4/2~週の日経平均は、米中貿易摩擦に関連する要人発言に振り回される
展開の中、上昇した。為替が、米経済振幅の底堅さを背景に適度な利上げが
予想され、ジリジリと円安とドル高の方向に動いて、米中貿易戦争リスクを緩和
させ、東京市場を底堅くさせている。
結局、日経平均は、週間で113円上昇の(0.53%)21567円でした。
さて、4月第2週(4/9~4/13)主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
週末のNY市場、3月米雇用統計の発表がやや下振れたが想定内で、それより
米国の対中関税政策に対して、中国の対抗措置から米中貿易貿易戦争を嫌気
し大きく下落した。
ただ、週末の東京市場は、250円上昇し終了してOKなのに、約78円安と、
週末NY市場の下落を2/3は織り込んでおり、週明けの日経平均は、下落
スタートが想定されるが、大きく下落する確率は、少ないだろう。
経済指標で、米中貿易戦争の行方が相場テーマでも、米で4/11FOMC議事
録内容や国内企業決算が小売等から始まり、業績に注目が集まって来る。
山谷あっても、為替が106円台から107円台へ向う円高是正なら、週末にかけ
日経平均は22000円台を目指すリバウンドへ期待したい。
日経平均、4月第2週(4/9~4/13)レンジは21350円~22000円程度
を想定しています。
1.4月第2週(4/9~4/13)主なイベントと予定
4/9
日本 3月景気ウォッチャー調査
日本 2月国際収支
日本 フェリシモ、リソー教育、コジマ、高島屋、パルコ 各決算
独 3月貿易収支
世 IMF世界経済見通し
4/10
日本 ヒューマンA 新規上場
日本 スギHD、コシダカHD、ABCマート、ピックルス、ビックカメラ、久光薬 各決算
米 3月生産者物価指数
米 3月卸売在庫
米 フェイスブックCEO証言
米 国債入札 3年債(300億ドル)
米 ダラス連銀総裁、講演
4/11
日本 2月機械受注
日本 ローソン、良品計画、サイゼリヤ、ユニー・ファミマ、吉野家HD 各決算
日本 コンヴァノ 新規上場
米 FOMC議事録(3/20、21開催分)
米 3月生産者物価指数
米 3月消費者物価指数
米 国債入札 10年債(210億ドル)
中国 3月消費者物価指数
中国 3月生産者物価指数
北朝 北朝鮮最高人民会議開催
4/12
日本 地域経済報告
日本 大黒天、明光ネット、安川電、松屋、乃村工、ファーストリテイ 各決算
米 3月輸入物価指数
米 米新規失業保険申請件数(~4/7までの週)
米 ブラックロック、デルタ航空、ライト・エイド 各決算
米 国債入札 30年債(130億ドル)
米 ミネアポリス連銀総裁、講演
EU ユーロ圏鉱工業生産指数
4/13
日本 SQ算出日
日本 北の達人、コスモス薬品、メディアドゥ、Gunosy、ベクトル、東宝 各決算
米 4月ミシガン大学消費者信頼感指数
米 JPモルガン、ウェルズ・ファーゴ、シティG 各決算
米 ダラス連銀総裁、講演
米 ボストン連銀総裁、講演
米 セントルイス連銀総裁、講演
中国 3月貿易収支
2.NY市場、為替/債券 各結果(4/6)
今日のNY為替市場はドル売り・円高が優勢となった。この日は米雇用統計が
発表され、非農業部門雇用者数(NFP)は10.3万人増と予想外の落ち込
みだった。ただ、市場が気にしてる平均時給のほうは前年比で2.7%と予想
通りとなった。NFPについては前回が予想外の大幅増となっていたことから、
今回はその反動が出たものと思われ、統計の歪みが出たのかもしれない。
今回の米雇用統計を受けた反応はドル売りとなった。
午後になってパウエルFRB議長の講演が伝わった。議長は漸進的な利上げが
最適と述べる一方で、インフレは春以降急上昇する可能性にも言及している。
米中貿易戦争への懸念も再燃する中、株式市場でダウ平均が一時767ドル安
迄急落するなどネガティブな動きを強め、リスク回避の円買いが強まった格好。
ドル円は106円台に下落。ストップを巻き込んで106.80円付近迄一時下落
した。ユーロ円やポンド円も伸び悩む動き。
目先のサポートとしては106.65円付近が意識され、その下に21日線が
106円台前半に来ている。
ユーロドルは買い戻しが強まり、1.22ドル台後半まで戻している。ユーロ
自体に特に材料はない。きょうのユーロドルは1.22ドル台前半まで下落し
ていたが、1.22ドル付近には強固なサポートが観測されているようだ。
今日のところは2月以降続いている1.22ドルから1.25ドルのレンジを維持
した格好。目先は1.23ドル台前半に21日線が来ている。上値レジスタンス
として意識される。
今日はポンドの上げが目立った。ポンドドルは一時1.41ドル台まで上昇。
前日は戻り売りが優勢となり、心理的節目の1.40ドルを割り込んでいた。
21日線も下回り、再び下向きトレンドを強めるかとも思われたが、今日の
動きはその懸念を払拭。
反応は限定的だったが、きょうは第4四半期の単位労働コストが発表になっ
ていた。前年比で2.1%と高い伸びを見せている。賃金も高い伸びを示し
ていた。このところ弱い指標が相次いでいたが、英中銀の利上げ期待は高く、
5月の利上げ確率を80%程度で織り込んでいる状況に変化はない。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=424840
米国債利回り
2年債 2.266(-0.037)
10年債 2.772(-0.060)
30年債 3.017(-0.056)
期待インフレ率 2.078(-0.009)
※期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場で10年債利回りは低下。米中貿易戦争が再燃する中、
米雇用統計やパウエルFRB議長の講演を受け市場はリスク回避の雰囲気
を強めた。株式市場が大幅安となる中、利回りも低下している。
10年債利回りは2.77%台まで低下し、政策金利に敏感な2年債利回
りは2.26%付近まで低下した。
2-10年債の利回り格差は51(前日53)。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=424839
3.NY株式市場 結果(4/6)
NY株式市場6日
ダウ平均 23932.76(-572.46 -2.34%)
S&P500 2604.47(-58.37 -2.19%)
ナスダック 6915.11(-161.44 -2.28%)
CME日経平均 21440(大証比:-200 -0.93%)
今日のNY株式市場は大幅反落し、ダウ平均は一時767ドル安まで急落。
市場は米中貿易戦争への懸念を再び強めている。トランプ大統領がきのう、
中国の知的財産権侵害への対抗措置として検討されている追加関税で、更
に1000億ドル相当の品目について検討するようUSTRに指示した。
それに対して中国も「米国が輸入品1000億ドルを対象とした関税を
発表した場合、躊躇無く対抗する」と述べた。
再び米中貿易戦争がエスカレートしそうな気配も見せる中、株式市場は
再び不安定な値動きに戻している。
この日発表された米雇用統計で、非農業部門雇用者数(NFP)は10.
3万人増と予想を大きく下回る内容だった一方で、平均時給は予想通り
前年比2.7%増となった。弱い内容ではあるがNFPは前回の大幅増の
反動とも言え、賃金の伸びは鈍化していないことから、利上げ期待を後退
させる内容ではない。
午後になってパウエルFRB議長の講演が伝わった。議長は漸進的な利上
げが最適と述べる一方で、インフレは春以降急上昇する可能性にも言及し
ている。年内あと3回の利上げ期待も残す内容とも言え、株式市場はネガ
ティブな動きを強めている。
市場では、ホワイトハウスから聞こえる発言からは、トランプ政権は現在
の株安をさほど気にしていないのではとの見方も出ているようだ。
ダウ採用銘柄は全銘柄が下落。キャタピラーやボーイング、ナイキ、GE
が下落しているほか、ゴールドマン、JPモルガンといった金融株も売り
が強まった。
ナスダックも反落。アマゾンやアップル、エヌビディアなど主力のIT・
ハイテク銘柄は揃って下落。途中まで上昇していたフェイスブックやテスラ
も下げに転じている。
バイオ医薬品インサイトが大幅安。同社はがん腫瘍を守るIDO(インドー
ルアミン酸素添加酵素)の働きを阻害する薬品「エパカドスタット」を開発
している。メルクの抗がん剤「キートルーダ」との併用で、悪性黒色腫
(メラノーマ)の患者への臨床試験を実施していたが、第3フェーズで結果
が目標に到達しなかったことが嫌気されている。
石油・ガス探査のノーザン・オイルが大幅安。1株1.50ドルで5870
万株の新株発行増資を発表したことが嫌気されている。
バイオのパラティンが上昇。アナリストが「買い」で新規カバレッジを開始
したことが好感されている。
NYポスト紙が関係筋の話として、MGMが水面下でウィン・リゾーツ買収
に乗り出していると報じている。まだ、買収協議はまだ正式な段階に入って
おらず、不調に終わる可能性もあるとしている。この報道に関してMGM側
はコメントを拒否。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=424837
4.NY市場、原油先物5月限/金先物6月限(4/6)
NY原油先物5月限(WTI)
1バレル=62.06(-1.48 -2.33%)
NY原油の期近は大幅安。トランプ米大統領が中国に対し追加関税を課する
ことが指示されたのを嫌気し、時間外取引から売りが先行し、小安くなった。
日中取引開始後は3月の米雇用統計が弱気の数字となったことを受け、ドル
安となった。しかしニューヨークダウが米中貿易戦争を嫌気し、リスク回避
の動きから大幅安となると、下げ幅を拡大し、期近5月限は61.81ドルまで
下落した。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=424848
NY金先物6月限(COMEX)
1オンス=1336.10(+7.60 +0.57%)
NY金6月限は反発。3月の米雇用統計が弱気の数字となり、ドル安となっ
たことから日中取引の序盤から買いが先行。その後、トランプ大統領が中国
に対し追加関税を課することを指示したことを嫌気し、ニューヨークダウが
大幅安となったことを背景に堅調な値動きを継続した。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=424847
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