『武神趙子龍』第55~最終60話まで見ました。
劉備が西川に出征している間、荊州の防衛を任された子龍ですが、孫尚香が呉から連れてきた護衛隊長魏徳が民衆に横暴な振る舞いをしているのが問題に。で、子龍が裁判官として彼を裁くことになりますが、そこへ孫夫人の横槍が……と、なぜか『包青天』みたいな展開に (^_^;) 孫夫人はいち早く長沙に視察中の孔明に使者を送り、魏徳の赦免を勝ち取ります。こういう場合包青天だと使者が帰ってくる前に処刑してしまったりするのですが、最終的に魏徳を処刑するとはいえ、子龍はまだまだ甘いですねw
一方、西川では軍師として従軍した龐統が落鳳坡で戦死。劉璋の将張任の背後にいるのはもちろん高則です。龐統の戦死を承け、荊州から孔明が張飛・子龍を率いて出征し、劉備と合流。張任はなおも雒城に立て籠もって頑強に抵抗。そこで旅の商人に扮した宝月が子龍の愛馬「夜照玉」をそれと知らせずに張任に贈り、「夜照玉」に乗って出陣したところを落馬させるというセコい手で生け捕りに。「夜照玉」は伝説の馬として思わせぶりに登場するのですが、こういう使われ方をするとは(´Д`;)
ここでなぜか張任の副将雷銅が仇討ちとして劉備暗殺を図り、雷銅の娘が子龍に密告してそれを阻止するというオリジナルエピソードが挿入されます。これが呉懿の妹なら、彼女が呉夫人として劉備に嫁ぐきっかけになるということで、うまく話がつながったと思うのですが……
その後張魯の配下となったイケメン馬超が劉璋側の援軍として派遣されますが、旧知の公孫宝月の説得により劉備に帰順。妹馬玉柔(牛玉)をめぐる子龍とのわだかまりも、タイマン勝負で解消されます。
そして益州制圧後、夏侯淵の副将に収まった高則は子龍に最後の決戦に臨み、それぞれ因縁の青釭剣と倚天剣を手に刃を交え……
【総括】
ということで、オチは割と酷いです。高則との決闘を終えた子龍が、述懐ついでにさらっと今までのことを全否定してます (^_^;) まあ、最後は原典通り劉備が漢中王に即位して子龍らを五虎将に任命し、めでたしめでたしとなるのですが……
「トンデモ三国志」「お笑い三国志」などのありがたくない呼び名を頂戴している本作ですが、三国志要素にこだわりさえしなければ、言うほど悪い作品ではありません。これまでも触れたように、武侠的なアクションシーンのクオリティは意外に高いですし、動物などのCGのクオリティも于正版『神雕侠侶』や『花千骨』よりは上。話のテンポも良いです。ライト古装としては寧ろ上出来の部類だと思うんですよね。早速日本語版の買い手もついたということで、『呂布と貂蝉』のように三国志ファンからは非難囂々でしょうが、ライト古装の一定の達成を示した作品として、自信を持ってリリースして貰いたいと思います。
劉備が西川に出征している間、荊州の防衛を任された子龍ですが、孫尚香が呉から連れてきた護衛隊長魏徳が民衆に横暴な振る舞いをしているのが問題に。で、子龍が裁判官として彼を裁くことになりますが、そこへ孫夫人の横槍が……と、なぜか『包青天』みたいな展開に (^_^;) 孫夫人はいち早く長沙に視察中の孔明に使者を送り、魏徳の赦免を勝ち取ります。こういう場合包青天だと使者が帰ってくる前に処刑してしまったりするのですが、最終的に魏徳を処刑するとはいえ、子龍はまだまだ甘いですねw
一方、西川では軍師として従軍した龐統が落鳳坡で戦死。劉璋の将張任の背後にいるのはもちろん高則です。龐統の戦死を承け、荊州から孔明が張飛・子龍を率いて出征し、劉備と合流。張任はなおも雒城に立て籠もって頑強に抵抗。そこで旅の商人に扮した宝月が子龍の愛馬「夜照玉」をそれと知らせずに張任に贈り、「夜照玉」に乗って出陣したところを落馬させるというセコい手で生け捕りに。「夜照玉」は伝説の馬として思わせぶりに登場するのですが、こういう使われ方をするとは(´Д`;)
ここでなぜか張任の副将雷銅が仇討ちとして劉備暗殺を図り、雷銅の娘が子龍に密告してそれを阻止するというオリジナルエピソードが挿入されます。これが呉懿の妹なら、彼女が呉夫人として劉備に嫁ぐきっかけになるということで、うまく話がつながったと思うのですが……
その後張魯の配下となったイケメン馬超が劉璋側の援軍として派遣されますが、旧知の公孫宝月の説得により劉備に帰順。妹馬玉柔(牛玉)をめぐる子龍とのわだかまりも、タイマン勝負で解消されます。
そして益州制圧後、夏侯淵の副将に収まった高則は子龍に最後の決戦に臨み、それぞれ因縁の青釭剣と倚天剣を手に刃を交え……
【総括】
ということで、オチは割と酷いです。高則との決闘を終えた子龍が、述懐ついでにさらっと今までのことを全否定してます (^_^;) まあ、最後は原典通り劉備が漢中王に即位して子龍らを五虎将に任命し、めでたしめでたしとなるのですが……
「トンデモ三国志」「お笑い三国志」などのありがたくない呼び名を頂戴している本作ですが、三国志要素にこだわりさえしなければ、言うほど悪い作品ではありません。これまでも触れたように、武侠的なアクションシーンのクオリティは意外に高いですし、動物などのCGのクオリティも于正版『神雕侠侶』や『花千骨』よりは上。話のテンポも良いです。ライト古装としては寧ろ上出来の部類だと思うんですよね。早速日本語版の買い手もついたということで、『呂布と貂蝉』のように三国志ファンからは非難囂々でしょうが、ライト古装の一定の達成を示した作品として、自信を持ってリリースして貰いたいと思います。