極東アジアの真実 Truth in Far East Asia

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幕を閉じたオウム事件(一部フィクション)

2018-07-12 13:53:54 | 日本社会

以下文は主に、新潮社(2000年7月)「オウム帝国の正体」・一橋文哉、ウィキペディア、EDITION・JP・春名幹男ネット等を参考にしています。文の内容についてはこのような見方等々をされる方がいる・・・信憑性の確認が難しく可笑しな内容が多々あると思います。一部フィクション雑文とします。

2018年7月9日、松本死刑囚(63)・東京拘置所、他オウム死刑囚7名の刑が執行されました。

オウムと言うと地下鉄サリン事件、世界ではTokyo Attackと報道され、世界を震撼させたテロ事件、世界で始めてのサリン・テロと報道されています。これだけ極悪非道なテロ事件を起こしても破防法の適用を受けないオウム・・・オウム真理教に対して解散を視野にした団体活動規制処罰の適用が検討され、公安調査庁が処分請求を行いましたが公安審査委員会(委員長:弁護士・堀田勝二)は今後の危険性という基準を満たさないと判断、破防法の要件を満たさないとして適用は見送られています。オウムに対し公安調査庁として徹底的な調査をされてきた菅沼光弘・元公安調査庁調査第2部長はこれらの対応に対し不服とし公安調査庁を退職されたとも言われています。

破防法が適用されないオウム真理教、何故適用しないのか、多くの国民は極めて大きな疑問を呈していると思います。適用できない力が働いているのでしょうか・・・

 

新潮社出版のオウム帝国の正体の本は1995年、1996年に新潮45に連載されたものを一橋文哉氏が加筆修正し単行本化したものです。内容は一般のマスコミ報道とはかけ離れており信憑性があるか多くの疑問も残りますが、一蹴するには短絡しすぎると思います。

著者・一橋文哉・・・ペンネームは毎日新聞記者、サンデー毎日副編集長であった事から一ツ橋のブン屋を捻ってつけたものと言われています。新潮社発行の新潮45で執筆、昭和~平成の大事件に関する著書が多数あります。毎回、犯人に会うなどして新事実を発見し世紀の大スクープを連発してきましたが新聞、テレビが後追い報道したことは無いようです。

一橋文哉氏の代表著書

闇に消えた怪人―グリコ・森永事件の真相(新潮社、1996)

三億円事件(新潮社、1999)

オウム帝国の正体(新潮社、2000)

宮崎勤事件―塗り潰されたシナリオ(新潮社、2001)

赤報隊の正体―朝日新聞阪神支局襲撃事件(新潮社、2002)

ドナービジネス(新潮社、2002)

未解決—封印された五つの捜査報告(新潮社、2011)

となりの闇社会(PHP新書、2012)

国家の闇(角川書店、2012)

マネーの闇(角川書店、2013)

モンスター 尼崎連続殺人事件の真実(講談社、2014)

世田谷一家殺人事件 15年目の新事実(角川書店、2015)

 

著者はオウムとロシア、北朝鮮、暴力団、統一教会、政治家との関わり、繋がりを明快に記しています。著書の中でオウム・統一教会と他大宗教団体について言及されている部分が何度か出てきますが何故か著者、新潮社は他大宗教団体の名前を出していません。1994年6月に松本サリン事件、1995年3月に地下鉄サリン事件を起こしたオウム真理教は統一教会の影響があるとのみ記されています。
捜査当局がオウム教団から押収した資料の中に、オウム真理教内統一教会信者名簿があったようです。統一教会合同結婚式に参加したオウム信者たちの名簿で、統一教会信者と同姓同名という23人の名前、オウム教団には創価学会や阿含宗などほかの宗教団体から加わった信者が多く、新左翼などの脱会組もいると記されています。

オウム最高幹部・早川紀代秀グループがロシア等から買い集めてきた大量の武器の行方が全く分からないままで何故、徹底的な捜査をしないのか・・・彼らの大半は脱会後、別の宗教団体の幹部に収まったり、暴力団幹部、企業舎弟、別の宗教団体関係者と一緒に事業を始めたり、北朝鮮に食い込んで、大々的にビジネスを展開するなど不思議なことが多いようです。

オウム教団科学技術省大臣の村井秀夫、サリンの大量製造などを進めていたとも言われていますが、本当にオウムがサリンを製造していたか疑問があると言う方も多いようです。村井秀夫は1995年東京都港区南青山の教団東京総本部前で大勢のマスコミ関係者の目前で刺殺されました。

村井秀夫を刺殺した徐裕行は、在日の北朝鮮出身者が作る主体思想研究会の一員で高校を中退後に一時、行方が分からない時期があり、その後、韓国・北朝鮮籍の若者と親しく接しています。公安関係者は犯行前夜、犯人の男が都内の飲み屋で酒を飲んでいたとの情報を漏らしています。この飲み屋の経営者は北朝鮮系女性で、拉致事件にも関わっていた辛光洙(シン・グァンス)元死刑囚(現在北朝鮮在住)のハウスキーパー(男性の工作員と一緒に生活する女性)をしていた女性の妹だったと言われていますが、北朝鮮との関係はこれ以上突き止められなかったと公安関係者は発言しています。

 

オウムの核心中の核心を知っていたとも言われる村井秀夫、オウムは謎が多く、その謎が解明できないままに刑が確定、刑が執行されました。刑の執行は法治国家として当然と言えば当然だと思いますが・・・

過去、麻原教祖が一時住民票を移した杉並のマンションの所有者は、国際勝共連合(統一教会)に近い国会議員でした。

当時の韓国安企部の調査報告書・・・国松・警視庁長官狙撃事件はオウム真理教が林泰男の北朝鮮コネクションを利用した可能性あり。

北朝鮮人民軍偵察局員・金中尉が米国ニューヨークから極秘入国、林に加担したとの疑いがあり徹底的に追跡調査の必要あり。

報告書によると、金中尉は国松・警視庁長官狙撃事件当時、表の肩書きは北朝鮮国連代表部職員・警備担当でニューヨーク居住、金中尉は1995年3月23日、ニューヨーク郊外・JFK空港からUA(ユナイテッド)航空機で成田到着、4月4日帰国、国松・警視庁長官狙撃事件が3月30日、金中尉の滞在期間と一致しています。

2010年3月30日、時効成立、事件が迷宮入りした翌日から30日間にわたって、警視庁がホームページにそれまでの捜査内容をまとめた文書と現場遺留品の写真を掲載しました。その遺留品にはハングルで朝鮮人民軍と書かれたバッジや韓国の10ウォン硬貨などがあったようです。現場で見つかった弾丸は先端をくぼませ殺傷力を高めたホローポイント型マグナム弾で、この弾を発射可能な米コルト社製パイソンなど銃身の長い銃は、国内の暴力団ルートなどでは容易に入手できないものだったと言われています。警視庁捜査員の間ではオウム以外の組織的背景を持つ団体の犯行と見せかけ、捜査をかく乱させるための工作との見方が強かったと言われていますが一蹴していいものか。

 

当時のオウムの資金、村井秀夫は記者会見で1000億円の資金を持っていると発言しています。大きな資金が必要な1990年の衆院選、この選挙でオウムは麻原以下25名が真理党を名乗って立候補、全員落選

1000億円は当時、オウムが経営していたパソコンショップで稼げる金額では到底ないと思います。若い信者の全財産を集めても不可能です。やはり他の方法で調達していたと思われています。

1993年、関東地方で供給源の解らない覚醒剤が大量に流れており、暴力団が出所を調べたところオウムと分かったそうです。通常の密輸ルート品の3分の1格安価格だったそうです。オウムは第7サティアンで覚醒剤を密造(一説ではサリン製造は有り得ない、こんな貧弱な設備では不可とも言われています。どうしてもサリン製造としないと困る人達がいると言われています。)すると同時に台湾で技術指導を受けているようです。村井秀夫が刺殺前、教団の資産は1000億円と口走った背景の中には、覚せい剤収入があったのでないかと言われています。


1995年3月22日、オウム教団の強制捜査で発見された無印の金塊10キロ、1993年の脱税事件で金丸信氏の事務所から発見されたものとほぼ同一規格、品質、同じ高炉で精錬されたものと金塊分析で分かっています。北朝鮮は金塊を国家資産として保有、功績等のあった人への贈呈品として使っていたと言われています。オウムと北朝鮮は何らかの繋がりがあると考えるのが自然だと思います。

オウムが稼ぎ出した巨額資金は、大部分が二信組疑惑(にしんそぎわく:1990年代に発覚した不正融資事件、1994年に経営破綻に陥った東京協和信用組合、安全信用組合の2信用組合の元理事長らが1995年、背任容疑で逮捕された事件、捜査の過程で政治家の親族の会社に不正な金が流れたことが判明、事件は政界に波及、1995年、国会で山口敏夫元労相と中西啓介元防衛庁長官が証人喚問、その後、山口敏夫元労相は背任罪や偽証罪などで逮捕、起訴、懲役3年6ヶ月の実刑判決が確定、この処理のために受け皿銀行東京共同銀行「現在の整理回収機構」が作られました。)に群がる連中に流れた可能性が高いようです。(捜査幹部談)

他にも本書で北朝鮮との関係を語られている政治家、野中、武村、大御所・竹下氏、北朝鮮の金正男は日本で有力政治家・武村正義、中山正暉氏と会うことになっていました。(行政調査新聞2001年6月17日)

 

国外ではウクライナのキエフ市にはオウム真理教が設立した貿易会社、マハーポーシャ・ウクライナがありました。そこはオウム服の信者ではなく旧共産党幹部からロシアンマフィア、他の宗教団体に属する日本人信者、朝鮮語を話す人々等、多くの人達出入りするユニークなオフィスのようだったようです。会社の経営や専門的な業務は、日本人商社マンらしき男達が仕切っていたと言われています。

CIAは当時、オウム最高幹部早川が北朝鮮を訪れた同時期、ロシアの化学者、化学兵器技術者が北朝鮮に集結していることを掴んでいました。ロシア人、北朝鮮人で作る化学兵器製造チームが北朝鮮でサリンガスを製造するプラントを建設、その技術を早川が日本に持ち帰ったのではないかと見ていたようです。オウムはサリン等の大量殺人化学兵器開発、武器製造、テロを意図していたと思いますが支援者等がいたと考えるのが自然です。

米議会上院政府活動委員会(当時)調査小委員会はCIA(米中央情報局))など情報機関の専門家らの応援も得て、2000ページを超える計3冊の報告書をまとめています。米民間シンクタンクの中にも興味深い報告書を作成した機関があるようです。米国は日本よりも遥かに多くの情報を掴んでいる可能性は否定できないようにも思います。

これら米国の調査でもいまだに盲点になっているのは、オウム真理教と北朝鮮との関係だと言われていました。

 

CIA関係者談・・・地下鉄サリン事件で、口から血を流している被害者がいましたがサリンでは通常、血を流すことはありません。他の毒ガスが含まれていたと見ています。オウムは多くの毒ガスを短期間に開発することは難しいでしょう。ロシアがオウムにサリンなどの毒ガスを与えたのではないかと思っています。

地下鉄サリン事件で使われたサリンを、何が何でも第7サティアンで作られたことにしておきたい人達・・・ロシア人は金にさえなれば相手が誰でも何でも売ります。問題は、それらがどこかに隠匿されているのではないかと言うこと、何の目的のために?

地下鉄サリン事件の現場から検出されたサリンの副生成物のなかに一つだけ、松本サリン事件のものとは異質なものが含まれていました。これは地下鉄サリン事件では2種類以上のサリンが使われたことを意味しています。

1995年の地下鉄サリン事件で撒かれたサリンは純度が低く、ビニール袋の変質具合からも製造後、かなりの日数がたっていたと判明、第7サティアンで製造したとすると時期的に大きな矛盾が生じます。ロシアからの密輸品だった可能性が高いが外交問題になりかねず捜査を断念したでしょう。

ロシア議会下院議員のサビツキー氏のオウム取材に対しての応答

地下鉄サリン事件前後、日本から一人のロシア人信者が密かに帰国、その人物はロシア軍の化学兵器専門の将校、モスクワ市内の自宅に帰り毒物の専門書を探していたとの証言も得ています。この取材の一週間後、サビツキー氏は交通事故死、上九一色村のサティアンで大物政治家の子息の身柄の拘束等々、謎が多いオウム

オウムとロシアの密接な関係は1992年2月のロボフ・麻原会談から始まりました。軍事転用可能な大型ヘリコプターの購入、サリンの空中散布を計画したり、AK47(ロシア製自動小銃)を国内に持ち込んだり、重火器や戦車、潜水艦などの購入計画があったことも捜査の結果早川ノートで明らかになっています。

CIA報告書では、国内で行われたオウムの軍事訓練で少なくとも50丁のAK47(ロシア製自動小銃)を見たとの証言を採用しています。北朝鮮軍の制式銃弾がそのまま使えるAK47は何処にあるのか?

オウムの後継団体分裂後も、一説では死刑にされた朝原教組を絶対視、危険な教義を保持、活動を続けているとも言われています。オウム教団はアレフ(主流派)、ひかりの輪(上祐派)、山田等の集団に分裂していますが全国15都道府県に35ヶ所の拠点を持ち信者数は分かっているだけでも1600人(ロシアに450人)以上、資産も10億円以上あると言われています。教団の近くではヨガに興味を示す人達の勧誘活動を実施していると言われています。

 

今回の死刑執行でオウム事件は幕を閉じましたが、私達には細部を知る術はありません。

やはり、言えることは日本だけでなく、世界でもTokyo Attackと言われ人々を震撼させた極悪非道な地下鉄サリンテロを行ったオウムに対し、どうしても破防法を適用しなかったことに大きな疑問が残ります。

オウム事件は何だったのか・・・死刑は真相口封じのためであったのか、残りのオウム死刑囚も近いうちに執行されると思います。世界でもまれに見る極悪非道な地下鉄サリン・テロ、破防法を適用しない不思議さ、乗客や駅員ら13人が死亡、負傷者数は約6300人、大きな犠牲者と疑問のみが私達に残ったようにも思います。

 

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