2010年寅年、株式市場は、好発進となりました。
年初から3連騰になった年の成績は、13勝2敗(勝率86.7%)と圧倒的な好成績
となっています。
年明け、注目が集まったのは、日本の政局や米雇用統計でした。健康上の理由で
藤井財務相が辞任し、菅財務相に交替して、「・・いいよ管で、いい予感」 とブログに
書いたら、円高論者から円安論者へ転換イメージとして円売りが強まった感じです。
また、米雇用統計は、期待程よくなかった事で、早期利上げ期待は、一服したが、
年末以降の経済指標から、景気回復期待は根強いもの、ダウ平均や日経平均は、
昨年来高値を更新する結果となりました。
週末の弱い米雇用統計で、ドル/円は上値を抑えられたものの、円相場は、円安の
動きが根強く、ドル/円、クロス/円とも、中期上昇トレンド継続となりました。
また、原油等の商品市況も堅調な推移で、寒波到来による原油需要より、新興国の
経済成長を見込んだ、潜在需要を先取りした感があります。
結局、日経平均は、年末と比較し、週間で251円(約2.4%)上昇し、昨年8月に
付けた高値を更新しました。
1/11週の国内・外の主なイベントと予定は、下記1.の通り。
国内では、1/14発表の11月機械受注に注目です。また、米では1/13の
ベージュブック、1/14の小売売上高、1/15の消費者物価指数、鉱工業生産
指数、NY連銀製造業業況指数、ミシガン大学消費者信頼感指数などに注目です。
また、1/11のアルコアや1/14のインテル決算がどの程度での好決算となるか、
要チェックです。
一方、東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)は、短期的な過熱感の目安とされる
120%前後で推移しており、為替の円高シフトや折込済のJAL更生法に対して、
市場が改めて、嫌気するリスクもあります。
日経平均は、下げる下げると言われる中、軽く下げて反発し、戻り高値を更新する
動きとなっており、NY市場も堅調に推移するようなら、上値を目指す展開を予想。
日経平均の1月第3週(1/12~1/15)レンジは10650円~11000円程度を
想定しています。
1.1月第3週主なイベントと予定
1/11
日本 東京市場、休場(成人の日)
米 ロックハート・アトランタ連銀総裁 講演「米経済見通し」
中国 12月生産者物価、消費者物価、小売売上高
中国 12月鉱工業生産
加 12月住宅着工件数
加 レーン・カナダ中銀副総裁 講演
ス 11月スイス実質小売売上高
米 アルコア、シェブロン 各決算
1/12
日本 11月国際収支
日本 12月景気ウオッチャー調査
日本 JAL 企業年金に関する意向、投票〆切
米 11月貿易収支 (予想、-348億ドル)
米 3年債(400億ドル起債)
英 12月RICS住宅価格指数
英 12月商品貿易収支
米 リニアテクノロジー、スーパーバリュー、KBホーム 各決算
1/13
米 ベージュブック(地区連銀経済報告)
米 12月財政収支 (予想、-785億ドル)
米 10年債(210億ドル起債)
米 フィッシャー・ダラス連銀総裁 講演「米経済見通しとFRB役割」
米 プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁 講演「米経済見通し」
米 エバンス・シカゴ連銀総裁 講演
英 11月鉱工業生産
EU 11月ユーロ圏鉱工業生産指数
1/14
日本 11月機械受注 (予想、前月比+0.2%)
日本 歌会始めの儀(皇居)お題は「光」
米 12月小売売上高 (予想、+0.4%)
米 30年債(130億ドル起債)
豪 12月雇用統計
EU ECB政策金利
EU トリシェECB総裁 会見
米 インテル 決算
1/15
米 12月消費者物価指数 (予想、前月比+0.2%、前年比+2.8%
コア前月比+0.1%、前年比+1.8%)
米 12月鉱工業生産指数 (予想、+0.5%)
米 12月設備稼働率 (予想、71.7%)
米 1月NY連銀製造業業況指数(予想、11.25)
米 1月ミシガン大学消費者信頼感指数 (予想、73.9)
米 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 講演「経済見通し」
EU 12月ユーロ圏消費者物価指数
米 JPモルガン 決算
1/16
日本 民主党大会
日本 土佐・龍馬 であい博(~2011/1/10)
1/17
日本 阪神・淡路大震災から15年、ライブドアショックから4年
2.NY市場、為替/債券市場結果(1/8)
8日のNY市場はドル売りが優勢となった。この日発表した12月の米雇用統計が
予想外に弱い内容となったことで、早期利上げ期待が一服した。債券市場で政策
金利に敏感な2年債利回りが低下する中、為替市場ではドル売りが優勢となった。
93円台に上昇していたドル円は一時92円台前半に下落した。
ただ、ユーロ円や豪ドル円といったクロス円はしっかりの動きで、円安期待の根
強さも伺える展開となった。
米国債利回り
2年債 0.968(-0.056)
10年債 3.834(+0.010)
30年債 4.718(+0.033)
8日のNY債券市場は短期ゾーン中心に利回りが低下した。予想外に弱い米雇用
統計が発表となり、米利上げ期待が一服。政策金利に敏感な短期ゾーン中心に利
回り低下した。
2年債は一時0.94%台まで低下し、1%を割り込んでいる。
10年債も一時3.77%まで低下。
2-10年債の利回り格差は+284(前日+280)にスティープ化している。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=59078
3.NY株式市場結果(1/8)
NY株式8日
ダウ平均 10618.19(+11.33 +0.11%)
S&P500 1144.98 ( +3.29 +0.29%)
ナスダック 2317.17 (+17.12 +0.74%)
CME日経平均 10885 (大証比:+75 +0.69%)
出来高(億株)
NYSE 9.95
ナスダック 21.69
8日のNY株式市場、ダウ平均は小幅に続伸し昨年来高値を更新した。この日
発表された米雇用統計が予想外に弱い結果となり、序盤は売りが先行した物の
ハイテク株や産業関連株が底堅く推移し指数をサポートした。雇用統計の結果に
早期利上げ期待が一服、為替市場でドル安が進んだ事も、ハイテク株や産業関連
株を支援した。
早期利上げ期待は一服したが、景気回復期待は根強い。
ダウ採用銘柄ではGE、キャタピラー、スリーエムが上昇、インテル、IBM、HPが
指数をサポートした。商品市場が底堅く推移したことからアルコアも堅調な動き。
反面、アナリストの投資判断引き下げでコカコーラが下落。バンカメ、JPモルガン
といった金融株も軟調に推移。個別にアナリストの投資判断引き上げで鉄鋼株が
強い動きだった。
ナスダックも堅調。主力ハイテク株はしっかりとした動き。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=59076
4.NY原油先物2月限、金先物2月限(1/8)
NY原油先物2月限(WTI)
1バレル=82.75(+0.09 +0.11%)
8日NY原油先物相場は反発。予想よりも弱い米雇用統計が発表になったものの、
米景気回復への期待感は根強く、また、為替市場でドル売りも進んだことから、
原油は底堅い動きを示した。カナダ製油所で事故があり、ガソリンが上昇した事も
サポート。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=59074
NY金先物2月限(COMEX)
1オンス=1138.90(+5.20 +0.46%)
8日NY金先物相場は反発。この日発表された雇用統計が予想よりも弱い内容と
なったことで、為替市場でドルが売られ、金は底堅く推移した。
http://www.gci-klug.jp/fxnews/detail.php?id=59075
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