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博客 金烏工房

中国史に関する書籍・映画・テレビ番組の感想などをつれづれに語るブログです。

『大漢風』第14~15話

2007年01月14日 | ドラマ『大漢風』
叔父の項梁が亡くなって以来、虞姫が諫めるのも聞かず酒浸りの日々を送り、ダメンズぶりを発揮していた項羽ですが、懐王の命により宋義の次将として章邯に攻められている趙の救援に向かうことに。

虞姫は侍女とともに彭城でお留守番です。しかし出会った時から彼女に惚れていた懐王に言い寄られ、身を守るためによりによって義姉の呂雉のもとに身を寄せます。劉邦一党もやはり懐王から出征を命じられていましたが、妊娠中の呂雉を世話するためと称して虞姫もそれに同行することになります。

思いがけず虞姫と同行することになって驚喜する劉邦。「一生かけてもあの女をモノにしてやるぜ!」と息巻き、呂雉の目を盗んで入浴している虞姫を覗こうとしたり、色々と必死です。これなら彭城に居残って気弱な懐王をいなしていた方がまだマシだったと思うのは私だけではありますまい(^^;) 例えるなら、牝羊がちょっとしつこい牡羊から逃れるためにうっかり狼の懐に飛び込んでしまったということになりましょうか。

一方、項羽は宋義が四十日以上も陣を張ったまま一向に趙を救援しようとしないのに我慢がならず、范増と謀って宋義を誅殺し、上将軍の地位を奪い取ります。これでようやく叔父の仇である章邯と戦えるようになりましたが……

大晦日だよ大漢風(第13話)

2006年12月31日 | ドラマ『大漢風』
大晦日だしさすがに今週の放映は無いだろうと思っていたら、きっちり放映してくれたので驚きであります(^^;)

秦討伐の軍隊が派遣されることになり、英気を養うために劉邦一党が野外で羊の丸焼きを食べていたところ、間の悪いことにペットの子羊を惨殺されたばかりの懐王が激励にやって来ます。しかしそこは劉邦、抜け目なく懐王に羊肉のかわりに鶏肉を差し出し、更に子羊惨殺を范増がやらせたことにしてしまいます。范増・項梁への反感を募らせる懐王……って、ホントにこんな展開でいいんでしょうか……

その後、李斯の刑死と項梁の戦死が描かれますが、李斯・趙高・二世皇帝が出て来る場面は毎回毎回コントみたいで、李斯の刑死の場面もまるで悲劇性が感じられません(^^;)


……ということで今年の更新もこれが最後です。皆様、よいお年を!

『大漢風』第11~12話

2006年12月24日 | ドラマ『大漢風』
第10話の終わりで「このままお前と一緒にいたら項羽がダメになる」と范増に言い含められ、虞姫が項羽のもとから姿を消すことを決意しますが、その逃避行の途中で羊飼いに身をやつして守り役の宋義とともに暮らしていた楚王の末裔をうっかり発見してしまいます(^^;)

項梁は彼を楚の懐王として即位させ、彼を傀儡として権力を握ろうとしますが、懐王と宋義もかなりのやり手でなかなか項梁に大権を授けようとはせず、また彼や項羽に勲功を挙げさせてはならじと、秦討伐軍の出兵になかなか同意しません。

ところがある朝懐王が目を覚ますと、彼がペットとしてかわいがっていた子羊が惨殺されているではありませんか!懐王は悲嘆に暮れるとともにこれを項梁一派の脅しと見て急に強気の態度を崩し、秦討伐軍の出兵を認めます。この子羊を惨殺した犯人は…………樊噲でした。劉邦が命じてやらせたのですが、当の劉邦は「あいつはもともと犬のが仕事だったから子羊の解体なんてお手の物よ。今日のおかずは羊の丸焼きだな!」とカラカラ笑いながら項梁らに犯行を告白します。何というか、悲嘆に暮れる懐王の態度と比べてギャップがありすぎます(笑)

呂雉と曹姫の対立にも進展がありました。曹姫・劉肥母子も劉邦の出兵に付き従って楚軍の陣営の中で暮らしていましたが、呂雉は曹姫を陥れるべく、妹や虞姫の侍女も巻き込んでまず劉邦と虞姫がいい仲になっていると曹姫に信じ込ませます。カッとなった曹姫は虞姫に頭に石の塊を投げつけて彼女を気絶させてしまいます。幸い虞姫の命に別状はなかったものの、項羽が「虞姫を傷つけた奴を殺してやる!」といきり立ってしまって曹姫母子は楚軍の陣営に居れなくなり、劉邦の手引きで遠方へと逃れることに。

果たして彼女は劉邦と再会を果たすことができるのでしょうか。たぶん後に青年になった劉肥が父のもとに訪れ、母が死んだことを告げるという展開になるんじゃないかと思いますが……

『大漢風』第8~10話

2006年12月10日 | ドラマ『大漢風』
パソコンがうまく立ち上がっているうちに更新しておきます。

本日放映の第10話では、なんと呂雉と虞姫が義姉妹の契りを結んでました(^^;) この設定が後々うまく生かされるんでしょうか。呂雉といえば、奴隷の審食其に「前々からお慕いしていました」と告白されるというイベントが…… 今回は「お前、何様のつもりじゃ!」と一蹴してしまいましたが、後々この二人が愛人関係になったりするんでしょうか。

『大漢風』第7話

2006年11月20日 | ドラマ『大漢風』
いつの間にか劉邦と呂雉との間に娘(魯元公主)が産まれましたが、劉邦はと言えば相変わらず暇を見ては曹姫のもとに通っております。そこで業を煮やした呂雉が曹姫の産んだ劉肥を攫って井戸に沈めて溺死させようとする暴挙に出ます。幸い夏侯嬰が劉肥を助けて今回は事なきを得ますが、呂雉の行動はどこまでエスカレートしていくのでしょうか……

業を煮やすと言えば、二世皇帝が酒食に溺れて政務を趙高に任せきりにしているのに業を煮やした李斯が後宮に乗り込んできて暴れまくるという場面がありましたが、李斯・二世皇帝・趙高の三人が出て来る場面は毎回コントのようで、秦の天下が危機に瀕しているとかそういう悲壮感が全く感じられません(^^;)

『大漢風』第6話

2006年11月12日 | ドラマ『大漢風』
前回の続きで、劉邦が母親を見殺しにした呂雉を斬り殺そうとする場面から始まりますが、父親の劉太公が取りなしてその場は何とか収まりました。しかしその後、劉邦が久しぶりに愛人の曹姫の所に立ち寄るのを呂雉の妹の呂須に見られてしまい、呂姉妹が曹姫のもとに怒鳴り込んでくることに…… 

ここで曹姫について説明をしておきますと、彼女は酒場の若女将で、旗揚げ前の劉邦一味にいつもタダで飲み食いさせていました。彼女は劉邦との間に劉肥という男の子もいるのですが、正式な結婚をしておりません。第2話あたりで劉邦が彼女から大金を借りて、それをたまたま出会った虞美人と結婚するための結納金に使おうとしたことから喧嘩になり、何となく彼女と疎遠になってしまったまま劉邦が呂雉と結婚したという次第。

さて、怒鳴り込んできた呂雉は曹姫を罵って平手打ちをくらわしますが、曹姫の方も「何よ、あんたなんか劉邦との間に子供もいないくせに!」と負けず劣らずやり返します。ここで初めて曹姫と劉邦との間に既に大きな子供がおり、二人の関係がかなり以前からのものであることを知って愕然とする呂雉。

結局劉邦は曹姫と別れることを承服せず、しかも呂雉に曹姫母子に手出ししたらお前を殺すと脅しつける始末…… この女の争い、最後はどう決着がつくんでしょうか。(まあ、最終的に呂雉が勝つことになるんでしょうけど……)

『大漢風』第5話

2006年11月05日 | ドラマ『大漢風』
今週はいよいよ陳勝・呉広の乱が勃発し、劉邦一味や項梁の一党も蜂起を決意するといったあたりの話です。

沛県県令と連携して蜂起するということで劉邦一味が逃亡先から戻って来たところ、県令側が恐れをなして劉邦一味を逆賊として討伐しようとし、また兵隊を派遣して彼の家族を捕らえようとします。

蕭何が事前に劉邦の父母や呂雉、兄嫁らを馬車に乗せて逃がそうとしますが、劉媼(劉邦の母)がグズグズしている間に兵隊がやって来て、彼女だけが乗り遅れてしまいます。劉媼は何とか馬車から垂れたロープをつかんで乗り込もうとしますが、そこで呂雉はなぜか手に持っていた手斧でロープを断ち切ってしまいます。馬車から振り下ろされた劉媼は兵隊に囲まれて滅多斬りです。

(((;゜Д゜))))ガクガクプルプル  今まで散々姑にいじめられてきたとはいえ、その仕打ちはあんまりです。

その後劉邦一味は城内の民衆と呼応して県令を打ち破り、沛公となりますが、呂雉のせいで母が死んだと知るや怒りのあまり彼女を斬り殺そうとし、ここで今週は幕引きです。うーん、次回も目が離せません(^^;)

『大漢風』第4話

2006年10月29日 | ドラマ『大漢風』
今回は始皇帝の死、張良と黄石公との出会い、劉邦一味の労役からの逃亡といったあたりがメインでした。

始皇帝が巡幸中に崩御してしまい、趙高が李斯と謀って遺勅を改竄し、胡亥を後継ぎに据えるというお馴染みのエピソードが展開されるわけですが、胡亥を演じている役者さんが見事なアホ面をしており、始皇帝は何を考えてこんなどう仕様もないのをかわいがっていたのかとツッコミたくなりました(^^;) 出来の悪い子ほどかわいいにも程があるというか…… 

この胡亥が趙高と馬鹿のエピソードを展開するかと思うと、今からワクワクしてきます。

『大漢風』第2~3話

2006年10月23日 | ドラマ『大漢風』
取り敢えず第3話まで『大漢風』を見てきましたが、普通に楽しめる歴史ドラマになってますね。この調子で話が展開してくれるなら、最終50話まで見ることになりそうです。

韓信が若い娘さんに追い剥ぎをはたらこうとして失敗した挙げ句に娘さんから同情されたり、呂雉(後の呂后)が姑に畑仕事にこき使われて結婚を後悔したりと、こちらが予想もしていなかった展開が続き、目が離せません(^^;)

その呂雉、従兄弟の沛県県令とグルになって夫を出発したが最後、まずは無事に戻って来れないという労役に追いやり、「これで生きて帰ってきたら夫は本当に大物になるはずよ」などとつぶやきます。果たして劉邦は無事に妻のもとに戻ってこれるのでありましょうか?また、劉邦に呂雉と結婚されてしまった酒場の女主人の曹姫(後の斉王劉肥の母)の運命や如何に?次回も見逃せません(^^;)

『大漢風 -項羽と劉邦-』第1話

2006年10月08日 | ドラマ『大漢風』
BS日テレで今日から『大漢風 -項羽と劉邦-』の放映が始まりました。

秦の滅亡と楚漢戦争を描いた作品ということで、どうにも新鮮味に欠ける題材なのですが、『天龍八部』で蕭峰を好演した胡軍が項羽を演じているというのに惹かれて見てみることに……

今回は項羽、劉邦、張良、韓信ら主要登場人物の顔見せがメインでしたが、話のテンポが良く、作品の出来は結構良さそうです。次回以降も見ることにしますか……

で、胡軍の項羽ですが、仲間と武芸の稽古をしたり、片手で鼎を振り回して投げ飛ばしたりと、初回から気合いはバッチリです(^^;) 劉邦役もざっくばらんな親分という感じが出ていていい感じでした。