極東アジアの真実 Truth in Far East Asia

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ロシアのシリア対応策

2013-09-22 11:29:26 | 中東
8月21日、シリア、ダマスカス郊外での化学兵器の使用は、「反政府軍による」巧妙で狡猾な挑発行為であったと考え得るあらゆる根拠をロシアは掴んでいる、とバルダフォーラムでロシアのプーチン大統領は語りました。
「我々は化学兵器使用が挑発行為であったというあらゆる根拠を掴んでいる。もちろんその行為は、巧妙で狡猾なものであったが、同時に技術的に幼稚であった。使用していた旧ソビエト製ミサイルはとっくの昔にシリア軍が保有を止めているし、シリア政府が使用することは有り得ない。使用された、地対地ミサイルにUSSR(ソビエト連邦)と刻印されていることがもっとも重要なポイント(現在は明確にシリア政府側には存在しない。)一つだそうです。更にシリアで化学兵器が使用されたのは8月21日が初めてではなかったと指摘、「他のケースはどうして調査されないのか?」と問いかけました。
非人道的な化学兵器による攻撃は完全に調査されなければならず、その事件の背後も細部特定されなければならない。「たとえどんなに困難なミッションであろうとも、犯人を特定して初めて次のステップへ進むことができる。」、「安全保障理事会のメンバーと一緒に犯人の責任を明確にしなければならない。」と、まあ理にかなったことですね。日本の新聞はまったく国民に対する真実の報道無し、ロシアは細部を大統領自ら国民に報道、、、情報の共有を恐る日本のマスコミ、、、。呆れるばかりです。
 軍事攻撃では国際問題を解決できないし、アメリカ議会で議論される問題ではなく国連安保理で解決されるべきものだと強調しました。「軍事介入は国際秩序の侵害で、シリアだけの問題ではない。」と、、、シリアの化学兵器放棄の可能性について、「100%保証できないが、今までの経緯を考えると合意事項は実行されると信頼している」と、報道陣、関係者等に述べました。
ロシアと米国は、シリアの化学兵器廃棄を2014年中頃までに完了するという枠組みで合意しました。この枠組みに先立ちロシア政府は、まずシリア政府に化学兵器を国際管理下に置くことを提案、シリアはこれに同意、また、「シリア政府は、製造、使用を禁じる化学兵器禁止条約への批准にも合意」しました。素晴らしい成果ですね。国連は、シリア政府から必要書類を受け取り、「10月14日をもって、シリアは化学兵器禁止条約未批准国から化学兵器禁止条約の批准国」となるようです! 、、、ロシアの存在は大きいですね。
 現在、国連の安保理の決議案の中に軍事介入を容認する「国連憲章第7章」を組み入れるかで安保理国との中で激しい駆け引きがされています。国連憲章第7章が決議案に採用されれば軍事介入が可能となるようです。
ロシア ツディ(バルダイフォーラムにてプーチンロシア大統領の会見)より。

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