6/18~週の日経平均は、下落した。米中貿易戦争への警戒感などリスク動向を
にらみ、神経質な展開でした。
ダウ8日続落など、世界同時株安の兆候も一巡すると株式市場は反発。リスク回避
一服してドル円は110円後半まで一時上昇して、東京株式市場を下支えしたが、
米中貿易戦争からリスク回避で円高に向うとの思惑など、日経平均は、下落した。
結局、日経平均は、週間で334円下落(↓1.47%)の22516円でした。
さて、6月最終週(6/25~6/30)主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
週末のNY株式市場は、ダウ反発もナス下落と、続落を続けたダウはテクニカル的
反発も予想されるが、買い材料に乏しい。米中貿易摩擦の拡大警戒感から、調整を
想定しておく必要がありそうです。
ただ、長期的に為替の円安トレンドを考えた企業ファンダメンタルから、日経平均
22000円台をキープする事を想定しています。
米長期金利の再上昇期待もあり、為替が円安ドル高、企業業績の好決算、個別
物色中心に押し目を捉える戦術が効果ありそうです。
日経平均、6月最終週(6/25~6/29)レンジは22100円~22700円程度を
想定しています。
1.6月最終週(6/25~6/30)主なイベントと予定
6/25
日本 金融政策決定会合の主な意見(6/14、15分)
日本 気象庁、3カ月予報
日本 しまむら、あさひ、高島屋、タキヒョー 各決算
米 5月新築住宅販売件数
米 カーニバル 決算
独 6月Ifo景況感指数
6/26
日本 5月企業向けサービス価格指数
日本 ピックルス、日本オラクル、瑞光、ライトオン 各決算
米 4月S&Pケースシラー住宅価格
米 6月消費者信頼感指数
米 レナー 決算
米 国債入札 2年債(340億ドル)
米 アトランタ連銀総裁、講演
米 ダラス連銀総裁、講演
6/27
日本 安川情報、ハイデ日高、NaITO、パルコ 各決算
米 5月耐久財受注
米 5月中古住宅販売制約指数
米 米週間原油在庫統計
米 ライト・エイド 決算
米 国債入札 5年債(360億ドル)
米 カーニー英中銀総裁、講演
米 ボストン連銀総裁、講演
NZ 政策金利
6/28
日本 5月百貨店販売額
日本 5月スーパー販売額
日本 象印、ハローズ、Jフロント、ナガイレーベ、ヒマラヤ、ニトリHD、 各決算
米 第1四半期GDP確報値
米 新規失業保険申請件数
米 ナイキ、アクセンチュア、ウォルグリーン、KBホーム 各決算
米 国債入札 7年債(300億ドル)
米 セントルイス連銀総裁、講演
米 アトランタ連銀総裁、講演
香港 一帯一路サミット
6/29
日本 5月有効求人倍率
日本 5月完全失業率
日本 5月消費者物価
日本 5月鉱工業生産速報
日本 アダストリア、クラウディアH、WNIウェザー、スギHD、ダイセキ 各決算
米 5月個人所得/支出
米 5月PCEデフレータ
米 6月ミシガン大消費者信頼感指数
独 5月独失業率
EU 6月ユーロ圏消費者物価指数
6/30
米 国債償還 2年債(297億ドル)
米 国債償還 5年債(350億ドル)
米 国債償還 7年債(299億ドル)
中国 6月中国製造業PMI
2.NY市場、為替/債券 各結果(6/22)
今日のNY為替市場、ドル円は再び109円台に値を落とした。朝方トランプ
大統領がツイッターで、EUが貿易障壁を早急に取り除かない場合、域内から
輸入する全ての自動車に20%の関税を賦課する考えを示した。貿易問題に
神経質になる中、市場も敏感な反応を見せ、為替市場は円高の動きが強まった。
110円台を回復していたドル円も109円台に下落し、一時109.80円と21日
線を下回る動きも見られた。
しかし、直ぐに反応は緩み、米株も上昇を維持する中、ドル円も下げ渋る動き
を見せている。トランプ大統領の発表はある程度予想されていた面もあった様
で急激なリスク回避の動きまでには至っていない。
トランプ大統領のツイートで混乱はあったものの、今日の為替市場はドル売り・
円売りの動きが見られた。米株式市場でダウ平均が9日ぶりに反発するなど、
貿易問題を材料にリスク回避を強める雰囲気は一服していた模様。その後、ドル
円は買戻しも入り、110円ちょうど付近まで戻している。
ドル売り・円売りの中、ユーロドルの買戻しが強まった。ロンドン時間の序盤
にはユーロ圏の6月のPMIの発表をきっかけに買い戻しを強め1.1675
ドル近辺まで上昇していた。
そのPMIだが、製造業とサービス業でまちまちなところもあり、第1四半期の
減速からの鮮明な回復までは示さなかったように思われる。ただ、買いたい時
に買いたい材料で、5ヵ月ぶりに前月から上昇した点に敏感に反応したようだ。
前日からドルは利益確定売りが優勢となってるが、その流れの一環と思われる。
ポンドはNY時間にかけて失速。ロンドン時間の序盤に前日の英中銀金融政策
委員会(MPC)後の流れを受けて買いが先行したが、NY時間にかけて失速
した格好。上に往って来いの展開となっている。一時21日線を上回る場面も
見られたが、上値を抑えられた格好。一部からは懐疑的な見方も出ているよう
だが、前日の英MPCを受けて8月利上げの確率は70%まで上昇している。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=437318
米国債利回り
2年債 2.541(+0.004)
10年債 2.895(-0.002)
30年債 3.038(-0.006)
期待インフレ率 2.137(+0.017)
※期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場、10年債利回りは横ばい。序盤は上昇して始まったものの
トランプ大統領がツイッターでEUが貿易障壁を早急に取り除かない場合、域内
から輸入する全ての自動車に20%の関税を賦課する考えを示したことで上げ幅
を縮小した。ただ、今日の市場はリスク回避の雰囲気までは強まらず、OPEC
総会での増産が小幅だったことから原油が急伸しており、利回りは前日付近に留
まった。
10年債利回りは一時2.92%に上昇したほか、2年債は2.54%で推移。
2-10年債の利回り格差は35(前日36)。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=437317
3.NY株式市場 結果(6/22)
NY株式市場22日
ダウ平均 24580.89(+119.19 +0.49%)
S&P500 2754.89(+5.13 +0.19%)
ナスダック 7692.82(-20.14 -0.26%)
CME日経平均 22525 (大証終比:+65 +0.29%)
今日のNY株式市場で、ダウ平均は9日ぶりに反発しており、40年ぶりの
9日続落は回避された。貿易問題への懸念は根強いものの、きょうはOPEC
総会を受けて原油相場が急伸しており、エネルギー株の買いが相場をリード。
ロシアなど非OPEC国も参加した総会では、予想通り増産が決定された。
ただ、増産幅は名目で日量100万バレル、実質で60万バレルと予想された
範囲の中では最も小幅な増産となった。名目で150万、180万との見方も
出ていた。イランは増産に反対していたが、小幅な増産で妥協した模様。
ダウ平均は寄付きから上昇して始まり、上げ幅は一時200ドルを超える場面
も見られた。トランプ大統領がツイッターでEUが貿易障壁を早急に取り除か
ない場合、域内から輸入する全ての自動車に20%の関税を賦課する考えを示
したことで上げ幅を縮小する場面もあったものの、きょうは一時的な反応に留
まっている。
ダウ採用銘柄ではシェブロンやエクソンモービルが上昇したほか、ベライゾン、
マクドナルド、ダウ・デュポン、ジョンソン&ジョンソン、GEも堅調。一方、
JPモルガン、ゴールドマン、マイクロソフトが下落。
ナスダックは下落。IT・ハイテク株は売りが優勢となった。途中で下げ渋り
一時プラス圏に浮上する場面も見られたものの、維持できていない。テスラや
エヌビディア、マイクロンが下落。
オープンOS「Linux」関連のシステム開発を手掛けるレッド・ハットが
商いを伴って大幅安。3-5月期決算を発表しており、1株利益、売上高とも
予想を上回ったものの、通期見通しを下方修正したことが嫌気されている。
中古車ディラーのカーマックスが大幅高。3-5月期の決算を発表しており、
既存店売上高は前年比で減少したものの、2-4月期よりはパフォーマンスは
改善した。1株利益や売上高も予想を上回った。
倉庫など物流サービスのウィルスコットが大幅高。オフィス・トレーラーなど
仮設住宅のモジュラー・スペースを11億ドルで買収することで合意したと発表。
現金と株式交換のほか、権利行使価格15.50ドルのワラント発行で行う。
今年第3四半期の買収完了を目指す。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=437312
4.NY市場、原油先物8月限/金先物8月限 各結果(6/22)
NY原油先物8月限(WTI)
1バレル=68.58(+3.04 +4.64%)
NY原油は急反発。注目された石油輸出国機構(OPEC)総会での増産が合意が、
予想を超えなかったことで、これまでの下落に対する反動で大幅高となった。
明確に声明で増産量が示された訳ではないが、サウジアラビアが、世界供給量
の1%に相当する日量約100万バレルの増産につながると説明したことで、100万
バレル増産と、日本をはじめ各国メディアでは報じられている。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=437316
NY金先物8月限(COMEX)
1オンス=1270.70(+0.20 +0.02%)
NY金8月限は小反発。時間外取引でユーロ高を受けて堅調となったが、ユーロ
買いが一巡すると、上げ一服となった。日中取引では、トランプ米大統領が欧州
連合(EU)の自動車に関税と警告したことなどを受けて小じっかりで推移した。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=437311
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