5/21~週の日経平均は、大幅下落となった。米国が自動車輸入関税の表明、
米朝会談の中止を表明。円高/ドル安を背景に、先物主導やヘッジファンドが
売りを演出。1ドルで109円台が東京市場の逆風となった。
結局、日経平均は、週間で479円下落(↓2.09%)の22450円でした。
さて、5月最終週(5/28~6/1)主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
週末のNY株式市場は、ダウ/ナスがマチマチで終了。今週は、米株動向と為替
相場を見ながら自律反発を意識した展開を期待したい。
イベントは、国内で5/29雇用統計、米で5/30ベージュブックとADP雇用統計
6/1雇用統計に注目です。
トランプ大統領は中止を発表した米朝首脳会談について、週末予定通り6/12
開催される可能性を示唆して、地政学リスクが後退。先週の下げに対する自律
反発も意識されそうで、下値は限定的と捉えたい。
日経平均は、為替が円安ドル高へ正常化する様だと、企業業績の見直し、好決算
個別物色中心に戻りを試す展開に期待したい。
日経平均、5月最終週(5/28~6/1)レンジは22350円~22850円程度を
想定しています。
1.5月最終週(5/28~6/1)主なイベントと予定
5/28
日本 プラネット、DyDo、タカショー 各決算
米 メモリアルデー(株式市場は休場)
英 バンクホリデー休場
5/29
日本 4月完全失業率
日本 4月有効求人倍率
日本 4月消費者物価
日本 4月鉱工業生産・速報値
日本 スリープロ、菱洋エレク 各決算
日べ クアン・ベトナム主席が来日(~6/2)
米 セントルイス連銀総裁
5/30
日本 黒田日銀総裁、挨拶
日本 5月消費動向調査
日本 アイ・ケイ・ケイ、ブロメディア、ACCESS、内田洋 各決算
米 第1四半期GDP改定値
米 5月ADP雇用者数
米 地区連銀経済報告(ベージュブック)
EU OECD経済見通し
5/31
日本 4月鉱工業生産
日本 MSCI定期銘柄入れ替え
日本 東和フード、はてな、トリケミカル、パーク24、アルチザ、HIS 各決算
日本 ラクスル IPO
亜 アジア安全保障会議開催(~6/3、シンガポール)
米 4月個人所得/個人支出
米 4月中古住宅販売制約指数)
米 国債償還 2年債(326億ドル)
5年債(349億ドル)
7年債(314億ドル)
米 ブレイナードFRB理事、講演
米 アトランタ連銀総裁、講演
米 セントルイス連銀総裁、講演
中国 5月中国製造業PMI
EU コンスタンシオECB副総裁、任期満了
EU 4月ユーロ圏失業率
EU G7財務相・中銀総裁会議(~6/2)
6/1
日本 1~3月期法人企業統計
日本 伊藤園、巴工業、五洋インテ、ピープル 各決算
米 4月雇用統計
米 5月ISM製造業景況指数
マ マレーシア、消費税廃止
2.NY市場、為替/債券 各結果(5/25)
今日のNY為替市場、一時リスク警戒の円買いが強まる展開に。米長期債利
回りの低下、NY原油先物の大きな下落などがリスク要因となり、ドル円は、
109円13銭近辺と、東京市場朝方の安値圏まで値を落とした。
イタリア新政権への警戒感からドイツとイタリアの国債利回りが2%を超え
たことなども、リスク警戒の動きを誘った。
もっとも、その後はポジション調整ムードが広がり、ドル円は109円台半ば
まで値を戻す展開に。週明けの月曜日は米国(メモリアルデー)英国(バンク
ホリデー)と、祝日になっており、ロンドン、NY市場が休場となることから、週末
越えのポジション維持がいつも以上に警戒されている。
ユーロドルはイタリア新政権がらみに警戒が強く、対ドル、対円での値を落と
す展開に。スペインでも最大野党が内閣不信任案動議に動く可能性が示さ
れるなど、加盟各国の政権がらみでの警戒がユーロ売りを誘った。
ユーロドルは朝方1.16台半ば割れを付けると、戻りがそれほど見られず、安
値圏もみ合いが続いた。
ポンドも軟調な地合いとなった。原油安が英株の重石となり、値を落とす中で
ポンド売りの動き。対ドルで1.33台を維持しているものの1.3310近辺で、もみ
合うなど、頭の重さが印象的に。
トルコリラはこの時間帯は落ち着いた動き。ロングウィークエンドを前に
ポジション整理が一巡した後に新規にポジションを作る動きがみられず。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=432657
米長期債利回りは週の後半の低下トレンドが継続する流れに。米10年債
利回りは昨日3%の大台をしっかり割り込んだ後、3%が重くなり、ロンドン
市場朝の2.99%台から2.920%まで大きく低下する展開が見られた。
昼頃に一番低いところまで落としてか揉み合い。10年債利回りは2.93%
近辺のすいじゅで揉み合いを続けた。
欧州債はイタリアやスペイン国債の利回りがリスク警戒で上昇する一方で、
ドイツ国債利回りが低下しており、独伊スプレッドが2%を超える状態となっ
ている。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=432655
3.NY株式市場 結果(5/25)
NY株式市場18日
ダウ平均 24753.09 (-58.67 -0.24%)
S&P500 2721.33( -6.43 -0.24%)
ナスダック 7433.86 ( +9.43 +0.13%)
CME日経平均 22345 (大証比:-95 -0.42%)
今日のNY株式市場、ダウ平均は続落。終値の前日比は、ダウ工業株30種
平均58.67ドル安の2万4753.09ドル、ナスダック総合指数が9.43高
の7433.86、S&P500が6.43安の2721.33。
OPEC/非OPECによる協調減産姿勢が後退する見通しが強まり、原油安の
動きが強まる中で、正規関連株に売りが入った。ダウ採用銘柄で、石油メジャー
シェブロン、エクソンモービルなどが大幅安。その他株式はまちまちも、P&G
やユナイテッドヘルスなどがしっかり。石油関連以外ではアメックス、キャタピ
ラーなどが軟調。
ハイテク中心のナスダックはプラス圏での推移が続いた。エヌビディアやネット
フリックスなどファング関連株が強い。朝方はマイナス圏推移のテスラもプラス
圏を回復する動きに。アルファベット(グーグル持ち株会社)、フェイスブック
などはマイナス圏。
月曜日の米国市場は、メモリアルデーで休場となることから、突っ込んだ売り買
いを手控える動きが広がり、調整ムードに。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=432654
4.NY市場、原油先物7月限/金先物8月限 各結果(5/25)
NY原油先物7月限(WTI)
1バレル=67.88(-2.83 -4.00%)
NY原油の期近は暴落。終値の前営業日比は、期近2限月が2.83~2.80ドル安、
その他の限月は2.74~1.60ドル安。中心限月の7月限は2.83ドル安の67.88ドル。
ロシアのノバク・エネルギー相が、石油輸出国機構(OPEC)と協調して、現在
日量180万バレルの協調減産を実施しているが、経済破綻によるベネズエラの
減産で、実質同270万バレル減産しているのと同じと指摘した事が、同100万
バレルの増産を示唆する発言と受け取られて、6月のOPEC総会で増産が決定
されるとの見方が広がった。チャートが悪化したことで、売りが売りを呼ぶ展開と
なり、一方的な暴落となった。また、米国産原油の過去最高水準の生産量や、
稼働中の原油リグ(掘削装置)数が急増していたことも売り材料となった。
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NY金先物8月限(COMEX)
1オンス=1309.00(-0.80 -0.06%)
NY金8月限は反落。時間外取引では、米大統領の米朝首脳会談中止発表に
対し、北朝鮮が対話継続を示したことを受けて上げ一服となった。日中取引で
ドル高一服を受けて買い戻される場面も見られたが、原油急落などを背景に戻
りを売られた。
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