世の中を騒がせている「STAP細胞」論文に関して、理研の調査報告が発表された。
不正は小保方氏単独によるものとされたが、どうも納得しがたい。
天下を揺るがす大発見である論文をネイチャー誌に発表するに際して、理研幹部が無関係であるとは考えにくい。
一番大きい問題は、はたして「STAP細胞」が本当に存在するのかということだが、このまま葬り去られるのはもったいない。
歴史的にも、大発見は偏見の目で見られることが多く、何百年もたってから評価されることがあるからだ。
ただ、報告によると、実験ノートが2冊しかなかったとのことだが、本当だとしたら考えにくいし、残念だ。
共同研究者の中には、名前だけ連ねた者もいるそうだが、私の経験でも、国の補助金をもらった開発プロジェクトに参画し、官庁との折衝、他社との調整、社内の関係部署との連携等の業務をした際、注目されている時は、いろいろな部署から情報をよこせと迫られたが、トラブルが起こった途端に、自分は関係ないと手のひらを返したように態度が変わったことを思い出す。
調査報告に対し、本人が反論しているので、いずれはっきりするだろう。