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黒崎愛海さん・行方不明の解明へ一歩前進

2020-07-23 17:44:46 | 拉致

新型コロナ・ウイルスで、何かと暗いニュースが多い中、目に留まるニュースがありました。当プログでもこの事件は拉致の欄で数件詳しく記しています。

2016年、フランス留学中の筑波大生黒崎愛海(くろさき なるみ)さんが行方不明になった事件で、殺人容疑で国際手配された元交際相手のチリ人ニコラス・セペダ容疑者(29)がチリ当局に逮捕され、フランス当局へ引き渡される予定と言う共同通信のニュースです。

7月22日、ニコラス・セペダ容疑者はチリ当局により中部ビニャデルマルの自宅から首都サンティアゴに連行され、首都でフランス捜査当局に引き渡され、7月23日午後(日本時間24日未明)の民間機でフランスに移送される予定です。

 

2016年、当時筑波大3年だった日本人学生・黒崎愛海さんは、逃亡したチリの元ボーイフレンドによって大学の部屋で窒息死させた可能性が高いとフランス・ブザンソン市検察が報じていました

12月4日の夜、フランス語を勉強していた黒崎愛海さんがブザンソン市で姿を消しました。フランスの地元の検察官エティエンヌ・マンテウ氏は犬とダイバーを含む広範な調査にもかかわらず、黒崎愛海さんを見つけられなかったため、正確な死因の特定が難しいと述べていました。
フランス・ブザンソン市の黒埼愛海さんの大学寮の部屋では、泣いている叫び声を12月4日、午前3時30分頃に仲間の学生が身体的な争いの声を聞いたと言うが血液が見つかっていないことを確認、窒息によるものか?恐らく、血を残すものではないと検察官エティエンヌ・マンテウ氏はブザンソンで記者団に語っていました。

失踪前に彼女を脅かすビデオをニコラス・ゼペダ容疑者が投稿していました。黒崎愛海さんの元ボーイフレンドのニコラス・ゼペダ容疑者は、殺害された主な容疑者と考えられると語っています。ニコラス・ゼペダ容疑者は、黒崎愛海さんが最後にブザンソンのレストランで食事をした車で離れ、直後にフランスを離れチリに戻っています。

ニコラス・ゼペダ容疑者は彼女の死に対する責任を否定・・・チリ当局はフランスが国際逮捕令状を発行したにもかかわらず、これまで彼の逮捕を拒否していました。元交際相手でチリ人のニコラス・セぺダ・コントレラス容疑者が、殺人容疑で国際手配されていましたが、チリ当局は容疑者家族がチリでは元政府高官・有力者等のため、フランス側にも非協力、捜査を躊躇していました。

フランス国内での2016年の事件とは言え、同じ同胞、未来のある若い日本人女性でした。私達はこの事件を絶対に風化、うやむやにしてはならない事件でしたが、容疑者をチリ当局がフランス側に移送させたことは一歩前進と言えそうですが、真相解明にはまだ道半ばですが絶対にうやむやにしてはなりませんし、このような理不尽な事件に私達はもっと関心を寄せるべきです。


フランス司法当局によると2016年4月中旬以降、セペダ容疑者が帰国したチリに捜査担当者を派遣、チリ当局の取り調べに立ち合い容疑が強まった場合は身柄の引き渡しを再三求めていたようです。フランスとチリは逃亡犯罪人の引渡しに関する条約を締結していないようです。日本政府当局等も相応の努力をしたと思います。黒崎愛海さんの家族・支援者、日本政府、フランス、チリ当局の努力により容疑者逮捕となったのは、ややもすれば悪が横行する国際社会で正義は生きていると言う言葉が浮かびます。家族にとって厳しい結末となるかも知れませんが、黒崎愛海さん家族にニコラス・ゼペダ容疑者は真相を語って欲しいものです。

今回の理不尽な事件は目の前に容疑者がいるが逮捕出来ない無力感、家族のみならず日本国家、日本人の尊厳等が無視されたような状態だったと思います。特に家族の心痛は想像を絶する状態だったと思います。

1日も早く真相が解明され、黒崎愛海さん家族に何時の日にか穏やかな日が来ることを願わずにはおれません。

 

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