今シーズンの錦織の成績はあまり良い印象はないが、昨シーズンに続いて、ATPファイナルの出場権を得た。
4位以下の力は伯仲しており、快挙なのだろう。
久しぶりに、前哨戦ともいえるパリ大会の試合を見てみた。
2回戦で早くもかなり苦戦し、最後は貫禄勝ちであったが、不安を残す内容だった。
3回戦はこれまで勝ったことがない苦手のガスケで、9位のガスケに対し、ランクは上位であるが、どちらが上位者かわからない雰囲気であった。
以前に指摘したとおり、サーブ力(スピード)の劣る部分を、他でカバーせねばならないので大変だ。
このクラスになると、オール・ラウンド・プレーヤーでないと、ランクを維持するのは難しい。
途中棄権したので、調子が悪かったのだろうが、得意のストローク戦でも押されていては勝ち目がない。
昨シーズンは、上り調子で、負けてもともとの気楽さがあったが、今年は守らねばならない立場で、そのストレスは想像できる。
怪我が多いのも気がかりだ。
ATPファイナルでは、負けるにしても、来シーズンに期待の持てる元気なプレーを見たいものだ。