若い頃は映画ファンで、当時あるいは古い名作と呼ばれる映画はほとんど見ている。
ただ、洋画ファンで、日本映画は、黒澤作品は、全作品見ているものの、溝口、衣笠、木下ほかの作品は、代表作に限られる。
最近は、映画をあまり見ないが、どちらかと言うと、日本映画が増えている。
リメイク作品は、元の作品が良い場合は難しいが、小津監督の「東京物語」のリメイクである山田監督の「東京家族」は、この年齢で見ると、とても身近である。
テーマが、時代を超えて、共通しているのであろう。
開業医であれば、家に親の居場所がないということはないだろうが、私の場合も、孫が一人のときは、宿泊できたが、2人になると、狭くて泊まるのは難しくなった。
大学時代の友人が訪ねてきて、泊まれる部屋がないのは普通だろう。
男親が一人残された場合の問題はもっと深刻である。
この映画のように、近所の人が助けてくれるケースは稀であろうし、息子のフィアンセが、こんなすばらしい女性であることを期待するのは難しい。
映画は終わるが、このあとが問題である。