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極東アジアの真実 Truth in Far East Asia

I am grateful that I can freely write my daily thoughts

フィリピンの麻薬、薬物撲滅と人権

2016-09-11 20:17:50 | 日記

以下文はBBC NEWS・Philippines election: Anti-crime hardliner Duterte claims win、まにら新聞、ネット等々の資料を参考にしていますが、可笑しい、偏見と思われる方がいるかも知れません。散文、日記とします。

 

日本の一部マスコミは、英文を面白く可笑しく和訳して報道してるように思える箇所があります。

フィリピンには麻薬、薬物に汚染された多くの国民(一説では30人に一人)、密売人がいると言われ、麻薬、薬物問題に対し今、即、対策を講じなければフィリピンの国家の存亡に関わると思います。

 

2016年6月30日、フィリピン・第16代・ロドリゴ・ドゥテルテ大統領(フィリピン民主党・国民の力)が誕生しました。

政治家の家系に生まれ、法律を学んだ元検事、1988年から通算20年以上ダバオ市長を務め、国内最悪とされたダバオ市の治安を改善し大きな評価を受けたと言われています。問題発言後でもフィリピン国内でのドゥテルテ大統領の評価はよく、一部英雄とも表現されています。

一方で国際的には相当な悪評で、国際機関や人権団体、キリスト教組織そして米国政府にまでいちゃもんをつけられ独裁者とまで指摘されている状況のようです。

9月5日、記者会見でラオスで開かれるASEAN首脳会議でオバマ大統領との会談が予定されていましたが、オバマ大統領がフィリピンの超法規的殺害に対して異議を申し立てた場合には騒ぎを起こすと挑発的な発言を繰り返しました。

人権団体、アムネスティ・インターナショナルによると、フィリピン国家警察のロナルド・デラ・ローザ長官は7月1日以降、殺害されたフィリピン国民は1700人以上に上ることを認めました。

 

フィリッピン・ドゥテルテ大統領記者会見の一部

私は独立国家フィリピンの大統領、植民地としての歴史はとっくに終わっている。

フィリピン国以外の誰からも支配を受けないし、われわれのやり方で行う。

一人の例外もなく、私に対して敬意を払うべき。

簡単に質問を投げかけないでくれ。

このプータン・イナ・モ(くそったれ)

もしオバマ大統領が話(麻薬関連容疑者らの大量拘束と超法規的殺害等)を持ち出したら会議でののしってやる。

タガログ語の汚い言葉を使ってオバマ大統領を罵倒しました。

 

9月6日からラオスで開かれる東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議でドゥテルテ大統領は本格的な外交デビューを果たす予定でした。

ドゥテルテ大統領は大統領選期間中から、一貫して麻薬、薬物犯罪への厳しい取り組みを表明していました。ダバオ市長時代にも自警団による麻薬、薬物犯罪者の暗殺を黙認してきたともされ、強硬な姿勢が国政レベルでも継続されるのかどうかが選挙戦の一つの焦点ともなりました。

2016年5月9日に実施されたフィリピン大統領選では、得票率39%の約1552万票を獲得、次点候補に600万票以上の差をつけ当選したドゥテルテ大統領は、国民が麻薬、薬物犯罪撲滅への期待を自分に託していると判断、大統領就任直後から麻薬、薬物犯罪者の殺害を容認、報奨金などに言及して奨励・・・麻薬、薬物撲滅のためにはこれ以外に打つ手がないとも言うフィリピンの方も多いようです。

このため全国規模で警察官や自警団、そして一般市民による麻薬、薬物犯罪者や麻薬、薬物常習者の殺人が多発しているそうです。これまでに警察官によって700人以上、自警団などによって1000人以上が殺害、恐れた麻薬、薬物犯罪者の出頭者数は56万5806人、殺害を恐れて警察に自首したと言われています。

国内のインターネット・ニュースサイトには後ろ手に縛られ、目隠しをされた状態での殺害遺体と、それを取り巻く市民の様子が連日のように報道されているようです。巻き添えで5歳の少女が殺害されるケースや麻薬、薬物とは無関係の犯罪者、無実の市民までもが殺されるなど、フィリピンは超法規的殺人が横行する状態となっていると言われていますが、国民のドゥテルテ大統領支持は揺るぎません。

 

フィリピン国民の多くは麻薬、薬物犯罪者は殺されて当然、これまでの対応が手ぬるいだけでこうした厳しい対策は効果がある、麻薬、薬物被害の深刻さを知れば止むを得ない措置といえるなど積極的、消極的という度合の差こそあれドゥテルテ大統領は高い支持を得ています。

一方で国際社会の批判は厳しいようです。米国務省のトルドー報道部長は8月8日の会見で麻薬、薬物関連容疑者らの大量拘束と超法規的殺害について懸念している。人権を守った法の執行を行うようフィリピンに強く求めると表明しています。

8月18日には国連人権高等弁務官事務所(OHCHR)も国家は国民の生命を保障する法的義務があると法の支配を求めるなど、ドゥテルテ大統領批判は拡大しているとも言われています。こうした動きに対してドゥテルテ大統領は国連からの脱退も検討しなくてはならない。我々は去るだけだと国連脱退まで示唆、もっとも直後に外相が脱退を否定しましたが大統領のこうした過激な言動が国民から喝采を受けているのが現実のようです。

 

麻薬、薬物に汚染されたフィリピンの多くの貧困地区等々・・・現地ニュース等々ではフィリピン内の麻薬、薬物取引の70%以上がマニラ市内の刑務所内で行われており、現職の国会議員、役人OB等が関わっており現在捜査中で結果が待たれるとの報道があります。

麻薬、薬物の撲滅は困難を極め、数多くの善良な多くの住民が麻薬、薬物の犠牲になっている間違いない事実、このままではフィリッピンそのものが麻薬、薬物で機能しなくなり崩壊してしまう、ドゥテルテ大統領の焦りも有り、現状は綺麗ごとでは済まないという方も多いようです。私達日本人からすれば、とんでもない人権無視の対策かもしれませんが、ドゥテルテ大統領だからこそ撲滅の可能性があると期待されている面は極めて大きいと思います。

 

フィリピン紙のデイリー・インクライアラーによるとドゥテルテ大統領は、殺害が必要な理由は、麻薬、薬物密売人らは他の犯罪に関わる可能性が高く、治安悪化の原因になることに加えて、収監するための刑務所施設が足りない。取り締まり当局はフィリピン全土で分っているだけでも300万人の麻薬、薬物中毒患者がいると推定しています。

フィリピンはASEAN内でも屈指の成長率を実現したにもかかわらず、特に貧困層の生活は一向に向上しなかったとしてアキノ前政権を批判、既存の政治に不満を持つ有権者から幅広い支持を集め圧倒的多数で当選しました。この貧困層の多くが、貧困が故に麻薬、薬物中毒者、密売人となって行くとも言われています。

 

この麻薬、薬物問題はフィリピンだけの問題ではありません。麻薬、薬物に対し表向きは否定、裏は肯定の大国もあるようです。

特にアジアの麻薬生産地、「黄金の三角地帯」(タイ、ミャンマー、ラオスの3国がメコン川で接する山岳地帯:別名ゴールデン・トライアングル)、アフガニスタン・パキスタン・イラン国境付近の「黄金の三日月地帯」・・・アジア地域の貧困地域、国です。

世界最大の麻薬・覚醒剤密造地帯を有するアジア地域、麻薬ビジネスは天文学的額の取引きが堂々と行われているとも言われています。反政府組織への支援金、武器等の購入、政治転覆資金等々に流れていると言われる方も多いようです。間違いなく反社会的な資金になっているのは間違いなさそうです。

これらの一部大国のやり方に比べたらフィリッピン・ドゥテルテ大統領のやり方に反論できないという方も一部いますが、日本人の私達からすればとてもついていけませんが・・・現実に多くのフィリピンの貧困地区では麻薬、薬物が蔓延し、通常手順では対応できない麻薬、薬物撲滅の現実、議論する間でさえ、数多くの善良な住民を蝕んでいる事実は間違いない現実です。

プログ等では、ドゥテルテ大統領は勿論これらの国内外の極細部を知っているとも言われ、相当焦りがあるのは事実と思います。

ドゥテルテ大統領は会見場で何故激怒したか・・・

会見場で何故多くの「拍手」が起きたか・・・

勿論、如何なる人達の人権は大切と思いますが、失礼な言い方をすればフィリピンは法の支配が機能していないようで、結果は当然人権と言う考え方は重きを置かないでしょう。法の支配が機能しても麻薬、薬物撲滅は困難を極めるとも言われています。

 

何故、法の支配が機能しないのか、416年前からのスペイン、アメリカの容赦ない侵略、蹂躙に成すすべがなかった犬猫同然のような住民達、これらの侵略国等は教育制度、学校を徹底的に搾取しました、結果は読み書きが出来ない教育、文化レベルの低い住民となりました。近代になっても、法を整備しても執行が難しい・・・法の支配を実現出来ない住民になったように思います。ドゥテルテ大統領は、フィリッピンの歴史を研究した人物でもあるようです。ドゥテルテ大統領の根底には過去の歴史の屈辱があると思います。この延長線が現代で、我々のやり方で行う、誰も口出しをするなでしょう。

分ってるだけでも、フィリピン国民の30人に一人が麻薬、薬物常習者、患者

国民は現状のまま、目を瞑(つぶ)りフィリピンで生きるか!

ドゥテルテ大統領の強攻策で撲滅を目指すか!

常に弱者が犠牲になる現実、人口1億人の国フィリピンの麻薬、薬物汚染、蔓延問題の現実を知り私自身大きな衝撃を受けました。

貧困であるが故、麻薬、薬物中毒者、密売人を生む負の連鎖・・・

国内の麻薬、薬物等々に目を瞑(つぶ)り、何事も穏便に諸策を遂行し、大統領職を務めれば命の危険にも会わず、反ロ、中発言だったら欧米のマスコミに叩かれることも無く、更に貧困に目を瞑(つぶ)れば穏便な豊かな人生をドゥテルテ大統領は過ごせたでしょう。

如何に麻薬、薬物が恐ろしいかを直視しなければならないと思う昨今です。


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今も搾取され続くアフリカの資源

2016-09-11 09:43:39 | アフリカ

アフリカ・南スーダン・・・アフリカ大陸の何処にあるかも分らないと言う方が多いと思います。極、一部の方は自衛隊のPKO活動を思い出すと思います。

2011年7月に南スーダン独立、平和と安全の定着、南スーダンの発展のための環境構築支援等を目的として、国際連合南スーダン共和国ミッション(UNMISS)設立、国連事務総長からの協力要請に基づき、自衛隊は2012年1月から施設部隊等が派遣されています。自衛隊の得意分野のインフラ整備等、国連施設整備、道路補修、国際機関の敷地整備等の施設活動を実施し、国連、南スーダンばかりでなく隣国等々からも自衛隊の献身的な活動に大変感謝されていると言いわれています。自衛隊は憲法の厳しい制約下で頑張っていますが、これらの報道は極めて少なく、TVは娯楽番組のオンパレード、少しでもこの自衛隊PKOがTV等で報道されたら、私達は普段気に止めないアフリカ等に対する見方も大きく変ると思います。

 

南スーダンは、過去内戦で自治権を獲得、2011年にスーダンから独立しています。

スーダンの内戦は石油がらみであることは間違いなさそうです。1970年代、アメリカの巨大石油会社シェブロンが油田を発見、公開情報等で全ての戦闘もバックで支援された武装勢力による代理石油資源争いと言えそうです。

 武装勢力、SPLM(スーダン人民解放軍)主要幹部はアメリカジョージア州のフォート・ベニング基地で訓練を受けていたと言われてます。(米のプログ等参考)
 
911以後、スーダンの欧米石油利権等を守るため、スーダン等攻撃計画が作成されてるのは真実味を帯びてきます、そのリストには「スーダン」がちゃんと入っています。元クラーク欧州最高司令官が明確に述べてる通り計画的です。

 スーダン国民は自国に膨大な石油が眠ってるにも関わらず、殆どの国民は最貧国民です。紛争での犠牲、最貧困の生活をする現実、我々から見ても本当に理不尽なことです。

 スーダン西部のダルフールの地下には膨大な石油が眠っていると見られていますが、隣国のチャド政府も反スーダン軍へ武器を供給していますが、バックで支援してる国があるようですね。これも石油利権絡みでしょう。チャド政府支援を受けているのは、JEM(正義と平等運動)、チャドの背後はイスラエルがいたことは間違いなさそうです。過去、リビアのカダフィ氏もイスラエルがいるのを確認していたと言われています。(ロイターの2009年2月24日のニュース)
 
 アフリカ、中東等に対する欧米の資源争い、搾取、現地の一般国民が豊かにならない理不尽さ、殺害されたカダフィ氏は核心を掴んでおりアフリカ自立の道を目指してましたが結果は知っての通りで殺害、リビア、カダフィ氏等殺害には、2011年にNATOとペルシャ湾岸産油国がイスラム武装勢力を使い殺害されましたが側近の多くの優秀な人物も、同時にアフリカの夢を実現することなく殺害されました。

カダフィ氏は悪人と言うレッテルをマスコミを使って徹底的に広げ、悲しいかな日本人も悪人、テロリストと思ってる人が多いと思います。アフリカはリビアのカダフィ氏を中心にして、欧米からの自立を心から目指していたようです。欧米諸国(ドイツ等)の一部には応援国家があったと言われています。
 
 米国が2002年に作成された攻撃予定国リスト(元クラーク元欧州最高司令官暴露)には、エネルギー資源国ばかりです。勿論スーダン、リビアも!特にリビアは世界最高の良質原油!数兆トン以上の最高良質の砂漠の地下水!欧米はこれらの資源を絶対に手に入れたいでしょう。

 アフリカ、中東諸国は、日本が有色人種の中で世界で有一白人国に対し理不尽さを取り除くため、先の大戦を戦ったことを知っています!日本は敗戦しましたが、戦後の幾多の困難から立ち上がり、多くの有色人種国を支援してきました。今でも日本を大人から子供まで尊敬、憧れており、日々日本の一挙動まで関心があると言われています。エジプトを独立させた元ナセル大統領等々もその一人です。

これらの事実はイラクの故フセイン大統領、故カダフィ氏等々の多くの文献でも知ることが出来ます。両氏は日本への思いは極めて大きかったと言われていますが、何故か日本で報道されることは殆どありません。
 
両氏とも生い立ちは貧しい家の出で、フセイン氏は生まれた時には父親は他界、小学校も十分通える状況ではありませんでした。チャンスを掴みフランスのソルボンヌ大学を卒業後、子供達の未来を夢見、一時自国で教鞭をとっていました。

カダフィ氏は貧しい借家住まい・・・子供たちに対する思いやりは並大抵ではなく、複雑な国内の宗派、民族の相違を克服して、幼稚園から大学まで無料、医療費もほとんど国庫負担、住居その他民生の向上に力をそそぎ、大国に屈しない国にまで育て上げました。

イラクは発展途上国では類のない児童文化の育成に力を尽したり、国内低識字率の改善のため、1977年から大規模なキャンペーンを展開、全国規模で読み書き教室を開講した結果、イラクの識字率は向上し、ユネスコはフセインにクロペスカ賞を2回も授与しています。

日本とアフリカは距離は相当離れていますが、自衛隊PKOのお陰で日本との心の距離が近くなったように思います。


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