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山田歯科エクセレンスクリニック:山田忠生の歯医者人生&文化活動人生

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■ゆめ機構・代表 

TOKYO-NEWYORKコンセプト1983-(63)

2013-07-31 | 山田忠生:論文・提言などなど(過去から現
宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生



Dr.バスは研究室のドアに、次のような言葉を記している。

”患者に教育しなくてはならない。毎日、就寝前に適正な形態のブラシとフロスを用いて、きちんと清掃しなくてはならないということを。”

プラック組織を破壊するために毎晩、歯を清掃するということが強調されている。これはベッドに入ってから朝までの時間、歯は細菌が成長する培養器から解放されるためである。

完全に歯を清掃すると、口腔に食物を入れるまでの間、細菌の成長はわずかなものとなる。Dr.バスは、この組織破壊を芝刈りに例えている。長い繊維を切り取ってしまうと、再び組織ができるまでは酸を産生する能力が減少するのである。




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TOKYO-NEWYORKコンセプト1983-(62)

2013-05-29 | 山田忠生:論文・提言などなど(過去から現
宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生



Dr.バスは一般の人々が購入できるブラシとフロスを調べてみた結果、満足する製品が市場にでていないことがわかり、自分でそれを開発することを思い立った。いろいろと試行錯誤を繰り返した後、”適正な啓太のブラシ”と、”適正な形態のフロス”を開発した。
ブラシの毛の直径は市販のものが1/400インチなのに比べて、1/700インチである。毛の長さは13/32インチで、毛先は直角とか、ある角度でカットしてあるのではなく、丸く処理してある。初期には、Dr.バスが手でそrを行っていた。現在ではいくつかのメーカーが同様のブラシを製造している。

Dr.バスがデザインしたフロスは、ナイロンの174繊維を1本の糸にまとめるにつき、1インチで3回巻いてある。無理をしなくても歯の接触点を通過するだけの強度があり、歯の表面にあてると幅をもって歯面からプラックをそぎ取ったり、切り取ったりすることが可能で、歯肉溝にも入りやすいものである。



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TOKYO-NEWYORKコンセプト1983-(61)

2013-05-11 | 山田忠生:論文・提言などなど(過去から現
宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生



Dr.バスはプラックの下でなければチョーク状エナメル質が見いだせないことを強調した。また、プラックの中には数多くの糸状微生物が存在していることも明らかにした。プラックは片方を歯、あるいは収支組織の表面に着けて、外に向かって伸びていき、場所や環境によっては非常に長く成長するものであること、そして酸産生微生物が付着している場所では脱灰が生じること、またこの微生物は発酵性炭水化物のあるところで生存し、千兆していると述べている。
Dr.バスは、ほとんどのウ蝕は精製蔗糖や、精製された炭水化物の発酵の結果であることを証明した。

この考えは多量の精製蔗糖を摂取することのない多くの地域では、多量に消費しているアメリカほどウ蝕は高くないという事実によっても証明されている。また、第二次大戦中のドイツの収容所の捕虜は、身体は衰弱していたにも関わらず、予想されたほど歯は悪くなかったのである。



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TOKYO-NEWYORKコンセプト1983-(60)

2013-04-15 | 山田忠生:論文・提言などなど(過去から現
宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生



私がDr.バスについて初めて知ったのは、その少し間に彼の許を訪れていたDr.ライトからである。それは1958年ごろのことであった。Dr.ライトはとても有益な訪問であったこと、そして私にもDr.バスと出会うことを強く勧めた。そこで、私も都合をつけてチュレイン大学の研究所のDr.バスの許で1日を過ごした。加えて、今年の春には私も会員であるウィリアム・スタディクラブでは、94歳のDr.バスとともに楽しい会合をもった。

Dr.バスは研究にあたって入手可能なすべての、いわゆる権威者たちの論文を検討した。そして何年もの研究の結果、この人々は顕微鏡レベルの病気であるにも関わらず、顕微鏡の知識がなかったためにウ蝕や歯周組織破壊症の原因について推測で述べているという結論に達した。

Dr.バスは矯正治療のために抜去された歯から、いくつかの貴重な資料を得たと語っている。そのときには彼はウ蝕の初期について研究することができた。彼はウ蝕の初期であるチョーク状エナメル質にプラックが付着している歯の切片を私に提示した。


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TOKYO-NEWYORKコンセプト1983-(59)

2013-04-03 | 山田忠生:論文・提言などなど(過去から現
宝塚仁川/山田歯科エクセレンスクリニック 歯科医師・山田忠生



どういう歴史の気まぐれか、レーベンフックとパームリーの業績は、ルイジアナ州ニューオリンズのチュレイン大学医学部の名誉学部長で医学博士のチャールズC.バス内科医が、ウ蝕と歯周組織破壊症の原因に興味を抱いた1960年の始めまで忘れ去られていた。もちろん、この間に見るべき進歩がなかったなどと言うつもりはない。ブラック、アンダーソン、アーニム、ミラー、マズラーなど貴重な貢献をした数多くの人が存在している。しかしながら、これらの人々は学術研究の分野で貢献したのであって、レーベンフックやパームリーのような個人衛生の分野を推進したのではない。

Dr.バスはミシシッピー州コロンビアで生まれ、チュレイン大学医学部を卒業し、19世紀末にコロンビアで開業するが、顕微鏡の利用に関心を抱き、また個人開業に満足できずに大学に戻り、その後にチュレイン大学の学部長となり、1941年に退職した。そして研究生活で余生を過ごす決心をしたのである。

研究目標を決定するにあたって、第一次大戦中にアメーバ赤痢の原因と治療を調査したときに、担当した患者の歯肉溝中に大量のアメーバを発見したことを思い起こした。また、ルイジアナ州ニューオリンズの病院では、ほとんどの患者がひどい歯の病気にかかっていることも思い起こした。
そこで1943年にこれを研究課題とすることを決心した。この研究から、Dr.バスの個人口腔衛生についての考えが発展していくのである。



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