ウィトラのつぶやき

コンサルタントのウィトラが日頃感じたことを書いていきます

高校生将棋大会のインタビュー

2013-09-23 20:24:28 | 生活

先日、テレビで高校生将棋大会の様子をレポートしていた。個人で強い人はばらばらの学校にいるのだが、団体戦で強いのは灘高とか麻布とかいった有名受験校が多い。3人ひと組の団体戦で2勝すれば勝ちである。ベスト4くらいになるとそういう受験校が集まる中で岩手高校が3連覇を飾ったのは立派だった。岩手高校は3年生が卒業して戦力ダウンと言いながらも苦しい戦いを勝ち上がっていった。

戦いが終わった後のインタビューでどこかの受験校の生徒に感想を聞いていたら「勉強は正解があるけど、将棋は正解がないので面白い」と語っていたのが印象に残った。一般的に言うと将棋は正解のあるゲームで負けた時もたいてい敗因を特定できる。それに対して勉強には正解がなく、複数の正解があるものだと思う。

おそらく、学校で教わっている勉強には正解があって、勉強では正解を求める訓練ばかりやっているのだろう。自分の子供のころを振り返っても、正解のはっきりしている数学とか理科とかが好きだった気がする。国語などは「これが正解」と言われても納得できないことがあって、それであまり好きになれなかったような気がする。

しかし、一般社会では正解がないあるいは正解はわからないほうが普通である。正解のない問題をどう考えるか、教え方も難しいのだがそのようなことを工夫する教師を大切にする社会を作っていくことがこれからの日本にとっては特に大切ではないかと感じた。