも叶わない上、
何よりも自身が自覚できない言動をする認知症は、私は何よりも恐れたりしている。

このような深情を秘めた
私は、どのようなことですか・・と思いながら、
真摯に学びたく記事を精読した。

この記事の原文は、週刊朝日の2018年4月20日号に掲載された記事のひとつで、
【AERA dot.】に於いて4月16日に配信され、無断であるが転載させて頂く。

          

《・・「脳は何歳になっても若返る」医師が教える「認知症」予防&治療 

 

認知症治療の基本(週刊朝日 2018年4月20日号より)

認知症の根本治療薬はまだないが、進行を遅らせる薬はある。
また認知症は、自分の心持ちひとつで発症を遅らせたり、進行を遅らせたりできる病気でもある。
一方的に怖がらずに理解し、毎日の生活を変えることが大切だ。


【図表】認知症の「薬物療法」と「非薬物療法」ってどんな治療?

         

認知症は、物忘れをおもな症状とした脳の病気だ。
いろいろな原因から細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったりすることで
脳に障害が起こり、生活に支障をきたす。

まず記憶障害(物忘れ)が起こり、思考や判断力の低下、会話の途切れや、
見当識が失われる(後述)などといった認知機能の障害も起こる。


認知症の定義は、これらの障害が6カ月以上続き、
社会生活や日常生活に支障をきたしている状態であることだ。


愛知県在住の富永幸子さん(仮名・78歳)の娘は、
久しぶりに会った母親の財布が、
膨らんでいることに気が付いた。

連れだってスーパーで買い物をすると、
小銭がたくさんあるのに、1万円札で支払うそぶりを見せた。
実家の冷蔵庫を開けると、印鑑が卵を並べるところに置いてあった。

         

認知症専門医の遠藤英俊医師はこう話す。

「認知症の診断基準として、
(1)お金(請求書)の支払いができない、
(2)薬の服用が守れない、が指標となっています。

前者は、信用を失ったり、周りの人を巻き込んで迷惑をかけたりし、
後者は、自分の命にかかわったりします。

認知症は、本人や家族の生活に影響を及ぼすからこそ、介護が大変な病気と認識されているのです」


         

現在の日本には、600万人程度の認知症患者がいると言われている。
主な原因となる病気は70種類以上もあり、ほとんどの認知症は
神経変性疾患や脳血管障害が原因のため、進行を遅らせることができても、
根本的に治療をすることはできない。

もっとも多い認知症の原因は、神経変性である「アルツハイマー型認知症」。
また、「脳血管性認知症」や「レビー小体型認知症」も数が多いため3大認知症と呼ばれ、
全体の約90%を占めている。


 プライドが高い富永さんを病院に連れていくために、娘は芝居をした。
「受けたい検査があるの。お母さんも一緒に受診しない?」と。


「病院に行くことを話す際には、その方の心やプライドを傷つけないことが大切です。
家族に対する不信感を抱かせないように注意しましょう。
頭ごなしに説得することは禁物です」(遠藤医師)


認知症を疑ったら、専門医がいる「物忘れ外来」や「認知症外来」を受診する。
一般病院の場合は、神経内科や脳神経外科、老年科を初診に選ぶことが多い。

どうしても受診を拒否する場合には、
各市町村の認知症初期集中支援チームに相談すると、チームメンバーが自宅にまで来てくれるサービスもある。


         

病院ではまず「問診」をする。
付き添いの家族と本人を個別に最近の生活の様子や病歴、服用している薬を聞く。

次の検査は「心理検査・知能検査」。
本人の記憶力や認知機能の程度を調べ、簡易長谷川式認知症スケールやMMSE(ミニメンタルステート検査)をおこなう。

ビタミン欠乏症や甲状腺の機能低下がないか「血液検査」をし、
CT(脳の断面図を撮影し、脳の萎縮や変化を調べる)、
MRI(脳の周りに電磁波を当てて、脳の萎縮を診る)では、
腫瘍や脳梗塞などの病変の有無がわかる。

初期に一定の部位の血流が悪くなるアルツハイマー型認知症は、
SPECT(脳の血流量を調べる)検査をすることで早期診断が可能だ。
検査結果を総合して医師が診断する。


「認知症の根本治療薬はありませんが、認知機能を改善したり、
進行を遅らせたりする薬はあります。

ただ、それらの薬も有効率は3~4割程度なので、薬だけでは限界があります。
認知症の治療は、薬物療法に加えて、適切なケアを提供する、
心とからだによいとされるリハビリテーションをおこなうことが大切です」(同)


認知症の治療は、「薬物療法」と「非薬物療法(脳活性リハビリテーション)」に加えて
「適切なケア」と「なじみの環境」の四つが柱となる。

         

予防に始まり、MCI(軽度認知障害)、中等度から終末期まで継ぎ目なしに診る「フルステージ診療」が
主流になりつつある。

環境が変わると認知症の症状が悪化するため、なじみの環境の維持も重要だ。
また認知症の人は、自分が今いる場所や状況を正しく認識することができなくなる「見当識障害」を発症する。

認知症の進行を遅らせるには、
決まった時間に食事をとるなど時間の感覚を維持させることが大切。

主治医選びは、患者の状態をきちんと把握し、生活指導をしてくれるかがポイントになる。
「主治医によって寿命が変わる」と言っても過言ではない。


         

「脳は何歳になっても若返る」と話すのは、
脳内科医でMRI脳画像分析を専門とする加藤俊徳医師だ。

脳の中には記憶を司る「海馬」があり、
目や耳から入ってきた情報を集めて整理をしている。

アルツハイマー型認知症は、この海馬が萎縮することで発症する。
逆に言えば、海馬を元気にするような生活を送ることが、健康な脳を保つ秘訣である。


「脳細胞の代謝には、酸素が必要不可欠です。
特に海馬は、脳の中でも多くの酸素を必要とします。
深呼吸や瞑想をするなど、新鮮な酸素を豊富に取り入れるようにしましょう」(加藤医師)


ほとんどの認知症は、現在の医学では治すことはできない。
喫煙者は非喫煙者よりも約4倍、糖尿病の人もそうでない人に比べると約4倍、
アルツハイマー型認知症になりやすいといわれている。

要は、生活習慣病を予防・治療することが、認知症予防につながる。
魚や野菜、ナッツ類など、認知症予防によいとされる食材を積極的に取り入れつつ、
バランスのよい食事をすると、脳の働きも活性化する。

脳は、日々の刺激によって変化し成長するので、常に新しいことに興味を持って挑戦する。
熱中できる趣味を見つけて、ストレスフリーになる。


「たばこや深酒をやめて、規則正しい生活を心がけましょう。
新聞を読んだり、いろんな人とコミュニケーションをとったりするなど、
意識して脳を使う生活に変えていきましょう。

適度な運動をおこない、足腰を丈夫に保つことも大切です。
認知症を予防することは、難しくないのです」(同)


知的活動、適切な栄養、適度な運動、社会参加が認知症予防となる。
脳を若々しく保つために、自分の生活を振り返ってみることが大切だ。(本誌・長谷川拓美)


注)記事の原文に、あえて改行など多くした。
        

回の記事を読み終わった後、特に「脳は何歳になっても若返る」ことを学び、
少しばかり安堵を重ねて、微苦笑をしたりした。

私たち夫婦は、子供ら恵まれなかので、たったふたりだけの家庭であるが、
私は亡き母の遺伝を純粋に受け継いだ為か、恥ずかしながら男の癖におしゃべりが好きで、

何かと家内と談笑したり、ご近所の奥様、ご主人など明るく微笑みながら談笑したりしている。

そして私は、遊歩道、公園などを散策していると、見知らぬ男性、
女性グループの御方たちと、話しかけられたり、或いは話しかけたりして、談笑し、
殆ど毎日過ごしている。

こうして歩く時の私は、紳士バックを園児のように斜め掛けして、颯爽と歩いたりしていることが多いが、
大半はデジカメをネクタイのように首から掛けて、歩いている中で瞬時に魅了された情景を、
一期一会ねぇ、と思いながら撮ったりして、記憶のかたみとしている。
             
このように歩いていると、ほぼ1キロを15分ぐらいであるので、
やはり時折、足早に歩いたり、或いは意識して、大股で歩いたりしている・・。

        

或いは、知人とか友人と時折お逢いする時は、しばらくねぇ・・、と私は笑いながら逢ったりして、
日中はコーヒー、夕暮れからはビールか水割りのウィスキーを飲みながら、談笑をしたりしている。

ときおり国内旅行を私たち夫婦は幾たびか重ねてきたが、
旅先でも、私は食事処、ロビーなどて隣席した見知らぬ方でも、話しかけて談笑したりしている。
                          
こうした中で、好奇心をなくしたらこの世は終わりだ、と信条している私は、
体力の衰えを感じている私でも、その時に応じて溌剌とふるまったりしている。

     

こうした日常生活をしているので、認知症になる可能性は少ないと思われるが、
しかしながら、この世はまさかの出来事に遭遇することもあり、
認知症だけは勘弁して欲しい、と念願しながら歩く時もあるのが、現状となっている。
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