米国、FOMCで、ゼロ金利政策継続や国債の買取の可能性、さらに
オバマ政権下のバッドバンク構想 (金融機関の不良資産の買取) を
好感した流れも、ザラ場で、円/ドル 90円割れとなると、ハイテク、
輸出関連の業績悪化を連想し、上値を追うマインドは、収縮に・・・。
第3四半期決算もピークに入っていますが、予想通り下方修正が多く、
減配、無配も散見されます。
企業業績も、減益なら悪材料を織り込み、灰汁抜け期待も出てきますが、
赤字となると先行きの見通しに注目が集まります。
半年、1年スパンで見たとき、下方修正は、「果報は、寝て待て!」の
心境になれるか、どうか、相場観の分水嶺。
さて、日経平均は、3日続伸の144円高の8251円の大引けでした。
(出来高 概算21.4億株の商いでした。)
米国の金融政策で、米株高を背景に、金融関連主導でのリバウンドの展開
ですが、今日は、金融相場>業績相場の軍配になりました。
また、テクニカル的に、3日続伸、一目均衡表の雲下限を捉え「三陽連」を
形成しており、先高感もあります。日柄調整で 「 節分調整、彼岸高? 」 の
ような展開になったら、100年に1度の金融危機に対し、株式格言( 節分
天井、彼岸底 ) も変わるかもしれません・・・。
明日は、流石に、NY市場も大幅上昇から一服となれば、週末の日経平均は
調整するかもしれませんね。
為替が、90円台の円安にシフトするか、注目しましょうか。
--<参考>----------------------------
1.日本人の相場認識
「金融危機の影響は相対的に小さいはずなのに、日本人が先行きに、最も悲観的。」
日本リサーチセンター(東京)など17カ国の民間機関が各国で一斉に行った
調査で、こんな結果が明らかになった。
政府の対応への不満が色濃く出ており、同社は「国民性に加え、政治不信が
背景にあるようだ」と分析している。
調査は、昨年11~12月(日本は11/20~26)、日米欧やロシア、中国、
インドなど計17カ国で実施。
電話やインターネットを使って質問し、約1万4600人(同1040人)から
有効回答を得た。
それによると、「今後3カ月で経済が良くなる」と回答したのは、日本ではわずか
2%で、金融危機で深刻な打撃を受けた英国と並び最低。インドが39%と最も
楽観的で、危機の震源である米国も上から5番目の14%と相対的に高かった。
逆に、「悪くなる」と答えた日本人は、英国(78%)に次ぐ70%に達した。
また、「今後1年で世帯収入が増える」と考えている日本人も11%と、下から
3番目。
通貨ウォンが急落した韓国(6%)、国際通貨基金(IMF)の支援を受けるアイス
ランド(9%)を辛うじて上回った。
一方、金融危機後の政府の対応について10段階評価を求めたところ、日本は
平均 3.0点と最下位。追加経済対策を盛り込んだ08年度第2次補正予算案
の提出先送りへの不満などが背景にあるとみられる。
中国が7.0点と最も高かった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090129-00000085-jij-int
2.東芝(6502)業績
29日、09年3月期の営業損益(米国会計基準)予想を2800億円の
赤字に下方修正、(従来予想は1500億円の黒字)と発表。
急激な景気悪化を受け、デジタル製品や半導体の売価ダウン、円高の影響
などがあり、利益が押し下げられる。赤字幅は過去最大となる見込み。
3.新日本製鉄(5401)業績
29日、09年3月期の連結経常利益を従来予想の5600億円から前年比
34%減の3600億円に引き下げた。
自動車や機械などが生産調整を強めているため、粗鋼の減産幅を拡大して
対応しており、収益押し下げの要因。
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