キャノンボール ミーツ ウイントン・ケリー
体操の世界選手権で内村航平選手が、個人総合で3連覇を果たした。TVでその演技を観たが本当にすごい。
以前、シェルボという選手が、オリンピックで6個の金メダルを取ったことがあるそうだが、現在のように、分業が進むと、至難な事だろう。
後半の種目別では、それぞれの種目のスペシャリストがいて、メダルをかけて高難度の技を組み立てて挑戦していたが、6種目を安定して高得点を得る難しさを改めて感じさせてくれた。
野球でも、完投する投手が減り、中継ぎ、抑えと分業が進んでいるが、ダルビッシュや田中のような完投投手には、やはり魅力がある。
私も、大学受験の時、英数国社理の8科目を求められる国立大学と英数国の3科目で済む滑り止めの私立大学では、受験勉強の配分も大きく変わり、バランスに苦労した想い出がある。
すべての人がゼネラリストを目指す必要はないが、少なくとも、一国の指導者を目指す者には、幅広い見識を持ってほしい。
現在のような就職難の時には、何か一つで良いから、専門性を持つスペシャリストの方が、社会への納まりがよいようだ。ただし、最低限の知識、教養は忘れないように・・・
音楽の世界は、それぞれの楽器のスペシャリストの集まりである。
今日のレコードは、キャノンボール・アダレイ(as)五重奏団のセッションで、1961年、レギュラー・クインテットにピアノの名手、ウイントン・ケリーがゲスト出演したものである。