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音楽全般について 素人臭い能書きを垂れてます
プログレに特化した別館とツイートの転載もはじました

イリアーヌ・エリアス/私家版ベスト <vol. 1 + vol.2>

2005年07月31日 21時56分17秒 | Jobim+Bossa

 7月以降、サマー・ミュージック関連ということで、イリアーヌ・エリアスのアルバムを多数紹介してきましたが、前から書いている通り、何年ぶりの彼女のベスト盤を作ろうということで、今一度この時期アルバムをさらっておこうとの意図からでした。こうしたベスト盤を作るのは、実はこれが初めてではなくて、かれこれ3ヴァージョン目くらいになりますが、ともあれ今回は彼女の2枚のフュージョン・アルバムを中心に、その間をピアノ・トリオ・スタイルの曲を挟み込むというシンプルな形で、作りました。ソング・リストは下記のとおりです。

 ちなみに「A Long Story」をフィーチャーしたvol.1が昼向き、「So Far So Close」のvol.2が夜向きということで、明確にムードを分けたのも我にながら気に入ってます。明日から8月に突入することですし、まさに夏真っ盛りの中という感じですが、このディスクの活躍する機会もきっと多いでしょう。


   [vol.1]
01 The Girl From Ipanema(Fantasia-`92)

02 A Long Story(A Long Story-`91)
03 Horizonte(A Long Story-`91)
04 Karamuru(A Long Story-`91)

05 Don't Ever Go Away(Plays Jobim- `90)
06 Desafinado(Plays Jobim- `90)
07 Dindi(Plays Jobim- `90)


08 The Nile(A Long Story-`91)
09 Get It(A Long Story-`91)
10 With you In MInd(So Far So Close-`89)
11 Life Goes On(A Long Story-`91)

12 Bahia(Fantasia-`92)

   [vol.2]
01 Brazil(Paulistana-`93)

02 Blue Stone(So Far So Close-`89)
03 Barefoo(So Far So Close-`89)
04 Through The Fire(Illusions)

05 Jet Samba(Paulistana-`93)
06 Angela(Plays Jobim- `90)
07 Paulistana(Paulistana-`93)

08 Barefoot(So Far So Close-`89)
09 Moments(Illusions-`87)
10 Still Hidden(So Far So Close-`89)
11 So Far So close(So Far So Close-`89)

12 Wildflower(Paulistana-`93)

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MIELS DAVIS / The Comolete Birth Of Cool

2005年07月30日 23時57分39秒 | JAZZ
マイルス・ディヴィスの「クールの誕生」ってアルバム、1950年頃、ビ・バップ・スタイルというホットなアドリブ合戦が一斉を風靡していたジャズ界に、きちんとアレンジされ、構成されたアンサンブルに重点をおいた、ある意味で理知的なジャズを作ったってことで、当時、ジャズ・シーン一石を投じたらしい作品なんだけど、妙なきっかけで思い出したもので、久しぶりに聴いてみたら、ありゃぁ、すんごくいいじゃん、コレ。

 なにしろ、「クールの誕生」といったら、オレにとって「カインド・オブ・ブルー」、「ビッチズ・ブリュー」と並ぶ、「理解不能なマイルス作品三羽ガラス」だったワケで(笑)、これはある意味で僥倖といえなくもないかも。ともあれ「なぁ~んだ、BGMで聴けばいいんじゃん、ギル・エバンスだの、ウェスト。コーストジャズのルーツだのと余計なこと考えるからいけなかったんだ」って感じ。イメージとしては、戦後直後、むせかえるように暑い、真夏の夜の米軍駐屯地。GIさんが乗っている軍用車のAMラジオからふと流れてくる舶来ジャス....みたいなムードとでもいったらいいか。とにかく、真夏の夜のレイジーな暑苦しさを絶妙に緩和するような音楽でなんともグーざんした。 (2004/08/18)


 ※ という訳で、去年の猛暑から「私のサマー・ミュージック」に仲間入りした作品です。非常に分厚いサウンドなんですが、決して暑苦しくるしくならない、低い温度感が特徴ですね。なお、コンプリート盤ということで、13曲目以降はライブ・パフォーマンスが収録されていますが、放送音源らしくラジオ局のMCなんか入ってます。そういう意味では前記「戦後直後、むせかえるように暑い、真夏の夜の米軍駐屯地....」みたいなムードは、こちらの方が濃厚かも。ただ、まぁ、スタンスは全然違うんでしょうが、こういう大規模なコンボでBGM風なジャズというと、どうしても最近よく聴くビッグ・バンド・ジャズの感触に近く感じてしまいますよね。
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最初の私的マーラー交響曲全集

2005年07月29日 00時29分21秒 | マーラー+新ウィーン
 先のシューマンの一緒に購入してきたのが、何故かインバルが振ったマーラーの第4番だったりするのだが、これについて聴いたり書いたするのは後日にするとして、マーラーのアルバムを買ってきたからなのかどうかはわからないが、今さっき風呂に入りながら、ふと「自分が一番最初に揃えたマーラーの交響曲全集はどんな組み合わせだったろう?」と考えるともなく考えていた。

 私がマーラーを聴くようになったのは、けっこう下世話な動機であって、ルキノ・ヴィスコンティの映画「ベニスに死す」でかのアダージェットが使われ、その美しさに魅了されてのことだった。だからマーラー絡みで最初に購入したのは、お決まりの「スクリーンで使われたクラシックの名曲集」みたいな企画盤で、おそらくそこにはノイマンが振った旧録、ライプツィッヒゲヴァントハウス管弦楽団の演奏が入っていたと思う。とにかく、私はそれを聴いて、「こりゃ、いける、クラシックって、ベートーベンみたいなばかり聴いてたから馴染めなかったんだ」と、ひとりで納得してレコード屋にマーラーの5番の全曲盤を買うべく走ったのだった。たぶん20代になったばかり、1980年頃のことだったと思う。

 もちろん、その時即座にマーラーの音楽を好きになったり、理解できた訳ではないけれど、この時期あたりを境にして、私はそれまで聴いていたロックを捨て(たというほどではないかったけれど)、クラシックに耽溺し始めた訳で、マーラーもあれよあれよという間に全集分揃えてしまったのだった。忘れないうちにメモしておこう(笑)。

 ・交響曲第1番「巨人」/クーベリック&バイエルン放送交響楽団
 ・交響曲第2番「復活」/アバド&シカゴ交響楽団
 ・交響曲第3番/バースタイン&ニューヨークフィルハーモニー管弦楽団
 ・交響曲第4番/クーベリック&バイエルン放送交響楽団
 ・交響曲第5番/バースタイン&ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団
 ・交響曲第6番/「悲劇的」 セル&クリーブランド管
 ・交響曲第7番/「夜の歌」 クーベリック&バイエルン放送交響楽団
 ・交響曲第8番「千人の交響曲」/ショルティ&シカゴ交響楽団
 ・交響曲「大地の歌」/バーンスタイン&ウィンフィルハーモニー管弦楽団
 ・交響曲第9番/ワルター&コロンビア交響楽団
 ・交響曲第10番/バースタイン&ニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団

 ひょっとしたら、「大地の歌」はワルターとウィーンのヤツだったかもしれないが、大体、こんなところだったと思う多分、全てレギュラープライスのもちろん全てアナログ盤で、そのほとんどは1枚1,500円とか2枚組で3,000円とかいう廉価盤であったはずだ。当時評判の良かったレヴァインとテンシュテットが入っていないのは、これらがレギュラープライスだったからだろう(もっともアバドとショルティはレギュラー盤だったが、当時の私の期待度がわかろうというものだ)。
 あと、付け加えれば、「子供の不思議な角笛」はセルとクリーブランド管で、第1番の「花の章」付きはオーマンディだったはずだ。とにかくこうして私はマーラーに耽溺していったのだった。
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シューマン室内楽全集/various

2005年07月28日 22時53分53秒 | クラシック(一般)
 最近はクラシックの新譜がごっそりと減ったのは残念だが、旧録のボックス・セットが破格の値段で出るのはうれしい。メジャー・レーベルの売れっ子の演奏ですら、ディスク1枚あたり単価は何百円なんてのがごろごろあるのだから、思わず触手も動こうというものだ。しかも、ここ数週間、職場の近くにある某ショップではこういうバジェット・ボックスのセールをやっているものだから、とんで火に入るなんとやらである。立ち寄る度にひとつふたつとほとんど聴くあてもないのに、買ってしまうのだ。思うにボックス・セットを買うというのは、単なる物欲はもちろんだが、安心感や満足感を買うというのもあると思う。「あぁ、これでベートベンのピアノ・ソナタの全てをいつでも聴ける」といったか安心感と満足感があるのである。

 本日、購入してきたのはシューマンの室内楽全集である。恥ずかしながらシューマンの室内楽関係はほとんど聴いたことがなく、とりあえずコレ持ってれば必要な時に聴いて確認できる....というまさしく前記の動機を購入してものである。レーベルはオランダのブリリアントという聞いたこともな会社で、参加しているアーティストも知らない人ばかり。どうやらオランダのライセンス販売専門のレーベルみたいだけど、ただ今、レビュウ進行中のハイドン交響曲全集もここらしいしが、あれと同様破格値であるから文句はいえない。。なにしろCD7枚セットで3400円なのだから、このセットを聴いて気に入ったのがあったら、また別の演奏を購入すれば良いということで、割り切って聴けるというのも、案外作品の敷居を低くするという意味ではいいかもしれない。

 で、せっかく購入してきたので、ただいま、弦楽四重奏曲第1番と2番の入っているディスク1を聴いているところだ。前述の通り私はシューマンの室内楽をほとんど聴いたことがなく、交響曲の仕上がりからして、割と晦渋な作品ではないとも思っていたのだが、確かにそういうところがないでもないけれど、意外としっくりと来たので安心した。ただ、まぁ、第1番は今の季節というよりは、木枯らし舞う冬に聴きたくなるような寂寥感と枯れた叙情が感じられる曲という印象だし、第2番も芸術の秋に似合いそうな美術館BGMにあいそうな曲なので、ちょいとビール片手にという感じではないのだけれど....。いずれにしても、ブラームスの室内楽が好きな私にはコレはいけそうな予感がする。季節が変わったらいずれじっくりと聴いてみたい。は
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PIERANUNZI, JOHNSON, BARRON /Play MORRICONE

2005年07月27日 21時28分31秒 | JAZZ-Piano Trio
 ピエラヌンツィにマーク・ジョンソンとジョーイ・バロンを擁したトリオによる2001年の作品。イタリア映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネ作品をカバーしたアルバムということで、けっこう話題になっていたことは知っていましたが、恥ずかしながら聴くのは始めてです。ピエラヌンツィはしばらく前にレビュウした「Infant Eyes」はショーター集でしたし、最近ではフェリーニ集とか、未聴ですがフリー・インプロだけでまるこどアルバム作ったりして、とにかくアルバムをひとつのコンセプトでまとめることが好きみたいですね。

 さて、このアルバムですが、モリコーネ集ということなので、彼がモリコーネの曲をどう料理しているとか、選曲のセンスとかを云々できればよいんでしょうが、私がモルリコーネの曲の熱心なリスナーではなく、曲自体をあまり知らないのでそのあたりを書けないのが残念です。ただ、全体にいえることはいつものピエラヌンツィの演奏と比較して、かなりアーシーで時にブルージーなところがあったり、時にユーモラスな表情を見せるところがちらほらしたりして、いつもとけっこう雰囲気が違うので、そのあたりがモルリコーネの色なのかもしれません。

 演奏としては、ピエラヌンツィらしさが炸裂するアップテンポな「La Voglia Matta(狂ったバカンス-62年)」とオリジナルの「Just Beyond The Horizon」はビル・エヴァンス直系な透徹したリリシズムを感じさせる点が良かったですかね。Incontro」はボサ・ノバ(今の季節向き?)。この人がやるボサ・ノヴァってのはちょっと温度低過ぎなところはありますが、これはこれでおもしろかったです。また、「Jona Che Visse Nella Ba」はピアノ・ソロ。
 ついでに、あまりモリコーネのことを知らない私でも、「あぁ、モリコーネの曲だな」と感じたのは、「Le Mani Sproche」。モリコーネの曲でイタリア風な情感とちょっとアーシーで泥臭いような旋律が特徴だと思うんですが、そういうところがよく出たテーマだと思います。ただ、まぁ、その後、ピエラヌンツィによってフリーみたいにテーマを完璧に解体されちゃう訳ですけど(笑)。

 という訳で、久しぶりにピエラヌンツィのアルバム聴いた訳ですが、やっぱこの人いいですわ。この人のそこはなかとない透明感と緊張感を漂わせつつ、あくまでもエレガントさ失わない演奏は、やっぱサイコーに私好みです。
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F.I.R./無限

2005年07月27日 18時22分49秒 | 台湾のあれこれ
 台湾ポップスというカテゴリを設けたのはいいが、読み返してみるとレビュウしているは古いのばっかり....。たまには新しいものをということで、FIRというグループのアルバムを購入してきました(先日の蘇慧倫のVCDと一緒に)。もともとはこのブログにコメントしていただいた方のコメントにより知ったグループだったのですが、ジャケ写真からして「こりゃ、台湾のELTに違いあるまい」と、当てこんで購入してきました。

 実際聴いてみると、「ハードエッジなギター+テクノ風な打ち込みサウンド+なんでもあり的総決算感覚」という感じで、その意味でも確かにELTっぽいところもありますが、ダンサンブルな曲はどっちかというと汎エイベックス系という感じです。
ある程度タイムラグはあるものの、おおよそJ-Popの流行を敷衍してきた台湾ポップスですから、まぁ、こうなっているだろうなとは思いましたが、やはりという感が強いです。ただ、こういうスタイルだと音楽の情報量といい、刹那性といい、いまや消費大国になった日本にはかなわないって感じもしないでもないですが....。
 ただし、このアルバムそうしたエイベックス路線のみで一気に突っ走っているのかというと、それだけでもなく、3,5,6,11曲目あたりバラード系作品が沢山入っているのは、「バラード王国台湾」の面目躍如って感じで、思わずににんまりするところですね。ツボを押さえまくった切ないメロや、郷愁を誘うようなムードはいかにも私の好きな台湾の感触で、実に心地よくて、確かに台湾の音楽聴いているという気がしてきます。

 ヴォーカルのフェイは、いかもモデル風にモダンな美人さんですが、歌そのものは比較的なオーソドックスな台湾風のもので、バラードなんかではいいんですが、ダンサンブル・ポップなんかでは、もう少し突き抜けたソリッドな歌い方してもいいかな....と思わないでもなかったです。あと、気がついた点としては、時にオーケストラと民族楽器をフィーチャーした曲をインタリュード風に入れたりして、けっこうポップ・ミュージックの枠を破るようなスケール感を出しているあたりおもしろい点かも、この辺は他のふたりのメンバーの個性なのかもしれないですね。
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<戦 Lv29,白 Lv15,黒Lv15 >

2005年07月26日 01時07分37秒 | GAME
 月曜にはカザム行きの飛行艇パスを、師匠とLSのH氏にお付き合いしてもらって入手。22:00にギデアスに集合し、まずは「獣人都市の箱」から挑戦のつもりだったが、LSのリーダーであるH氏から、「アレ、この前とらなかったけ?」と一言。この前とはミッション2-3のドラゴン退治の時である。確認してみたら確かに持っていた。自分より他人様の方の記憶が確かとは、我ながら情けない。「あぁぁ、ウィンダスまで来ちまって....」と個人的にため息をついていると、「じゃぁ、次行きましょう」とあっけらかんとしている。なにしろ相手は高レベルなのでテレポであっという間に、デムでもホラにでもいけるであった。便利だよなぁ、テレポって...(笑)。

 そんな訳で、ゲルスバで「山砦の箱の鍵」、パルブロで「鉱山の箱の鍵」と順調に取得。翌日、めでたく飛行艇パスを取得して、いざ、カザムへ....。しかし、私はカザムに何をしにいくのだ?。あすこには何があるのだ。よく分かっていない自分が哀しい(笑)。ということで、こっちはしばらくお預けにし、求人中のフラグを立ててつつ、またまたチョコボに乗って3国巡りをする毎日。しかし、全くお誘いはこず、レベルも全く変動なし、あれこれ回っているうちに、マウラの海岸に行き着き、そこでタコヤキを叩いていると、「カーバンクルの紅玉」とかいうアイテムを偶然にもゲットできた。どうせ、ごうつくばあさんのなんとかいう、サポジョブ取りに必要なアイテムだろうと、即刻捨てようと思ったが、念のためとっておいて、翌日LSの先輩に聞いてみたところ、エキストラ・ジョブという一種の上級職のうち、召還士をゲットするために必要なアイテムということを教えてもらった。おぉ、捨てないで良かった。

 エキストラ・ジョブで召還士やナイトだのを取得するのは、まだまだ先のことだとは思っていたが、このクエストはレベル30で発生するらしいから、あと4つである。なんのことはない、もうすぐではないか。なんか俄然やる気が出てきてたので、マウラの海岸に定住することにした。幸いにしてここほとんど貸し切り状態だ。たまにチョコボに乗った高レベルの人が通り過ぎるだけで、カニでも、陸魚でも、タコヤキでも狩り放題である(そのかわり夜、うっかりしているとボギーにも追っかけられるが-笑)。2,3日ほとんど経験値とは無縁な状態だったが、ここは72Ptとかがポンポンでるので、それを取り返すかの如く、もう殴る殴る。ほどなくレベル27に到達し、持ちきれなくなったアイテムを整理しにバスへ帰還。そこから後は、ココロカである。かつて苦渋をなめた場所だが、現在のレベルだとここはヤケにおいしい。割と楽勝でミミズとコウモリに2連戦して計100pt稼げたりするのがラクだ。しかも、バスに近いのでアイテムを売りさばくのもアクセスがよくてとにかく快適な狩り環境。週末から今夜まではここで過ごした。

 ちなみにゲーム内ではここ数日まつりらしく街の外では花火が上がっていたが、現実の世界でも週末は町内の祭りだったので、しまいにはどっちの音が鳴っているのかわからなくなったりしたが(笑)、ともあれ洞窟に籠もって、更にふたつ上がり、現在のレベル29。なんだ、もうレベル30目前じゃん。
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蘇慧倫/戀戀真言 (VCD)

2005年07月26日 00時00分03秒 | 台湾のあれこれ
 私が台湾ポップスで一番好きな蘇慧倫(ターシー・スー)の最新ヴィデオCDです。最新作といっても、彼女はもうかれこれ5年近く新作を出していませんから、もはや新しい作品ともはいえませんが、ともあれこれは、4年前に出た「戀戀真言」から遡って数作までのビデオクリップを集めたものです。先日、久しぶりに何枚かの台湾ポップスCDを購入した際、一緒に注文してあったもの....というか、本音ではこれが観たくて他の作品がついでだったのかもしれませんが(笑)。
 
 台湾という国はカラオケとしても使えるというメリットもあってか、ヴィデオCDがとても盛んでした。単体の発売はもちろんですが、ボーナス・ディスクとしてVCDが付いているとかもありましたし、日本ではビデオやLDが主流だった映画作品もほとんどVCDだったと思います。日本のショップでは映像ディスクと音楽CDは峻別されていますからあまりそういうこともありませんでしたが、台湾のショップではアーティスト毎にCDと一緒にVCDも並んでいることか多く、よく確認しないで買ってきたらVCDだったなんてこともよくあったものです。さすがに最近はDVDにシフトしているようですが、MPG1のチープな画質、右chがカラオケ、左chのヴォーカルというカラオケ用のチャンネル構成といい、VCDというのはいかにもアジアっぽい一種独特な文化でした。

 さて、このビデオですが先のとおり、1997年の「so」から2002年の「戀戀真言」までの作品を集めたもの。ヒストリカルに眺めると97年の「so」は例のおかっぱ頭でアイドル期の最後の頃で、その後台湾ニュー・ウェイブに歩調を合わせてアイドル路線を脱皮、割と普段着なアーティストみたいな感じに変わっていくという感じの時期になると思いますが、この映像でも期せずしてそのあたりがよく捉えられてます。ライブ・ステージで愛くるしく手を振っていた一番古い映像から、洗面所で化粧がはがれパンダ状態で泣き崩れる壮絶に美しい大人の女を演じる最新のものまで、その落差はとてもなく大きくて、いやぁ、女というのものは27歳から32歳でこうも変貌してしまうものかと、女の恐ろしさを痛感した映像集でもありました(笑)。

 それにしても、この人ってビデオ・クリップでよく涙流すよなぁ。ちょいと気丈な女が耐えて、堪えて、だけど自然に涙で出てくるみたいなシーンが実に多い。もともと女優さんだから、そのあたりオハコなのかもしれませんが、ぐっときちゃう。反面、着流して歌ってるみたいな映像は、演じてるっぽくていまいちリアルさがなかったかな。ともあれ、私はこの人の強烈なファンなので、単純に映像観ているだけで、それはもう幸福なんですけどね。次はそろそろ、新しい歌声も聴かせてもらいたいもんです。
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メンデルスゾーン 劇音楽「真夏の夜の夢」/セル&クリーブランド管 (SACD)

2005年07月25日 01時01分31秒 | クラシック(一般)
 「真夏の夜の夢」といえば、もちろんシェークスピアのドタバタ劇ですけど、若き日のメンデルゾーンがこれ読み、いたく感激....したのかどうか知りませんが、ともかく仮想のオペラか劇音楽だかのための序曲として、作曲したのがこの「真夏の夜の夢」序曲という作品。メンデルスゾーンはモーツァルト並の神童だったらしく、この「真夏の夜の夢」も、天才としかいいようがないめくるめくような楽想の豊富さに加えて、少年期特有のファンスティックさが前期ロマン派的な色彩感と絶妙にマッチして、まさに「神童の音楽」としかいいようがない傑作になっています。で、これには後日談があって、それから17年後、つまりメンデルゾーン34歳の時に、プロシアの王様から「真夏の夜の夢」の劇音楽を作れという依頼がきて、それに答えて、作ったのが序曲を除いた劇音楽「真夏の夜の夢」という訳。

 劇音楽「真夏の夜の夢」というのはフルに演奏すると声楽が入ることもあり、アルバムにせよ、演奏会にしても全曲演奏されることはあまりありませんけど、「序曲」、「スケルツォ」、「夜想曲」、「間奏曲」、「結婚行進曲」の5曲を抜粋した組曲については、アルバムなどもけっこうあるようで、私は組曲についてはジョージ・セル指揮クリーブランド管弦楽団によるこのパターンでの演奏で知りました(全曲版はペーター・マークとスイス・ロマンド響の演奏で)。セルとクリーブランドの演奏はとにかく合奏の精度が高く、リズムがきっちり揃っている上に、フレージングはべったりせずクリーンそのものな感じで、そのあたりが作品とセルと合っていたんでしょう。その後、CD時代に入って聴くことになるプレヴィンとウィーン・フィルの演奏など、セルの演奏を聴いてしまうと、リズムが切れがあまりに鈍重で、改めてセルの演奏の偉大さを痛感したのです。とにかく、なにげに聴いていたこの演奏は、実は大傑作だったんですね。

 そんな訳なので、この演奏のSACDは発売された時はすかさず購入しました。この演奏はセル晩年の67年の収録ですから元々音は悪くなく、従来出ていたCDでも充分に良い音でしたが、SACDは新たなマスタリングがされたようで、ホールトーンが良く聴こえ、各楽器の存在感も明瞭、低音もかなりゆったりとして、より生音に近い、スケールの大きな音に変身しています。こうした理想的な音で聴く「真夏の夜の夢」は最高です。
 「スケルツォ」では、ちょこまかした妖精の踊りみたいなムードを弦と木管が実にクリアなトーンで表現していますし、「夜想曲」ではホルンの響きかなんともロマンチックな曲ですが、このあたりも決して鈍重にならずすっきりと演奏させている当たりセルの真骨頂でしょう。「間奏曲」はちょっとメランコリックなムードが印象的ですが、ここでも弦のフレージングが実にクリアで清潔、まさにメンデルゾーンにぴったりなんですね。まさに「真夏の夜」にひんやり聴くにはぴったり。かの有名な「結婚行進曲」もこの曲特有の賑々しさはぐっと控えめにして、かけぬけるようにさらりと演奏しているのも、彼らしいところでしょうね。

 ともあれ、私にとっては「真夏の夜の夢」組曲といったらこの演奏にとどめをさします。あっ、あと全曲でいったら、前述のとおりペーター・マークとスイス・ロマンド響の演奏ですかね。あまり有名ではないかもしれませんが、この曲のファンスティックさに焦点あてたとても良い演奏だったことを思います。これ、自宅にはもうアナログ盤がないのですが、CD化されてるんでしょうかね?。あぁ、なんか急に聴きたくなってきたなぁ。
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マーラー交響曲第3番/クーベリック&バイエルン放送響 他

2005年07月25日 00時01分01秒 | マーラー+新ウィーン
 夏に聴きたくなる音楽というのは、ポピュラーミュージックは沢山あるけれど、クラシックの場合あまりない。ただ、このマーラーの交響曲第3番は初夏の頃になるとよく思いだし、なにげに脳裏に流れたりする。ただし、実際に聴くことは最近すっかりなくなってしまった。理由は何かといえば、あまり巨大かつ長大過ぎるである。全6楽章。特に軽く30分を超える第1楽章と、長い演奏だと25分近くに第6楽章は巨大だ。この両端楽章に挟まった4つの楽章も歌曲みたいな第5楽章をのぞけば、みんな長い。したがって、この曲はほぼ間違いなくCD一枚に収まらず、たまに聴く気になっても、この分量の前にまずは精神的にメゲしてまうことが多いのである。余談だが、CD一枚に収まる収まらないというのは、例えトータルで5分くらいしか違わなかったとしても、心理的に受ける分量としてはずいぶん違うように思う。

 ブログを書くというのは、こういうちょっと縁遠い曲を聴く格好の動機付けをしてくれる。ちょうど音楽好きの友達が自宅にきて、私自身は食傷してしまった曲をリクエストに答えて、あれこれいいながら一緒に聴いている感じに似ている。つまり意外と新鮮に聴けるのである。
 さて、マーラーの交響曲第3番だが、初めて聴いたのは多分四半世紀前くらいだからもう大昔である。演奏はバースタインとニューヨーク・フィルのもので、第一楽章がLPの片面に収まらないのには驚いたものだが、実際聴いてみても、また前述のとおり、やたらと楽章が多く、しかも長いのため、なかなか全貌が掴めなかず、この作品は長らく「マーラーの一番よくわからない曲」であり続けた。とはいっても、いろいろなきっかけでもって、次第に馴染んでくる訳だけど、それらはみんな夏絡みのエピソードというか想い出なのだ。

 ひとつは、第1楽章をケン・ラッセルの映画「マーラー」の使われたことである。あの映画をご覧になった方はみな忘れもしないだろうが、映画の冒頭、夏の湖のほとりおかれた、巨大な繭みたいなものの中からアルマ・マーラーがもがくようはい出てくるシーンで、この第1楽章の冒頭、ファンファーレの直後の部分に使われたのだ。これはなかなか強烈な映像で、賛否はあろうが「蠢くように巨大なものが誕生する瞬間」を描写したであろう音楽を印象深く映像化していて、ラッセルの想像力に舌を巻いたものだった。
 次に第4楽章、これは「ベニスに死す」で使用された。「ベニスに死す」といえば主題曲的に第5番の第4楽章、通称アダージェットが使われたのは有名だが、この第4楽章も映画の中間あたりで、夏のベニスの海岸で主人公が佇む場面で使われていて、、なにやら主人公の憂愁さとこの楽章の物憂い感じが実にマッチしていて、地味ながら印象に残る場面であり音楽だった。
 最後は全く個人的な事情なのだが、20代の頃、よく夏山にラジカセ同伴でキャンプしたものだが、この曲はこうしたキャンプでかけるBGMの定番だった。どうしてそうなったのか記憶にはないのだが、山道を荷物を担ぎ歩きながら、また帰り支度をしながらこれをかけると、回りの友人にも受けがよく、山の風景がいつも違って見えたような気がしたものった。

 とまぁ、こんなことがあり、私はこの曲に徐々に慣れ親しんでいった訳。先に書いたとおり、最近、この曲についてはすっかりごぶさたで、ブログを書くという動機で、さきほど何年ぶりかで全楽章を通して聴いたみたら、なんかしばらく忘れていたこの曲に関する個人的あれこれを思い出してしまい、こんなことを書き記したというところだ。
 ちなみに本日聴いたのは、クーベリックとバイエルン放送響の67年の演奏。しばらく前に出たグラムフォンのバジェット・ボックスの一枚で、多分初めて聴くものである。本当はバースタインとNYPを聴きたかったのだか、既に自宅になかったため、こちらの登場と相成った。クーベリックらしいトラディショナルな旋律を端麗に歌った演奏で、バースタインのようなスケールや力感はないけれど、ファンタスティックな美しさと叙情美みたいなものはなかなかのものだった。
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ワーグナー楽劇「トリスタンとイゾルデ」/カラヤン&バイロイト祝祭O 他

2005年07月24日 02時02分36秒 | クラシック(一般)
 カラヤンはバイロイトと馴染まなかったらしく、確か51年と翌52年に指揮しているだけだったと思いますが、51年の「マイスタージンガー」はEMIから正式にリリースされたものの、52年の「トリスタン」は長らく海賊盤しかなく、オペラといえば「トリスタン」というくらいこの作品が好きな私にとっては、正式盤のリリースはまさに待望だった訳ですが、先日レビュウした「トリスタンとイゾルデ」で、この作品に対する興味が再燃したのをきっかけに、ショップをのぞいてみたところ、オルフェオから出ているのを発見、即購入しました。いゃぁ、一昨年に出ていたんですね。知らなかった。

 演奏としては、この時期のフィルハーモニアとの演奏などから類推して、もう少しすっきりとしたスリムなワーグナーかとも思っていましたが、聴いてみると70年代の全曲盤と基本的にほとんどかわらない、カラヤンらしい濃厚なドラマ性と巨匠的風格に満ち満ちた演奏という印象だったのが意外でした。

 一応、おとといから一晩一幕づつじっくりと聴いた訳ですが、第1幕最後の歓喜につつまれた音楽が鳴り響く中、表向きの華々しさとは裏腹に絶望に満ちたふたりのドラマが始まるあたりの、ドラマ性の表出などカラヤンの妙技が炸裂してます。うーん、素晴らしい。いくらクライバーがいいといったって、こういうところの演出の巧さにかけてはカラヤンの老獪さには到底かなわいとすら思いますね。
 第2幕は陶酔感に満ちた有名な愛のシーンですが、ハイライトな部分でのふたりの割と意味のない語らいを、いかにも意味深に聴かせてしまうあたりのカラヤンはやはり巧い、ラストでマルケ王が現れる場面あたりのドラマ的な起伏もぴたりと決まってます。
 第3幕では、前奏曲の絶望感と表裏一体の虚脱したようなムードをこのくらい巧く表現できる人もいないと思います。もちろん、「愛の死」はドラマの最後を締めくくるべく巨大なハイライトを形成し、最後の和音で和声的にようやく解決するあたりの呼吸も見事です。

 うーん、ひょっとしてコレ、70年代の録音よりいい演奏なのではないでしょうか。声楽陣は私の知らない古い人ばかりですが、いずれもさらりと流すように歌う今時のやり方ではなく、噛んで含めるようなといったらいいんですかね、とにかく皆濃厚な歌い方をする人ばかりで、やはりワーグナーにもはこういう「濃い」歌い手が良く合います。


 最後に音質ですが、バイエルン放送協会のマスターよる正規盤ということで、それなりの鮮度を期待していたんですが、音像が遠目で、なんだか穴蔵で聴いているようなボヤケた音なのが少々つらいところです。また、ヒスノイズを消すのためか、リダクションを強めにかけてるらしく、弱音部では不自然なところも散見するのも気になるといえば気になる点ですが、まぁ、1952年の放送録音ということを考えれば、これだけ聞こえれば良しとしなければいけないのかもしれません。
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JOHN BARRY 007 - Thunderball (Soundtrack)

2005年07月24日 00時09分10秒 | サウンドトラック
 昨日レビュウした通り、ビートルズは1965年にバハマで「ヘルプ」の撮影をする訳ですが、実はこれに先行にして、バハマに入っていた英国の映画チームがありました。テレンス・ヤング率いる「サンダーボール作戦」に撮影隊がです。この時期のイギリスといえば、音楽はビートルズ、映画は007という具合にエンターテイメントを席巻していたといえますが、当時の両者はあまりクロスすることがなかったので、007とビートルズというのは、なにか全く別の世界の住人のような気がする訳ですけれど、バハマでニアミスを起こしていたというのは、なんか1965年故の興味深いエピソードではあります。

 さて、この「サンダーボール作戦」ですが、007シリーズの第4作にあたり、「ゴールドフィンガー」でモタモタした演出をしていたガイ・ハミルトンから、第1,2作のメガフォンをとったテレンス・ヤングが復帰して、当時人気のピークを迎えていた007シリーズの決定版とすべく制作された作品です。ハイライトは海中でのアクション。数十名にも及ぶダイバーたちが水中銃を使ったり、肉弾戦をしたりして、当時としては画期的な行くション・シーンでした。「サンダーボール作戦」は、ストーリーが割と単調だし、この手のアクションも今となっては当たり前になってしまったので、現在みると大しておもしろい作品でもないですが、007シリーズの中では涼しげな海洋っぽいシーンが多くて、夏になるとなんとなく思い出す作品です。

 サントラですが、実はこれのオリジナル盤はスケジュールとの折り合いとかいう映画にありがちな理由で、どうやら作曲に手間取ったらしい水中シーンの音楽等後半部分がごっそり欠落したままで発売され、そのまま30年以上も発売され続けてきたのですが、一昨年、ようやくそれらの部分をボーナス・トラックとして補ったものが出されました。今、そちらの方を聴いてる訳ですが、やっぱぁ、こうじゃなくちゃいけない....という感じで楽しめます。2曲収められた水中アクション・シーンの音楽は、今聴くとアクションというより海中を遊泳しているような音楽ではありますが(笑)、いかにも涼しげで映画の場面を彷彿とさせます。途中「007のテーマ(ジョン・バリー作曲の方)」が出てくるあたりも楽しいです(ついでにオープニングのガンバナーが収録されているのもマニアにはうれしいところです)。

 あと、今夜、改めて聴いてみて気がついたんですが、このサントラ「ミスター・キス・キス・バン・バン」のモチーフが随所に出てくることもあり、やっぱ主題歌はディオンヌ・ワーウィックが歌う同曲の方が良かったような気がします。いや、トム・ジョーンズが歌う「サンダーボール」も傑作ではありますが。
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ビートルズ/ヘルプ~4人はアイドル(soundtrack)

2005年07月23日 12時05分01秒 | Beatles
ベンチャーズが出てきたので、お次はビートルズ。ビートルズで夏といったら、個人的にはやっぱ映画「ヘルプ」かなぁ(期せずして「ベンチャーズ・イン・ジャパン」同じ1965年の制作でした)。なにせ映画の後半舞台となったのはバハマ。青い空と強い日差しの中、ユーモラスな悪玉と追いつ追われつのドタバタをスラップスティックに演じたビートルズの姿は、なんか強烈に夏というイメージとともに私の脳裏に焼き付いているのです。

 で、この映画を音楽で追体験するなら、やはりキャピトル盤以外にないでしょう。オリジナル盤はA面は映画のサントラ、B面は映画とは関係ない作品が収録された構成だったのですが、キャピトル盤は前述のA面分に、劇中に使用されたオーケストラによるサウンド・トラック(ケン・ソーン作曲)の数曲がプラスされ、曲順等も含め全体が再構成されているので、ビートルズのアルバムというよりは、やはり映画「ヘルプ」のサントラ盤という色彩が強い仕上がりとなっているからです。例えば「ヘルプ」という曲など、単体で聴くと「あぁ、この時期のジョンはぁ....」とか思ったりするする訳ですけど、このアルバムに収録された20秒の007風なイントロ付きのバージョンで聴くと、とたんに映画のいろいろなシーンが走馬燈してくるという訳なんですね。

 「ビートルズの曲ならいざしらず、ケン・ソーンのオケ曲が入っていたところで、どれほどの価値がある?」と思われる方もいるかもしれませんが、あのモンティパイソンの世界を先取りしたような、ポップでカラフル、ちょっぴりシュールでシニカルな雰囲気は、やはりケーン・ソーンのサントラ・パートがなくてはダメ。ビートルズの楽曲はもちろん、007やインド音楽、ワーグナーの「ローエングリン」第三幕への前奏曲に、ロッシーニの「セビリアの理髪師」序曲、果てはベートーベンの第九等が次々に引用されるケン・ソーンの音楽は、パロディ感覚いっぱいのあの映画にぴったりだったと思いますから....。(リリースされてませんが、バハマでジョージが活躍するシーンで流れた「ナック」風なオルガン・ジャズも良かったなぁ)

 ところがこのアルバム、目下のところ廃盤で聴くことができません。大分以前にソーンのアンソロジー・アルバムに「ヘルプ」の音楽が収められたという話を聞いたこともありますが、それも今や入手不可能のようですから、アナログ盤を聴くか粗悪なブートを聴くしかないのです。幸いにして、先日レビュウしたThe Capitol Albumsはvol.1とありますから、きっとvol.2も出るんでしょう。そちらには是非是非これを収録してもらいたいものです。
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ベンチャーズ・イン・ジャパン

2005年07月23日 00時02分56秒 | ROCK-POP

 80年代の古い作品が続いたついでに、更に20年遡った作品を取り上げてみたいと思います。作品は「ベンチャーズ・イン・ジャパン」、うーん、懐かしいですねぇ。ベンチャーズといえば、毎年夏になるとやって来ることと、音楽そのものの季節感と併せて、現在では日本の夏の風物詩みたいなになってますが、このアルバムは1965年の来日公演を収録した作品で、ベンチャーズが日本で定着するきっかけとなった、エレキ・ブームの立役者的アルバムでもありました。

  60年代中盤のエレキ・ブームの頃、私は幼稚園児でしたから、当時のエレキブームなど普通なら記憶にある訳もないのですが、たまたま我が愚兄が家でビートルズとベンチャーズの電蓄で鳴らしまくっているような高校生だったせいか、私の場合、彼らの音楽は子守歌替わりみたいになってしまっているようで、ことにビートルズとベンチャーズはもう体が覚えている感覚があるんですよね。そんな、ベンチャーズの数多くあるアルバムの中でも、当時からもっとも「凄い作品」といわれていたのがこの作品。

  これは先日、愚兄に聞いた話なのですが、当時のギター少年はこれを聴いて、みんな敗北感を感じたそうです。なにせ、おとなしめのスタジオ録音を一生懸命コピーしていたところに、突如、スタジオ録音より数段早いテンポで、カントリーっぽいトリッキーで難易度の高いフレーズやブルー・ノート・スケールのロック的フレーズ連打する訳ですから、「こりゃ、かなわねぇ」とか思ったことは想像に難くありません。おまけにここでのパフォーマンスは、バンド全体がパンク・ロックを思わせるスカスカのアンサンブルとみくもなパワー感があり、怒濤の如く進んでいく様は、今聴いても新鮮そのものですから(これはリミックスの効果も大きい-後述)、この破格なノリは当時では前衛的ですらあったんじゃないですかね。

  ところでこの「ベンチャーズ・イン・ジャパン」ですが、大きな勘違いをしてました。実はここ数年くらい私はアメリカでCD化された「Live In Japan `65」を「ベンチャーズ・イン・ジャパン」のいわゆるコンプリート盤だとばかり思って聴いていたのですが、どこがどうだとはいえないんですけど、なんとなく「こんなだったけ?」という思いが、聴く度につきまとっていたんですね。で、先日思い立ってアマゾンを検索していたところ、オリジナルの「イン・ジャパン」と「Vol.2」を2in1したアルバムを見つけたので、早速注文して昨日届いたのを今聴いているところなのですが、私の聴いていたのはコンプリート盤といっても「ベンチャーズ・イン・ジャパン第2集」のコンプリート盤だったんですね。私は子供頃に多分「第2集」の方は聴いてませんから、なるほど違和感を覚えるはずです。

  したがって、オリジナルの「イン・ジャパン」聴くのはおそらく何十年ぶりということになります。また、コンプリート盤の元ネタである「Vol.2」の方は多分初めて聴くことになろうかと思います。通して聴いて思ったのは、前述のパンクっぽさってのは、1995年の感覚で新たにリミックスしたところによるものもけっこう多かったこと。オリジナル盤の方どちらも2本のギターのソリッドな音色とアンサンブルを全面に押し出した、あの頃のスタジオ録音に近いリミックスで、当時のリスナーがベンチャーズに何を求めていたかがよく分かる音ともいえます。ともあれ、この音は聴いていて無性に懐かしい。一聴して「あぁ、これこれ、この音で聴きたかったんだよ」って感じで、ただいまウハウハしているところです(笑)。

  それにしても、ラストの2曲「ワイプアウト」と「キャラバン」はやっぱ凄え。65年に向かえたエレキ・ブームってのは、日本の音楽史上でも歴史に残るムーブメントでしたが、あのブームというのは単なる音楽的な技術革新ではなくて、この凄まじいノリに裏打ちされた音楽的黒船だったことが実感できます。

・ In Japan vol.1 &Vol.2

・ Live In Japan 65(vol.2のコンプリート版)

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ただ今、ダイエット中(三ケ月半経過)

2005年07月22日 12時09分15秒 | others
 三ヶ月を経過した現在の体重は77kgだ、ベルトの穴はついに端までいった。4月に始めた時点ではマックスだったので、端から端までいったことになる。少し大げさにいけばウェストが10cm分くらいスリム化したことになるかも。ズボンはどれもユルユル、ピチピチだったYシャツも余裕で着れる。ざまぁ、見ろである。

 それにしても、朝おにぎり2個、昼は大ざる、夜は納豆か冷や奴(たまに卵か魚)で、ご飯どんぶり飯一杯という固定メニュウで三ヶ月間続けてきた訳だが、とりあえず腹一杯食べているので、ひもじくはないが、そろそろ脂っこいものが恋しい。油ののった肉やトロが食いたい。揚げ物をサクっとかじりたい。クリームたっぷりのケーキがかぶりつきたい。ミルク入りのアイス・コーヒーが飲みたい。スナック食品もたまには食べてみたい。しかし、全部御法度だ。目下の私にとってこれらは「悪魔の食べ物」でなのである。少しならいいだろうとか、こういうものをたまに体に必要とか、様々なエクスキューズをつけて食べる....私の場合、これでたいてい終わりである。一度、解き放った食欲はもう戻らない(笑)。後は野放図に食べることになっていくことは、もう分かっているのだ。

 ちなみに酒だが、これは全く制限していない。ビールもバーボンも焼酎もなんでもござれ、しかも毎日欠かさずだ。個人的に体感してきたことで理論はないが、思うに酒と肥満とはあまり関係ないというのが私の考えである。ついでにいえば、あんこの類も関係ない、大福なんかしょっちゅう食べている、つまり糖質は関係ないのである、ヤバイの糖質なんかではなく脂質なのだ。酒を飲んでヤバイのは思うに酒ではなく、たぶんつまみだ。これは私も含めてのことなのだが、太っている人は酒を飲みながら、本当に良く食べる。フライド・チキン、ソーセージ、揚げ物、串物、ピザ、チーズ、餃子....そんなに食べて、申し訳程度にカロリー・カットなビールを飲んでも意味ないってば(笑)。

 こういうことを書くと、脂質も体に重要だなどとのたまう人もいるだろう、しかし、よーく考えればそんなもん自分に体に一杯くっついている訳ですよ。なんで今更摂取する必要があるのか、よしんば不足したとしても、足りないなら体から補給してくれんじゃねぇの!という理屈は医学的に間違っていることだろうか。まっ、仮にそれが間違っていたとしても、あらゆる食物に脂質は入っている訳だから、やれリノール酸が善玉コレステロールがどうしただとかいって、ことさら油をとりたがるのは、油を食べたい人のエクスキューズに過ぎなのではないかなどと、私は傲慢にも思っている。油たべないとお肌がカサカサなんてのは多分迷信だ....などと、なんか鈴木その子教みたいになってきたので、そろそろ止める(笑)。

 とりあえず、これを引き続き続行予定。とりあえず8月前半くらいまでは耐えられそう(笑)。ひょっとすると、久しぶりの70kg代前半になれるかもね。
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