想い出の小箱Ⅱ : 徒然草子

日常生活の中で感じたことを、徒然なるままに記述する。
OCNブログ人「想い出の小箱:レコード・コレクションからの続き。

SATCHMO AT SYMPHONY HALL Vol.1 & 2 (DECCA SDL 1023

2011-10-14 16:09:54 | 社会・経済

ルイ・アームストロングとオール・スターズ

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ノーベル賞が発表になった。今年は、期待された京大の山中教授の受賞が見送られ、日本人の受賞者がなかったので、新聞報道も静かである。

毎年思うのだが、医学・生理学賞、化学賞、物理学賞については、感心させられるが、平和賞については、過去の受賞者に違和感のある人がいるし、また、経済学賞については、ノーベル賞に必要なのだろうかという気がする。

私自身、大学では経済学を学んだ者であるが、残念ながら、経済学が、医学や化学の様に、人類に貢献しているとは思えない。

特に、最近の経済理論、経済分析については、あまり評価していない。

もう15年程前のことになるが、飯田経夫氏の「経済学の終わり」という本を読書会の教材にしたことがある。

その時、感想を求められて、「経済学の流れをコンパクトにまとめているが、現状は現在の経済理論では分析しきれない状況にあり、経済学に、社会学、心理学を融合した新しい学問体系が必要な時期にあるように思う。表題は、「経済学の終わり」ではなく、「経済学を超えて」とし、新しい視点を加えて欲しかった。」と述べたことを思い出す。

現在のような混迷した経済情勢を打開し、地球上の貧困を追放とは言わないまでも、打開できる新しい経済理論、政策が示されれば、もろ手を挙げて拍手を送るのだが・・・

ジャズ界にノーベル賞があれば、最初の受賞者は、ルイ・アームストロングであろう。

今日のレコードは、1947年11月、ボストンのシンホニー・ホールで行われたルイ・アームストロングと彼のオール・スターズの公演の実況録音を2枚のレコードに収めたものである。

小編成のレギュラー・バンドでは、5月のニューヨークのタウン・ホール・コンサートと並び、聞き逃せないレコードである。


BG THE SMALL GUROUPS (RCA VRA-5026)

2011-10-11 14:36:35 | 日記・エッセイ・コラム

ベニー・グッドマン / スモール・グループ

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このブログを初めて、1年が経過した。とりあえず、始めて見たのだが、気分が向いた時に書いたので、あまり縛られることなく、何とか1年間続けることができた。それでも、3,4日に1度位の割で書いたので、100回を超えているだろう。

最初の頃は、それぞれのレコードとの思い出が鮮明であったが、だんだん薄れてきて、今読み直してみると、普通のブログになってしまったようだ。

ほとんどコメントがないので、どのように読んでいただいたのか、どういう人が読んでくれたのかが判らない。

何年も続けている人がいるようだが、頭が下がる。どの位続くだろう。

グーグルで、「想い出の小箱」と検索したら、トップに出てきたのには驚いた。

第1回に、グレン・ミラーを取り上げたので、今回は、ベニー・グッドマンにしよう。

ベニー・グッドマンのレコードは、これまでに何度か取り上げているが、ビッグ・バンドのものが多いので、今回は、スモール・グループの演奏にした。

収められている16曲すべてが、戦前SP盤で発売されており、このレコードでLP化された。

テディ・ウイルソン、ジーン・クルーパとの三重奏団、ライオネル・ハンプトンを加えた四重奏団、ジーン・クルーパが独立し、ベース、ドラムスを入れ替えた五重奏団、ボーカルにマーサ・ティルトン、ヘレン・ワードと多彩な演奏を聴くことができる。

1936年~38年にかけての演奏である。



THE FIRST BIG BOP BAND ; BILLY ECKSTINE ORCHESTRA 

2011-10-09 16:32:17 | 社会・経済

ビリー・エクスタイン・オーケストラ

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東電が長年にわたり、5000万円/年を超える政治資金を出していたことが明るみに出て批判を浴びている。新聞の「声」欄では、公的企業なのだから、パーティ券の購入先を公開すべきであるとの意見が多数出ている。

以前のある時期は、経団連が各業界に、献金額を割り当てていたのであり、その責任は重い。

仮に、東電の支出が公表されても、それは氷山の一角である。東電には、多数の子会社、関連会社があり、パーティ券の負担は、公表しなくてよい金額以下の小口に分割して負担する仕組みになっているので、その実態の把握は難しいのが現実である。

以前に触れたが、政治資金規正法は、抜け道のある法律であり、政治家にとっては、「法を遵守している」と逃げ場のある都合のよい法律である事を忘れてはならない。

小沢の裁判が始まり、4億円のことばかりマスコミは取り上げているが、今度の裁判の主点はそれではない。

租税特別措置法という法律がある。大体2年単位で延長されるものが多いが、更改のたびに、業界の代表者が、自民税調の幹部のところへ出向き、延長と引き換えに、献金と選挙での支援を求められるのが恒例であった。

政治家にとって、票と金は最も重要なものであり、政治家に金と権力はつきものであるが、政治家の質の向上には、有権者の意識改革が必要である。

1940年代の前半に、ビ・バップの勃興によって、モダン・ジャズの時代に入って行く過程で、アール・ハインズとビリー・エクスタインという2つの偉大なバンド・リーダーの果たした役割は大きい。

このレコードでは、ファッツ・ナヴァロ(tp)、ジーン・アモンズ(ts)、デクスター・ゴードン(ts)、アート・ブレーキー(ds)をフューチャリングしている。



BASIE / ECKSTINE INCORPORATED (ROULETTE SMJ-7178)

2011-10-07 15:34:03 | 社会・経済

ビリー・エクスタイン・ミーツ・ベイシー

()  ビリー・エクスタイン と カウント・ベイシー楽団

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今年の春は、「アラブの春」と呼ばれる民主化の暴動が各地で起こり、世界を揺るがしたが、現在は、アメリカ各地でデモが行われている。ヨーロッパから、ついにアメリカまで渡ってきた。

発端はウオール街の暴動であるが、賛同者は多い。

若者の失業率が高く、将来への希望が持てないだけに、やり場のない怒りとなるのだろう。

リーマン・ショックで国民が苦難を強いられているにもかかわらず、税金を投入して救われたウオール街の連中は、高額の報酬をむさぼっているのだから、一般市民の怒りは当然といえる。

1%の人間が、20%?の富を支配すると云うのは、いくらなんでも行き過ぎであろう。

アメリカでは確実に貧困層が増えているが、日本も他人事とは言えない。

年収200万円以下の若者が増え、将来への希望もないとなれば、日本の貧富の差は、アメリカ程ではないとしても、いつ、暴動が起こってもおかしくない。

ムーディーズが、日本国債の格付けを引き下げた際、イタリア国債より下とは思えないと書いたが、やはり、日本以下に引き下げた。EUの通貨不安はしばらく続くであろう。

日本はこれから最も良い季節になる。皆が秋の自然を満喫できるよう願うばかりだ。

ミスターBと呼ばれる、ビリー・エクスタインは、歌手ばかりでなく、オーケストラを組織し、多くの有名プレイヤー、歌手が巣立って行っている。

このレコードでは、カウント・ベイシー楽団をバックに、歌いまくっている。


JIMMY YANCEY and EARL HINES (VICTOR RA-5307)

2011-10-04 14:21:17 | アート・文化

ピアノ・ソロ : ジミー・ヤンシー、アール・ハインズ

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今年も、楽しみにしている日本伝統工芸展を見に出かけた。毎年、受賞作品以外にも、完成までにどれほどの研讃と努力があったのかをうかがわせてくれ、いつもながら、日本の伝統工芸美術の素晴らしさに感心させられる。

今回は、「日曜美術館」を事前に見ていなかったので、2時間強では、作者の意図を充分には理解できなかったかもしれないが、またの機会を楽しみにしよう。

空気もさわやかで、とても気持ちが良い時候になったので、ついでに銀座へ回り、ブラブラしてみたが、ウイークデイの昼間に、若い人たちが結構歩いている。こういう情景を見ていると、とても不況とは思えない様子で、日本は本当に平和だなと思う。多少、平和ボケしているきらいはあるが・・・

プロ野球は、ソフトバンクが、早々とパ・リーグの優勝を決めた。残念ながら、終盤戦は興ざめであった。

終盤戦の最中に、中日の落合監督と日本ハムの梨田監督の解任が報道され、成績が悪い阪神、横浜ならともかく、最後の戦いをしている時だけに、いかにもタイミングが悪かった。

面白いのは、その後の両チームの成績である。後任の決まった中日は、首位をうかがう健闘をしているが、日ハムは連敗で、3位へ転落しかかっている。

契約期間が10月末で切れるため急いだとのことであるが、もし中日が逆転優勝するようなことになったら、ファンは納得するだろうか。

米国と異なり、わずか12球団の半数の6球団が、改めて、クライマックス・シリーズをやるなど茶番だ。むしろ、東西対抗、出身地対抗、外国人チームとか、新たな企画をした方が、興味がわくだろう。

今日のレコードは、A面がブギウギ・ピアノの父、ジミー・ヤンシーとB面がスイング・ピアノの父、アール・ハインズのピアノ・ソロ・プレイである。

2人とも、以前に別のレコードで紹介したが、伝統的ジャズに、忘れられない。