3/12~週の日経平均は、上昇した。週初は米雇用統計を好感したダウが
440ドル高となり、日経平均は一時、節目の22000円目前。しかし、米国務
長官解任や貿易政策の不透明感など米国要因に加え、森友問題といった
国内政治リスク等が上値の重石となりました。
結局、日経平均は、週間で207円上昇する(↑0.97%)21676円でした。
さて、3月第4週(3/19~3/23)主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
週末のNY市場、良好な経済指標の発表が材料視される中、貿易問題の不透明
感が上値を押さえつつも、続伸。これを受け日経平均は、小幅上昇スタートを想定。
指標では、米FOMCに注目が集まる。利上げが確実視されており、市場の関心は
今年の利上げ回数で、3or4回見通しで、為替の円高是正がほしい所。107円へ
向うなら、22000円超えも。
ただ、国内で、森友学園への国有地売却に関する財務省文書書き換え等、国内
政治不安もあり、上値を押さえることも想定される。
一方、日経平均は、PER12倍台とリバウンド継続して良い状況。四季報の熟読
から、イレギュラーな価格をしている銘柄へ投資するスタンスが良いと思われる。
日経平均、3月第4週(3/19~3/23)レンジは21450円~22150円程度
を想定しています。
1.3月第4週(3/19~3/23)主なイベントと予定
3/18
露 ロシア大統領選(第1回投票)決選投票の場合は4/8に実施
3/19
日本 2月貿易収支
日本 システムディ 決算
日本 共和コーポレーション 新規上場
米 オラクル 決算
米 アトランタ連銀総裁、講演
中国 中国全人代、中国人民銀行総裁人事決定
中国 2月不動産価格指数
世 G20財務相・中央銀行総裁会議
3/20
日本 2月訪日外国人客数
日本 信和 新規上場
米 FOMC(~3/21)
米 フェデックス 決算
中国 全人代閉幕
独 3月ZEW景況感指数
英 2月消費者物価指数
3/21
日本 休場(春分の日祝日)
米 FOMC、経済予測公表、
米 パウエルFRB議長会見
米 第4四半期 経常収支
米 2月中古住宅販売件数
3/22
日本 石井表記、オプトエレクト 各決算
日本 SOU 新規上場
米 2月製造業PMI
米 ナイキ、アクセンチュア、マイクロンテクノロジー、カーニバル、KBホーム 各決算
豪 2月雇用統計
NZ 中銀政策金利
独 3月製造業PMI速報値
独 3月IFO景況感指数
英 中銀政策金利
英 2月小売売上高指数
EU 3月製造業PMI速報値
EU ECB経済報告
EU EU首脳会談
3/23
日本 2月消費者物価指数
日本 サツドラHD 決算
日本 ファイバーゲート、キュービーネットHD 新規上場
米 2月耐久財受注
米 2月新築住宅販売件数
米 米暫定予算期限
米 ボストン連銀総裁、講演
米 ミネアポリス連銀総裁、講演
米 アトランタ連銀総裁、講演
3/25
日本 自民党大会
EU 欧州時間、夏時間開始
2.NY市場、為替/債券 各結果(3/16)
今日のNY為替市場、NY時間に入ってドル買いが強まった。この日発表の
米経済指標が強い内容だったことや、ドルの短期金利上昇が続いており、
ドルをサポートしているとの指摘も聞かれる。
米国債利回りや米株、原油も上昇する中、ドル円は106円台を回復。今週
トランプ政権の不安定さがリスク回避の雰囲気を高めており、今度はマクマ
スター大統領補佐官(国家安全保障問題担当)を解任する方針との報道も
伝わっていた。コーン、ティラーソンと立て続けに解任が伝えられたことから、
市場もトランプ大統領の政権運営に不安を強めている。
ドル円も一時105.60円付近まで下落していたが、NY時間に入って、
106.20円付近まで戻す動き。
一方、ユーロドルは売りが優勢。サポートれていた1.23ドルをブレイク
しており、一時1.2260ドルまで下落した。きょうの下げで21日線を下放
れる展開が見られており、小さなダブルトップを形成しそうだ。目先は
1.22ドルちょうどの水準が下値サポートとして意識される。その水準を
割り込むようであれば、心理的節目の1.20ドルが視野に入る動きも想定
され、下値警戒感も高まっている。
きょうは2月のユーロ圏消費者物価指数(CPI)の確報値が発表になって
いたが、食品・エネルギーを除いたコア指数は前年比1.0%と前回と変わ
らずとなった。少なくともインフレ上昇の兆候までは足元は見せておらず、
ドラギECB総裁の慎重姿勢を裏付ける内容ではある。6月迄ECBは何も
動きはないものと見られている。
ユーロ円は130円台前半で推移。NY時間に入ってドル円が買い戻された
ことからユーロ円も130円台は維持されている。ただ、上値は重い印象。
今週の下げでユーロ円は上値へのモメンタムを一旦失って下値模索の展開
となっている。心理的節目の130円付近には本邦勢の買いオーダーも観測
されているようだが、その水準をブレイクするようであれば、今月の安値
129.35円付近が意識される。
ポンドドルはここ数日のレンジ下限をブレイクし一時1.38ドル台に下落。
ただ、買い戻しも見られ1.39ドル台は維持している。ポンドについては
来週の英中銀金融政策委員会(MPC)とEU首脳会議待ちの面が強い。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=421518
米国債利回り
2年債 2.291(+0.006)
10年債 2.843(+0.015)
30年債 3.076(+0.018)
期待インフレ率 2.085(-0.006)
※期待インフレ率は10年債で算出
今日のNY債券市場で10年債利回りは上昇。この日発表の鉱工業生産や
消費者信頼感指数が強い内容となったことで利回りは上昇した。ただ、
来週のFOMCを確認したい雰囲気も強い中、利回りの上げは限定的。
10年債利回りは一時2.85%、政策金利に敏感な2年債利回りは2.29
%に上昇。
2-10年債の利回り格差は55(前日54)とフラット化の状態は続い
ている。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=421517
3.NY株式市場 結果(3/16)
NY株式16日
ダウ平均 24946.51(+72.85 +0.29%)
S&P500 2752.01(+4.68 +0.17%)
ナスダック 7481.99(+0.25 +0.00%)
CME日経平均 21465 (大証比:+25 +0.12%)
今日のNY株式市場、この日発表になった米鉱工業生産やミシガン大消費者
信頼感指数が予想を上回る内容となったことを好感しダウ平均は上昇した。
米国債利回りが上昇しており、金融株が堅調。また、原油相場の買い戻しが
強まったこともサポート。
ダウ平均は心理的節目の2万5千ドルを一時回復したものの、その水準に
入ると戻り売り圧力も出て上値も重い。トランプ大統領の政権運営や中国
との貿易摩擦などトランプリスクが躊躇させているようだ。来週のFOMC
を確認したい雰囲気もある。
ダウ採用銘柄ではウォルマートやキャタピラーが上昇したほか、アメックス、
ビザも堅調。一方、ユナイテッド・ヘルスやGEが下落。
ナスダックは横ばい。マイクロンが上昇したほか、アドビが決算を受けて上昇。
インテルも底堅く推移した。一方、アマゾン、アルファベット、ブロードコム
が下落。
アドビは12-2月期決算を発表しており、売上高と利益が予想を上回った。
デジタルメディアソフトウエアの力強い伸びや定額制契約の急増が寄与した。
イーストマン・コダックが大幅高。2018年のガイダンスを公表しており、
売上高が15億~16億ドル、EBITDAは6000万~7000万ドル
を見込んでいる。前年は4900万ドルだった。
ティファニーが下落。11-1月期の決算を発表しており、1株利益は予想
を上回ったものの、既存店売上高が予想を下回った。
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4.NY市場、原油先物4月限/金先物4月限(3/16)
NY原油先物4月限(WTI)
11バレル=62.34(+1.15 +1.88%)
NY原油の期近は大幅続伸。時間外取引から買いが優勢となり、小じっかり。
日中取引開始後はドル高となったが、前日、サウジアラビアが4月にかけて
生産量を日量1,000万バレルを下回る水準を維持する意向としたことや、石油
輸出国機構(OPEC)加盟国の協調減産継続見通しを強材料に上げ幅を拡大。
NYダウが続伸、ガソリン、ヒーティングオイルの製品相場が堅調に推移も
追い風となった。
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NY金先物4月限(COMEX)
1オンス=1312.30(-5.50 -0.42%)
金4月限は軟調。時間外取引ではドルが軟化したことから買い優勢となった。
小高い状態を維持し、日中取引を開始。しかしNY時間の午前9時前から上げ
幅を削る展開となった。2月の米鉱工業生産高が事前予想より強気の数字と
なり、ドル高となると地合いを緩めた。NYダウが堅調に取引を開始し、3月
ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)も強気の数字でドルが堅調に推移
したことで戻り鈍く推移。米長期金利の上昇も弱材料となり、軟調に引けた。
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