6/15~週の日経平均は、米FOMCを巡り、ドル/円相場の振れが大きく、
かつEUでのギリシャ債務問題の行方を思惑から、日経平均は下落を余儀
なくされた1週間でした。
FOMCで、金利引き上げペースを急がない事が確認され、ドル/円でドル
売りが優勢となり、ドル/円で122円台になっています。
国内も、日銀金融政策が決定後も、想定通りで、為替/株の反応は限定的
でした。
結局、日経平均は1週間で232円下落(↓1.14%)20174円の大引け。
6月第4週(6/22~6/26)の主なイベントと予定は下記1の通りです。
注目は、ギリシャ債務問題の行方。6/22のEU首脳会議で先送りされる
と予想するが、7月まで長引くようだと、「デフォルト」文字がちらつき、相場の
上値を重くしそうです。
主な経済指標は、国内で、6/22にコンビ二売上高、6/23にソニー株主
総会、6/25東芝、タカタ株主総会と6/26の5月雇用統計など。
海外で、6/22にギリシャを巡るEU首脳会議、中国6/23HSBC製造業
PMI、独で製造業PMI、米で6/24第1四半期GDP、独のIFO景況感
指数などあります。
ギリシャ債務問題が7月まで延長となると、一旦はアク抜け期待も。ただ大型
株が、手がけづらい中、中・小型株の見直し買いが継続する展開を想定。
日経平均、2万円所を下値として戻りを試す展開も、株主総会をピークに迎え、
各企業がROE重視の経営計画を打ち出してくれば、思わぬ好感も。
日経平均、6月第4週(6/22~6/26)レンジは、20000円~20450円
程度を想定しています。
1.6月第4週(6/22~6/26)主なイベントと予定
6/22
日本 6月日銀月報
日本 5月コンビ二エンスストア売上高
日本 NEC、富士通、日立建機、第1三共、ワタミ等 株主総会
日韓 基本条約締結50周年
米 5月中古住宅販売件数
中国 休場(上海市場は端午節)
EU ユーロ圏緊急首脳会議
6/23
日本 シャープ、日産、ソニー、住友化学、資生堂 等 株主総会
日本 沖縄慰霊の日 式典
米 5月耐久財受注
米 5月新築住宅販売件数
米 4月FHFA住宅価格指数
米 パウエルFRB理事、講演
米 国債入札 2年債(260億ドル)
中国 6月HSBC製造業PMI速報
独 6月製造業PMI
EU 6月ユーロ圏製造業PMI
6/24
日本 通常国会・会期末(8月上旬まで延長?)
日本 日銀議事録(5/21、22分)
日本 ユニプレス、帝人、東レ、日本製鋼、野村HD、川崎汽船 等 株主総会
日本 エコノス、中村超硬 新規上場
日本 気象庁3カ月予報(7~9月)
米 第1四半期GDP確報
米 国債入札 5年債(350億ドル)
米 モンサント、レナー 各決算
独 6月Ifo景況感指数
6/25
日本 株式分割/配当/優待 権利付最終売買日
日本 東芝、タカタ、パナソニック、IHI、電力各社 等 株主総会
日本 Jフロント 決算
日本 メニコン、ファンデリー、富士ダイス 新規上場
米 5月個人所得支出
米 新規失業保険申請件数(6/20までの週)
米 国債入札 7年債(290億ドル)
EU 首脳会議(~6/26)
6/26
日本 5月有効求人倍率
日本 5月完全失業率
日本 5月家計調査
日本 5月消費者物価指数
日本 レッグス、東証2部 → 東証1部
日本 高島屋、DCM 各決算
日本 LIXIL、三菱重工、オリンパス、王子、不動産大手 株主総会
日本 3月期決算 株主総会集中日
日本 陸上競技 日本選手権(~6/28)
米 5月住宅着工許可件数
米 5月住宅許可件数
米 カンザスシティー連銀総裁 講演
米 ナイキ 決算
6/27
日本 ベネッセ、ブックオフ、ラウンドワン 等 株主総会
6/28
日本 中央競馬 宝塚記念
2.NY市場、為替/債券 各結果(6/19)
19日のNY市場では朝方ドル売りが広がる展開となった。米債券利回りの低下が
目立ったことを嫌気した売りが出た格好。ギリシャ債務問題に関する支援合意に
進展が無く、逆に対立姿勢が強まるなかで売りが優勢となっていたユーロに関して、
ECBが緊急電話会合で17日に続いて緊急流動性供給の限度額拡大を決定した
ことで、ユーロ買いドル売りが入ったことも、ドル全面安基調に寄与した。
ドル円はドル全面安の流れの中で123円台から122円50銭台に値を落とす場面が
見られるなど、頭の重い展開に。ギリシャ情勢を受けてのリスク回避による円買いも
入っていると見られた。
ただ、18日同様122円半ば近辺には買いの意欲が見られ、下値は限定的に。その
後は122円台後半でのもみ合いに終始する展開となった。
ギリシャ問題に関しては、22日月曜日にEU首脳会合(サミット)とユーログループ
(ユーロ圏財務相会合)が急遽開かれることとなった。この会合でギリシャのデフォ
ルト回避に向けたぎりぎりの話し合いがもたれることになるが、依然としてギリシャ
側と債権者側との溝が深いだけに、市場では不透明感も漂っている。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=262820
米国債利回り
10年債 2.259 (-0.077)
30年債 3.048 (-0.082)
19日の米債券市場は利回り低下が目立つ展開となった。FOMCで9月の利上げ
期待がやや後退したことなどを受けて、米長期債利回りは昨日のロンドン朝の時間帯
にかけ2.26%近辺まで下がる場面が見られた。しかし、その後はFOMCなどと関係の
深い2年物など短めのものを除くと利回りが回復して19日を迎えていた。
東京、ロンドンとやや水準を落としながらももみあったあと、NY市場に入ると、序盤
から利回り低下がきつくなる展開に。
18日と同じ2.26近辺でとまりそうになり、いったん反発する場面も見られたが戻りは
鈍く、前日の最低水準を割り込んで、2.26を割り込む結果に。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=262817
3.NY株式市場 結果(6/19)
ダウ平均 18015.95 (-99.89 -0.55%)
S&P500 2109.99 (-11.25 -0.53%)
ナスダック 5117.00 (-15.95 -0.31%)
CME日経平均 20155 (-15 -0.07%)
19日のNY株式市場は朝方は前日比プラス圏で始まったものの、利益確定の売り
などに押されてすぐに重くなり、ダウ平均の下げ幅が100ドルを超えるなど、軟調
な地合いでの推移となった。週末前という状況に加え、不透明感が強まるギリシャ
情勢への警戒感などが昨日の上昇分に対する利益確定の売りを誘った。
供給過剰懸念から値を落としたNY原油先物動向をうけて、エネルギー関連株など
にも売りが入っていた。
この日は株価指数先物、個別株先物、オプション取引などの四半期ごとの期限で
あるクアドルブル・ウィッチングの日となっていたが、目立った混乱は見られず。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=262818
4.NY市場、原油先物7月限/金先物8月限 各結果(6/19)
NY原油先物7月限(WTI)
1バレル=59.37(-1.08 -1.79%)
午前中はロンドン市場からの売り基調が続き、NY原油先物は一時58ドル台まで下げ
幅を広げた。供給過剰懸念が継続する中、米原油鉱山での稼動リグ数発表を前に、
売りが強まった格好。
もっとも、稼動リグ数は小幅ながら減少しており、その後は買戻しを誘う展開に。
ギリシャ情勢の不透明感も原油安を誘っていたが、ドル円が122円台半ば手前の安値
圏でもみあうなど、頭の重い展開となったことも、原油の下値を支える格好に。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=262811
NY金先物8月限(COMEX)
1オンス=1199.80(-2.20 -0.18%)
19日のNY金先物は1200ドルをはさんで小動きに終始した。18日の市場で大幅高
となった反動で、上値では利益確定の動きも出ていたが、ギリシャ情勢をにらんだ
リスク警戒の会も入り、上下とも動きにくい結果となった。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=262813
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