今日こんなことが

山根一郎の極私的近況・雑感です。職場と実家以外はたいていソロ活です。

日傘のすすめ

2014年06月02日 | 歳時

夏の必須アイテムは日傘である。  
雨用の傘同様、これに性別は関係ない。
それなのに日傘の快適さを知らない男性が多いのが哀れだ。
「日傘男」の草分けとして新聞にも載った(2010年9.11の読売新聞夕刊)私が日傘の使い方を伝授しよう。

そもそも日傘の目的は2つある。
1つは直射日光防御。
日陰を持ち歩くことで、日射による皮膚や服の温度上昇を防ぐ。
アスファルトほどでなくても直射日光を浴びると日射面は気温以上の高温になる。
その”熱さ”を防ぐのだ。
これは熱中症の予防にもつながる。
帽子のように蒸れることなく、日陰になった頭を通り抜ける風が心地よい。

いま1つは紫外線防御。
紫外線は目に見えず熱を持たないが、皮膚と目に悪影響を及ぼす。

2つの目的により、そのどちらに対処するかで日傘の使い分けが必要となる。
直射日光に対しては、太陽の方位・角度に合わせた傘の向きを調整し、
傘が作る陰から少なくとも上半身が出ないように、道を曲がるごとに傘の角度を変える。
これが雨傘と異なる点で、傘をいつも垂直に差しているのは日傘の用途をなしていない
(垂直に日傘を差したままで、思い切り日射を浴びている女性をよく目にする)。
もちろん、ビル陰などに入れば日傘を差す必要はない。

紫外線防御としても、放射元の太陽に傘を向けるという点は同じだ。
ただ、紫外線の散乱・反射に対しても対応した方がいい。
理論的には道路や壁面も紫外線を反射しているはずだが、計測してみるとUVindexで0.1の値もない。
それに対して、太陽以外の青空部分からの散乱は太陽からの半分ほどの値になる。
なので、傘内から青空が見えない(散乱紫外線が目に入らない)ように、傘を水平に深めに差した方がいい。
ビル陰に入っても空が見える限り、傘を差し続ける。

夕方になると紫外線は安全値に減るので(ちゃんと計測しているので分る)、この防御は忘れてもいいが、
西日が目に入り(まぶしく)、日射面はあいかわず熱をもつのでまだ日傘は手放せない。
かように、目的によって最適な差し方が異なる。

私は遮熱性が高い銀色の傘を愛用している。
まったくおしゃれでないが、実用性に優れている。
折畳みで晴雨兼用なので、急な夕立にも対応できるのがいい(この点おしゃれな女性用より便利)。
雨用の傘は生地が薄いので遮熱性がなく、日傘には使えない。

日傘をさせば、頭が蒸れる帽子も使わず、日焼けしないので半袖で外出できる。

女性はもちろん、男性のあなたも日陰を持ち歩いてはどうだろう。