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夢逢人かりそめ草紙          

定年退職後、身過ぎ世過ぎの年金生活。
過ぎし年の心の宝物、或いは日常生活のあふれる思いを
真摯に、ときには楽しく投稿

阿川佐和子・女史は、対談の達人・・♪   《初出2007.12.29.》

2008-06-03 11:49:24 | 読書、小説・随筆
過日、数学者の藤原正彦の対談が掲載されているので、
阿川佐和子の対談集『阿川佐和子の会えばなるほど ~この人に会いたい 6~』(文春文庫)を購入し、
目的の藤原正彦との対談を読み終わった後は、
別の本を読んだりしていたのであった。

阿川佐和子・女史に関しては、無知な方であるが、
父上の作家・阿川弘之の小説、随筆は私なりに愛読し、感銘を受けたりし、
40年が過ぎようとしている。

このような関係で、このお方のお嬢さんか、
と思っていたが、少し気になる人である。

過日、阿川弘之、阿川佐和子の両氏に寄る『蛙の子は蛙の子』(ちくま文庫)を6年ぶりに再読したが、
父と娘の往復書簡を精読すれば、育ちの良さ、それなりの教養が感じられ、
私は阿川佐和子・女史に好感していた。

今朝、遅い朝食を10時過ぎ時に純米酒を頂いたので、
寝室で布団にもぐり、軽い読み物として、
この『合えばなるほど・・』の殆ど未読を読み始めたのである。

衆議院議員の亀井静香との対談は、私は笑い転げ、しばし唖然となった。
あたかも漫才のような対談であったが、
漫才の世界であったならば、これ以上絶妙なコンビはない、
と確信させられるほどである。

その後、野球の中日ドラゴンズ監督の落合博満、
角川春樹事務所特別顧問の角川春樹の両氏との対談を読んだりしたが、
阿川佐和子・女史は紛(まぎ)れもなく、対談の達人である、
と確信を深めたのである。

会話のはずみ、あいづちの微妙さは天性かしら、と感じたが、
この人なりの素養、感性、そして感覚のなせることだと判り、
『週間文春』で連載が700回を突破し好評の秘密が理解出来たのである。


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私の師走の読書は、佐野眞一の著作が多く  《初出2007.12.27.》

2008-06-03 11:37:13 | 読書、小説・随筆
このところ遅ればせながら、作家の佐野眞一の読書が多くなっている。

この師走の時期は、『小泉政権~非情の歳月~』(文春文庫)、
『東電OL殺人事件』(新潮文庫)、そして続編の『東電OL症候群』(新潮文庫)を読んだりした。

特に『東電OL・・』に関しては、
人が秘そむ心の深淵がどれだけ、その人となりに言動で発露されるか、
著作者の熱い思いを行間から感じ取ると、このたった二冊であるが私は数時間の毎日で読み続け、
二週間ばかり要したのである。

それだけ著作者の思い心を受け止めるには、単なる読むには、
著作者の真の言葉の伝達を受け止めることが出来なかったのである。

私はこの佐野眞一の作品は、6冊しか読んでおらず、
今回の作品を含めても8作品となる。

今の私は、未読の『枢密院議長の日記』(講談社現代新書)が過日購入したので、
大正時代の激動期に於いて宮中に身を置いた人の日記、
そして作家の佐野眞一の心情に導かれて、大正時代に思いを寄せ、
改めて明治以降の日本を学ぶ機会になれば、
と思ったりしている。


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『ふみをかざるひとひらの美』・・♪  《初出2007.12.25.》

2008-06-03 11:25:42 | 読書、小説・随筆
日中の大半、家内と銀行、郵便局を廻った後、
買物にスーパーの二軒を廻って、先程で帰宅した。

スーパーの野菜、穀物などは御節料理の素材が並んで、歳末の始まりと感じたが、
私にとっての心の最大の収穫は、
郵便局で定期の満期の手続きをとっている間、
棚に並べられた一枚のバンフレットが鮮烈であった。

日本郵政グループの発足記念店展のお知らせのチラシであった・・。


第一部 郵便錦絵展 『明治のあたらしい風』

第二部 扇子原画展 『麗(うるわ)しく華ひらく』

第三部 切手原画展 『ふみをかざるひとひらの美』


と展示課題が掲載され、短い解説が明示されていた。

数分、手続きに待たされている間、私は見ていたのであるが、
特に第二部と第三部のタイトルに魅了されたのである。

『ふみをかざるひとひらの美』などは、
私がこのサイトに綴る折、季節のうつろいを数多く取り上げ、綴っているのであるが、
このタイトルの趣旨の、ふみをかざるひとひらの美、のように表現できたら、
と思いながら、心を深め、私なりに念願している。

具体的に表現すれば、封筒の中に秘められた便箋の文、そして切手の幾重かの絵柄、
季節の移ろいの情景美と私の綴る心の思い、
このような類似性になれれば、と感じたのである。



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『昭和』からの伝言・・♪   《初出2007.12.20.》

2008-06-03 10:52:04 | 読書、小説・随筆
私は本屋に寄るのが好きであるが、
愛読している作家の本にめぐり逢えない時、
ときおり古本屋に行ったりする時もある。

古本屋の書棚で目的とした本が探せなかった時など、
偶然にかって愛読した作家の本に逢ったりするのである。

昨日の日中も書棚で、かって熱愛した作家が偶然に目が止まり、
この方、こうした本も書かれていたんだ、と未読の本を手に取ったりした。

著作者は今は亡き小説家の山口 瞳であり、
私は平成の初めの頃に熱愛し、集中的に読んでいた作家のひとりである。

今回、偶然に触れたのは、『同行百歳』(講談社文庫)、
『続・礼儀作法入門』(新潮文庫)の2冊であった。

前者の作品は、昭和51年頃に『小説現代』などに初出誌で、
単行本として昭和54年の夏に刊行された本である。

後者の本は『私流頑固主義』の題目で、
祥伝社より昭和51年の師走時に刊行された本である。

いずれの本ものちに文庫本となり、私が手にした次第である。

作家の山口 瞳は、大正15年(1926年)に東京で生を受け、
平成7年(1995年)の夏に死去されたが、
数多く著作品を残された。

生粋の東京人であり、私は昭和という時代を何時感じて、
この作家からの作品は、昭和からの伝言、
或いは遺言として読んでいる。

今は亡き作家と交遊のあった人々からは、
頑固で偏屈だけれど、心やさしい人生の達人、
と称されている。

私は昭和19年に東京の郊外で生を受けたが、
昭和の終わる時までは、45年の歳月を過ごしているので、
私より20年先に過ごされた昭和のご様子をこの作家から学んでいるのである。

そして、この作家より導かれて、
改めて昭和という時代に愛惜を寄せながら、読んだりしている。

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私の秘かな愛読書、高田 宏・著の『雪恋い』 《初出2007.12.18.》

2008-06-03 10:47:25 | 読書、小説・随筆
午後のひととき、奥の書棚から一冊の本を取り出して、
読んだりしていた・・。

高田 宏・著の『雪恋い(ゆきごい)』(新宿書房)であるが、
昭和62年(1987年)の今頃の時節に、本屋の新刊本コーナーで偶然に見つけ、
購入したのである。

私は東京の郊外で幼年期の時、冬の時節は少ない年でも30センチ前後は、
雪が降り、番傘を差して、雪に埋もれた田畑を突きって、登校したりした。

ここ30年前後は、雪が降っても10センチ前後であり、
樹木がうっすらと雪化粧する程度である。

このように私なりに雪に対して、哀歓のような想いでがあるので、
毎年、雪を求めて、家内と国内の各地に旅行に行ったりしている。

この愛読書は、5年か6年ぐらいで開く本であるが、
私の秘かな愛読書となっている。


本の帯には、


雪の詩と散文に寄せて・・・

自ら「雪国人」と名乗る著者が、
     90余の作品を紹介しながら、
雪を愛する人々とその風土をつづる、
     書き下し長編エッセイ。


と明記されている。

尚、これ以前に雪に関して学んだのは、
つたない私の読書歴からは、鈴木牧之・著の『北越雪譜」となっている。


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昨今、私が愛読している作家は・・♪  《初出2007.12.17.》

2008-06-03 10:41:24 | 読書、小説・随筆
私は高校生の時から、小説、随筆などを読むのが好きで、
定年退職後の4年生の今でも、趣味としては読書を優先としている。

25歳を過ぎた時、遅ればせながら企業に中途入社したので、
ビジネス本も加わり、40代の頃からは現代史、歴史書の分野に興味が深まり、
たとえ読書と云えども乱読であったが、
睡眠時間を多少割(さ)いても本に向き合っていた。

定年退職後はサラリーマンの生活は卒業したので、
ビジネス分野に興味がなくなったが、
相変わらず小説、随筆、現代史、歴史書などの分野に興味がある・・。

どなたも同じと思われるが、音楽と同様にひとりの作家に魅了された時、
その作家の作品の数々を読みたくなるのである。

私の昨年の初めは、数学者・作家の藤原正彦、
秋頃から歴史作家・塩野七生、
そして今年の夏過ぎから作家・佐野眞一、
この三氏となっている。

いずれもこの三氏に関しては、魅了されて以来は注視しているので、
本屋の店頭で見かけると、購入してしまうのである。

更に、少しでも関係記事があれば、
昨年などは『婦人公論』の特集のひとつであるが、
藤原正彦ご夫妻の対談記事があり、読みたくて、
恥ずかしくあったが購入したりしている。

そして本日などは、過日、新聞広告に載っていた文庫本を購入した。
阿川佐和子・対談集の『阿川佐和子の会えばなるほど~この人に会いたい 6~』(文春文庫)であり、
阿川佐和子・女史が19人の諸氏と対談しているのであるが、
この中のひとりが藤原正彦さんなのである。

私は愛読者として、魅了された作者には、たとえ男性の作家といえども、
熱愛してしまうタイプなのである。

そして、作者の著作に関しては、真摯に行間の思いまで感じ取れるように、
大切に時間を掛けて、読んだりしている。

私は齢を重ねた63歳の身であり、
同世代でときおり女狂いに熱狂するお方も折、
私の知人にひとりだけ知っている。

私は羨望と嫉妬も多少思う時もあるが、
体力の衰えた今、妖艶な人との逢びきは夢の世界でお逢いいたしましょうね、
と思ったりしているのである。

こうした状況のせいか、私は益々読書狂いとなり、
活字中毒のいたわしい身となっているが、
未(いま)だに何かと読書の時間が欲しいなどと、年金生活の身で公言したりしている。



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読書の時は、変則な時となり・・♪   《初出2007.12.6.》

2008-06-03 09:14:27 | 読書、小説・随筆
私は年金生活の4年生の身であるが、
小説、随筆、歴史書、現代史などの読書をする時間が、
日常で相変わらず多く過ごしている。

ここ数日読んでいる本は、
佐野眞一・著の『この国の品格』(ビジネス社)であり、
この著作者に関しては、数多くの作品を読んでいるが、
未読の作品もある。

何時も感じるが内容自体が重く深いので、
さらりと読むことができなく、布団の中で精読することが多いのである。
うっかり読むと、行間から伝えられる著作者の思いが解からなくなるから、
中々次のページに進まない。

著作者の思いと受け止める愛読者のひとりとして、
描かれているテーマをキャツチ・ボールをしている、
と思ったりしている。
安易に読み過ぎると、著作者の豪速球を取れないのである。

このように著作者の真の意図が理解できた時、
感動し、そして感銘を受けるのである。

今回の作品は、寝付くまでの夜のひととき、
目覚めた朝の4時過ぎからの早朝の読書、
そして夕方の3時過ぎの夕寝の前のひととき、
と変則的な読書となっている。

私は日常の生活パターンが崩れてしまうと思いながらも、
著作者のボールを私なりに真摯で受け止めている。

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高齢者の『優しい現代史の大学講座』・・♪   《初出2007.11.23.》

2008-06-02 13:43:12 | 読書、小説・随筆
私は民間のサラリーマンを卒業した63歳の身であるが、
小説、随筆、歴史書、現代史を読むのが、何よりの趣味としている。

昨日、本屋に寄り、新刊本コーナーを見ていたが、私の心の誘う本はなく、
やむえず文庫新書のコーナーで一冊を本に目が止まった。

姜 尚中、小森陽一の共著の『戦後日本は戦争をしてきた』(角川oneテーマ21)である。

本の帯には、

誰も語らなかった日本の戦争史
本当の「戦後」は 朝鮮戦争の終結からはじまる!!

と明示されている。

そして私は、目次を開き、

第一章 「テロ」と「戦争」の21世紀
       ~暴力が弱者に向かう時代~

第二章 「平和国家」の幻影
       ~「戦後日本」の戦争史~

第三章 「虚」から「実」の時代へ
       ~本当の「平和国家」に向けて~

第四章 「戦後日本」の戦争を終わらせるために
      ~この国への提言~

と明示されていた折、
政治学者の姜 尚中と文学者の小森陽一に寄る対談集であるが、
つたない私は余りにも知らない事が多いと思われ、購入した次第である。

姜 尚中は1950年生まれで、
東大の大学院で情報学環の教授をされている方であり、
小森陽一は1953年生まれで、
やはり東大の大学院で総合文化研究科の教授をされている。

昨今、一般人を対象とした夏季、冬季講座が大学のセミナーとして行われているので、
この本からは、高齢者の為の優しい現代史の講座として、
受け止めている。

私は1944年生まれで齢だけは上であるが、
有数な学者のお2人から、私なりの現代史のほころびを補いながら、
素直に学ぶ生徒のひとりと思っている。


尚、新刊の案内書には、

日本は一度として「平和国家」だったことはない!
誰も語らなかった「日本の戦争」が、いまここに明かされる。
知恵と情熱が交錯する白熱の対談!

と明示されている。


私は早朝の3時過ぎから5時頃まで、読みはじめたが、
想像以上に学ぶことが多く、720円の授業料は廉過ぎる、
と生徒のひとりは確信している。



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嵐山光三郎・著の『人妻魂』  《初出2007.11.21.》

2008-06-02 13:33:50 | 読書、小説・随筆
昨夜、11時半過ぎに寝付いたが、
何故かしら真夜中の2時に目覚めてしまった・・。

やむえず、布団に横に置いてある一冊の本を開いた。

過日、購入した嵐山光三郎・著の『人妻魂』(マガジンハウス)であるが、
ここ数日、読んでいるのである。

本の帯の解説には、

人妻->官能->嫉妬->不倫->離婚->再婚->流浪->
淫乱->堕落->覚醒->心中->自立->遊蕩->熟成->昼寝

人妻はやっぽりステキです。

漱石、鴎外、芥川の妻、そして白秋の3人の妻、
さらには与謝野昌子、平塚らいてう、林芙美子から幸田 文、武田百合子まで、
明治・大正・昭和を彩る53人が勢揃い。


このように明示されている。

人それぞれ一度しか人生は与えられていないので、
それぞれの生き様を著作者の視線に導かれて、
遅ればせながら63歳の私は学んでいる。


このように3人のお方の人生軌跡を学んだりしていると、
早朝の5時半過ぎとなり、あわてて目を閉じた。

目覚めれば、8時過ぎとなり、
『遅れをとった・・』
と私は家内に大声で云ったりしている。




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ときには、歌人、俳人に心を寄せて・・♪ 《初出2007.11.12.》

2008-06-02 12:30:54 | 読書、小説・随筆
今朝は新聞の朝刊は休刊日であったので、
何かしら手持ち無沙汰のような思いとなり、
私の机上の隅にある一冊の本を取り上げて読んだりした・・。

長谷川 櫂・著の『四季のうた』(中公新書)であり、
時代を超えた有数なお方の読まれた作品が、
月ごとに俳句、短歌、川柳などが掲載されている。

今月の中のひとつが、私の心に沁みた短歌があり、
私は心の中で口ずさんだりした・・。


充ちわたる 空の青さを
思ひつつ かすかにわれは ねむりけらしも

        作者・古泉 千樫


長谷川 櫂の解説に寄れば、

大正13年(1924年)秋の歌。
千樫はこの頃から結核の為、東京の自宅で病臥して過ごす。
故郷の南房総の秋空を懐かしみながら、
つかの間の眠りに落ちたらしい。
身も心も青空に抱き取られてゆくかのように。

以上、無断であるが、転記させて頂きました。


私は、昨夕、布団にもぐり『文藝春秋』をしばらく読んでいたが、
うとうとと眠りの誘惑に負けて、眠ってしまったのである・・。

夢の中、過日、沖縄本島に滞在した折、
私は独りでプライベート・ビーチを散策し、
空の青さ、海の蒼さを眺めながら、浜辺を歩いた。

私の住む東京の郊外では、9月の初旬のような陽気で、
戸惑いながらも周辺の光景に身も心にゆだねて、
閑散とした11月の初旬の浜辺を歩いたりした・・。

現(うつつ)と夢幻を中を交差したのであるが、
確かにあの浜辺は歩いたのである。


このような想いがあったので、大正末期に詠まれた歌人の一首に心を寄せたのである。

私は歌を詠む力はないので、せめて短歌や俳句、そして川柳などを、
ときおり著名な歌人、俳人の歌を読んだりするのは好きである。




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晩秋の読書、本屋で選べば  《初出2007.11.10.》

2008-06-01 16:08:15 | 読書、小説・随筆
一昨日、駅前で歯科医院で歯の治療前、
久々に本屋に寄った。

これといって決めている本はないが、
結果として新刊本コーナーで2冊の本を購入した。

作詞家、作家の阿久 悠・著の『清らかな厭世(えんせい) ~言葉を失くした日本人へ~』(新潮社)で、
後の本は嵐山光三郎・著の『人妻魂(ひとづまだましい)』(マカジンハウス』である。

私は阿久 悠に関しては、作詞集、随筆などは10冊前後は愛読している。
今回の本は、産経新聞に平成16年4月~平成19年6月で、
『阿久 悠 書く言う』と題された連載、
そして産経新聞の『正論』欄で掲載されたのを再構成と明示されていたが、
私は無知であった。

稀代の作詞家が
「格言、箴言(しんげん)、警句」で綴った、警世の書。
ラスト・メッセージ!

と帯に大きく明示されて折、
今は亡き阿久 悠の遺言と私なりに受け止めて、
購入した次第である。


嵐山光三郎に関しては、『追悼の達人』、『文人悪食』、『悪党芭蕉』などで、
少なくとも10何冊か私は愛読している作家である。

現世、数多くの作家がいるが、『追悼の達人』一冊読めば、
明治、大正、昭和の文士49名のお方が圧倒的に生き生きとして浮かび上がり、
数少ない力量の作家であると同時に、稀に見る労作のひとつである。

このような感銘を受けた作家なので、
明治、大正、昭和の作家の妻、そして女流作家など53名の人妻に惹かれ、
購入したのである。

晩秋の雨の降る日、読書も最適かしら、
と煎茶を飲みながら読んだりしている。


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晩秋の読書、旅先では  《初出2007.11.10.》

2008-06-01 15:59:26 | 読書、小説・随筆
東京の郊外は、小雨が降り続けている。
昨夜、9時過ぎから降りだし、明日の夕方まで降り、
世間の人々はお忙しい方が多いと思われるので、
天上の気候の神々は少し安息されたら、いかがでしょう、
と私なりに感じたりしているのである。

私は年金生活の身であるが、日常から読書が第一趣味なので、
何かと活字に目にするのが忙しいのである。

過日の沖縄旅行の時も、寝しなに本がないと眠れない習慣となって、
2冊の文庫本を持参して行った。


阿川弘之・著の『女王陛下の阿房船』(講談社文庫)、
阿川弘之、阿川佐和子カ・共著の『蛙の子は蛙の子 ~父と娘の往復書簡~』(ちくま文庫)の二冊である。

いずれも再読の2冊であるが、
前書からは、豪華客船の船旅から文化を学び、
あとの一冊からは父から娘、
娘から父への想いが真摯に綴られている。
そして父の阿川弘之は、戦後の文学風潮の中、
小説家としての自己の文学の悩みなど発露されたりしている。

敗戦後から平成の8年までの、単なる家族関係でなく、
社会風潮も根底に秘められて折、私なりに学ぶことが多いのである。

尚、父は1920年(大正9年)、
娘は1953年(昭和28年)生まれであるので、
この世代の方には、より一層それぞれの思いも共感できる、
と私は確信したりしている。


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洋画の美女を思い浮かれれば・・♪   《初出2007.10.26.》

2008-05-31 16:47:06 | 読書、小説・随筆
東京の郊外は、小雨が降り、ときおり本降りの日中となっている。

1時過ぎまで、外出していたので、
遅い昼食後、沖縄関連の本を探していた時、
一冊の文庫本を書庫で読みはじめてしまった・・。

作家・森 瑤子・女史の『美女たちの神話』(講談社文庫)であり、
1993年の頃に買い求めた文庫本である。

初出誌は女性向けの雑誌の『With』
1985年から翌年に掲載された作品である。

私は若き頃の1時時期、映画青年の真似事をした時があったので、
邦楽、洋楽問わず数多くの映画を鑑賞していた。

この文庫本の購入した動機は、
解説文を見て、読んでみたい、と思っていたのであった。

解説文は思わず買わずに入られない魅了ある文章なので、
無断であるが転記させて頂きます。


美しい女性(ひと)が美しい人生を送るとは限らない。
ヴィヴィアン・りー、イングリット・バークマン、マリリン・モンロー、グレース・ケリー、
シンプソン夫人、フランソワーズ・サガン、ココ・シャネル、エデット・ピアフなど
15人の美女たちの愛と哀しみに彩られた生のドラマを華麗な筆で綴る。
写真多数掲載。

以上、解説文を転記させて頂きました。


私は、書庫の隅で、最初に見たのは、
カトリーヌ・ドヌープであった。

私の二十歳の頃、イングリット・バークマンの愛の軌跡に魅了されたが、
表面は理知的であるが、燃え上がった恋に家庭、名声、財産等の何かも捨て、
恋する男の下に駆けつける行動する女性は、
受け止める男は大変だなぁ、と思ったりして、ため息をしたりしていた。

その後、カトリーヌ・ドヌーブの映画を数多く鑑賞し、
このお方の略歴には驚嘆したりした。

このような私なりの20代の頃からの思いがあったので、
懐かしく再読をカトリーヌ・ドヌーブから読んだのである。

私はオードリー・ヘップバーンに関しては、
10作品前後を鑑賞しているが、日本でも人気は高い女優さんであるが、
私は一番苦手な人である。

スクリーンを通しても、女性の匂いが言葉、しぐさから感じることが出来ないので、
細身のお人形さんみたいと、今でも思っている。


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デュラン・れい子・著の『一度も植民地になったことがない日本』《初出2007.10.12.》

2008-05-31 14:54:07 | 読書、小説・随筆
先程、一冊の文庫新書を読み終えた・・。

デュラン・れい子・著作の『一度も植民地になったことがない日本』(講談社+α新書)であるが、
このことについての初心の思いは、
9月9日の投稿で『読んで見たくなる文庫新書の一冊・・♪』で綴っているのであるので、
省略する。

本屋の店頭在庫に無く、やむえず注文予約して、
入手した本の一冊であった。

最初、読み出した所、政治色の薄い内容であったので、
10数ページ読んだ後、中断した。

他に読みたい本もあり、その上に月刊誌の最新号などがあったので、
本日の午後のひとときで読了した。

著作者のデュラン・れい子・女史には、
無知であったが、大手の広告会社で活躍されて、スウェーデン人と結婚されて、
ヨーロッパの各国に長年住みながら、版画家としても実績を上げられている女史と知った。

こうした女史のヨーロッパの人々と交流して、
生活の風習、文化の違いをユーモアーを交えて、
日本との考え方、ヨーロッパのイギリス、フランス、イタリア、オランダ人などの思考、言動を描かれている。

私はヨーロッパは未知の世界であるが、
異国の人々の言動には、ときには微笑し、
我が日本の子供のしつけ、サラリーマンの様子などは苦笑させられたりした。

こうした異国人からの日本に対する視線は、
年を重ねた年金生活の私でも謙虚に学んだりしている。

なぜならば、水と緑の豊かな惑星は、日本だけのひとりよがりの思いでは、
それぞれの国の怜悧な国益の中でも、
たえず共存という国際協調のテーマが求められているからである。




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『中央公論』の特集のひとつは・・♪   《初出2007.10.11.》

2008-05-31 14:46:47 | 読書、小説・随筆
私は月刊総合雑誌としては、『文藝春秋』は定期に愛読しているが、
『中央公論』に関しては、特集記事が興味がある時は、
購読しているひとりである。

昨日の朝刊の雑誌広告に於いて、
『中央公論』の今月号の特集のひとつとしては、

【おひとり様の正しい老後】

として、三つの記事が掲載している。

私は気になり、本日の日中、歯科医院の治療前に、
本屋に寄り購入した後、歯科医院の待合室で読みはじめた。

この中のひとつとしては、

《 団塊男よ、ひとりで老いる未来に備えよう》
というサブ・タイトルで、

メイン・タイトルは、

【女はあなたは看取らない】

上野千鶴子・大学院教授が真摯に綴っている。

私は微苦笑しながら、読んだりした。

内容は明示できないけれど、

団塊世代の退職後の生活観を的確に明示した山口文憲の『団塊ひとりぼっち』(文春新書)の続編としての、
老後生活の秘訣書かしら、と思ったりしている。


私は団塊世代の方にささやかに警告できることは、
退職後の日常生活で妻に頼り、まといつくと、老後以前に妻に捨てられる。

少なくとも日常の大半は、ご自身が独立した時間を持つ必要がある。

なぜならば、妻のこれまでの日常生活のペースを認識していなく、
かき乱す主人は、余りにもご自分の妻の心を知らない過ぎる、
と私は余計な心配をしているのである。

日常のひととき妻と語り合い、そして共通の趣味がひとつある程度が、
老後の生活に適度だし、
片割れとなった時は、その方自身の趣味があれば心身乗り切れる、
と我が家の方針のひとつである。



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