バークリー予防歯科の概要：６３

宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック　歯科医師・山田忠生


全時間カリキュラムであると、成人の働く母親の多くは訓練を受けることができず、学校には未熟な若い学生が多く入ってくる。要するに、このような勤める学生に施される歯科助手教育は、多くの場合「あまり多くの時間をかけて、あまりにわずかなこと」を与えるだけのものだ。
彼女たちは許可に際して仕事をしている助手が、自分たちの許可プログラムを処理した前の年ほど十分な訓練を受けていない場合が多い。彼女たちの得る給料は訓練前とほとんど変わらない。これが次々と十分な学生を補充することを妨げているのである。

素人は概して初めて新しい予防の考え方を、一般歯科医師から耳にすると、専門の大学院の方が一般の歯学部より予防歯科医学の訓練をより包括的にしているだろうと考え、専門医に相談しようとする。さらに専門医の方が患者を扱い、刺激する技術的訓練をよく受けていると考えるかもしれない。
しかし、これは実情ではない。大学院の学生は口先だけの予防歯科医学を身に着けているという場合がほとんどで、訓練の大半は専門技術の進歩に充当される。卒業生がオフィスで得る収入源は大学生と同様に大抵は修復治療である。その結果、専門医の「治療師」としての自己イメージが強まり、患者に自力でやらせようとする傾向を弱めることになる。

タタミの上を、ゲタを履いて歩くー（３７）

宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック　歯科医師・山田忠生


タイルなどの滑らかな面に何かを取り付ける器具として、シリコン製の吸盤を利用している方は、すぐにでもあわかりのことと思う。取り外すときは、どうするか。
手間の方にそのまま引っ張ってはずそうとしても、意外とはずれないものだ。そうであるからこそ、それを利用しているということになるのだが。ところが、その吸盤の縁のどこかを指で少しめくり返すと、吸盤はすっと簡単にはずれてしまう。

これはシリコン吸盤の周囲が、完全に中と外との空気遮断をして吸着現象を起こしている。そこに、ほんの一か所でも空気が流通すると現象が壊れ、全体がはずれてしまう。