今日、経産省が発表した10月鉱工業生産指数(05年=100、季節調整済み)は
前月比0.5%上昇の86.1で、8ヶ月連続で前月を上回りました。
ただ、企業の設備投資は依然として冷え込んでおり、経産省は基調判断を 「持ち
直しの動きで推移している。」に据え置きました。
先行きの予測は、11月が3.3%上昇、12月が1.0%上昇となっています。
急速に進行している円高とデフレが、輸出企業の業績を圧迫し、経済の回復基調に
水を注し2番底懸念も出てきている中、政府のデフレ宣言に温度差のあった日銀に
シンクロのサインが出ました。協調しての取り組みは、朗報です。
今日、白川日銀総裁は、名古屋市の金融経済懇談会で挨拶し、「経済・物価情勢の
先行きの展開を十分に点検し、物価安定の下で持続的成長経路への復帰のために
適切な対応を図っていく方針。」 と話しました。
また、最近の急速な円高について「急速な円高が回復途上の企業マインドに与えて
いる影響、さらには先週末以降の国際金融面での動きが金融市場に影響を及ぼす
可能性にも十分注意を払っている。」と述べました。
同時に、 「持続的な物価下落という意味において緩やかなデフレ状況にある。」との
政府見解と日銀の物価に関する判断は、同じ認識に立つと述べました。
日銀のさらなる量的緩和や国債買取など進めば、経済下支えに効果あります。
具体的な金融政策の中身と実施時期に注目です。
政府も、2次補正予算の上積みを検討している様で、タイムリーに実施されれば、
相乗効果になります。
さて、日経平均は、大幅に反発し264円高の9345円の大引けでした。
(出来高 概算24.6億株の商いでした。)
ドバイショックの余波が警戒されましたが、円高一服で、先週末の大幅下落87.5%
戻しと、急落で空けたマド埋めとなり、取りあえず、9000円割れ回避でヤレヤレ。
政府の2次補正予算による追加経済対策、日銀による金融政策実施と、双方の
アナウンス効果もあり、久しぶりの全面高で、明日以降のリバウンド期待も。
日経平均は、ボリンジャーバンド-2σ割れから復帰、-1σをクリアーしてくれば
底打ち反転が明確になります。
注目のNY市場、 11月シカゴ地区購買部協会景気指数の発表があります。
ドバイショックも影響が限定的となれば、週明けNY、終わってみれば反発の動きに
期待しています。
ドル安/円高も一服となれば、明日の日経平均の続伸が期待されます。
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