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音楽全般について 素人臭い能書きを垂れてます
プログレに特化した別館とツイートの転載もはじました

恋は異なもの味なもの (瑞穂春海 監督作品)

2010年05月24日 22時54分11秒 | MOVIE
 昭和33年の東宝作品で、上野の寄席(本牧亭かな)を舞台にした人情喜劇。出演は雪村いづみ、森繁久彌、日守新一、津島恵子、藤木悠、一竜斎貞鳳などで、監督は瑞穂春海という、戦中からいろいろな映画会社を渡り歩いたブログラムピクチャー系の職人さんである。一応、配給は東宝映画だが実際の制作は東京映画であり、その後このプロダクションが制作することなる駅前シリーズや若大将シリーズなどと共通する、コメディタッチの仕上がりになっている。あえていえばも森繁のところは駅前、雪村のところは若大将的なムードとでもいったらいいかもしれない。

 前述の通り、舞台は上野の寄席だが、さすがに東宝-東京映画だけあって、全体は非常に都会的だ(音楽の神津善行もまさにパラマウント調の音楽で彩りを添えている)。寄席は妻をなくした父親と渡仏した許婚者を待つ津島が切り盛りしているが、息子がなかなか帰ってこないのでやきもきしている。そこに許婚者の妹である雪村は近くに住む藤木と縁談が持ち上がるが、実は藤木は津島のことを好いている。そこに渡仏した許婚者から婚約を破棄したい旨の手紙が来て…というストーリーだ(これに森繁の駅前シリーズ風なスケベオヤジ風の浮気がからむ-笑)。当然、ラストは収まるべきところに全て収まってお決まりのハッピーエンドとなるが、都会的な雪村の行動と寄席の古臭いムードが良い対照となり、また3つのドラマの流れを巧く連動させつつ、実に軽快なテンポで進んでいく。

 出演者では、当時人気絶頂アイドルだった雪村いずみがモダンなはつらつした娘役で実にチャーミング(風貌的には今でいったら上戸彩みたいな感じ)。それとは対照的に楚々としたイメージで津島恵子も良い。また、藤木悠も好青年役で出演というのもおもしろいところだった(先日の「幽霊男」の翌々年の出演となる、ちなみに「キンゴジ」で高島とコンビを組むのはこの4年後)。ともあれ、出演者の中では最後に恋のキューピット役を演じる雪村いずみが、その切なさで最後にいいところを全部持っていってしまう(ラストの上野駅のシーンなど泣かせる)。当時の彼女のスター的「華」のようなものがよく伝わる作品でもある。



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⇒ Tweets of 2010.05.23

2010年05月23日 23時59分59秒 | ★ from Twitter
00:09 from TweetDeck
now playing ♪:ANDY SUMMERS/World Gone Strange サマーズの出した一連のソロ作の中ではこれが一番まっとうなフュージョンに近い出来か。レヴィンのベースとワッカーマンのドラムス、そしてマイニエリのプロデュースが強力。個人的に大好きなアルバム。
00:13 from TweetDeck
メガネ姿ってこれ?。 http://bit.ly/avHUGU だとすると、なるほど驚くべき変貌してますね。なんでもホントは金髪ではないという話も聞いたような?。こんなのも… http://bit.ly/aENqPz  RT @cazming: 若い頃のメガネ姿の彼女から思えば
00:21 from TweetDeck
CYA! @cazming
00:22 from TweetDeck
【BD】7時くらいに始めた「姿三四郎」「一番美しく」「續姿三四郎」「虎の尾を踏む男達」の4作品をブルーレイへダビング終了。HXモードだと-時間はかかるけど-軽々と、この4作品が一枚のディスクに収まってしまうのは便利、やっぱプレーレイいいわ。
11:19 from TweetDeck
経緯はどうあれ、民主推薦で当選した市長にここまでいわれちゃうとはね。まっ、これだけ自分の発言や行動に責任とらないと、もはや人間性問われちゃう段階だよね…。【BD】名護市長「首相のやり方、前政権よりひどい」 http://bit.ly/c2QGBq
11:38 from TweetDeck
あぁ、ミンガスってのはモンク以上によく解らない人だなぁ。かの作品も全く「サマーズのソロ」として聴いてたような記憶が…。自分もあとで久々に聴いてみよ。RT @nixzero: 久々にミンガス曲集であるペギーズ・ブルースカイライトを聴いてみてる。
11:41 from TweetDeck
同じく雨@千葉。自分は今し方、切り干し大根の煮物つくりますた…の割に、肝心のご飯が未だ未だ炊けてなかったりするんですがw。RT @marblelovelove: やや! また雨が激しく降ってきたぞ。 っていうか御飯炊けたし。朝食べてないから昼と兼用かな。なんか作ろうっと
13:43 from TweetDeck
うほほ、ありがとうございます。ちょっと気温が下がると、こういう「お袋の味」系がとたんに恋しくなりますね、まっ、オッサンだからしょうがねーかwww。RT @takamotoko: 雨の日の切り干し大根の煮物。なんかしみじみと良い風情です。@marblelovelove:
13:44 from TweetDeck
【新東宝】「女真珠王の復讐」主演に戦後のグラマー女優第1号である前田通子と宇津井健、共演に三ツ矢歌子、丹波哲郎、天知茂らを迎えた昭和31年の作品。監督は戦前から活動する志村敏夫。この時期だと制作は大蔵貢ではないが、おそらく新東宝らしいB級の通俗アクションみたいなものだろうと思う。
14:08 from TweetDeck
【新東宝】「女真珠王の復讐」 社長の殺人の濡れ衣を着せられる宇津井、その恋人役が前田、裏で手を引く悪党の専務が藤田進(実行犯は丹波哲郎)、その後、宇津井は逮捕、渡米途中で前田は海に落下、孤島に打ち上げられた主人公の復讐が始まる…てな展開。
14:25 from TweetDeck
【新東宝】「女真珠王の復讐」 前田はグラマー女優といっても、ヴァンプ型の人ではなく、もっとあっさりとした都会風の美人だが、今の感覚で観ても確かにこの人のスタイル抜群。孤島で漂流民に助けられるが、狼の群れの中の羊状態。そのあとは先日観た「女巌窟王」みたいな展開になる。
14:49 from TweetDeck
【新東宝】「女真珠王の復讐」 前田はその資産を生かして藤田を妨害、やがて前田の素性がばれてドラマはハイライトへ。ちなみに彼女を助ける若者が天知茂(珍しく善玉w)、宇津井の妹役がデビュー直後の三ツ矢、ついでに冒頭でデピュー直後の万里昌代がちらっと出てくるのがちょっとうれしい。
16:09 from TweetDeck
「私自身の言葉、出来る限り県外」って、『出来る限り』じゃないよ、『最低でも』県外って、威勢良くあちこちで触れ回ってなかったかい?。まさに小賢しさ全開www。【asahi】「県外、守れなかった」首相が沖縄知事との会談でおわび http://bit.ly/cA1EuN
16:33 from TweetDeck
今夜は、さっきマグロの刺身買ってきたのだが、お決まりの刺身定食じゃなく、漬け丼にでも挑戦してみようかという気になった。酢飯を作ればいいだけだから簡単だし、しばらく食ってないからいいアイデアだ…と自己満足w。
16:38 from TweetDeck
NHKのBSって、この春の編成替えでクラシック系のレギュラー番組って、全てクラシック倶楽部に統合みたいな形で、結果的に激減しているような気がするんだけど?。せっかくSTB新調したのにちと寂しい。
16:39 from TweetDeck
now playing ♪:MARILLION/Marbles 現行のシングル・アルバム版の曲順でリスト作って聴いているところ。うーむ、この構成だとけっこうメリハリあるし、ポップな印象もあって聴きやすい。こっちが今後末永く生き残るヴァージョンというのもよくわかる。
17:50 from TweetDeck
♪:マーラー 交響曲第10番(ピアノ独奏版)/クリストファー・ホワイト 第一楽章は単体で十分楽しめますが、その後はピアノだとちと苦しいかも。それは編曲のせいなのか、それとも楽曲そのものの問題なのか?。そのあたりをメモりました。→ http://bit.ly/cJiRTn
18:55 from TweetDeck
【小津】「出来ごころ」 昨日に続いて、今日も小津作品でも…。こちらは昭和8年の作品で無声映画。庶民の生活をコメディタッチで描いたものらしいが、さすがに無声だときついかな。大昔買ってきたフィルムアート社の「小津安二郎を読む」でも本棚から出してくるか。
19:34 from TweetDeck
【小津】「出来ごころ」 工場を首になった娘(伏見信子)を近くの居酒屋に世話した子持ちの主人公(阪本武)は、その娘を好きになるが、実は娘は主人公の同僚(大日方伝)が好きで…というなんだか、寅さんみたいな筋書きのお話。それにしても全くの無音はしんどい。弁士が欲しいところ。
19:40 from TweetDeck
【小津】「出来ごころ」 主演の阪本武はガラっぱちな3枚目。伏見信子は今では完全に絶滅した大正ロマンのイラストみたいな美人。ちなみに彼女はこれでスターになったらしい。大日方伝は当時の大スターだが今の感覚で観てもハンサムな2枚目。酒屋の女将は昨日の「ひとり息子」に続いての飯田蝶子。
19:58 from TweetDeck
【小津】「出来ごころ」 主人公がビール工場に勤めている設定からすると、舞台は墨田区の吾妻橋工場付近ということか。時折でる付近の風景は、まぁ住んでいるところが、市街地ではないということだろうが、電信柱に他家すらあまりない、本当にがらがらスカスカな光景で、ならやら既視感を覚える。
20:11 from TweetDeck
【小津】「出来ごころ」 寅さんかと思ったら、後半は主人公と息子の人情物語風に…。で、入院費用が払えなくて、主人公が稼ぐために蟹工船にのるとかいう話になり、これがまた一悶着で、昔ながらの人情味溢れる展開になる。なるほど、これは「チャンプ」の換骨奪胎かぁ。
23:19 from TweetDeck
♪:the ENID/In The Region Of The Summer Stars 現行版でも旧A面だけは新版に流用されていたような記憶があるので、久しぶりに聴くのは旧B面のみ。やはり新版より、旧版の方がマーラーっぽい「最後の審判」のムード、ドラマチックさが出ていている。
23:25 from TweetDeck
♪:the ENID/In The Region Of The Summer Stars 音質はややNRはきつめだが、こちらも全く針音が聞こえない高SN比。なにしろテープに写り込んだゴーストまで聴こえるから、ひょっとすると盤起こしではなく、テープから起こしている可能性もある。
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マーラー 交響曲第10番(ピアノ独奏版)/クリストファー・ホワイト

2010年05月23日 16時50分41秒 | マーラー+新ウィーン
 マーラーの交響曲第10番のピアノ独奏版。もちろん、マーラー自身はそんなスコアは残していない。これはロナルド・スティーヴンソンというスコットランドの作曲家が第1楽章の編曲をし、残りの楽章は例のデリック・クックの復元版を元に、これを弾いているピアニストであるクリストファー・ホワイト自身が編曲したものである(ちなみにホワイトはスティーヴンソンの弟子とのこと)。
 これが一体、どんな経緯でこれが編曲、録音されたのか私はよく知らないのだが、クレムスキによるビアノ独奏版の「アダージェット(「19世紀のピアノ・トランスクリプション」に収録)」やコチシュが弾いたやはりピアノ独奏版の「トリスタンとイゾルデから前奏曲と愛の死」とかが、大好きな当方としては、これもかなり興味ある編曲であることは間違いない。

 では、一聴して気がついたことでもあれこれ書いてみたい。第1楽章については素晴らしい。オーケストラでないから、ああいう幽玄な趣きとかスケール感はないけれど、この曲の厭世的な気分についてはよく伝わってくるし、なだらかな流れの中から時にピアニスティックな響きが立ち上るあたりは、ちょっとスクリャービンみたいな感触もあったりする。もっとも例の最後の審判みたいな壮大に不協和音が鳴り渡る部分は、さすがにピアノだとちんまりとしてしまっているが。
 第2楽章はまさにこの曲の骨格を聴いている感じ。かなり錯綜した音の流れがここでは実にすっきりと聴こえてきて、オーケストラの演奏からはあまりよく聴こえてこない声部などもくっきりと浮かび上がってきたりもする。ただ、これは復元版の問題なのか、ホワイトによる編曲のせいなのかよくわからないのだけれど、全体に律儀にピアノに置き換えてはいるのものの、ピアノならではのおもしろさが生かし切っていないような印象もうける。。

 第3楽章はほぼ第2楽章と同様な印象だが、原曲そのものが短くコンパクトにまとまっているため、この演奏でもビアノ小品のような感じである。第4楽章はテンポも早く変化に富んだ楽章なので、ピアノもその機動性をいかしてフットワークの軽い音楽に作り替えている。トリオの部分ではふと印象派風な響きがしたりしてカラフルな演奏になっている。
 最後の第5楽章は繋ぎの部分の大太鼓を当然ピアノで代行するため、ちと迫力不足は否めない。また原曲でもこの楽章はかなり完成度の低い、ちと全体をまとめあぐねたような音楽になっているため、それをピアノで敷衍するとなると、更に苦しい感じもなくはなくはないが、2分過ぎあたりからメインの主題が登場して、しばらくしっとりと進んでいくあたりは、ピアノだと非常にモダンな音楽に聴こえるところもあり悪くないと思う。ただ、その後ムードが冒頭に戻り、スケルツォなど楽想があれやこれや交錯し、やがて「復活」を思わせる壮大な部分になると、ちとこぢんまりとしてしまうのは否めないところではあるが。
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⇒ Tweets of 2010.05.22_1

2010年05月22日 23時59分59秒 | ★ from Twitter
00:38 from TweetDeck
【日本映画専門Ch】 「東京映画散策」このところずっと観ていたシリーズの30分に渡る解説番組。泉麻人となぎら健壱で佃島あたりから浅草まで、映画のシーンをまじえつつ散策する。こういう「昔はこうでした」番組は大好き。これで銀座とか渋谷、山の手とかも観てみたい。
11:14 from TweetDeck
そんなに売れているのかぁ。そういえば日本発売まで一週間切ったけれど、この波でまた延期とかないだろうな。【asahi】iPad、世界的品薄 強気アップル、販売情報も秘密 http://bit.ly/cuVmiz
12:28 from TweetDeck
♪:メンデルスゾーン 八重奏曲/メータ&イスラエルPO 作曲者自身が弦楽合奏化したヴァージョン。昔LPで持っていたのだが、しばらく前にようやくCD化がなされた。今聴いているところだが、やはりこの曲の交響的な内容からして弦楽合奏の方があっていると思う。 #imakiiteiru
12:55 from TweetDeck
♪:エニドの初期の2枚のオリジナル・ヴァージョンCDが届く。ブートまがいの盤起こしということで、若干、引っかかるところもあるが、後で聴いてみることにしよう。個人的にはこの2枚はやっぱオリジナル・ヴァージョンに尽きると思ってるので楽しみだ。
13:02 from TweetDeck
一昨日、リクライニング・チェアの肘置き(樹脂製のパーツ)が壊れてしまった。リクライニングが調整がつかなくて難儀中。イタリア製とかいう洒落た代物だったが、値段の割に一年くらいしかもたなかったのは残念。なので今回はすぐ壊れてもいいように、一万前半の安物を注文した。早く来ないかな。
15:15 from TweetDeck
♪:渡辺香津美/DEAR TOKYO 2001年に渡辺と笹路でつくったウィズ・オーケストラ物。久しぶりに聴いたらけっこうよかった。レビューはこちら→ http://bit.ly/9Y33eZ
15:27 from TweetDeck
【新東宝】「東京のえくぼ」 昭和27年の作品で、上原謙、丹阿弥谷津子、高峰秀子その他。監督は東宝の戦争映画やブログラム・ピクチャーを沢山とった松林宗恵で、これは彼のデビュー作らしい。内容は都会的なコメディーのようだ。では、観てみるとしよう。ここには東京のどこが出てくるのかな?。
16:07 from TweetDeck
【新東宝】「東京のえくぼ」 主人公の財布を盗んだスリとして逮捕された上原が、実は主人公の就職先の社長で…という、典型的な都会風のコメディー。前半はまさに和製パラマウントって感じで進み、多忙な社長に同情した主人公が会社からの脱出を手伝って、主人公の自宅にかくまうあたりで佳境に…。
16:32 from TweetDeck
【新東宝】「東京のえくぼ」 後半は舞台が丸の内から下町へシフトするが、どこなのかよくわからないが、おそらく墨田区あたりであろうか。そのあと主人公二人が上野だの渋谷に繰り出す。柳家金語楼と清川虹子のやりとりは絶品。丹阿弥谷津子は多少地味だが、洗練された美女振りでなかなか。
17:02 from TweetDeck
【新東宝】「東京のえくぼ」 主人公の家庭は豆腐屋だが、その家庭風景-たぶん当時そこそこ裕福だったんだろうけど-実に懐かしい。話は会社の窮状を知った社長がもどり、ふたりは結ばれてハッピーエンド。たわいもない話がさわやかさがいい。ちなみに後半の舞台は深川のようだ。
17:47 from TweetDeck
【黒澤】「虎の尾を踏む男達」 戦時中の45年に制作され、GHQの検閲により数年間お蔵入りになった作品。歌舞伎の「勧進帳」をもとに制作され、ミュージカルの趣も取り入れた時代劇。これまでの3作に比べれと、人物配置といい、ドラマのメリハリといい、非常におもしろい。
17:54 from TweetDeck
【黒澤】「虎の尾を踏む男達」エノケンが絶妙なトリックスター的コメディアンぶりでドラマが進行。「七人の侍」ほどではないが、人物の個性も描き分けも得意。音楽は西洋風なコーラス、ミューカル風なコーラス、歌舞伎風が使い分けられて音楽も凝っている。
20:37 from TweetDeck
【小津】「ひとり息子」 母一人子一人の貧しい家庭から、息子を東京に進学させた母親が、大人になった息子に会いに来る。昭和11年の作品だが、残酷な人間関係の機微など既に小津らしさが横溢。出演は飯田蝶子、日守新一、坪内美子、笠智衆。戦前の東京の風景でてくるのはうれしい。
21:15 from TweetDeck
【小津】「ひとり息子」 立身出世を願う母親とそれに応えられない息子。ちょっと「東京物語」みたいなとこもある。永代橋が出てくるから舞台は江東区だろうが、まったくごみごみしてなく空間だらけ。あと坪内美子って全く知らない人だが、いかにも戦前型の楚々とした美しさ。
21:54 from TweetDeck
【小津】「ひとり息子」 それにしても、田畑売り払い全てを息子の学費に充てた母親の失望感など、全体に戦前の貧困と就職難が色濃く影を落としている。日本中で暮らしが豊かになり、多様な価値観とか称して、みんながてんでに生きるようになったのは、たかだかこの3,40年であることを痛感。
22:24 from TweetDeck
それです。残酷な美しさがあるシーンですよね。今なら「真の幸福は金持ちや偉くなることじゃない」とか、お決まりの理屈がつくんでしようけど、昔はそうではなかったということですかねぃ。まさに「大学は出たけれど」の時代のお話であります。RT @cazming: 空のシーンをなんとなく覚えて

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⇒ Tweets of 2010.05.22_2

2010年05月22日 23時59分58秒 | ★ from Twitter
22:33 from TweetDeck
now playing ♪:the ENID/Aerie Faerie Nonsense エニド永遠の名作。これを聴くならやはり初版だろう。世紀末舞踏会の如き絢爛さ、退廃美、仮想管弦楽といった点でいえば、版を重ねる度にその「濃さ」がどんどん希薄になっていってしまったから…。
22:40 from TweetDeck
♪:the ENID/Aerie Faerie Nonsense やはりこのアルバムは「Mayday Galliard」に始まり前半は「Childe Roland」で終わらなければならぬ。それにしても、どうして後年の彼らはこれを逆転して配置するなどという愚行を犯したのだろう?。
22:41 from TweetDeck
♪:the ENID/Aerie Faerie Nonsense 気になる音質だが、盤起こしではあるものの、ノイズリダクションはかなりうまくいっているようで、針音はほとんど目立たず、全体にかなり高SN比できけるのは有難い。妙な音圧操作をしていないのも正解。@patpie9214
22:47 from TweetDeck
♪:the ENID/Aerie Faerie Nonsense ちなみに「Mayday Galliard」と「Childe Roland」をどうして逆転させてはいけないかというと、CRの途中でMGの冒頭が回想されるから。逆転させると、その回想が妙な予告編になってしまうんですね。
22:51 from TweetDeck
♪:the ENID/Aerie Faerie Nonsense 大作「Fand」の疑似管弦楽はその精緻さ、まろやかな各楽器の混ざり具合(特にギター)など、やはり初版は格調高い仕上がりだと思う。それにしても第二楽章は、どう聞いてもマーラーのアダージェットのオマージュである。
22:55 from TweetDeck
トランスクリプション自体は上出来かと。針音はおろか、歪みもほとんどないので、パッと聴き盤起こしだとはとても思えないと思います。更に云えば、かなり高級なMCカートリッジで聴いているような音ですね。 RT @hararayoruQ: 楽しみに待ちます。@patpie9214
23:00 from TweetDeck
どうなんでしょうね。日本とイギリスだけで500枚づつと考えれば(根拠なしw)、ちょうどいい数字なのでは。でも日本で500人も買ってくれるのかしらw。RT @patpie9214: こちらは未到着ですが、1000枚限定って本当でしょうか?
23:03 from TweetDeck
オリジナル通りに並べると版権持ってるEMIからクレームつきそうだから仕方なしの措置だった…と、好意的に解釈してますがw、あれはどう考えてもおかしいと思います。 RT @shinagaw: なるほど、エニッドは過去のメロディーが謎解きのように使われていますからね。
23:18 from TweetDeck
♪:the ENID/Aerie Faerie Nonsense ついでに自分が盤起こしたものを聴いている。先のCDに比べると凄まじい針音w。やっぱプロのリマスタリングは凄いですね。でも、自分のはNRかけてない分、高域の冴え、チマチマした細部がいかにも日本人好みに仕上がってます。
23:21 from TweetDeck
あぁ、WHD盤の仕上がりよりは断然いいです、近年のテクノロジーの進歩を実感できる音質といっていいかも。「ミント盤でもあれば、もうマスターテープいらねーよ」みたいなw。RT @patpie9214: WHD盤のほうははっきりと針音が聞こえるほどの音質の悪さ
23:25 from TweetDeck
ついでに1997年のヴァージョンでは、「Fand」がなんと29分に拡大されてたりします。最初は驚きましたね。 RT @shinagaw: 2ndの再録盤は聴いていないのでこんな変更があったとは知りませんでした。
23:39 from TweetDeck
まぁ、ビートルズのブートなんかだとそういうの既にあるんですよ。盤はファーストカッティングのミント、リンのプレイヤー使って起こしたとかさw。もっともブートだからにわかに信じられないんだけどwww。 RT @nande2010:売りの文句に「驚異の盤起こしを聴け!」とかにした方が
23:49 from TweetDeck
100万とかする、レーザーで溝を読み取るエルプ(ELP)などを使う場合もあるみたいですが、これから盤起こしは仕様機材明記が必須になったりするかもですねw。 RT @nande2010:カートリッジ数種類使って、別バージョンで売ったりとかさww
23:49 from TweetDeck
そういえば、米のヒラリー・クリントンが来日してたけれど、リップサービスはなしで(当然かw)、滞在はわずか数時間、一方、次の中国では数日間もいるんだとか。日本も差つけられたもんだよな。それにしても、ヒラリー・クリントンって、なんとも華と貫禄があるオバハンだよなぁ。

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渡辺香津美/DEAR TOKYO

2010年05月22日 15時12分50秒 | JAZZ-Fusion
 2001年に発表された渡辺香津美としては珍しい「ウィズ・オーケストラ・アルバム」。当時の渡辺はレゾナンスヴォックス以降、「MO'BOP」でまでの時期は、尖ったジャズ・ロック/フュージョン路線から後退して、アコギを中心したものや比較的オーソドックスな4ビート、クラシカル路線といった多方面に音楽的翼を広げていった活動期に当たる。本作などまさにそうした一連の試みのひとつとして出来上がった作品といえるだろう。
 基本バンドは渡辺の他、キーボードに笹路正徳、ベースが高水健司、そしてドラムスに山木秀夫(なんのことはない清水靖晃こそいないが、往年のカズミ・バンドそのものである)、これに何人かのゲスト、そしてビッグ・バンド+ストリングスという布陣で収録されている。ライナーを読むと、どうやら「ウィズ・オーケストラ物を作る」というアイデア自体はかねてから笹路正徳がもっていて、セッションギタリストの時の渡辺の瞬発力、反応の良さのようなものが欲しくて、彼に声をかけたというものらしい

 内容的には昔のCTIのイージーリスニング・ジャズをもう少し硬派にしたような仕上がりである。一曲目の「カヴァティーナ(映画「ディア・ハンター」のテーマ)」がいくらかクラシカルなアコギをフィーチャーしたニューエイジ風なギター協奏曲、そして8曲目の「ボナペティ」がアコギのソロではあるが、後はきちんとリズムセクションが加わったジャズ・ミュージックだ。収録曲では既成の曲(ミンガス、バカラック、ローラ・ニーロなど)が多いが、渡辺の「ロンサム・キャット」や笹路の「マジック・ランド」なども再演されている。
 笹路のアレンジは日本人らしくクラウス・オガーマン風の暗いトーン、オリバー・ネルソン風なダイナミックさ、ドン・セベスキー的な色彩感などいろいろな手駒を披露して器用なところを見せているが、やはり基本的にはCTIの一連のアルバムがモデルとしてあったように感じられる。それを受けた渡辺もおそらくそうしたコンセプトとすぐに察知したのだろう、ほぼ全編に渡りウェス・モンゴメリー風なギターワークを披露しているのは興味深いところだ。演奏としては、いかにも70年代後半のAORといった感じの、デイブ・グルーシン風AORなアレンジで再演された「ロンサム・キャット」が良かった。

 という訳で、購入時に一聴してあまりピンとこなかったアルバムなのだが、久しぶりに聴いたらなかなかその渋さが味わい深い仕上がりなのでちょっと驚いているところである。ただ、なんとしても惜しいのは、オケのアレンジにコクというか雰囲気が乏しい点か。CTIの往年のアレンジャーたちのオーケストレーション比べると、確かにそれらしい音はなっているのだが、どうも「何かが違う」という感じがしてしようがない。難しいところである。
 ちなみに往年のカズミバンドが揃っているが、さすがにアルバムのコンセプトがオケとの共演という枠が大きかったのか、カズミバンド的な尖ったバンドプレイはほぼ皆無といってもよく、3人とも非常にコクのあるプレイではあるが、基本的には律儀にセッション・ミュージシャン的な手堅いプレイに終始している感じだ。
コメント (1)
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⇒ Tweets of 2010.05.21

2010年05月21日 23時59分59秒 | ★ from Twitter
08:46 from TweetDeck
イスラエルで公演予定はないんだろうが、ダイアナ・クラールもこういう姿勢に同調するのかね?。【msn】ロック歌手、エルビス・コステロさんのイスラエル公演中止 http://bit.ly/dhi714
12:08 from TweetDeck
もうホントにヤクザのやる恫喝臭がぷんぷんする。大変不遜な物言いだが「やれるもんなら、やってごらんなさいよ」とかいいたくなっちゃうね。 【毎日】北朝鮮:「韓国報復なら南北関係閉鎖」 哨戒艦沈没 http://bit.ly/9uzP4v
12:35 from TweetDeck (Re: @hotworks1yen
@hotworks1yen 我が国の政権も「ある意味で日本として、先頭を切って走るべき」とか、こんな時に限って早々と宣言しちゃってるしw。
14:52 from Twitter for iPhone
JR大網駅なう。いやぁ、夏のような暑さ。今年もそろそろ「外をちょっと歩くだけでやたら消耗する季節」の到来だな。
15:06 from Twitpic
乗り換えマンドクセー #TwitPict


22:03 from TweetDeck
【黒澤】「一番美しく」 昭和19年の作品で、当然戦中の制作となるので、もろに戦意高揚風の作品。精密兵器のレンズ工場で勤労奉仕に女性達の生活が描写される。主演は黒澤明夫人となる矢口陽子、自分の世代だと「化け猫女優」のイメージしか知らない華族出身の入江たか子、志村喬など。
22:12 from TweetDeck
【黒澤】「一番美しく」 最初こそドキュメンタリー風に始まり、序盤は「お国のために滅私奉公」的精神が色濃いので、いささか鼻白むものの、女性各人のエピソードを集積するスタイルで徐々にドラマが進んでいく、演出は極めて克明かつ綿密だが、黒澤らしい息苦しいほどの統率感も既に出ている。
22:45 from TweetDeck
【黒澤】「一番美しく」 工場から離脱する者、体が不調な者が出て、人間関係が険悪になり、レンズの生産性も上下してしまう。主人公も精神的に追いつめられて行く、ともあれそうして悪戦苦闘しつつも、やがて再び団結心も甦り、生産性も向上していく。矢口は庶民的なチャーミングさがある。
23:28 from TweetDeck
【黒澤】「一番美しく」 ハイライトは主人公が、大量のレンズを一晩がかりで検査確認するところ。演出も素晴らしくここだけは、妙な国威高揚色も建前もなくストレートに感銘を与える。その後、主人公を迎える人たちの暖かさも映画的高揚感があった。という訳で初期3本ではこれが一番おもしろかった。
23:32 from TweetDeck
【黒澤】「続姿三四郎」 昨夜の「姿三四郎」から続けて、昨夜と今夜観てみたのだが、正編の方の創意工夫もあまりなかったようだし、どうもイマイチ。映画そのものよりも画面が暗く台詞が不鮮明という映画そのものコンディションの悪さ故、どうも鑑賞する意欲がそがれてしまった。
23:42 from TweetDeck
諸事情があって、県内の移動はもっぱら電車使ってるんですけど、夏場はしんどいですね。仕事で行くところが全部駅前だったらラクなんですけど、むしろ逆なんだよなぁw。 RT @nande2010: もうオレらド田舎の人間は足腰弱ってダメ。頑張って足腰鍛えて長生きして下さい。
23:47 from TweetDeck
失礼ながら、これもまた小ブーメランかと、大笑いさせていただきました。RT @hatonavi: 【政治】鳩山首相「日本は有人宇宙船やらないのか?」 →ネット上で非難の声「てめえが予算削ったんだろうがwwww」 - + http://bit.ly/cKs5YA
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PINK FLOYD / Obscured by Clouds

2010年05月21日 23時56分26秒 | ★ Progressive Rock

 実は本作もこれまでほとんど聴いてこなかったアルバムだ。いや、全く聴いてこなかった訳でもないのだが、同時期の「おせっかい」や「狂気」に比べ、あまりにとりとめない内容に音楽的なとっかかりをつかめないまま、CDの時代に突入してしてしまい。LPは散逸といった、この作品もほとんど忘却の彼方…という経緯を辿ってように思う。
 本作のアウトラインだが、1972年、当時まっただ中だった「狂気」の録音を中断して、録音されたサウンドトラックである。あの頃のフロイドは「モア」(69年)、アントニオーニの「砂丘」(70年)のサントラを担当しており、本作もそうした流れで実現したものと思われるが、その後「狂気」のメガトンヒットもあって、フロイドが既成の映画のサントラを担当するのもこれが最後となった。

PINK FLOYD / Obscured by Clouds(全文)

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⇒ Tweets of 2010.05.20

2010年05月20日 23時59分59秒 | ★ from Twitter
00:19 from TweetDeck
now playing ♪:PINK FLYOD/雲の影 実はこれもほとんど聴いてないアルバムだ。「狂気」の録音を中断して2週間ほどで完成させたサントラとのことだが、いかにも「70年代前半のフロイド」がリラックスしてジャムっているという感じの音楽なのが、今となってはレアだ。
00:22 from TweetDeck
2枚組の方はディスク1はほとんど動的な部分がなくて淡々としてるし、ディスク2の前半だかけがポップって感じで…。個々の音楽をどうこういうのは可能だけど、全体像が中々見えません。RT @nande2010: 北米版の1枚モノは案外すっきりまとまってます。
00:29 from TweetDeck
now playing ♪:PINK FLYOD/雲の影 このアルバムってかなりギルモア色が強い感じがする。彼のソロ・アルバムに共通する要素が散見するのは意外だった。まぁ、ウォーターズは「狂気」のことで頭が一杯だったんだろけど。リック・ライトもそろそろバンドの後方になってきてる。
00:33 from TweetDeck
now playing ♪:PINK FLYOD/雲の影 あと即席レコーディングでオーバータブが少なかったのか、ニック・メイソンのドラムがやけにオンにリミックスされているのはうれしいな。やはりこの時期のフロイドはこのとっ散らかったドラムがあってこそだw。
00:38 from TweetDeck
というか選曲を見る限り、現行の一枚物の方が商業音楽としての完成度は高いと思う。こっちはマリリオン・マニア向けだね。 RT @nande2010: 2枚組の編集盤とは知らず、「ブレイヴ」以来の(力の入った)傑作!と理解してたわw!
00:40 from TweetDeck
now playing ♪:PINK FLYOD/雲の影 「フリー・フォア」はシングル聴きまくっていたから、けっこう馴染みがある。でも同時は、例のブォーンってムーグの低音が、もっと凄まじく破壊的に鳴り響いていたような記憶があるが、今聴くときっちり音楽的なロジックにおさまっている。
00:44 from TweetDeck
now playing ♪:PINK FLYOD/雲の影 改めて本作を聴いて思うんだが、フロイドってやっぱり本気モードと普通モードの落差が激しいと思う。ギルモアのソロじゃあの程度だけど、ほとんど似たようなメンツで作った「鬱」だと、いきなりああなるかるからなぁ。
08:47 from TweetDeck
iPhone用のTwitterアプリはいろいろ使っているが、これは使ったことないな。あとで落としてみよ。 RT @tw_news_jp: 名作『Tweetie』がTwitter公式アプリ『Twitter for iPhone』 として http://bit.ly/atJjoc
12:51 from TweetDeck
しかしこんなときに魚雷撃っちゃった北朝鮮の意図はなんだったのよ。やっぱり「たまには私のこと思い出してください砲」だったか?。韓国が意外に冷静なのにも驚くな。 【REUTERS】韓国が制裁を課すなら、戦争含めた強行措置=北朝鮮 http://bit.ly/bwtvF5
18:18 from TweetDeck
この他にも3倍モードが加わるから、60GBのHDでもそこそこ録れるようになるね。自宅帰ったら早速アップデートしよ。【AV Watch】torneがAVC 3倍録画に対応 -Ver.2.00を6月公開。追いかけ再生にも対応 http://bit.ly/aoZS1t
18:21 from TweetDeck
Life is a Minestrone(人生は野菜スープ) by 10cc RT @cazming: @ptrgbrl ありがとうございます。「人生はミネストローネ」どこかで聞いた覚えが?あれ、片岡義男は野菜スープでしたっけ。
22:22 from TweetDeck
【黒澤】「姿三四郎」 ご存じ黒澤明が昭和18年に演出した第一作。出演は大河内傳次郎、藤田進、轟夕起子等。実は初めてなのだが、なんとになく観始めてしまったところ。HDでリマスターされているので、かなり観やすい画面だ。藤田進が若い。
23:14 from TweetDeck
【黒澤】「姿三四郎」 脱ぎ捨てた下駄があちこちに放浪していく様で、時間の経過を表現しているところなど、当時はかなり斬新な手法だったのではないか。その後、有名な池のシーン。こんな序盤に置かれていたんだね。やがて登場する轟夕起子は、若くて輝くような美しさ。
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州崎パラダイス~赤信号 (川島雄三監督作品)

2010年05月20日 23時41分43秒 | MOVIE
 これも日本映画専門チャンネルの『東京映画散策 ~銀幕に見る失われた昭和の風景~』の一本として録画してあったもの。若き日の新珠三千代と三橋達也が主演、轟夕起子、河津清三郎、芦川いづみ、小沢昭一らを共演に迎え、戦後プログラム・ピクチュア系の作品を沢山残した川島雄三が演出した昭和31年の日活作品である。
 当時の江東区洲崎にあった遊廓(明治以来のもので通称:州崎パラダイス、この映画の2年後に閉鎖されたらしい)を舞台にした人情ドラマだが、私は落語も映画もどうも遊郭を舞台にした作品というのは、得意な分野ではないものの、とりあえず映画に対するモチベーションが高いうちに…ということで観たものだ。

 駆け落ちをして各地を転々としいたカップルが州崎に流れ着く。ひょんなことか遊郭入口にある一杯飲み屋の立ち寄り、そこの女将(轟)の世話で新珠はそのまま飲み屋を手伝い、三橋は近くにあるソバ屋でおかもちを始めるのだが、これでふたりが真人間としてきっちり働き始めれば良かったのだが、奔放な新珠は秋葉のラジオ屋の店主(河津)を見つけ、ダメ男の三橋はそば屋の店員の芦川に思いを寄せられつつ、男を見つけた新珠へ嫉妬に狂い…といったストーリーで、いかにも腐れ縁したカップルを右往左往を描いている。
 ちなみに州崎パラダイスといっても、タイトルドラマはもっぱら遊郭の外で展開されるので、ああいうムンムンするような雰囲気はそうでもなく、途中では当時の秋葉の電気街が出てきたりするのはおもしろい(あそこは陳列している商品は違うものの、ムード的には今も昔もほとんど変わらない-笑)。

 川島の演出はどろどろした男女関係をけっこう突き放しながら、それでいて妙に暖かい視点で描いているのが印象だ。ラスト近くなんとも救いようのないエピソードが出てきたりもするが、オーラスでは修羅場をくぐり抜けたカップルが開巻と同じ場所に来て、一見すると堂々巡りのようでいながら、かすかな曙光を感じさせるような結末になっていて(男がいくらか成長し、男女関係の逆転を暗示)、観終わった後、じめじめとした後味の悪さを残さないところがいい。
 新珠は私の世代だとなんといっても「細うで繁盛記」の女将のイメージだが、本作でははすっぱなで全く違った雰囲気、三橋もその後の精悍なイメージはなく、かなりのダメ男っぷり全開なのだが妙に憎めない役柄を好演。なにしろふたりとも若い。けなげな娘役の芦川いずみもチャーミングだった。
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⇒ Tweets of 2010.05.19

2010年05月19日 23時59分59秒 | ★ from Twitter
00:01 from TweetDeck
now playing ♪:GREAT JAZZ TRIO/ChapterII 「再訪」と同じラインナップによる第一弾。E.ゴメスが口を出したのか、そういう時代だったのか、けっこうフュージョン色があって、HJはエレピなども弾いているが、やはり4ビートの「星影のステラ」が一番いい。
00:03 from TweetDeck
やはり孤独感みたいなところなんですか、いや、音だけ聴いた鈍感なオレでもなんとなくそう感じさせるんだから、彼らの表現力は凄いすな。RT @nande2010: ネット時代の孤独感を、夢のあった少年時代(Marblesに象徴される)と対比して綴っていってる印象
00:07 from TweetDeck
皇帝が小林哲子みたいな人だったら、北朝鮮ももう少し印象もよかったろうにw。それにしてもデノミ失敗以来、北朝鮮ホントやばそうね。 RT @nande2010: ムウ帝国は決して滅びぬ! RT @obihiroakira: 魚雷だとしたら他にぶち込む国はありませんよね。謎のムー大陸
00:10 from TweetDeck
ドミニク・サンダがぶっ倒れて、鯱になってるのはかなりの見物だったかもしれんwww。RT @cazming: 私なんて後ろのデブ男のポゴダンス(死語)で危うく三宅議員になるとこだったんだから。
00:21 from TweetDeck
「しゃちほこ」と入れて変換した後、この字だったlかと改めて知りました。どうもすみませんw。RT @cazming: シャチってすぐに読めました(エヘン) RT @blogout_tw: ドミニク・サンダがぶっ倒れて、鯱になってるのはかなりの見物だったかもしれんwww。
00:27 from TweetDeck
うほほ、相変わらず暗いねぇw>マリリオン。ディスク1は非常にゆったりとして茫洋としか感覚あったんですが、それをどう決着するのか、明日聴いてみるとことにしまふ。RT @nande2010: 孤独感、自殺、ピーターパン・シンドロームなんかが歌詞に多々出てきています。
00:30 from TweetDeck
ちなみにコレなんですよ、思い描いていたのはw。 http://bit.ly/9ymevu RT @cazming: しゃちほこだったんですかー!シャチもしゃちほこも一字なんですね。ひとつお利口になりました。ありがとうございます。
08:38 from TweetDeck
女子高生を筆頭に、最近の電車内はもういい年の大人までケータイにかじりついているからなぁ。外人にはさぞや異様な光景だろう。まぁ、人様のことをとやかくいえる筋合いでもないんだがw。 【読売】携帯操作に夢中で気づかず?電車に接触、重傷 http://bit.ly/dee6WD
12:24 from TweetDeck
こういうのを「泰山鳴動して鼠一匹」っていうんだろう。それにしても、現行案と同等かより効果のある「腹案」ってのは、一体どうなったのだ?。 【読売】辺野古桟橋案を断念、迷走の末埋め立て回帰http://bit.ly/cbfN2o
12:39 from TweetDeck
♪:シューベルト シューベルト 即興曲集 D899/ギーゼキング ドイツ保守本流を感じさせる堅実な演奏。ちょっとゴツゴツした即物的な硬質感はギーゼキンクの特徴なのだろうが、この曲のイメージはもれなく伝えてくれている。 #imakiiteiru
13:04 from TweetDeck
ドミニク・サンダの人気ぶりに嫉妬w。別のクラスターに突入したんでしょうけど、それにしても凄いっすね。 RT @cazming: 何かいきなり英字鳩さんたちから沢山フォローされちゃっているんですが、ちと怖いっす。放置でいいのかしら?
21:22 from TweetDeck
こうネガネガされたんじゃ、鳩山首相もたまらんだろな。でも麻生元首相は「私の首相時代の苦労の何分の一でかも解ったかね」とか思ってるかもなぁ。【msn】「キョロキョロしていると批判されるので…」(鳩山首相ぶら下がり) http://bit.ly/9XV3i4
21:30 from TweetDeck
now playing♪:GREAT JAZZ TRIO/Moreover Chapter2と同セッションから制作された80年の作品。やはりフュージョン色が強く、ラテン、ボサ・ノヴァ、メンバーのオリジナルなどがフィーチャー。以前は全くおもしろいと思わなかったが、今聴くとなかなか。
21:51 from TweetDeck
映画だのオペラだのSTBで録画したソースがいろいろ溜まってきたが、やっぱブルーレイはいい。さすが圧縮モードでもダビングはリアルタイムだから時間かかるが、ディスク一枚にオペラ3本が入ったりする。とにかく番組を分割不要なのがありがたいね。
22:15 from TweetDeck
♪:MARILLION/Marbles III(Marbles) 間奏曲3は、雨音みたいなピアノのモチーフにのってリズミカルに歌われる。マリリオンにしてかなりくっきりクリアな輪郭がある作品。ちょっとバカラックみたいな感じもある。
22:20 from TweetDeck
♪:MARILLION/The Damage(Marbles) カットインで始まるこの曲は、前曲との関連からか中期ビートルズみたいなサイケ風なひねったポップさがある。ホーガスがフィルセットになるあたりの展開がいかにもいかにもで楽しいし、後半の大仰なコーラスもそれ風だ。
22:25 from TweetDeck
♪:MARILLION/Don't Hurt Yourself(M) これも60年代後半のフォークロック風な作品で、アコギのストロークとスカスカなリズムセクションが気持ちいい。非常にゆったりと進んだディスク1に比べると、ディスク2はかなり快調なテンポで進んでいく。
22:29 from TweetDeck
♪:MARILLION/You're Gone(M) シングルカット・ナンバー。エレクトリックなリズムをベースにしたこの時期のマリリオンらしい作品だが、曲そのものはマイナーで暗い抒情が支配している。私自身は彼らのこういうサウンドは大好きだが、一般的にはどうなのだろう?。
22:37 from TweetDeck
♪:MARILLION/Angelina(M) ここから最終ブロックになるのかな。SEの後ジャジーなオルガンやギターなどフィーチャーして、序盤は場末なムードを演出しつつ進むが、中盤以降はディスク1のゆったりしたムードに回帰していく。隠し味のアンビエント風味が心地よい。
22:45 from TweetDeck
♪:MARILLION/Drilling Holes(M) 比較的ハード・ロックしたメインのテーマと暗鬱なサビが交互に現れる、ちょっと一筋縄ではいかないような仕上がりになっている。この辺りで現実と追憶が混濁してくるのかな…そんなイメージをかきたてる曲だ。
22:50 from TweetDeck
♪:MARILLION/Marbles IV - Neverland(M) 再び茫洋としたアレンジで演奏された間奏曲4。そしてアルバムの掉尾を飾る12分半の作品が登場。ピアノとシンセ・オーケストラによる荘厳なイントロから「ブレイブ」を思わせるムードで、ホーガスが切々と歌う。
22:57 from TweetDeck
♪:MARILLION/Neverland(M) 中間部から後は、これまでの彼にはあまり例がないような、ボーカル、バンド・サウンド共に非常に重層的な組み立てられた非常に複雑なサウンドを展開しつつ、大河のうねりのような流れを感じさせながら、エンディングへ向かっていく。
23:01 from TweetDeck
♪:MARILLION/Marbles という訳で、一通り聴いてみた訳だけど、これはもう一回聴いたくらいじゃ、どうにもならない音楽だな。音楽的にはかなり違うが、こうした音楽的な歯ごたえは、まさしく「ブレイブ」のそれを思わせる。うーむ、これは吐くまで聴くしかあるまいw。
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新東宝名画傑作選 「煙突の見える場所」

2010年05月19日 21時10分30秒 | MOVIE
 昭和28年の新東宝作品。荒川付近の千住を舞台にした人間模様を描いた五所平之助監督作品。主演は田中絹代と上原謙、共演は芥川比呂志、高峰秀子という配役である。「お化け煙突」の界隈の安い貸家に住む夫婦の借家に、赤ん坊が置き去りにされていて…というストーリーで、当時の貧しい生活ぶりを克明に描写しつつ進んでいく。本作は私が生まれる前の作品ではあるものの、ちゃぶ台にふすま、台所の鍋とやかん、布団をしまう押し入れなどなど、なんだか懐かしさが一杯になる作品でもあった(当時の鯛焼きのなんと薄っぺららこと!)。

 さて、ストーリーはこの赤ん坊がどうやら、田中の前夫の子供らしいことから、戸籍の偽造がバレて、仲むつまじかった夫婦関係は崩壊、おまけに前夫の悲惨な境遇もあぶり出させれて、「人間の業」みたいなものが重くのしかかる妙に悲劇的展開になっていく。ここからは、芥川がトリックスター的な役割で奔走し(高峰がこれを励まし、こちらの恋愛関係も進む)、物語は右往左往しつつも、最後には夫婦仲は修復、子供は元の親に戻り、芥川と高峰も結ばれる結末がやって来る。このラストは不思議な幸福感が漂い、ほのぼのとした感動につつまれるもので、お決まりといえばお決まりだが、非常に印象的である。

 五所平之助の監督作品は、多分これが初めて観たが、戦前からこの手の小市民の悲喜劇をユーモラスに描くことを得意としてきた人だけあって(日本初トーキー映画「マダムと女房」の監督としても有名)、本作でものんびりしつつも適度な小気味よさがあり、また独特の抒情も感じられる演出だ。またパンフォーカスなどユニークなカメラワークなども随所に挿入され、意外に凝ったところも見せてもいた。

 出演者では戦災未亡人役の田中絹代がユーモラスで聡明な中年の人妻役で熱演。私など彼女がおばあさんになってからのイメージしかないが、同時代の女優達とは全く違う存在感があり、彼女の全盛期の演技者としての凄さを垣間見る思いだった。また出演陣では後半からウェイトが増す、高峰秀子もキリリとした演技で、この物語の「良心の側面」を表していたと思う。当時彼女は29歳だったが、そろそろ中年に差し掛かっていた田中に比べ、この時期の高峰はまだまだ若く、すっきりとした美しさ印象的だった。上原は優柔不断なダメ男ぶりを好演。
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⇒ Tweets of 2010.05.18

2010年05月19日 02時22分31秒 | ★ from Twitter
00:42 from TweetDeck
now playing ♪:MARILLION/Marbles 2CDの大作で、「ブレイブ」以来のコンセプトアルバムということで、大いに期待させる04年の作品。冒頭はいきなり13分の「The Invisible Man」。前作までとはうって変わって、ゆったりとした大河的スケール。
00:48 from TweetDeck
♪:MARILLION/Marbles 「The Invisible Man」の雄大な盛り上がりは、やはり「先祖返り」を感じさせる。金太郎飴サウンドとかいいつつ、こういうサウンドはしばらくやってなかったな…とつくづく思う。もちろんこれまでの様々な要素は加味しているが。
00:53 from TweetDeck
♪:MARILLION/Marbles 本作は間奏曲風にナンバリングされたタイトル・タイトル・チューンが入るようだ。「I」はトロピカルでジャジーなボーカル作品。これもずいぶんゆったりしている作品だ。続く「Genie」はシンプルなビートにのった美しい牧歌ポップになっている。
01:00 from TweetDeck
♪:MARILLION/Marbles 「Fantastic Place」は既視感を誘うような懐かしいムードに彩られたメロディックな作品。テクノっぽいビートにギター・サウンドの組み合わせは今時なところもあるが、全体としては70年代のシンガーソングライターの作品のよう。
01:12 from TweetDeck
昔大ヒットしたお馴染みの作品だけど、これをアレンジしたルイス・クラークはネルッサンスのオケもアレンジしていたことはあまり知られていない…よね?。RT @hmv_news: フックト・オン・クラシックス・ベスト http://tinyurl.com/24k3sgv
01:31 from TweetDeck
だからいわんこっちゃない。第三者(しかも無敵な共産党だw)の証言が出ちゃったじゃないか。民主党は永田メール騒動のことを忘れたのかね?。RT @headline:【三宅転倒】馳浩議員のブログに書いてあることはおおむね事実です-共産・宮本議員 http://bit.ly/a6LKLm
10:33 from TweetDeck
だって、民主が政権をとりさえすれば、全てが解決するかの如き「政権交代万能論」が、去年の今頃は花盛りだったからなぁ。 RT @headline:【政治】「民主党にやらせてみたい」という甘い期待に踊った人々が多かった。それが日本の不幸の始まり http://bit.ly/bfptlN
10:40 from TweetDeck
とはいえ、1枚物の倍の分量がある訳でもないけれど、4曲くらい多いのかな。2枚組は前半まったり、後半でガッと盛り上がるって感じなのかなぁ。まだ後半は聴いてないですがw。RT @nande2010: これ好きなんだけど、2枚組バージョンもあるのは知らなかった。
10:44 from TweetDeck
この人のオーケスレーションはHoCも四季もそうですが、広がりとか量感がちと希薄な分、独特な「まとまり感」がありますね。ある意味キーボードみたいな音。だから共演関係が馴染むんでしょう。RT @hararayoruQ: 少し調べると、四季とかがルイス・クラークらしく。かっちりした和声
10:54 from TweetDeck
♪:ベートーベン 弦楽四重奏曲 第11番/ヴェーグSQ いかにも大昔のアナログっぽい懐かしい音。この録音のせいもあってか、ハンガリーの団体にしては白か黒か的なギリギリしたところがなく、随所に柔和な印象をうける。 #imakiiteiru
10:57 from TweetDeck
あぁ、お亡くなりなりましたかぁ。既にかなり高齢でしからね。でも最後まで美しいピアノが聴けるアルバムを沢山残してくれたのは幸いでした。私もあとでGJT関連でも聴いてみます。合掌。RT @sacdlab: ハンク・ジョーンズさんが亡くなった。
11:13 from TweetDeck
ちょっと前に91歳で日本に来てライブしておったのですねぃ。それにしてもサド、エルヴィンと三兄弟の全員が亡くなってしまい、またジャズの歴史のひとつが終わりました。 RT @ten_forward:来日して帰国したあと隊長を崩した,と新聞には紹介されていましたね.
16:23 from TweetDeck
【日本映画専門Ch】 「東京の恋人」 これは一連のシリーズとして放映されたのではなく、数年前に録画してあったもの。江東区を舞台にした昭和27年の作品で、出演は原節子、三船敏朗、森繁久弥、小林桂樹、藤原釜足とけっこう豪華。監督は千葉泰樹だが、さてどんな内容なのだろう?。
17:07 from TweetDeck
【日本映画専門Ch】「東京の恋人」 冒頭、勝ち鬨橋が跳ね橋だった頃の風景が見られる。その後銀座の並木通りらしき宝石店あたりを舞台にして、偽の指輪を巡る軽いコメディタッチで話が展開。三船が偽の指輪職人という設定。原は当時32歳、既に青春スターという感じではないが、やはりオーラ凄い。
17:28 from TweetDeck
【日本映画専門Ch】「東京の恋人」 その後、舞台は山の手の一角にある三船の貧弱な住まいに移る。この時期の山の手はまだまだ田園風景が広がっているのが、時代を感じさせていい。その後、入れ替わった本物が勝ち鬨端から川から落ちて変な方向へ。
18:38 from TweetDeck
【日本映画専門Ch】 「東京の恋人」 全体としては他愛もない軽い話で、東宝的な都会的性も横溢しているが、三船も原もスター的なオーラがあり過ぎて、牛刀をもって鶏を割くといった感がなくもなかったかな。跳ね橋(勝ち鬨橋)を小道具に使ったストーリーはなかなかおもしろかった。
18:47 from TweetDeck
あれっ、担当大臣は「政府の対応にはなんの問題もない」旨の発言を繰り返していなかったかい。なんか、もうこの政府統治能力が壊れかけてるんじゃないか。 RT @world_news_jp: 鳩山首相ら、口蹄疫の初動対応の遅れを認める http://bit.ly/bDlQsD
20:19 from TweetDeck
now playing ♪:The GREAT JAZZ TRIO Plays Standard 16日に亡くなった。ハンク・ジョーンズ追悼。彼の名前を日本で有名したGJTは、アルバムもかなりの数だが、私は77年に出た「再訪」が一番好きで、これはそこから再構成されたアルバム。
22:49 from TweetDeck
♪:The GREAT JAZZ TRIO Plays Standard 追悼も兼ねて先ほど聴いたアルバムですが、レビューもどきをしてみました。→ http://bit.ly/cXROxD
23:27 from TweetDeck
♪:MARILLION/The Only Unforgivable Thing(Marbles) これまた実にゆったりした海原を曳航するような曲。シンセの白玉にリラックスしたギター、ドラムも実にいいグルーブで、ホーガスもナチュラルに歌う。後半は厚みを増しドラマチックに…。
23:32 from TweetDeck
♪:MARILLION/Marbles II(M) 間奏曲その2はドリーミーというか、子守歌風なサウンドに乗って始まり、70年代っぽいサウンドへ発展。メロトロンも聴こえてくる。しかし、この何回も出てくる間奏曲はどういう意味合いなのだろうか?。
23:37 from TweetDeck
♪:MARILLION/Ocean Cloud(M) とりあえず前半のハイライトがこれなのだろうか。ともかく18分近い大作だ。「プレイブ」の頃のマリリオンらしさを思わせる暗いムードに始まり、ホーガスが切々と歌う。ギターソロになると転調を重ねてプログレらしい展開に…。
23:46 from TweetDeck
♪:MARILLION/Ocean Cloud(M) 中間部はSEも挟んでスペイシーな空間。後半に差し掛かる骨太なロック風のサウンドになって盛り上がるものの、一気に昇りつめずに再び序盤のムードに戻りつつ、再びテンションを上げていく。
23:48 from TweetDeck
なるほど、そうなると今回のコンセプトは「ブレイブ」のような物語ではなく、もっと散文的というか、緩やかなもののようですね。RT @nande2010: 歌詞がそれぞれ全て違っているんですね。少年時代ダイヤモンドより価値があったビー玉。
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The GREAT JAZZ TRIO Plays Standard

2010年05月18日 21時49分35秒 | JAZZ-Piano Trio
 1先の16日にハンク・ジョーンズが亡くなった。つい先頃も来日して元気にピアノを弾いていたらしいが、ジャズ史の生き証人みたいな彼ももう91歳だったというから、かなりの高齢だった訳だ。ハンク・ジョーンズといえば、日本ではなんといっても1977年にロン・カーターとトニー・ウィリアムスを従えて結成されたグレイト・ジャズ・トリオ(GJT)でもって一躍有名になった人である。もちろん大歌手の歌伴やチャーリー・パーカーやJATP、マイルス、ついでにエド・サリバン・ショーのハウス・ピアニストだったりしているから、それなりの知名度は当然あっと思うが、やはりこのトリオが出るまでは、同系統のトミー・フラナガンより地味な存在だったとはずだ。なんだかんだといいつつも、日本でハンク・ジョーンズといえば、やはりGJTなのである。

 このグレイト・ジャズ・トリオだが、ハンク・ジョーンズ以外のふたりは手を替え品を替えといった感じで本当にいろいろと変わった。またそれに伴って出されたアルバムもかなりの数に登るはずだが、個人的に一番好きなアルバムは、77年に出た「再訪~ライヴ・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード Vol.1&2」の2枚である。前述の通りGJTはロン・カーターとトニー・ウィリアムスを従えて結成された訳だけれど、このふたりはほどなくこのトリオからは離脱、その後任に収まったエディ・ゴメスとアル・フォスターとで、再びヴィレッジ・ヴァンガードでのライブ録音を敢行し(だから「再訪」という邦題がついた)、それで出来上がったアルバムがこれという訳だ。ちなみに私は今聴いているのは、この2枚から7曲が選ばれた編集盤であるが…(オリジナルは10年以上も前に一度CD化されたまま、廃盤が続いている)。

 さて、この「再訪」だが、Vol.1は「恋に落ちたとき」から始まる。しっとりしたバラードとして演奏されることが多い同曲を、軽快にスウィングするナンバーとしてアレンジしているのがユニークだし、ジョーンズの都会的で端正なピアノと実にマッチしていると思う。ベース・ソロの後のスウィング感一杯のソロも快調だ。「ワルツ・フォー・デイビー」では、エヴァンス的な耽美さより、都会的な洗練を感じさせる優美なアレンジでこれまたジョーンズらしい演奏になっている。耳タコな名曲「枯葉」では、玉を転がすようなフレーズで少し遊んだ後、何気なくあのテーマを出すあたりの余裕ある呼吸感が、いかにも大ベテランだ。テーマはさりげなく流し、すぐさまインプロに突入していくのが、テーマからつかず離れずのプレイには風格すら感じさせる。

 Vol.2は「バイ・バイ・ブラックバード」を先の「恋に落ちたとき」同様ミディアム・テンポの軽快にスウィングするナンバーとして演奏。そういえば、アル・フォスターの4ビート・ドラムといえば、やはりこのアルバムあたりが「走り」となるのではないだろうか。まだまだマイルスのバンドでやっていた時期ではあるが、8ビート系ドラミングとはうってかわってエレンガントなシンバルやブラッシュ・ワークは既にこの時期に出来上がっている。モンクの「ルビー・マイ・ディア」はムーディーでアレンジ、まあ、モンクにしてはちと洗練され過ぎな感もあるが…。ラストの「グッバイ」はラストに飾るに相応しいバラード・プレイでジョーンズにして、切々したピアノ・プレイでこれも聴きどころだ。

 そんな訳で、初代GJTのライブの影に隠れて、全く顧みられないアルバムであるが、もう少し評価されてもいいのではないだろうか。その後のGJTはややスタンダード路線に埋没してしまったところはあるものの、このアルバムの頃はまだまだ新鮮だったし、音楽的な充実度も高かったように思う。また、これ以降、その後ケニー・ドリューとかがこういうアルバムを沢山だし、「日本発のお洒落なピアノ・トリオ」はある種ブームになるが、これなどその先鞭をつけたアルバムという側面もあると思う。
 かくゆう私がこの種のカクテル風なジャズの楽しさを知ったのも、実はこのアルバムだった(と思う)。なので、ハンク・ジョーンズといえば、私はまずこれを思い出すのだ。ともあれ、彼の冥福を祈りたい。
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⇒ Tweets of 2010.05.17

2010年05月18日 01時43分56秒 | ★ from Twitter
00:02 from TweetDeck
♪:マーラー:交響曲第10番/メータ&LAPO メータが一番華やかだった頃の録音。かなり早いテンポで颯爽として、「こんなの当たり前のオケピースだろ」ってな風情で演奏。今なら当たり前でも、この気負いのなさは70年代はなかなかカッコ良かったハズ。 #imakiiteiru
00:02 from TweetDeck
【日本映画専門Ch】 「如何なる星の下に」 これも東宝-東京映画の作品で、出演は山本富士子、池内淳子、大空真弓が三姉妹役、他に池部良、森繁久彌、植木等等による昭和37年の作品。森繁や植木が出ているが、喜劇的なところはほとんどなく、けっこうシリアスな文芸ドラマって感じ。
00:11 from TweetDeck
【日本映画専門Ch】 「如何なる星の下に」 姉妹に両親、元夫と思いを寄せる男と、主役に降りかかる「運の悪さ」はかなり悲惨、トドメを刺すようなラストも救いがない感じ。まぁ、文芸映画らしいというべきか。昔はこうして「考えさせる」というのも映画の重要な要素だった。
00:13 from TweetDeck
【日本映画専門Ch】 「如何なる星の下に」 舞台となるのは築地の近くの佃島というところ。有名な聖路加病院が見える位置だが、さすがに昭和37年ともなると、高度成長期に入って「川が汚い」という台詞が出てくるし、そもそもカラー映画のせいもあって、ぐっと時代が下った印象。
00:14 from TweetDeck
【日本映画専門Ch】 「如何なる星の下に」 主役の山本は凜とした演技でなんとか賞受賞物の大熱演、池内と大空はちょい役程度、植木と森繁は例の調子だが思い切り悪い男を演じている。池辺の優柔不断男と加藤の父親はある意味もっと悪いかも。最後で見せる三益の酒乱ぶりも凄い迫力だ。
00:26 from TweetDeck
ギルモアに見いだされてデビューした時は、なんてーか「これからのイギリスは彼女が背負って立つ!」みたいな、凄いオーラが漂ってましたよね。当然、私も大ファンですた。 RT @ai_tatuya: 今から思うとケイトブッシュにはカナリ入れ込みましたねえ。 @cazming
00:36 from TweetDeck
私がブロデューサーなら打ち込みとかさせずに、昔のエルトン・ジョンみたいに、ピアノ+ベース+ドラムだけで、ライブ・アルバム一枚つくらせるなぁ。本当の彼女の凄さが出ると思う。 RT @cazming: 私はドリーミングで一旦離脱 @ai_tatuya @quarante_ans
00:38 from TweetDeck
まさに「大英帝国から大輪の花が登場したぁ」って感じだったなぁ。しかもギルモアのお墨付きというブランドまでひっさげてw。 RT @cazming: 嵐が丘全英1位はかなりセンセーショナルでしたね。 RT @ai_tatuya: ケイトブッシュにはカナリ入れ込み
00:43 from TweetDeck
あのEP盤は日本では12インチででましたよね。「どうしてフルアルバムで出さなかったのか?」今となっては、彼女ために惜しむものであります。 RT @quarante_ans: ミニアルバムの on stage をずっときいて @ai_tatuya: @cazming
00:46 from TweetDeck
うほほ、いいですね。それにしても、彼女ったらありがちな「懐メロ大会ツアー」を、今でもやらないのはご立派という他はありません。 RT @quarante_ans: おお、邦題は『ケイトの魂』か。 @cazming: @ai_tatuya
00:49 from TweetDeck
彼女はEMIだから、きっと膨大なライブ・テープやお蔵入りトラックもしっかり残っていると思うんですがねぃ。おそらく発掘されないでしょうね。さてさて、そろそろ寝ます。乱入失礼しました。RT @ai_tatuya:物足りなかったですねえ  @quarante_ans @cazming
12:28 from TweetDeck
いたずらに不安を煽るな…という声も聞こえてきそうだがw、仮に文面通りだとすると、日本政府もずいぶんなめられたもんだよな…って感じがするね。【msn】日中外相会談 日米冷却化、支持率低迷…中国、圧力外交に転換 http://bit.ly/c8KP8w
17:58 from TweetDeck
私はこの党の主義主張に組みしないが、こういう局面での共産党ったら、もう腹立たしいほどに無敵ですねwww。【msn】志位委員長、小沢氏の証人喚問を要求 http://bit.ly/cJz88l
20:29 from TweetDeck
【日本映画専門Ch】 「胸より胸に」 今夜はのちほどこれを見よう。有馬稲子主演による昭和30年の松竹映画で、『明るくたくましく生きるストリッパーが真の幸せを模索するヒロイン映画』とのこと。若い頃の有馬稲子がどんなだったか、そして今から半世紀以上前の浅草がどんなだったか、興味津々。
22:12 from TweetDeck
【日本映画専門Ch】 「胸より胸に」 げっ、有馬稲子、超絶きれい。さすが「タカラヅカで一番美人」といわれただけのことはあるな。明眸皓歯って形容詞はこういう人のためにあるんだろう。清純派なんだけど、チャキチャキして、しかも利発そうという役柄にぴったり。全く時代的誤差がない美貌だ。
22:18 from TweetDeck
【日本映画専門Ch】 「胸より胸に」 それにしても、有馬稲子がストリッパーというより、山の手のお嬢様みたいなのに加えて、久我美子まで出てくると、ほとんど下町風な感じがしないのが玉に瑕だが、目下のところ、ストリッパーの見習いの主人公が大学の先生と結ばれそうになるあたり。
23:05 from TweetDeck
【日本映画専門Ch】 「胸より胸に」 おぉ、小田急の北鎌倉駅が出てきたなぁ。これまた懐かしい風景。大学の先生のブルジョア家庭、当時のボンボンたちのたわいもないお遊び、家庭でのお決まりダメ男パターンなどで、主人公に違和感が…ってな展開で、ふたりの間に暗雲が。
23:30 from TweetDeck
【日本映画専門Ch】 「胸より胸に」 幼なじみの所帯を持つが、こいつがまたダメ男で、主人公は転落パターン。それにしても、このところ観る映画は観る映画、出てくる男はダメ男だなぁ、それともこういうのを甲斐性とでもいうのかな。あぁ、これも今の感覚だろうか。
23:38 from TweetDeck
【日本映画専門Ch】 「胸より胸に」 それにしても、有馬稲子が素敵過ぎる。しかもダンスはうまい、スタイルはいいしで、清楚だし、ヴァンプはできるしで、ほとんど万能感がある。映画そのものはチンタラしてるけれど、まさに「有馬稲子を見せる映画」になっている…だからヒロイン映画なのか。
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コメント
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