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音楽全般について 素人臭い能書きを垂れてます
プログレに特化した別館とツイートの転載もはじました

ワーグナー 楽劇「トリスタンとイゾルデ」管弦楽版/ヘルムス&ハーゲンPO

2009年01月26日 23時28分35秒 | クラシック(一般)
 これは珍品かも、「トリスタンとイゾルデ」の管弦楽版である。編曲はオランダ放送フィルのメンバーだというヘンク・デ・ヴリーガーが担当し、約60分にわたって「トリスタンとイゾルデ」の有名な場面をオケだけで演奏している。この手の管弦楽版としてはストコフスキーが主に第二幕の愛の二重唱の部分を編曲したものが有名だけれど、こちらは第一幕からは前奏曲だけしか出てこないが、第三幕からはかなりの部分が編曲されていて、とりあえず全曲をダイジェストして聴いた気分になれるのがポイントだろう。 それにしてもスココフスキーのSymphonic Synthesis(交響的合成)というのはなんとなく分かるが、こちらのan orchestral passionというのは、管弦楽による情念....?。よくわからないなぁ。

 ともあれ、第一幕の前奏曲からオリジナルにない音符を使って第二幕に繋げてしまったり、愛の二重奏のところでは、聴こえてくる音楽が結局「愛の死」とほとんど同じになってしまったりと、素人の私でもいろいろつっこめるような部分はいろいろあるし、演奏もほとんど聴いたことない指揮者と団体によるものだけれど、意外なほど雰囲気があり、ボーカルがないと、ここはこういう風に聴こえて来るのか....的な楽しみがあって、このところけっこうコレ聴いて楽しんでいるところなのだが、やはり第一幕からも少しは抜粋してきても良かったと思う。そうすれば、もっと全体のエスキースとしてこれを楽しめたと思うのだが....。まっ、そういう意味では、マゼールが編曲した「指輪」や「タンホイザー」の管弦楽版は巧緻きわまりなかったよね。
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Panasonic TZ-DCH8000 (STB)

2009年01月21日 23時37分27秒 | PC+AUDIO
 自分が契約しているCATVの契約内容をちと変えてみた。私はこれまでのSTBは単体でチューナー機能しか付いていないものだったが、今回のはWチューナー+ハードディスク内蔵(500GB)+DVDドライブ+HDMI出力というけっこう高機能なもので、CATVの録画云々はこれ一台で完結できるところにそそられてしまった。もう何度も書いている通り、これまで自宅のAV環境の配線は複雑を極めたものだったので、過日購入した新しいAVアンプはできる限りHDMI接続でシンプルにしたいと思っていたところでもあったので、時期的にはドンピシャ、月額1260円の増額を物ともせずに(笑)契約してしまったというところだ。

 さて、自宅に設置された新STBだが、パナソニック製でリモコンやフロントパルルの佇まいなど、ほとんどDIGAである。これまであてがわれていたSTBがHumaxというメーカーのいかにも安っぽい代物だったので、これだけでもちとうれしい。前記のような訳でこれまで使っていた東芝のHDRは事実上必要なくなるので、ラックのその場所にすっぽりおさまった。これまでSTBはテレビの横に置いてあったので、ラックの上は多少はすっきりしたし、これまでSTBとHDRからニョキニョキでていた赤白黄、DだのS、そして光などのケーブルを、HDMI一本にできのたは、なにしろ精神衛生上大分いい(笑)。

 という訳で、画質も大分良くなっているようだし、なにしろ今度は録画を番組表から直に指定できるのも簡単だ(前にはHDRで番組指定できるのは地上波だけだったので)。報道、音楽、映画でもけっこう簡単に録画できるようになった。とはいえ、んじゃぁ、それで何を録ったらいいのよ....?。などと、そもそもTVをあまり見ない私はちょっと途方にくれたりもしているのだが(笑うしかねーーーー)。
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SUPERT+ S-930GT (DVDプレイヤー)

2009年01月13日 22時59分59秒 | PC+AUDIO
 二週間ほど前、つまり年末ぎりぎりの時期に購入した中国製(ひょっとしたら韓国製?)格安DVDプレイヤーである。この手の機械は一昨年の年末にエバーグリーン社のD5050Hを購入したが、そのプレイヤーは先に購入したAVアンプとどうもリモコンの信号がバッティングしているらしく、DVDのトラックをスキップしようとすると、アンプの電源が落ちてしまうという、あんまりありがたくない事態になってしまった。また、音や映像が途切れもけっこう頻出していたこともあり、「安物だし一年も使ったから、もう元はとったよね、ね」とばかりに無理矢理納得して(笑)、7000円のこれを購入した。

 さて、昨年購入したD5050Hと同様、この機種も「怪しい機能満載」である(笑)。HDMI出力、リージョンフリー、NTSC&PA互換、DivXやMP3関係の再生、各種メモリーカード、USBを介してハードディスクの中身にまで再生してしまう。あまけに前回の製品から一年後発ということが効いているのか、映像もくっきりしているし、ありがちな再生な途切れも全くなく、安定性抜群というのがいい。そんな訳で、この年末年始はパイオニアのDVDプレイヤーはほとんど電源を入れず、こちらばかりで再生することになった。まぁ、しばらく使っているとなんか問題も出てるだろーが、現状、これだけあればDVDプレイヤーは他にいらないという感じである。
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ワーグナー 楽劇「トリスタンとイゾルデ」/パレンボイム&バイロイト祝祭O,コロ,マイヤー他

2009年01月09日 22時56分55秒 | クラシック(一般)
 先日、ペーター・コンヴィチュニ演出によるあまりにエキセントリックな「トリスタン」を観てしまったので、なんだか無性に観たくなったしまったのがこれ。実はあれを観た後すぐにアマゾンでポチっとしてしまった(笑)。この映像は十数年前くらいだったか、確かNHKでオンエアされたものを録画して何度か観ていて、私の「トリスタン」の映像の初体験だったものである。当時は、舞台の設定、例えばイゾルデは16,7歳くらいなはずなのにどう観てもヨハンナ・マイヤーがそうは見えないとか(笑)、オペラを観る時にいってはいけないリアリズムの問題が、実は気になってしかたなかったりしたのだが、久しぶりにこの映像を観たら(このDVDには字幕がないので、翻訳本片手なのだが....)、第一幕あたりでは、前述のリアリズムみたいなところを思い出したりもしたものの、第二幕以降、その美しさに感動してしまった。

 メインのステージには大樹がレイアウトされていて、それが第一幕から第三幕まで絶妙に変化していくのだが、その大樹を中心に展開されるドラマは実に素晴らしい。ルネ・コロに覇気満々なトリスタンといささかお姉さんになりすぎてはいるが(笑)、エレガントな美しさを振りまくマイヤーのご両人が、このドラマに自然に調和しているし、ドラマに忠実に奉仕しているようなバレンボイムの指揮もよく、本当に破綻のない満点な「トリスタン」というところである。第二幕の視覚的な美しさなどおそらく歴史に残るものだろうと思う。ついでにいえば、やはり今回ももっとも感動的だったのは、第三幕、かけつけるイゾルデも全てを許すマルケ王も、全てがトリスタンの譫妄の幻想であったかのように演出されるラストだ。本来のストーリー設定からいえば、非常にトリッキーな解釈なのだが、実には島にもどった瀕死のトリスタンがいまわの際で観た幻想だったというのは確かに涙を誘うものがあって、情緒面々たる余韻を残すものであった。
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ワーグナー 楽劇「トリスタンとイゾルデ」/メータ&バイエルン州立管弦楽団,マイヤー,ウェスト他

2009年01月04日 22時11分35秒 | クラシック(一般)
 先日、訪台した時に光華商場で格安で購入してきたDVDである。正月休みの最後でもあり、こういう長い休みも当分ないだろうから、オペラでもちょいと鑑賞してみようかなどと、なんの気なしに観はじめたのだが、そのぶっとんだ演出ぶりに仰天してしまった。いや、演奏そのものは、指揮はメータだし、イゾルデは名花ワルトラウト・マイアー、ベルント・ヴァイクルのクーペナルに、クルト・モルのマルケ王だから、実に豪華かつ正統派な布陣による重厚なものだが、ペーター・コンヴィチュニの演出があまりに奇想天外なのである。

 なにしろ、オープニングの舞台はカラフルな遊覧船、そこに現れるイゾルデとブランゲーネはまるで有閑マダムのような風情、別室のトリスタンは顎にシェービング・フォーム塗ってひげそりをしているのだがら、恐れ入ってしまう(笑)。そして、イゾルデとトリスタンがなじり合う場面では、そのひげ剃りナイフをイゾルデに手渡して、さぁオレの首を切れといわんばかりのシーンになるのである。第2幕ではトリスタンが2人が座るであろうソファーをステージの右からひっぱってくるし、第3幕の譫妄の場面では、トリスタンはリモコンを片手にスライドを眺めているという、実にエグイ、エグ過ぎる演出なのだ。極めつけはラスト、トリスタンは死なずステージ脇からイゾルデを眺めていて、愛の死が終わると2人はお手々つないでステージから去っていくという結末には、頭をかかえてしまった(笑)。

 よくわからないが、どうもこの演出家はアメリカのソープオペラのムードを借りて、このオペラを再構成しているようでもあるのだが、その必然性は?、意図は?と考えてみるに、私のような浅学なものにはよくわからないし、正直いって単に奇を衒っているとしか思えないところも散見する。私はそもそもオペラが苦手だし、「トリスタンとイゾルデ」といえば、コロとヨハンナ・マイヤーによる実に正統派(実はそうでもないのだが....)のバイロイト映像をかつて観たくらいなのだから、こういうエキセントリックな解釈はこの世界は日常茶飯事なのかもしれないが、それにしてもこれはちと凄すぎ、これを観ていたら、改めて前記バイロイトの映像がみたくなってしまった。
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ニューイヤー・コンサート 2009/バレンボイム&VPO

2009年01月02日 20時26分22秒 | クラシック(一般)
 昨夜は不運にも仕事がはいっていたので(なんでこんな時に泊まりがけで仕事はいるかなぁ-笑)、録画しておいたものを今観ているところだ。本年の指揮者は初登場のダニエル・バレンボイムだ。昨年の大穴みたいな感もあったプレートルに比べると、バレンボイムは「そういえば、彼ったら未だニューイヤーに登場してなかったよねぇ」みたいな感じで、ごくごくまっとうな人選というところだろうか。ちなみにCDなどよく見栄かける、今時のスター指揮者で未だにニューイヤーに出てない人といったら、バレンボイムの他だと、後はサイモン・ラトルとリッカルド・シャイーくらいだろうか、

 さて、第一部は私の大好きな「ヴェネツィアの一夜」序曲からスタート、バレンポイムらしくやや腰が重く、ゆったりとしたテンポで進み、途中のゆったりと旋律の部分では官能的に歌い上げるという、まぁ、彼らしい(といっていいんだろうな)スタイルで進んでいくのだが、こうしたややぽってりとした個性と「ウィーン・フィルが演奏するシュトラウス作品」との相性もなかなかよいものがあって、爽快感はないがおとそ気分で聴くシュトラウスとして、非常に楽しめた。選曲については初登場のものあるが、「アンネン・ポルカ」「南国のバラ」「百発百中」と比較的正統派の選曲、演奏で押し切っているという感じだ。

 第2部はカラヤンばりに「ジプシー男爵」で始まり、同じく「ジプシー男爵」から行進曲、「こうもり」から「宝のワルツ」と、続けるあたり「オペラ指揮」としてバレンポイムの面目躍如という感じで、ゆったりとしつつも、けっこうドラマチックにもり上げているあたりはなかなかのものだ。後半の「雷鳴と電光」「天体の音楽」「ハンガリー万歳!」といった大スタンダードも、ウィンナ訛りという意味では、リズムなどけっこうインターナショナルなスムースさがあったりするのだけれど、まぁ、昨年のプレートルの洒脱なカラフルさ比べれば、その善し悪しは別として、オーソドックスな趣が強かったように思う。さしずめ「天体の音楽」は、カラヤン超えるとまではいかないまでも、パレンボイムらしさが全て良い方向に出た名演だったように感じた。

 ラストはハイドンの「告別」が選曲も意外性があり、例のエンディングを利用したユーモラスな演出も今回のハイライトだったと思う。アンコールの「美しく青きドナウ」「ラデツキー行進曲」という不変のパターンだが、前者はライブでバレエのダンサーが現れる、このパターン以前にもあったが、今回は子供のダンサーがちょこまかと登場するのがミソだろうか。という訳で、個人的にはヤンソンス以来、久々に楽しめたニューイヤー・コンサートであった(プレートルも良かったのだが....、ちょっと音楽が洗練されすぎたような)。 
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あけましておめでとうございます

2009年01月01日 15時39分25秒 | Books
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