3/19~週の日経平均は、大きく下落した。米中貿易戦争でリスク回避
圧力から米中株価の下落を増幅させ、日経平均を押し下げた。週初のG20
では、米国の保護主義に対して無難に通過したものの、トランプ政権の通商
政策=関税賦課を発表。中国も対抗して関税を発表。貿易戦争の様相現実
のものとなり、ダウが大きく下落し、世界市場も追従。日経平均は暴落した。
結局、日経平均は、週間で1058円下落する(↓4.88%)20676円でした。
さて、3月最終週(3/26~3/30)主なイベントと予定は、下記1.の通りです。
週末のNY市場、米中貿易戦争でリスク回避が継続し続落しており、これを受け
日経平均は、続落スタートになりそうだ。来週は、実質4月度取引で、買い越し
需要や配当取りもあるので、20000円を下値目処としたい。
為替の円高是正がほしい所で、104円台から105円台へ向う様なら、来週
半ば以降、自律反発があって良いところ。
また、国内で、佐川前国税庁長官の証人喚問で、新たな問題が生じなければ、
政局リスクが後退して、週後半相場にアク抜け感が生じる可能性もある。
一方、日経平均は、PER12倍台と下値拾いして良い状況。イレギュラー価格
をしている銘柄へ押し目を入れる好機と思われる。
日経平均、3月最終週(3/26~3/30)レンジは20000円~20800円
程度を想定しています。
1.3月最終週(3/26~3/30)主なイベントと予定
3/25
日本 自民党大会
EU 欧州、夏時間開始
3/26
日本 大光 決算
米 国債入札 2年債(300億ドル)
米 ペイチェックス 決算
米 NY連銀総裁、講演
米 クリーブランド連銀総裁、講演
米 クオールズFRB副議長、講演
NZ 2月貿易収支
3/27
日本 佐川前国税庁長官の証人喚問
日本 ニトリHD、ヒマラヤ、ハニーズHD、ハピネス&D、アークランド 各決算
日本 RPAホールディングス 新規上場
米 3月消費者信頼感指数
米 1月S&Pケースシラー住宅価格指数
米 国債入札 5年債(350億ドル)
米 アトランタ連銀総裁、講演
3/28
日本 アジャイルメディア 新規上場
米 第4四半期GDP確報値
米 2月中古住宅販売成約指数
米 2月MBA住宅ローン申請指数
米 国債入札 7年債(290億ドル)
米 モンサント、ゲームストップ 各決算
米 アトランタ連銀総裁、講演
3/29
日本 2月百貨店販売額
日本 2月スーパー販売額
日本 夢の街、セキチュー、スター・マイカ、GameWith、NaITO 各決算
米 2月個人所得/支出
米 新規失業保険申請件数(~3/24までの週)
米 フィラデルフィア連銀総裁、講演
米 米国債券市場は短縮取引
3/30
日本 2月有効求人倍率
日本 2月完全失業率
日本 2月消費者物価
日本 2月鉱工業生産・速報値
日本 宝印刷、クラウディア、タキヒヨー、安川情報、テクノアルファ 各決算
米 休場(グッドフライデー祝日)
EU 休場(欧州グッドフライデー祝日)
3/31
米 国債償還 2年債(321億ドル)
米 国債償還 5年債(350億ドル)
米 国債償還 7年債(303億ドル)
中国 3月製造業PMI
中国 3月非製造業PMI
2.NY市場、為替/債券 各結果(3/23)
今日のNY為替市場は序盤に円売りが優勢となったものの、午後からドル
売り円買いが強まる展開となった。
序盤はロンドン市場の流れを受けて、ドル買い円売りの動きが優勢となり、
ドル円は105円台前半での推移となった。週末を前に、このところのドル
売り円買いポジションの調整が入り、104円台から値を戻す格好となった。
連日大きく値を落としていた米国株が、朝方は比較的しっかりとなり、ダウ
平均株価が一時150ドル超えの上昇を見せる中で、リスク回避後退の円
売りも見られ、クロス円も上昇する展開に。
しかし、その後株価は値を落とす展開に。データ流出問題を懸念したフェー
スブック、ウーバーの自動運転中の事故の影響で警戒感が広がるエヌヴィ
ディアなどが重く、朝からマイナス圏推移であったナスダックが、いったんは
プラス圏を回復も午後に再び値を落とし、引けにかけて大きく下げる展開
となったことなどが、ドル売り円買いを誘った。
ダウ平均株価も防衛関連などを除くと、軒並みの下げとなっており、貿易
戦争懸念と有事警戒の動きが株式市場の大きな重しとなっていることを
印象付けた。
ドル円はこうした株安を受けて105円台を割り込み、一時104円64銭近辺
まで下げ幅を広げた。安値を付けた後も104円台後半での安値圏推移が
続いており、リスク警戒感の強い展開となった。
ユーロドルなどでもドル売りの動きが見られたが、対円でユーロが売られた
分、値幅は限定的。
リスク感応度が高い豪ドルに関しては、077割れで引けるなど、対ドルでも
軟調な印象を受けた。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=422657
米国債利回り
2年債 2.254(-0.025)
10年債 2.814(-0.011)
30年債 3.061(-0.002)
期待インフレ率 2.075(-0.008)
※期待インフレ率は10年債で算出
23日の米国債券市場は、ロンドン朝からの長期債利回り上昇の流れから、
朝方に10年債利回りが2.85%と、朝から5BP上昇を見せるなど、利回り
上昇が目立った。
株安の流れがいったん落ち着いていたことで、リスク逃避の債券買いが収
まり、債券価格売り(利回り上昇)が目立っていた。しかし昼前に上昇が抑え
られると、午後に入っての株安の流れに一気にリスク警戒の動きが広がり、
2.80%台と、ロンドン朝の水準にいったん戻す動きに。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=422652
3.NY株式市場 結果(3/23)
NY株式23日
ダウ平均 23533.20(-424.69 -1,77%)
S&P500 2588.26( -55.43 -2.10%)
ナスダック 6992.67(-174.01 -2.43%)
CME日経平均 20140 (大証比:-122525 -5.65%)
23日のNY株式市場は、週末前とあって、一時ポジション調整の動きが
強まったが、午後に入って一気に値を落とす展開となった。
連日の大幅安を受けての23日のNY市場。週末を前に利益確定の動き等
に支えられて、朝から堅調な地合い。生活用品などの上昇もあって、ダウ
平均株価は一時150ドル超の上昇を見せ、24100ドル台まで上値を伸ば
す展開となった。
しかし、米国の通商問題への警戒感が続き、後場に入って売りが優勢に。
鉄鋼・アルミニウムへの関税賦課がスタート。カナダやメキシコだけでなく、
豪州、EU、韓国などが対象から外れたことで、リスク警戒が少し和らいだ
ものの、中国との貿易戦争懸念が継続しており、厳しい状況に。
ダウ採用銘柄は、防衛関連であるボーイングなどの一部を除いて、マイナス
圏に沈んだ。背家庭的の貿易戦争による悪影響懸念で金融・保険などが大き
く値を崩している。
データ流出問題に揺れるフェース仏器は振幅、前日比プラス圏まで浮上する
場面も見られたが、引けにかけて大きく値を落とし3.3%の大幅安。
同じくこのところのNY株の下げ要因でるエヌビディアも3%超の下げに。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=422651
4.NY市場、原油先物4月限/金先物4月限(3/23)
NY原油先物4月限(WTI)
1バレル=65.88(+1.58 +2.46%)
NY原油は反発。前日22日の引け後にサウジアラビアが協調減産を来年も
継続すると発言したことが報じられ、時間外取引から買いが優勢となった。
時間外取引の終盤で上げ幅を縮小。日中取引開始後、指標の期近5月限が
時間外取引の高値65.42ドルを突破すると、先月2日以来の高値となる
65.99ドルまで上伸した。66ドルの節目が抵抗線になったが、この日の
高値圏で引けた。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=422664
NY金先物4月限(COMEX)
1オンス=1355.7(+22.5 +1.69%)
金4月限は大幅高。時間外取引から米国と中国の貿易戦争に対しての不安を
背景にした世界的な株安と、ドル安からリスクヘッジ商品として見直し買いが
入り、約15ドルの上昇となった。日中取引開始後も上げ幅を拡大し、20ドル
以上の上昇となり、1,355ドル台で引けた。
http://klug-fx.jp/fxnews/detail.php?id=422663
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