中国の輸出入を合わせた貿易総額が4兆ドルを超え、アメリカを抜いて世界一になったとのニュースが流れていた。
何しろ、人口が13億人を超えるのだから、予想されていたことであり、別に不思議ではない。
このところ、中国の経済成長率が7%台に落ちて、世界経済への影響を懸念する論調が多いが、経済規模が拡大すれば、成長率が鈍化するのは当然で、これだけの規模で毎年10%もの成長を続けられては、むしろその方が問題は大きいのではないだろうか。
一方、日本は、長年続けていた貿易収支の黒字が赤字になり、昨年は、過去最高の13兆7千億円を超え、赤字体質はこのまま定着しそうである。
経済の成長段階に応じて変化するのは当然であるが、製造業を基盤とする日本経済の構造を考えると好ましい現象とは言いにくい。
食料自給率の低い日本では、このところ、為替の影響もあり、食料品を中心に値上がりが顕著である。
アベノミクスの第3の矢に期待が高まっているが、どの程度期待できるかは怪しい。
高齢化社会の定着は、世界共通の問題であるが、65歳以上を高齢者と考える発想の転換が必要なのではないだろうか。