昼に投稿するのは珍しい事ですが、GW初日なので、トライします。
過去のGW前後の日経平均の歴史をひも解き、5月相場の参考に
なればと思います。
日経平均は、4/25の引けにかけ、14000円まで 「後26円」に
迫る場面がありました。
今月始め12135円(4/1終値)を約15%も上回り、残り1日で、
余程の大事件でもない限り、4月も9カ月連続月足陽線となる事は、
確定的な情勢です。
この「9カ月連続」と言うのは、2005年~06年(郵政解散相場)と
1988年~1989念(バブル期相場)と、肩を並べる大記録。 仮に
5月相場も勢いを引き継いで、「10カ月連続」に伸ばす事ができれば、
実に40年ぶりということになるが、5月の季節習性自体は、必ずしも
芳しくありません。
戦後の5月相場の日経平均(月足陰陽線)は、31勝33敗。月別での
負け越しは、5月を除けば9月のみであり、昨年までも3連敗中(月別で
唯一)です。
勿論、「異次元相場」にあっては、過去のデータも参考記録程度に留めて
おくべきでしょうが、4月相場と5月相場を隔てる大型連休と、株式相場の
動向には密接なつながりも、指摘されています。
下表は、過去10年間での「連休直前・連休直後の各3営業日の日経平均
推移」です。
2003年や2009年のようになれば、サプライズです!
- 「5/3~5/5の大型連休」前後の日経平均推移 -
西暦 直前3営業日 直後3営業日
2003年 △299.31円 △124.36円
2004年 ▼402.10円 ▼877.09円
2005年 ▼ 33.72円 △157.35円
2006年 △ 39.23円 ▼201.84円
2007年 ▼ 34.25円 △353.20円
2008年 △154.89円 ▼393.92円
2009年 △251.03円 △474.61円
2010年 ▼108.39円 ▼526.70円
2011年 △445.51円 ▼185.44円
2012年 ▼181.58円 ▼335.19円
2013年 ??? ???
便宜上、29日の昭和の日など除き、「5/3~5/5を含む連休」の
前後を対象とし、上がるにせよ、下がるにせよ、連休明け後の値動きが
荒っぽさを増している事がわかります。(10年間で300円以上の騰落が
10回)
さらに連休明け3日間の騰落と、5月の月足陰陽線の方向が、10回中
9回一致しています。(唯一の例外は、2008年)
要するに、一時的に、市場参加者が減少して流動性が落ちると、相場が
一方向にブレやすくなり、ここでの値動きで月間の方向性も決まってしまう
と言う流れでしょうか。
国内機関投資家不在の大型連休中は、投機資金の介在で海外円相場が
大きくブレることがしばしば。また、一昨年には4月下旬に銀相場暴落、
5/1に「ビンラディン殺害」が生じるなど、この時期、不思議と海外発で、
大きなニュースも生じました。
さて、足元の相場について「連休控え要因」を指摘するのが大和證券の
木野内投資戦略部長。証券株指数をTOPIXで割った「証T倍率」が昨年末
今回GW連休前に急上昇している点について、「国内機関投資家が、これまで
買いにくく、アンダーウエート状態となっていた銘柄を増やして、連休入り迄に
ポジションをスクエア(中立)に戻す動きが背景にある」(木野内 氏)と言う。
実際、かつて不祥事を起こした銘柄や消費者金融株など、そこそこ時下総額は
大きいが、機関投資家好みとは言えない銘柄の上げが、この所 目立っている。
「金融緩和期待」のくくりで買われてきたこれらの銘柄群は、連休入りと共に
買い一巡感が生じ、これまでの物色の流れが変わると共に、相場全体も、一旦
調整に入ると言うのが、木野内氏の読み筋である。
(出典:日本証券新聞13/04/26号)
横浜ザルは、 「新たな支援材料不足に陥りがち」と見られる5月相場について、
株価指数の下値切り上げは継続して、投資家の押し目買い意欲の高さが強い中、
金融政策イベントを通過した上昇トレンドは、継続中と診ています。
円安一服の中、内需株主導の流れを想定し、決算銘柄に着目しつつ、スマホや
タブレット関連、ネット、ゲーム、不動産、空運、陸運、その他金融の活躍に期待を
寄せています。
5月下旬、どんな解答が用意されてるか、多次元方程式の解は「神のみぞ知る。」
ことでしょうが、上記 銘柄群に注目しています。
それでは、また。
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