ウィトラのつぶやき

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福島原発5,6号機の廃炉要請の理由は?

2013-09-20 09:59:19 | 社会

安倍総理が福島第1原発を視察した上で、東京電力に5,6号機の廃炉を要請した。

4-1号機は津波で大打撃を受け廃炉が既に決まっている。今回5-6号機は少し離れたところで、やや高いところにあり、地震当時は点検中だったので大きな被害は受けていない。それをどうして今、廃炉要請をしたのだろうか?

新聞では「事故処理に集中するため」とある。廃炉を決定していないと汚染水の処理などがやりにくいということだろうか、そこがどうもはっきりしない。現実問題としては地元が再稼働に同意するとは思えないので少なくとも30年くらいは再稼働は無理だろう。それを考えると東電も同意するのではないかと思う。しかし、それなら福島第2原発はどうなのか、と思う。地元の感情はおそらく変わらないだろう。住民が世代変わりしても親から子に言い伝えられて反原発の感情はそう簡単に消えるとは思えない。原発再開のために地元が納得することは10年後くらいに住民を入れ替えることだろうと思う。ちょっと非現実的な気がする。

福島第2原発を稼働しないまま維持して10年後に廃炉を決定するのは明らかに無駄である。地元の感情が理由なら福島第2原発も同時に廃炉決定すべきだと思う。そうではなく、汚染水処理、あるいは廃炉プロセスで福島第1の5,6号機の廃炉要請をしたのならそれを明らかにすべきだと思う。

私は廃炉要請自体に反対している訳ではないが、決め方のプロセスには菅直人元総理の「いきあたりばったり」を連想してしまった。