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パラリンピックと日本人の心・仁(思いやり等)

2021-08-11 15:17:59 | 日記

以下文は主にウィキペディア等々を参考にした文です。

 

パラリンピックは障害者を対象とした、もうひとつのオリンピックで8月25日~9月6日に開催され、22競技539種目が21会場で実施されます。今回は第十六回となり4400人以上(日本人221人参加予定)が参加予定で、史上最大規模の大会となるようです。1960年のローマ大会からはオリンピック開催国で、1988年のソウル大会からはオリンピックの直後に同じ場所で開催されるようです。当初はリハビリテーションのためのスポーツだったパラリンピックですが、現在はアスリートによる競技スポーツへと発展、出場者も「車いす使用者」から対象が広がっています。

このパラリンピックの語源は、もうひとつの(Parallel・「パラ」レル)+オリンピック(Olympic・オ「リンピック」)という意味でパラ・リンピックという公式名称になっています。

シンボルマークは、スリーアギトスと呼ばれ、アギトとはラテン語で、私は動くという意味で困難なことがあってもあきらめずに、限界に挑戦し続けるパラリンピアンを表現しているそうです。赤・青・緑の3色は、人間の一番大切な3つのもの、赤は心(スピリット)・青は肉体(ボディ)・緑は魂(マインド)を表し、世界の国旗で最も多く使用されている色ということで選ばれたそうです。

東京2020パラリンピックのコンセプト(概念・発想・構想等)の1つが多様性と調和で、テーマ曲が「もったいない青春」は作詞・作曲をつんぐさんが手掛けられています。つんぐさんは自身の、のどに大病を患っているなかで曲を作られています。

オリンピック同様、パラリンピックを通じて、3・11被災地の方々に寄り添いながら被災地の魅力をともに世界に向けて発信し、また、スポーツが人々に与える勇気や力をレガシー(遺産)として被災地に残し、未来につなげることを目指しています。

 

昨今は4年に一度、オリンピック競技大会の終了直後に同じ場所で開催されています。2012年の第14回パラリンピック競技大会(イギリス・ロンドン)は20競技で行われ、史上最多となる164の国と地域から約4300人が参加しています。パラリンピックに出場するには国際パラリンピック委員会(IPC)の定める厳しい選考基準をクリアしなければなりません。回を重ねるごとに選手層が増し、大会レベルが高くなっており、アテネ大会で448の大会記録と304の世界記録が更新されています。

 

パラリンピックの起源は1948年、医師ルードウィッヒ・グッドマン博士の提唱によって、ロンドン郊外のストーク・マンデビル病院内で開かれたアーチェリーの競技会です。

グッドマン博士はドイツ帝国出身で、ドイツ・ライプツィヒ大学で神経医学を修め、卒業後同大学で講師をつとめた後、ブレスラウのユダヤ病院で医師に従事、1938年、イギリスに亡命、オックスフォード大学で脊髄損傷医療を研究、1944年、ロンドン郊外のストーク・マンデビル病院・国立脊髄損傷センター所長就任、1966年まで勤務、第二次世界大戦における戦闘で障害を持つことになった傷痍軍人たちの治療を通じて、その身体的・精神的なリハビリテーションにスポーツが最適であると考えたグットマン氏は、1948年ロンドン・オリンピックの開会式の日に入院患者を対象としたストーク・マンデビル競技大会を開催、障碍者にとってスポーツの力が身体、肉体的にも極めて有効であると説いています。主に脊髄を損傷した兵士たちの、リハビリの一環として行われた、この大会は回を重ね、1952年に国際大会になっています。

 

国連総会は2019年12月9日、加盟国に対し、東京で来年開催されるオリンピック・パラリンピック大会との関連で、オリンピック停戦を守るよう呼びかけています。

平和の中ばかりで生きてきた私達は、意外に思われるかも知れませんが英国のシンクタンク、国際戦略研究所(IISS)は2017年、世界全体での武力紛争に関する調査報告を発表しています。紛争による2016年の死者数は15万7千人、内戦の続くシリアが全体の約3分の1を占める5万人、メキシコの麻薬組織の抗争による死者数が2万3千人です。特に毎年数万人の何も罪が無い子供達が命を落としています。

パラリンピックの期間は2020年8月25日~9月6日(停戦期間は開催開始1週間前からスタート)の短い期間かも知れませんが、この期間だけでも、多くの何の罪の無い子供達の命を守ることが出来、特に子供達が体の不自由を乗り越え、奮闘する参加選手達の姿を見て、未来への夢、希望を見いだせたら、本当に開催の意義は大きく、この祭典が日本で行なわれることは平和を愛する日本人として、新型コロナ・ウイルス感染下ではありますが、政府の感染策は心情、感情論ではなく科学・論理的に行われており、開催に反対する理由があるでしょうか・・・新型コロナ・ウイルスに関する、世界のデータを見たら科学・論理的に日本には開催する物・心・技術があることは間違いないと思います。これらの事実に基づいた開催の決断は、如何に心情・感情論に左右されないリーダーシップが大切であるかを示すと思います。

このパラリンピック開催は、オリンピック同様、理不尽な世界の紛争等が平和国家日本の開催を期に、新たな平和へ一歩前進する可能性さえあると思いますし、菅首相・政権の開催決断の結果は、後世歴史が評価し、パラリンピックの歴史に記録すると思います。

国連の停戦決議は、このオリンピック停戦は古代ギリシャからの伝統として大会期間前、期間中、期間後の戦闘行為の停止を求めるものです。この象徴的な停戦は、2021年7月24日から8月9日に開催された第32回オリンピック大会、2021年8月25日から9月6日にかけて開催される第16回パラリンピック大会の1週間前にスタートします。

コンセンサスで総会決議を採択した193の国連加盟国は、オリンピック停戦の価値を全世界で集団的に実現することの重要性を強調するとともに、大会の期間中とその後に、紛争地域で平和、対話、和解を促進するためのツールとしてスポーツを活用しようとする国際オリンピック委員会(IOC)と国際パラリンピック委員会の取り組みに協力することで合意しています。

古代ギリシャのオリンピック停戦(ekecheiria)の伝統は紀元前8世紀、平和的な環境を促し、大会に集まる選手と関係者の安全な通行とアクセス、参加を確保することにより、世界の若者を平和という理念のもとに結集させることを目的に生まれています。オリンピック停戦決議も国連の伝統となっており、それぞれ大会の開催に先立ち採択されています。

世界人口の約15%にあたる12億人、日本では937万人、人口の約7.4%にあたる人達が障害を持って生活しておられます。パラリンピック開催は私達、障害者にとって、世界が新型コロナ・ウイルス感染下での日本開催は意義は更に高いと思います。

8月19日から複数の国際機関が団結して、差別をなくすためのスポーツ史上最大の人権運動、WeThe15が立ち上がるそうです。この人権運動は、世界の人口の15%を占める12億人の障害者の生活を変革することを目指しています。東京2020パラリンピックに先駆けて立ち上げられる、WeThe15は、障害のある方への差別をなくし、障害の可視化、インクルージョン(包括)、そして、アクセシビリティ(近づきやすさ)を公の場で宣伝する世界的な運動として機能することを目的としています。レインボー・ブリッジは紫色の灯火が灯される予定です。

オリンピックの閉会式とフランスからの次期開催国の映像・密集の場面は日本国民への大きなメッセージが隠されていたと思います。新型コロナ・ウイルス策で世界は通常状態へ大きく舵を切っています。多くの方は密集の意味を理解されたと思います。

オリンピック同様、可能であれば是非、多くの子供達に観戦してもらいたいものです。参加選手からどのような感動が生まれるか楽しみです。

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