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超地震、災害大国日本

2016-09-03 09:48:21 | 可笑しな日本の憲法

昨今の憲法改正論議、静まり返っていますが平和な今こそ冷静に論議できる時期でもあると思います。日本の将来を考えた場合、9条と非常事態条項は避けて通れないと思います。以下文は非常事態条項に関しての日頃の思いを記しました。

 

日本を取り巻く激変する日本周辺情勢、特に地震等に関しては、世界に類を見ない南海トラフ等巨大地震発生が差し迫っていると思います。

世界の多くの国(2015年現在103カ国・・・駒沢大学・西名誉教授調査)では、緊急事態対処が少しでも円滑に行われるよう緊急事態条項を整備し国家、国民を保護することを旨としていますし、先進国では自国民等の人権等を蹂躙することをが無いよう運用されていると思います。

3.11では多くの問題が露呈したと言われ、当時の民主党政権は円滑な運用が出来なかったとも言われています。現憲法では国会議員の選挙の延長は、法律ではできません。国会議員の任期は、衆議院は4年、参議院は6年と、憲法で決められていますから、衆議院が解散、参議院の任期満了となった場合、空白が生じます。国家の緊急事態時に空白は許されないでしょう。3.11での原発対応は行政指導のようですが、原発事故時への対応は高度の判断もあり、国民を安心させるには、相応の整備が必要であると思います。

 被災地へのガソリン輸送が遅れた事例、フェリーでの自衛隊タンクローリ、ドラム缶等々輸送の問題・・・緊急時急時に個人の権利や自由の制限、現行法を必要最小限度で制限し円滑に動けるようにすべきと思います。

3.11を遥かに越える巨大南海トラフ地震等々を考えた場合、憲法に緊急事態条項が無い日本は、未曾有の大混乱が起き、政府が機能しない場合が予想されます、その場合は米軍が国連軍の名の下一時管理する可能性も否定出来ないと思います。

特に自然災害等々に重きを置いた日本独自の非常事態条項を憲法に加え、国民からも分り易い内容とすべきですし、何よりも如何なる非常事態でも政府は機能すると言うシステムを国民に理解してもらうことは独立国として大切だと思います。

国家、国民を如何に守るか、私達も真剣に私達等々が如何に保護されるべきかを真剣に考える必要があると思います。

敗戦のトラウマになり、一部、個人の人権が制限される等々を声高々に叫ぶ方がいますが、国民の生命財産が危うい緊迫した状態では人権の一部制限はやむを得ないと思いますし、これは運用上の問題だと思います。

非常事態条項と言うと、軍事的な戒厳令等々のみが先走りしますが、冷静に今の日本にどのような非常事態事項が必要であるかを考えることは大切であると思います。やはり、目前に迫る南海トラフ等巨大地震等々・・・政権内には不思議な公明党もいますが、今こそ政府は国民に問うべきです。

 

世界の国家緊急権について・・・

戦争、災害等、国家の平和と独立を脅かす緊急事態に政府が平常の統治秩序では対応できないと判断した時に、憲法秩序を一時停止し、一部の機関に権限を与えたり、人権保護規定を停止するなどの非常措置をとることによって秩序の回復を図る権限となるようです。超法規的措置によってこれらの危機を防除しようとする権能です。

世界のまともな多くの国の憲法には緊急権の規定があり、国、民益を守るためにも非常事態対応が少しでも円滑にいくようにしています。

 

私達の日本国憲法は・・・

国家緊急権に関する規定は存在しないとする見方が多数と言われ、私達一般国民は無いと思っています。

憲法制定段階では、日本側が衆議院解散時に内閣が緊急財政措置を行えるとする規定を提案しています。

当時のGHQは英米法の観点からこれに反対、内閣の緊急権によってこれに対応するべきであるとしています。その後の協議によって衆議院解散時には参議院において緊急会を招集するという日本側の意見が採用されました。

このため日本国憲法が国家緊急権を認めていないとする否定説、緊急権を容認しているという容認説の二つの解釈があり、私達国民はこんな可笑しな憲法下で生きています。

否定説は緊急権規定がないのは憲法の欠陥であるとみる欠缼説、緊急権規定の不在を積極的に評価する否認説の二つに更に大別され、国民から乖離した可笑しな憲法と言えると思います。

 

同じ敗戦国ドイツ名場合・・・

1966年、ドイツ連邦共和国基本法(ボン基本法)の改正、補足が行われています。そこではワイマール憲法のように緊急事態を包括的に規定することはせず、国内の反乱、災害等の内部的緊急事態と外国からの侵略等の外部的緊急事態に分けています。国会(危急の際は48人の非常議会)の決定が必要とされると言われています。

ドイツの緊急事態法(災害等々)が参考になるかも知れません。

 もう、待った無しのように思える緊急事態条項、私達は国家に対し要求ばかりしますが、要求が満たされるためには・・・緊急事態等に大切な生命等を守るためには、今日本に何が必要かを真剣に考えるべきだと思う昨今です。

 

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