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音楽全般について 素人臭い能書きを垂れてます
プログレに特化した別館とツイートの転載もはじました

FFXI <戦ナ75,暗47,白赤侍40,忍37,獣30,黒25,狩シ24,モ竜召詩コ15>

2006年11月30日 23時37分42秒 | GAME
・白魔道士
 Lv.30 =====> Lv.40(パーティ)
 引き続き、白魔道士です。ヨアトル大森林、クローラーの巣、ガルレージュ要塞、東アルテパという定番コースをたどって、平均1日ふたつづつ、5日で10上げてレベル40となりました。白魔道士はこのあたりのレベル帯だと、パーティー戦にほとんど必要不可欠といってしまってもいいくらいのジョブなので、とても良く誘われます。ナイトの時のようなリーダをする必要もほとんどないし、誘われ待ちもほどほどでレベル上げパーティーに参加できるので、楽々とここまで上げられたといったところですかね。
 で、楽々でないのは、戦闘中の立ち回りで、イレースを覚える32からは状態異常を回復するというのも、かなりの比重で必要となってくるので、イレース初披露とあいなったクローラーの巣では、ポイゾナとのかけ分けと相まって、けっこう焦りましたが、それでも、レベルを上げるにつれ、少しづつ慣れてきた感じです。それにしても、ログに出る状態異常だって見逃すのに、この先はログでないものもあるし、複数の状態回復魔法を使いこなすなど、まだまだ敷居が高いです。難しいなぁ、後衛。
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ブラームス 悲劇的序曲/ジュリーニ&PO

2006年11月29日 23時12分19秒 | ブラームス
 この3月に取り上げたアラウとジュリーニが組んだピアノ協奏曲第一番の余白に収録されていたもの。先の長期出張の際はiPodにこれが入っていたせいで、ピアノ協奏曲のついでといってはなんですが、かなりの回数聴いたように思います。演奏はピアノ協奏曲とほぼ同様で、遅めのテンポで旋律を美しく歌い、流麗さが全面に出しています。やや腰の重い印象はありますが、その分ゆったりとした拡がりがあり、ジュリーニらしい伸びやかな美しさが特徴の演奏といえましょう。

 したがって聴きどころとなっているのは、第一主題というよりは甘美な第二主題ということになるんでしょうか。裏で流れる副旋律のバランスが絶妙で、その美しさは、さでさしずめ「カラヤンばり」といいたくなるような、しなやかな壮麗さがあって、しばし聴き惚れてしまいます。ただ、まぁ、その分、精力的な第一主題の推進力、真ん中の展開部にあたる部分のじわじわと盛り上がりながら主題を回帰させるドラマチックさなどは、今ひとつ訴求力というか、決め手に欠ける気がしないでもないです。まぁ、このあたりはジュリーニという指揮者の個性と考えるべきなんでしょうが。
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ブラームス悲劇的序曲/セル&クリーブランド管弦楽団

2006年11月28日 23時50分53秒 | ブラームス
  という訳でこちらは、「大学祝典序曲」と一対(?)の「悲劇的序曲」です。このタイトルからなんとなく交響詩風というか、プログラム・ミュージック的なものを想像しがちですが、基本的にベートーベンの序曲群の延長線上に作ったという感じで、男性的で骨太な悲愴感をベースにしつつも、しっかりとソナタ形式を堅持しつつ出来上がった管弦楽曲という感じだと思います。

 まぁ、そういうムードを持ったの曲なので、「大学祝典序曲」よりは、まっとうブラームスを感じとれるという意味で、こちらを愛好する人も多いかと思いますが、正直いうと、大学祝典序曲とこの曲、どうもブラームスとしてはいささか極端に振れ過ぎていて、わざとらしいといってはいい過ぎですが、なにか演出臭さみたいなものを感じないでもないです。ブラームスがこの時期音楽でもって語りたかった想いや情緒というのは、実のところ、両曲の中間くらいのところにあったのではないか、私は考えているからなんですね。

 さて、セルとクリーブランドの演奏は非常にスリムで、まさにベートーベン流の演奏といった感じでしょうか。序盤の推進力もさることながら、このコンビの実力がよく出ているのは、やや低回気味な後半部でしょうか。緊張感がピーンと張りつめたようなテンションがあり、ダレることなく、壮麗な第2主題までもっていくあたりの、巧みな進行はさすがというべきでしょう。
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最近買った探偵小説

2006年11月27日 23時11分05秒 | Books
 先般の長期出張中、カーの「三つの棺」と「ユダの窓」をもう何度目かわからない再読したことは前にも書きましたけど、私には何年に一度くらい再読したくなるカーその他の探偵小説というが何冊もあるんですね。中学~高校の頃はひとがとの探偵小説マニアだったので、当時、読んだ数百冊の探偵小説のうちも、なにがしかの作品がそういう風に生き残っているのだと思いますが、クリスティとかはほとんどもう再読する気にならないものの、ヴァン・ダインとかカー、バークリーあたりは何度も再読したくなるののは、きっとトリッキーな設定とか衒学趣味、さしてあざといまでの謎解き指向みたいところが私の好みなんでしょう。

 昔は創元社とかハヤカワの文庫はどこの書店にも沢山おいてあって、カーなと気軽に買えたもんですが、最近は身近な書店ではこの手の作品ではすっかりみかけなくなってしまいました。先の2冊は自宅に残っていましたが、他の大半作品は既に散逸してしまって自宅にないため、「今時、カーなんぞ絶版なんだろうなぁ、あの時人にあげてしまって残念だったなぁ」ぼんやりとと考えるでも考えていた訳ですが、先日、某ネットショップを検索したところ、絶版にはなっておらず、沢山生き残ってました。喜び勇んで、バークリーの「毒入りチョコレート事件」「試行錯誤」、カー「赤後家」「緑カプセル」「アラビアンナイト」などを注文しましたが(ついでに高木彬光の「初稿:刺青殺人事件」も購入、これも待望の本です)、もうとっくに自宅に届いているのですが、この年末年始にでも、じっくりと読もうと、今から虎視眈々と待ちかまえているところであります。
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プレイバック1980年代

2006年11月26日 19時55分08秒 | Books
 「朝まで生テレビ」の常連として、冷静な風貌に似合わぬ舌鋒の鋭さで、時に反対側の陣営を完膚無きまで叩きのめす(笑)、政治学者村田晃嗣の本です。内容としては、1980年代の政治経済の出来事を中心に、当時のカルチャーなども絡めて、軽いタッチで振り返ってるという体のもので、気楽に読めるものでした。もっとも、あのTV番組のイメージの通り、内容も気軽な読み物を目指していながらも、どこなく生真面目なトーンになってしまうのは、きっとこの人のキャラクターなんでしょうね。

 僕は1959年生まれなので、この本のテーマとなった10年間は自分の20代ほぼ一致する訳ですが、あぁ、レーガン大統領ってオレが20代前半の時になったんだな、そういえばオーウェルにひっかけてなにかおこるかもなどと漠然と考えていた1984年ってあっという間に終わったなとか、83年にデビューしたアートオブノイズかけながら、つくば博にいってなんとなく未来っぽい気分になったよなぁ....(爆笑)とか遠い目をしたり、えぇ、リクルート事件って90年代じゃなかったのと自分の記憶の曖昧さを愕然としたり、通勤や出張先への移動中にしばし楽しませてもらいました。
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FFXI <戦ナ75,暗47,赤侍40,忍37,白獣30,黒25,狩シ24,モ竜召詩コ15>

2006年11月25日 23時18分21秒 | GAME
・赤魔道士
 Lv.30 =====> Lv.40(パーティ)
 パーティーによるレベル上げの再開して、今度は苦手の後衛に挑戦中です。まぁ、後衛といっても、赤魔道士はこのくらいのレベルだとあまりやることもないので、弱体いれたら後はほとんど殴ってました。ケアルしながら殴るのはパラ忍で沢山やったので。けっこう慣れたもんです....って、こういう立ち回りって、けっこう顰蹙物なのかもしれませんが(笑)。
 ともあれ、このジョブなかなかおもしろそうなので、このままカンストしてやろうか....などいう、よくない野望を抱きはじめていたりするのですが、そうなると、白を37まで上げないとサポ割してしまうということで、Lv40になつたところで、いったん、赤は中断、白にスウィッチしました。

・白魔道士
 Lv.25 =====> Lv.30(パーティ)
 白魔導士は去年の夏にLv25まで上げましたけど、全然記憶に残ってません。ほとんどゼロからのスタートという感じですが、前衛バカの自分としてはこういうスタティックな役回りはけっこうしんどいです。さきほどLv30まであがりましたが、もうすぐイレースとかおぼえて、状態回復とかもメインやらねばいけないのかとか思うとけっこう憂鬱になったりしますが、がんばってサポレベルのLv37、できればテレポヴァズの42くらいまで、あげたいものです。

・プロマシア・ミッション第6章
 畏れよ、我を(11/04,12,25)
 こちらは3回目にしてやっとの勝利(6回は戦ったんじゃ....)。途中、もうダメなんじゃないと思うこともありましたが、3日目の今夜は最初から絶好調、マメットを軽く撃破し、オメガも全滅なしで撃破、残り時間を大量に残してアルテマ戦に突入、途中全滅しましたが、余裕で立て直しで勝利にたどり着きました。ちなみに、私はナイトで盾役として参加した訳ですが、ハイポはおそらく150本は使ったと思います。下手な証明ですね(笑)。
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ブラームス大学祝典序曲/セル&クリーブランド管弦楽団

2006年11月24日 21時30分27秒 | ブラームス
 CDの時代のなって、ブラームスの交響曲全集というとディスク二枚に収めてしまうパターンも増えてきましたが、三枚だと必ず入っているのが、ハイドン変奏曲とこの2曲。2番と3番の狭間におかれ、番号もつながっているこの曲は大学祝典序曲の陽に対して、悲劇的序曲は陰と性格的に対照的ですが、ブラームスの生涯で最もアクティブだった時期の作品だけあって、どちらもブラームス流のダイナミズムと大家の余裕ようなものが良くでている作品といえます。

 まず、大学祝典序曲ですが、当時歌われていた4つの学生の歌をおりこんで作られたということですが、どの旋律がそうなのかよくわからないところもありますが、途中聴こえてくるコラール風なところやトラッドっぽい旋律などきっとそうなんでしょうね。とはいえ、基本的にややユーモラスでリズミック、バウンドするような第一主題と、壮麗な第2主題を中心としたソナタ形式でつくられているようで、全体としてまごうことなきブラームス的作品といえましょう。ただし、セレナードとか第2番あたりに共通する田園的というか牧歌的なブラームスをやや重厚に仕上げたという感じです。セルの演奏はこの曲の祝典的なところはあまり考慮しないで、ベートーベン風な序曲としてすっきりくっきり、かつ流れるように仕上げます。
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ブラームス交響曲第4番/セル&クリーブランド管弦楽団

2006年11月23日 23時20分53秒 | ブラームス
 ブラームスの4番といえば、このセルとクリーブランドの演奏で知り、同時に慣れ親しんだ私にとっては思い出深い演奏なのですが、他の演奏のあれやこれやに長いこと浮気していたせいで、これもずいぶん久しぶりに聴いたことになります(やはり20年ぶりくらいかも)。2番は「へぇ、こんなだったっけ」と思うところも多々ありましたが、こちらは一聴して、「あぁ、これこれ」という感じで、良い意味で故郷に帰ってような気にさせる演奏です。

 この曲は第一楽章の冒頭の有名な旋律が「すすり泣き」などと形容されているおかげで、非常にロマン派的な情緒に満ち満ちた曲というイメージもありますが(事実そうでもあるんですが....)、実はブラームスの全4曲中の中では、やや肥大気味な1番などより、ほとんど峻厳といっていいほど古典的なたたずまいを持った曲でもあるんですね。それに加えてブラームス晩年特有の木枯らしの中を歩いてみたいな寂寥感も相まって、この曲実に特有の世界を形成している訳ですが、セルの演奏の良いところは、このあたりを実に的確に描ききっているところでしょうか。やや低め温度感でもってつくられた端正なフォルムの中、特徴的な4つ楽章くっきりと描き分け、がっちりとした交響曲として演奏しつつも、期せずしてブラームス晩年の内なる修羅と諦念が交錯する姿をそこはかとなく浮かび上がってるあたりは、まさにすばらしいの一語に尽きます。

 特に演奏によっては、とりとめない感じに聴こえなくもない第2楽章を詩情豊かに表現しているところや、とっちらかった感じになりがちな第3楽章は、改めてこの楽章が「スケルツォの代用品」だったことを思い出させる端正極まりない演奏といえべきで、けだし絶品という他はありません。両端楽章は前述の端正なフォルムの中から浮かび上がる情念のようなものが「ブラームスらしい葛藤」を感じさせて、これまた納得しまくってしまう仕上がりです。
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WNK / Nachtmusik

2006年11月22日 22時07分46秒 | JAPANESE POP
 前にも書いた記憶がありますが、Winkの音楽は初期のオールディーズっぽい感じから、ユーロビート調、AOR、フォークロック・サウンドといろいろと変わっていくわけですが、個人的にWinkの音楽で一番好きなのはといえば、90年から92年あたりのAOR風なサウンド全面的に出していた時期。つまり、メインのアレンジャーが船山基紀から門倉聡が担当していた頃の音楽です。この時期のWinkの音楽は、バブル最後の輝きを見せていた当時の日本の状況を反映していたのか、歌詞といい、サウンドといい。アイドル歌謡にしてはずいぶんと大人びた音楽をやっていて、その感触はまさにAORそのもの、それを例のかげろうみたいな淡い声でコーラスしていたあたりが、なんともよかった訳です。

 そんな訳で、この時期のアルバム群からベスト盤を作るというのは、それこそカセット、MD、そしてCD-Rと、ここ十数年に移り変わっていったプライートな録音メディアごとにやっている訳ですが、とりあえず昨年作ったCD-R版の選曲がこれ。シングル曲なども入っていますが、地味なシングルのカップリング曲とかがはいっているのは、好みというのもありますが、ひたすら「夜っぽい音楽」というキーワードで選曲しているからです。そういえば、この時期のWinkのアルバムは収録曲がたいてい10曲で、アナログ盤的なA,B面という起承転結をきちんと守った曲順でアルバムが構成されていましたが、こちらは15曲ということで、アナログ盤でいえば、3面分でということになりすか。

 という訳で、ここに収録されたWinkの曲は、クリスマスの時期になって、賑わう外の風景をみながら車など運転していると、何故か聴きたくなってくるもんで、ディスクを取り出してきたをいい機会にちょいととりあげてみました。
 あぁ、そういえば「聖なる夜に帰れない」という鈴木佐智子が歌う曲は、Winkの数少ないクリスマスソングですね。クリスマスというにはちょっと悲しい曲ですが....。


01.あの夜へ帰りたい ~Step Back In Time~ (7th Sapphire -`91)
02.BIG GAME (7th Sapphire -`91)
03.闇夜の逃亡者 ~All Night Long~(7th Sapphire -`91)
04.聖なる夜に帰れない (7th Sapphire -`91)
05.想い出までそばにいて ~Welcome To The Edge~ (single 夜にはぐれてc/w -`90)

06.ニュー・ムーンに逢いましょう (5th Crescent -`90)
07.イマージュな関係 (single 追憶のヒロインc/w -`91)
08.ラストダンスは頬よせて (SS Mode -`92)
09.黙示録 (SA Delphinium -`92)
10.背徳のシナリオ (7th Sapphire -`91)

11.Frou-Frou (8th Each side of screen -`92)
12.ピアスの真相 (8th Each side of screen -`92)
13.All Night Long (5th Crescent -`90)
14.恋愛ギャンブラー (8th Each side of screen -`92)
15.きっと熱いくちびる ~リメイン~ (6th Queen of Love -`91)
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ブラームス セレナード第2番 他/アバド&ベルリンPO

2006年11月21日 00時09分43秒 | ブラームス
 よくよく考えみたら、2番の入っているディスク2の方は未だ聴いていなかったようだったので、良い機会とばかり今聴いているところです。第1番の方は大家になりかけていた頃の83年の録音でしたが、こちらはまだ新進指揮者として売り出し中だった68年の収録でになっています。両者の録音がどうしてこんなに間があいてしまったのか、私は知る由もありませんが、そうまでして両曲を録音したところを見ると、やはりこの2曲には愛着があったんでしょうね。

 ブラームスのセレナードという曲は、習作という観念が強かったのか、往年の巨匠にはあまり見向きもされず、団塊の世代から下の指揮者になると、その特有な形式や情緒が掘り出し物的に受けるのか、何故か録音も多くなるというプラームスとして近年例外的に評価を上げている曲ともいえますが、この演奏あたりが実はその先駆だったのかもしれません。
 さて、演奏です。これまで同曲を私はケルテスとボールトを聴いてきた訳ですが、こちらは非常にアバドらしいといってはミもフタもないですが、要は良く謡うが甘く流れず、骨太だが柔軟さにも不足しないというあの感じです。68年のベルリンといえばカラヤン全盛期だった訳ですが、その時既にこのオーケストラからこのくらいクリアーでタイトな演奏を引き出していたアバドは、当時から遠くない未来を嘱望されていたとはいえ、やはりさすがというべきでしょう。

 ただ、どうでしょう。この曲にはとりとめない分、いろいろな解釈ができる余地があって、前にも書いたとおり、この曲のリラックスした側面をとるのか、交響的面をクローズアップしたいのか、それによって演奏もかなりかわってくると思うのですが、アバドの場合、おそらく意図としては前者だったと思われるものの、やや生真面目すぎてこの曲のセレナードという感じがどこかにいってしまっているような気もします。このあたりモーツァルトなんかだと、アバドも実に絶妙なんですがねぇ。
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ブラームス交響曲第3番/セル&クリーブランド管弦楽団

2006年11月20日 23時03分24秒 | ブラームス
 今のように音楽ソフトを沢山買えなかった20代頃、CBSソニーから出ていた廉価盤シリーズ「ジョージ・セルの芸術」と「オーマンディ音の饗宴」には、ずいぶんお世話になりました。ブラームスでいうと2,3,4番が前者、1番が後者といった感じでこのシリーズだけでブラームスを揃えてしまったほどですから、他の作曲家も推して知るべしという感じです。セルのブラームスは4枚とも共通の白地のブラームスのシルエットがちょこんとのっかったとてもセンスの良いもので、今でもこのジャケを見ると、ロック少年だった私がクラシックという一大鉱脈をめっけて興奮していた頃を思い出します。

 さて、この3番ですが、セルのブラームスとしては4番と並ぶ傑作といえると思います。この曲は「英雄」的な壮麗さ、2番と共通するような感傷的な面が共存していて、大体の演奏はそのどちらかにフォーカスしたような感じにならざるを得ないところがあるような気がするのですが、セルの演奏は基本的に前者のパターンで引き締まった表情で割りとぐいぐい進んでいくタイプではあるんですが、中間のふたつの楽章もやや早めテンポではあるものの、よく謡っていてブラームス的情感には不足していないあたりは、意外にどんぴしゃだったのかもしれないブラームスとセルの相性の良さを物語っていると思います。私が個人的にこの曲で一番好きな部分、第2楽章最後近くの涙を堪えて微笑んでるみたいなところも、涙はらはらという感じでもないけれど、つつましく楚々とした感じが逆に古典的な日本美人みたいでぐっときます。もちろん両端楽章のキリリとしてクリーンな推進力も文句なし、いいなぁ、この演奏。
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ブラームス交響曲第2番/セル&クリーブランド管弦楽団

2006年11月19日 23時25分06秒 | ブラームス
このセルによるブラームスの第2番は実に久々に聴きました。ひょっとすると20年ぶりかもしれません。私のレビュウって「何年振りに聴きました....」ってのが、実に多いですが、あまりに大量の音楽ソースを抱え込んでいるに加え、そろそろ歳もとってきたことだし、音楽も「若い頃は....」的な回顧モードに入ってのかもしれませんね(笑)。ともあれこの演奏は、久しぶりに聴いてちょっと驚きました。「アレ、セルの2番って、こんなに柔和な表情を湛えた演奏だったっけ」という感じだったのです。

 この演奏はそれこそ四半世紀前、バルビローリ&VPO、サヴァリッシュ&VSOなどの演奏と並んで頻繁に聴いていた訳ですが、柔のバルビローリに対して、硬のセルという感じで、引き締まった表情であまり感傷に流れない直線的な推進力を持った印象があったのです。ところが、今回聴いところ、意外や意外、こんなにも穏やかでふっくらとした演奏だったのかと驚いているところなんですね。
 ブラームスという人は、本当はセンチメンタルで女性的な心情を心にもった人であったと思うんですが、表向き「ベートーベンの志を継いだ音楽の大家」としても生涯を過ごした訳で、音楽にはそのあたりの葛藤がもろに出ているところがあります。この2番などふと気が許してしまい、そのあたり本音が出たというところがなきにしもあらずで(笑)、遠くを眺めてぼんやり感傷に浸っている自分に気がついて、あぁ、いかん、いかん、と身を正しているブラームスが感じられる曲といってもいいでしょう。

 アナログ時代にセルの演奏を聴くと、この「いかん、いかん」の部分ばかりが表に出ていたような気がするのですが、CDで聴くとついつい夢想しがちなブラームスもほどよく感じられるという感じで、そのあたりのバランスは実は絶妙だったのだなぁと感じいった次第です。
 もっとも、これはCDに際して施されたリマスタリングの成果というのも大きいんでしょうね。アナログ盤の頃はいかにもCBSサウンドという感じで、キンキン鳴り気味だった弦楽器群や輪郭がくっきりし過ぎな感もあった木管楽器群も、とてもなめらかな音に変わっているのは、かなりドラスティックな変化といえます。まぁ、正直申して、どっちの音がマスターに近いのかははなはだ疑問ではあるのですが....。
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ブラームス アルト・ラプソディ/ボールト&LPO他

2006年11月18日 19時48分43秒 | ブラームス
 管弦楽伴奏付きの歌曲もしくは合唱曲というのはブラームスの場合数えるほどしかないけれど、この曲はその中でも「ドイツレクイエム」と並んで最も有名なものではないか。約11分の比較的短い曲だけれど、アルト独唱をフィーチャーした前半は、いかにもブラームスらしい重厚で悲劇的なムードに始まり、アルトが切々と悲しみを綴っていくと、やがて合唱が加わり、その悲しみが浄化されていくような展開になっていくという筋書きが、この手の曲としては分かりやすいのが、馴染まれているのもしれない。まぁ、少なくとも「ドイツレクイエム」や「運命の歌」よりは分かり易いのは確かだと思う。

 ちなみにこの曲、ブラームスの失恋がきっかけでつくられたらしい。ブラームスはシューマンの妻だったクララとも、恋愛関係にあったらしいが、その後、その娘のユーリエにもほのかな恋愛感情を抱いていたらしく、彼女がどこかの伯爵と婚約してしまった時に、その悲しさの代償として曲を書いた....みたいな話をどこかで読んだことがある。この曲のわかりやすさって、けっこうこうした下世話な「悲しさ」みたいなところ故、なのかもしれない....などといったら愛好家に怒られるだろうか。
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FFXI <戦ナ75,暗47,侍40,忍37,赤獣30,白黒25,狩シ24,モ竜召詩コ15 >

2006年11月17日 11時14分25秒 | GAME
この2ヶ月の進行状況は以下のとおり

・プロマシア・ミッション第5章「三つの道」
螺旋(09/02)、向かい風(09/16)、迎え火(10/07)、なにゆえにその子は(10/21)

・メリットポイント
 パラニンで3exp(片手剣強化)

・赤魔道士、召還士、竜騎士、吟遊詩人、獣使い、コルセア
 Lv.01 =====> Lv.15(ソロ)
・モンク
 Lv.10 =====> Lv.15(ソロ)
・獣使い
 Lv.15 =====> Lv.30(ソロ)
・赤魔道士
 Lv.15 =====> Lv.30(パーティ)

こうやってみると、AirH"で回線切断と格闘しつつも、けっこうというか、かなりやってます(笑)。
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ブラームス セレナード第1,2番 他/ボールト&LSO,LPO他

2006年11月16日 23時00分56秒 | ブラームス
 この2ヶ月聴いた数少ない初物のひとつ。ボールト、LPO、LSOという純英国コンビによるセレナード2曲と、ハイドン・ヴァリエーション、大学祝典序曲、悲劇的序曲、アルトラプソディーを収めた2枚組のブラームス集だが、お目当ては当然2つのセレナードということなる(アナログ時代によく聴いたジャネット・ベイカーをフィーチャーした「アルトラプソディー」も懐かしいが)。

 ボールトという英国の指揮者のことはあまり知らないのだが、この演奏の印象としては重厚かつ安定感があり、虚飾を排した質実なブラームスという印象である。それまで聴いていたケルテスとLSOの演奏がこの曲のBGM的な嬉遊性にフォーカスしたものだとすると、ボールトは明らかに「交響曲作家ブラームス」に相応しい偉容だとかスケール感をこのセレナードにも求めているような感じなのだ。具体的には第1番第1楽章など「英雄」を思わせる壮麗さを見せるし、やはり第2番第1楽章などケルテスのさっそうとしたテンポに比較すると、異様なほどに遅さに驚いたりもして、両者の違いはかなり鮮明、なかなかおもしろい聴き比べとなった。

 そんな訳で、この曲に北ドイツ的なブラームスらしさを求めるならボールト、一風変わったロマン派風のセレナードとして曲を単体として楽しむならケルテスという感じだろうか。いずれにせよ、一長一短ではある。ただ、まぁ、iPodにボールトの演奏が入っていたら、通勤途中に聴いてあんな感じで耳に馴染んでいなかったとは思う(笑)。
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